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ボタニカルアート・・その2 [徒然]

高知県立「牧野植物園」で購入された、ポストカードです。

「植物画で見る帰化植物たち」。
             植物画3.jpg


植物画で見る帰化植物1.jpg
ハルシャギク ヒナゲシ


植物画で見る帰化植物2.jpg
フサスグリ オランダガラシ

日本植物画倶楽部の方々が描いたとの、帰化植物画の絵葉書を頂きました。

帰化植物は、人の活動によって外国からもたらされて定着した植物です。
その多くは貿易が盛んになった明治~戦後に入ってきたと言われる。
ハルシャギクやヒナゲシのように観賞用に導入されたのが野生化したもの、入り込んだ経緯がわからないものも多くありますが・・・現在全国では約800種も確認され、都会で見る植物の8割が帰化植物であるといわれています。
一方で日本から海外へと運ばれ、定着した植物もあるのだとか。。

詳細に描かれた植物画は、植物そのものの持つ美しさを巧みに表現しています。
単に美しいだけでなく、根や種の様子等、各種の形態的な特徴をも表しているのです。
帰化植物の多様さから・・・、増加し続ける今の現状を通して、身近な自然を考える手がかりともなるでしょう。
人の手が植えた植物を別にすれば、都市でみる植物の大半は帰化植物といってもよいくらいなのであるから・・・。

眺めていたら、自宅にも同じようなポストカードがあるのに気づきました。
それが昨日のものです。
一方は急速に失われつつある日本固有の野生植物、もう片方はその存在を脅かしている外来種。
それぞれ描かれた対象が、対照的であったのは皮肉ながら・・・しかしどちらにも、それぞれの良さ、美しさがあるように思えてなりません。
外来種だからと一方的に忌み嫌うほど、憎んだりは出来ない。
日本古来の野生植物が消えゆくのをかえりみても・・・
それぞれの野生植物自体がそれぞれ懸命に生き、生命の営みを続けている様子は、胸に迫るものがあるのでした。
植物ひとつとっても、考えさせられることは多いです。
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