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さくらんぼ狩り隊・リターンズ・・・喜多方を散策 [2011・6月さくらんぼ狩り]

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宝暦5年( 1755年)に 創業したと言う・・・若喜商店さんの建物です。

現在は八棟の蔵が、蔵座敷・倉庫蔵・道具蔵として残されているのだとか。。。
明治末期からの店鋪 明治38年のレンガ蔵が、一際目をひくのでした。
あら、もう先に入ってしまっている人がいますね。
喜多方散歩3.jpg

現在の店鋪も、昭和6年に造られた店鋪とほとんど変わってはいないのだそうです。
店舗の奥にレンガ蔵と庭が続いています。中には入れませんがガラス越しに見学できます。
一階はすべて縞柿(しまがき)という大変珍しい材木で造られ、大切なお客様用の客間として使われていたのだそう。
登録有形文化財に指定されていて、NHKの「美の壷」でも紹介をされた、との説明を受けました。

ただ見せて頂くだけでは申し訳ないと、こちらで作るお味噌を夫が購入しました。
若喜商店さんのサイトはhttp://www.akina.ne.jp/~wakaki/

             喜多方散歩1.jpg
お向かいの和菓子屋さんでさえ、こんなに広くて立派なお庭なのです。


次に行ったのは「大和川酒蔵北方風土館」さん。酒蔵見学と試飲のできる、大和川の旧酒蔵です。
喜多方散歩5.jpg

大和川酒蔵北方風土館は、4100棟余りもある喜多方の蔵の中でも寛政2年(1790)創業の老舗酒造店。

喜多方散歩6.jpg
平成2年に醸造蔵を郊外に新設したのを機に、旧蔵をそのままに開放。当時の酒造りや生活様式について学べる場となっています。

江戸期から始まる、それぞれの時代を映す酒蔵たち。

喜多方散歩7.jpg

土蔵の中では、昔の酒造り方法。大きな酒樽や道具の展示がされています。
こちらでの館内案内(説明)は要予約のところ、運良くちょうどその時間に私達も間に合いました。
これまで行くところ行くところで工場見学をしてきている、私達です。
それでもこちらで受けた案内係の方の説明、そのレベルは高かった!かなり上手です。
分かりやすい説明、順を追う毎にその気にされていく巧みさは、相当に思えます。

喜多方散歩8.jpg

そして私達の見学は地元「福島テレビ」の撮影クルーの皆さんとずっと一緒。勿論、関東では見られないけどね。

          喜多方散歩9.jpg
最後はお待ちかね、試飲を行なう所です。
色んなお酒が、無料で試飲できます。
銘柄によっては400円試飲のものもありますが、こちらでしか購入出来ない貴重な酒。
有料試飲の「いのち」は、一升瓶15,330円ととんでもない値段なのだとか。この時のグループ内でも飲まれている方がいました。
さすが酒蔵だけあり酒好きにはたまらないものかと!
特別お酒が好きなわけではないものの・・・じゅうぶん和みました。http://www.yauemon.co.jp/

これだけ見ただけでも・・・喜多方では蔵が今も、酒蔵、味噌蔵として使われているのがわかりました。
良質の水と米に恵まれた土地ならではの醸造業を営む場として、蔵が最適な建物であった事も。

喜多方散歩4.jpg

ここにアップしたものだけでなく、他にも数多く目にする事は出来ます。
全くの素人カメラマンである私でも次々と写真に撮りたくなってしまい・・・実際にはもっと数多く撮って来たのでしたけれど・・・
それは喜多方の蔵が観光のためにつくられたものではなく、現在も人が住み、使い、暮らしのうつわとしての役割を果たしているからなのですね。
喜多方の人々は蔵を誇りとして、蔵とともに今日まで暮らしてきたのでしょう。

これまではただラーメンを食べるだけ、駅周辺を歩いただけであった喜多方。
今回は、初めて訪れた人と同様に街を散策してみたら・・・懐かしい郷愁を感じさせずにはおかない、素朴な趣のある街であるのを実感する事が出来たのでした。


お味噌屋さんで伺った話によりますと・・・福島原発からこれ程離れた喜多方にしても、ただ福島と言うだけで、訪れる観光客の数は以前と比べたら約3割ほどになってしまっていると言う。
特に学生さんは全く来なくなってしまいましたとの事でした・・・
福島県はあの大震災以来、今もまだずっと大変な状況が続いているのが感じられます。
それは、農業、漁業、工場の稼動だけでなく、こうした観光産業においても同じなのです。

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コメント 16

hatumi30331

わ〜〜い一番!(笑)

ステキな建物ばかり! 歴史を感じるねえ〜〜♪
酒蔵見学、最高! 試飲だけで酔っぱらいそうです!(笑)

本当に懐かしいゆったりした空気を感じる街並ですねえ〜♪
こう言う所は大好きです〜
いい所に行って来たねえ〜♪
あいかわらずの行動力! 楽しませてもらって・・・ありがとう〜〜♪
by hatumi30331 (2011-06-28 12:04) 

まつき

こんなに素敵な建物がたくさんあると、どうしたって
カメラを向けたくなりますよ~!(^^)!
試飲、楽しそうですね~! 私、日本酒飲めないから、
損した気分です~^^;
by まつき (2011-06-28 14:01) 

くまら

これだけお酒があると、1本くらい空になってても判らないような・・・(汗)
by くまら (2011-06-28 14:30) 

perseus

こんばんは。
昔ながらの造りの家屋が素敵ですね。
さすがにここまで立派でしたら、時間を忘れて撮影に励んでしまいますよ^^
日本酒の試飲、たまりませんね(笑)
少々ならお金を払っても、全種類味見をしてみたいくらいです^^;
喜多方の素晴らしさを、ものすごく堪能させていただきました。
by perseus (2011-06-28 18:52) 

