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「湯岐温泉」知っていますか?・・・③「山形屋旅館」温泉 [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

山形屋旅館の庭先には共同湯「岩の湯」があり、朝7時からは日帰り入浴の利用もOK!
宿の主人から盛んに入るように勧められましたけど、その時他に入浴客がいると知り、後に。
福島県内の足元湧出の温泉、混浴風呂に限っても・・・木賊温泉共同浴場、二岐温泉大丸あすなろ荘「自噴泉岩風呂」、玉梨温泉「旅館玉梨」の混浴露天風呂へは、バスタオル巻きで経験済みながら…。

この日は先に、新館一階にある家族風呂から入りましょう。
浴室入り口脇の札を、「入浴中」にして貸切で入ります。
脱衣所は広くなく、脱衣籠と洗面台のみのシンプルな造り、しかし籐の椅子がありこれは助かりました。

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タイル製の浴室内も広くはありません。
カランはいっこ、シャンプー&リンス、ボディシャンプーとシンプル。全体としても飾りっけのない。一見これのどこが魅力なの?と思える浴室ながら。
しかし開け閉めの出来ない蛇口からつながるホースから…常に源泉が出っぱなし。勿体ないほどの温泉がドバァ~~ですから!!
カランからも直接源泉が出てくる、これもお約束[グッド(上向き矢印)]
その横のスィッチは源泉温度が40度前後と温めだから、好みの温度に加温できると言うもの。このタイマーシステムも面白い[るんるん]
全体的には2~3人でちょうど…とは、まさに家族風呂です。窓の外に見えたのは桜でしょうか。もう少し先となる開花の時期に来てみたいな(*´∀`*)

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※昔から中風の湯として知られる湯岐(ゆじまた)温泉は、標高500mの山中の花崗岩の割れ目から湧き出している、足元湧出の温泉です。
泉質は「美肌の湯」とも言われるアルカリ単純温泉で、pH9.8と強力。様々な成分が混ざり合った、温泉の刺激が少なくやさしい泉質の単純泉には名湯が多いそう。…湯岐の源泉温度39.3度は東日本大震災後、湯温が1~2度上がってしまったとの事ながら、泉質・温度ともにじっくり・ゆっくり浸かるには最適でした。
高アルカリ温泉は湯上がり直後はツルツルながら、後でガサガサになってしまうところもあると言われますけれど、ここのお湯は時間が経ってもツルツル。
道理で宿の主人八代目のお爺ちゃん、九代目となる若主人、色白美人の若女将と・・・皆さんツルツル、美肌の持ち主であった訳です。

天然岩風呂も、宿泊客は24時間利用出来ました。
その間に女性専用時間が3回あり、午前9時〜10時 午後2時〜3時 午後9時〜10時はノビノビと浸かれると言う訳。それ以外の時間帯は混浴となります。
滞在中は深夜でも入れる家族風呂へ、食後にもう一度浸かりたかった私ですが、夕ご飯で呑み過ぎた夫は部屋に戻るなりバタンキューとなって起きてくれない。その為、諦めてそのまま寝てしまったという[あせあせ(飛び散る汗)]
それでなのか、真夜中の3時過ぎに目覚めてしまい・・・この時間なら他に誰もいないはずと、夫を起こして「岩風呂」へ。

湯小屋入口の引き戸を開けると、靴脱ぎ場と靴入れ。そこにはタイル張りの洗面台、ドライヤー、そして小型の脱水機。
ガラス戸越しに浴室がいきなり目に飛び込んでくる、これも秘湯ならではの光景でしょう。
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下駄箱から奥に進むと、細長い脱衣所が続きます。手前は男性用、アコーディオンカーテンの奥が女性用と一応分かれていて、女性用の脱衣所前のガラス戸は浴室側からは見えない配慮もありました。
    風呂3.jpg   風呂2.jpg
そして、これ!被って着用する「湯浴み着」が用意してあります。フェルト製なのか、浴槽に入っても、バスタオルのようにフワッと持ち上がらないから良い感じ。

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湯船は2つ、メインとなるのは6~7人用サイズの長方形の湯船。源泉温度はかなりぬる温め、お湯はきれいな無色透明です[ぴかぴか(新しい)] 青く見えるのはブルーに塗られているから。
浴槽に浸かってすぐに、ツルツルの質感。ぬるぬる感がたまらない美肌の湯であるのを実感しました[グッド(上向き矢印)]
一段あがったところにある、1人サイズの浴槽。こちらのお湯は加温されているので、上がり湯として利用します。
その隣りには、源泉を使ったシャワーが一か所。こちらも温泉そのものだけに、湯温調整は出来ないけど適温でした。
CIMG2523.jpg
私のでは、あまりにボケボケケなので・・・(上ので精いっぱいだったのですけれど)。別のサイトからお借りしてきました。
むき出しの大きな岩、よく見ると…浴槽の一部=花崗岩の裂け目からプクプクと源泉が湧き出る足元湧出なのがわかる。
源泉を囲いそのまま湯船として入れるようにしたから、お殿様が入っていた頃の木枠の跡も見られました。
内風呂だけでは物足りない、露天風呂がないと駄目とか、部屋風呂に浸かってこそ贅沢・・・といった風潮が強くあるものの、私たち日本人はこうして古の時代から、自然が与えてくれた財産を大切に守り通してきた。そうした温泉の歴史が伝わってきます[グッド(上向き矢印)]

お風呂からあがっても、まだ早朝4時。今度は猛烈に眠くなってお布団に潜り込む。こんな非日常な時間が最高に幸せ。
昔ながらの湯治場の雰囲気が楽しめる、温かいもてなしの宿でした。
これだけ良質なお風呂をもつ旅館を知る人が少ないなんて勿体ないわぁ~~♪ でも良いの。ここへは初夏の山菜、秋のキノコと…食事も含めて、違う季節も訪ねてみたいから。
素朴な中に美味しいと感じた食事の紹介は次になります。
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コメント 11

