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デッカイドウ北海道旅行・・・⑦景勝地「タウシュベツ川橋梁」 [2017・8月北海道・千歳~帯広・釧路。霧多布]

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700mほど離れた距離ながら、手軽に見ることの出来る「タウシュベツ展望台」からの眺めです。
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「ぬかびら」とはアイヌ語で「人の形をした岩」という意味だそう。今では人造のダム湖とは思えないくらい、東大雪の自然に調和をした糠平湖。


終着駅十勝三股駅まで走った旧国鉄「士幌線」、そして帯広市街地から糠平。山岳森林地帯を南北に貫く国道273号を走行時、所々で見かける。
かつて国鉄士幌線で使われたコンクリート造りのアーチ橋。
上士幌町九ヵ所の「旧国鉄士幌線アーチ橋梁群」の中、最も知られるコンクリートアーチ橋が「タウシュベツ川橋梁」なのでした。
旧国鉄士幌線アーチ橋梁とは言え、タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止。
ぬかびら源泉郷から旭川方面へ8km進んだ地点にある、「タウシュベツ展望台」から眺めることに。

駐車帯らしき場所があり、そこに一台の車が停車中。・・・奥から歩いてきた男の人の腰には「熊除けのベル」が。
          タウシュベツ1.jpg
こんなに無防備で大丈夫かしらと思いつつ、林の中へ。木道らしき階段もありますが、古木の立ち並ぶ風景はまるでジャングル。
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そこから林の中の散策路を200メートルほど歩いて、辿り着くことが出来ました。
途中の苔むした石、ビッシリと厚い緑色に覆われた幹、幻想的な光景はどこも美しい[ぴかぴか(新しい)]

タウシュベツ2.jpg
橋はダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面に姿を現し、水位が上昇する6月頃から沈み始め、8~10月頃には湖底に沈みます。
今では9月に入って、水際が大分橋脚まで近づいて来ている様子。ちなみに平成28年は降水量が多く、7月末でほぼ水没していまったそう。。その年の雨量など複数の要因により、時期は毎年変動するとの事でした。

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古代ローマの水道橋を思わせる高架橋は、鉄道橋としての活躍の時代を終え、今は東大雪の開拓の歴史を伝える近代産業遺産としてのみ・・・その姿を見せています。
タウシュベツ川に架かる・・・長さ130mのコンクリートアーチ橋「タウシュベツ川橋梁(通称めがね橋)」は1937年完成。
糠平湖の水かさにより湖底に沈み、水かさが減ると湖面に再び姿を現す。季節によってその姿が見え隠れするアーチ橋はここだけ。幻の橋といわれる所以でしょう。

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背景の東大雪の山々の稜線、ニペソツ山も霧に覆われたままながら、それでもこの光景には感動しました。
それ程メジャーではない、素晴らしい光景がひっそり残されている。それも東大雪なのですね。
冬場の糠平湖では冬の風物詩である「ワカサギ釣り」体験も出来ると聞きました。

橋をもっと近くで見たい場合は、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの有料ツアーを利用。橋脚の下から眺める光景は迫力と美しさでより深い感動がありそう。でもそんなに歩けないから、これでも満足なのです。
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コメント 14

ソニックマイヅル

こんばんは。自然がいっぱいで素晴らしいですね。先日から仕事をしながら自宅前の台風の清掃作業を頑張っています。以前行った北海道は札幌とか美瑛とか小樽でした。次回はマニアックな貴重な所にもお伺いしたいです。^^;
by ソニックマイヅル (2017-09-19 22:31) 

がり

モヤが立ち込めるひろびろ~とした大地の中に
ぼんやり見えるタウシュベツ川橋梁。
この素敵なモダンな橋の、
使用用途は意外と普通のものだったんですね。
鉄道は鉄道でロマンがありますけど。

by がり (2017-09-19 23:35) 

k_iga

北海道は車で行けども行けども右側が山で左が海。
次回はこういうところで自然を満喫したいです。
by k_iga (2017-09-20 01:20) 

末尾ルコ(アルベール)

霞が覆っているのがより幻想美を醸し出しておりますね。お写真からも清涼な大気と緑の香りが感じられます。
かつての学校給食は、「美味しく食べる」という要素が極めて薄かったですね。あれで「偏食するな」と言われても・・・。
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』は有名な暗殺未遂事件を題材にしていますが、事件そのものよりも、未遂犯の人物像を掘り下げています。その意味では、タイトルとはちょっとイメージが違う内容ではありますが、もちろん興味深い作品です。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-09-20 01:36) 