月夜空

こんばんわ^^

蔵の中がそのまま残されていたり、使われていたりするんですね。
こちらにも蔵はありますが、そのほとんどが内装が変えられて、違う用途に使われていることが多いです。
古くからのものをそのまま残している喜多方は、すばらしいと思いました^^
by 月夜空 (2011-06-28 21:16) 

はなちゃん104M

蔵のまち、喜多方市と聞き白壁をイメージしていましたが、レンガが使われた蔵だったんですね。
縁側や土間、展示された酒瓶の色など、郷愁を感じてしまいますね。

観光客が3割・・、ショックな数字ですネ。
by はなちゃん104M (2011-06-28 21:30) 

hirochiki

明治38年と云えば、私の祖母が生まれた頃です。
その時代に建てられたレンガ蔵がまだこうして残っているのですね。
日本酒は好んでは飲みませんが、「いのち」は一口試飲してみたい気がします。
それにしても、観光客が3割とは。。。そこまで落ち込んでしまっているのですね。
by hirochiki (2011-06-28 21:46) 

てんてん

1790)年創業ってすんごいですね^^;
by てんてん (2011-06-28 22:28) 

pandan

古い建物なのですね〜
観光にやっぱりまだまだ響いているのですね。
by pandan (2011-06-29 06:00) 

sumairu

お米も美味しいですからね
お酒は格段の美味しさだと思います
堪能されましたね(^^♪
by sumairu (2011-06-29 09:53) 

hana2011

hatumi30331さんへ
それ程知名度のない喜多方と言う街なのに・・・ここは、思いのほか良いところでした。
行動力は私だけじゃない、夫と母の他のメンバーの力が結集した結果からですね!
まだまだこれからよ。過去形にするのは早すぎです。

まつきさんへ
これでもまだ病人の端くれと言うのに・・・ビールやワイン、焼酎にプラスしてここ最近は日本酒までいける口になってしまった私。
日本酒は慣れれば、とても美味しいです!
今回買ってこなかったのだって、買い置きしておくと全部飲んでしまうからなの~~

くまらさんへ
とてもその様な勇気はありませんけれど・・・
くまらさんは、おやりになってみたら!?

perseusさん、こんにちは。
本の少し歩いただけで、写真に撮りたくなってしまう風景が沢山あるのです。
この記事を書くに辺り・・・いのちのお値段を知って初めて、私も飲んでおけば~~って思いました!

月夜星さん、こんにちは。
蔵は普通、カフェやレストラン、ギャララリーなどに利用されている事が多いものと思います。
県内の栃木の蔵も、ほとんどがそうなのです。
日々の暮らしの中、そのままで活かしているところが素敵ですよね!

はなちゃん104M さんへ
写真に撮ったのはレンガでしたけど、白壁のところの方が多かったかと思います。
はなちゃんさんが行かれた大内宿でも、観光客が激減とか!?仰っていましたね。

hirochikiさんへ
いのちは大吟醸の中においても、驚愕のお値段ですね!
それだけに、有料でも仕方がないものと思います。
カウンターで一言、聞いてみたら良かったですよね~~もう遅い。

てんてんさんへ
寛政年間なんて、いったい何時なの?・・・と私も思ってしまいます~

pandanさんへ
これ程離れたところである喜多方出さえ、その通りだそうです。
お気の毒です。

sumairuさんへ
お水が良いから、お味噌やお醤油、お酒。
それに、その原料となるお米もなのですね。

by hana2011 (2011-06-29 15:26) 

らびちゃん

歴史ある町なのですね、喜多方。
酒蔵のひんやりとした空気と、ほのかに甘く薫るお酒の香りが
こちらまで漂ってきそう^^。
日本酒の旨さがまだ分からない自分がちょっぴり悔しいです(笑)
by らびちゃん (2011-06-29 15:49) 

citron

喜多方は一度だけ行ったことがあります。
昔からの建物は趣があり素晴らしいですね!
いつまでも大切に残していってほしいなーと思いました。
観光客が激減とは虚しい限りですね!
by citron (2011-06-29 17:04) 

hana2011

らびちゃんさんへ
これまで数回、訪れてはいたものの・・・ゆっくりと歩いたことはなかったような・・・
蔵の中は、そうひんやりとしてカビの匂いもして、日本酒も勿論でした。
あの美味しさがわかってくるには、まだ若すぎるのでしょうね。
私のようにアラフィフになってなのですね!ププッ!

citronさんへ
コメントをありがとうございます。
明治にあった大火、その後で焼け残ったものは蔵の建物だけだったそうです。
喜多方の人々は、それを思ってこれまで大切に守り続けてきたものと思います。
それだけに、私も現状が嘆かわしく思えました。

nice!を下さった、皆様へ
何時もありがとうございます。
by hana2011 (2011-06-29 18:24) 

じゅりあん

昔ながらの蔵がそのまま使われているのは
趣があっていいですね♪
酒蔵、ワイナリーもそうですけれど
車で出かけるから、てけちゅうは飲めないので
試飲出来るのは私のみなのですが、お酒に弱くて
少ししか飲めないため、買いたいものを選ぶのに
いつも苦労します。

by じゅりあん (2011-06-30 19:06) 

hana2011

じゅりあんさんへ
車で行くのは、家も同じ。だから、試飲するのは私だけなのです。
それでも無料でこれだけ楽しめたら・・・言う事ありませんね。
by hana2011 (2011-06-30 19:29) 

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