末尾ルコ(アルベール)

温泉は未経験のわたしです。
子どもの頃、家の風呂が故障した時か何かよく覚えておりませんが、銭湯であれば何度か利用したことがあります。
しかしかつての文豪は温泉場を愛した人も多かったですね。その雰囲気は知っておきたい気もします。

『オースティン・パワーズ』は万人にお薦めとは言えませんが(笑)、こうしたお下劣(笑)作品が映画界の豊かさの一つではないかと。
『ウェインズ・ワールド』で「ボヘミアン・ラプソディ」が使われたことで、クイーン人気再燃のきっかけになった、というのもありました。                RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-04-03 00:19) 

英ちゃん

最近、寒いので温泉で温まりたいです(゚□゚)
by 英ちゃん (2019-04-03 00:31) 

とまと

専用の着衣もあるんですね~
by とまと (2019-04-03 08:32) 

ゲンさんおかさん

夜中に目が覚め、そっと布団を抜け出し
風呂場に向かう。
一人で浸かる温泉は、
気持ちいいのは当然ながら、
なんだか怖い気持ちもあって落ち着かない。
部屋に戻り、ほてりが治まると
また眠くなってひと眠り。
いいですね~。
湯治本来の姿ですね。
by ゲンさんおかさん (2019-04-03 09:13) 

まつき

真夜中の温泉、イイですね~!(^^)!
そんな時間に起こされた旦那様、ビックリしたのでは??(笑)
女性専用時間帯があるのもイイけど、
湯浴み着もちゃんと用意されてるとは、なんと親切な♪♪
by まつき (2019-04-03 10:55) 

hana2019

末尾ルコ(アルベール)さんへ
関東での栃木を含めて、温泉といえば…位置するのは、圧倒的に北です。そうでした。文豪たちとの関わり、執筆の為逗留していたのも、こうした辺境の宿がほとんど。
私が観て、そのノリに乗れずに眠くなってしまった映画「ウェインズ・ワールド」でも、彼らが「ボヘミアン・ラプソディ」を歌うシーンは名シーンの一つであったといいますね。
おバカ映画が作られ広く公開される、そうした懐の深さも文化の持つ一面に思えます。決して嫌いではありません。

英ちゃんさんへ
4月に入ったというのに、季節が逆戻りをしてしまったかのような・・・今日、この頃。
今週末からは、暖かくなるみたいですね^^

とまとさんへ
このタイプは、私もお初でした。宿によってはバスタオルを貸してくれるところが多いかと思います。

ゲンさんおかさん様へ
>夜中に目が覚め、そっと布団を抜け出し
風呂場に向かう。
こんな深夜にふたりで浸かる温泉…パターンは、私が倒れる前もよくやっておりました。ほかの誰もいない温泉、静けさに満ちて、本当に贅沢そのもののひと時なのであります(^^)v

まつきさんへ
サスガに一人では怖い。だって、何時まで待っていても起きてくれなかったのだから。。
おかさん様へのコメレスで書いたように、これまでもよくしていた事だけに、二人とも慣れたもの^^
私くらいのオバちゃんであっても、まさかこのままで入る勇気はありません。
この使い心地抜群の湯あみ着を使ってみて、宿の方たちが「是非、入ってくださいね」…ってお勧めをされていた理由を納得しました。。


by hana2019 (2019-04-03 11:25) 

Yamamoto

こんばんは、初めまして、湯岐温泉は写真撮影で良く行きます。
和泉屋旅館さんのお風呂も良いですよ。
何年か前に山形屋さんのお風呂で、牢名主ならぬ風呂名主のオバサン
とトラブってそれからここへは行かなくなりました。
まだ女性専用時間が無かった頃でした。
その頃は常連のお年寄り湯治客が多かったのですが、今でもそんな
感じでしょうか?
by Yamamoto (2019-04-04 02:46) 

pooh

こんにちは(^_^)
昔ながらの湯治場♪岩風呂は気持ちよさそうですね!
女性専用時間が設けられているのは嬉しいです。湯浴み着は熊本県阿蘇の宿で使ったことがあります。同じようにフェルト製で、お湯に浸かっても浮き上がらないので便利ですね。温泉巡りをしている頃は、これ欲しい!と思いました。
by pooh (2019-04-04 06:55) 

hana2019

Yamamotoさんへ
こんにちは。
コメントをありがとうございます。
和泉屋旅館さんも全般的に高評価で、多くの方が泊まられていますね^^
>牢名主ならぬ風呂名主のオバサン
とトラブってそれからここへは行かなくなりました。
地方の地元客が多く利用するところではありがちな事かと思います。
岩風呂を利用したのはこの時の一度きりで、そこまで経験しておりません。

poohさんへ
こんにちは。コメントを頂きまして・・・大変恐れ入ります。
サスガはpoohさん、それに温泉王国である九州野あらゆる温泉を制覇されているだけあって、説得力が違いますね。
これまでは湯浴み着と言ってもバスタオル、バスタオルを丸く縫ってあるものしか知りませんでした。
一見したら、小汚い。しかし水分を含んでも持ち上がらない上、身体の線も出ない、よく考えられた優れものです。
そして入り口にあった脱水機は、この湯浴み着を絞るものであったようでした。
by hana2019 (2019-04-04 14:59) 

ヤマカゼ

お風呂堪能されてますね。
by ヤマカゼ (2019-04-04 20:40) 

hana2019

ヤマカゼさんへ
その通りです。
by hana2019 (2019-04-04 22:04) 

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