えーちゃん

タウシュベツ川は初耳です。
北海道は、カタカナの川の名前が多いような?
変な名前の川もあるよね・・って、忘れちゃったけど(゚□゚)
by えーちゃん (2017-09-20 02:07) 

hana2017

ソニックマイヅルさんへ
おはようございます。
こちらでは少々強めの雨で済みましたけれど、西日本の台風被害は大きなものであったご様子、大変でしたね。
ここぬかびらに泊まらなかったら、このような光景も目にする事はなかったと思います。
北海道は、…と言うか日本国内に限っても広いです。舞鶴からだとチョッと行ってきます。・・・とはいかないでしょうけれど。
私にしてもまだまだ知らないところは数知れずあるのです。

がりさんへ
幻想的な光景の理由←朝の内でまだ霧が出ていた、それからレンズの汚れずに気づかず写真を撮り続けていた・・・のダブル効果のようです(笑)
過疎化と共に次々廃線化される鉄道・・・無責任な感が強いものの、寂しさと共にロマンが感じられました。

k_igaさんへ
行けども行けども、右に山、左が海とは・・・オロロンラインを北上されたのでしょうか。
私どもも、もう少し時間が出来たらと考えています^^

末尾ルコ(アルベール)さんへ
橋梁までの道中、ここは屋久島です←身体の不自由さゆえ行った事も、これから訪問する予定もございませんが。・・・でも通りそうな深い森、緑の濃さを強く感じました。
インパクト感の強いタイトル「ヒトラー暗殺、13分の誤算」、近頃なぜか忙しくて仕方のない私、でもこちらの映画は覚えておきます。そして観終わったらご報告に参りますね。
この映画で描かれていると言う、未遂犯の人物像・・・とは関係ないかもしれませんが。。
どの街へ行っても行く先々が童話の世界そのものであったドイツ、人々も親切で感じの良い印象が残っているだけに・・・あの国の人々がああした状況下では豹変してしまう。人間を人間としてみない行動をとってしまう、しかしそれも人のもつ一面、興味深いです。

えーちゃんさんへ
タウシュベツ川の由来については不明ながら。。
元々の住民であったアイヌの人々の言葉が元になっている地名が多く残っているのが、北海道です。


by hana2017 (2017-09-20 09:56) 

ゲンさんおかさん

大自然の中に忽然と現れた古代遺跡のようです。
すごく幻想的で、レンズの汚れが
いい仕事をしてくれましたね~。
by ゲンさんおかさん (2017-09-20 10:55) 

まつき

タウシュベツ川・・・。
1度聞いてもすぐ忘れそうなお名前です(^^;
カッコイイ橋ですね~! 近くで見てみたい気もするけど、
こういうのは遠目で見るだけで十分な気もします♪
それにしても、広いですねぇ(@_@)
by まつき (2017-09-20 11:17) 

hana2017

ゲンさんおかさん様へ
実は私もここは全く知らなくて、何がキッカケだったかまで忘れてしまいましたが・・・他になにもないぬかびら温泉郷、泊まってよかったと思えた時間でした。

まつきさんへ
森のふくろう、日帰り入浴をした中村屋さん、どちらにもこちらを撮った写真集が何冊も!
それだけこの光景は、地元の誇りなのでしょう。
間近に観る橋、プロの撮った写真は本当に素晴らしいものです。
この階段を上り下りするだけでも大変であった、この身体さえなんでもなければツアーに参加していただろうと思わされる内容、美しさでした。
by hana2017 (2017-09-20 11:49) 

yoko-minato

幻の橋ですか!
湖の深さにより湖底に沈んだり
姿を現したり・・・
不思議ですね~。
多少の湖面は変わる湖はあるけれど
橋が湖底に沈むのは初めて知りました。
by yoko-minato (2017-09-20 12:53) 

hana2017

yoko-minatoさんへ
ここは広大な大雪山の麓にあたるところ、糠平湖はダム湖ゆえ、そうした変化が見られるのでしょうね。
造ってから数十年の時の経過で、崩落のはじまった個所もある。・・・それゆえに今後、益々幻の橋になってしまうのかもしれないです(^^;
by hana2017 (2017-09-20 17:44) 

ma2ma2

ここは車じゃ無いと行けないですね!
場所が離れているので計画して行ってみたいです(^^)
by ma2ma2 (2017-09-20 17:52) 

ぼんぼちぼちぼち

苔の生えた木、いい雰囲気でやすなぁ(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2017-09-20 18:18) 

hana2017

ma2ma2さんへ
…と言う事は、実際にはまだ行かれていないのですね。
帯広にはチョッとした知り合いの家があるのですが、千歳からは距離があり、だからと言って最寄りの空港にするとチケットが高くなってしまう。この後向かった釧路も同じですね。

ぼんぼちぼちぼちさんへ
実はこれ、カメラのレンズの汚れ^^…しかも狙ってではなく、気づかずにいたと言う・・・トホ
大雪山の自然の営みにより出来た光景そのものかと思います♪

by hana2017 (2017-09-20 21:18) 

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