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「 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」 [近くへドライブ・市内]

1月12日から市内の美術館で開催中であった「建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」へ、24日行ってきました。
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祝日の上最終日とあり、結構な人で賑わっていたように感じました。

世界で唯一、「侯爵家」の家名が国名となっている国「リヒテンシュタイン」。スイスとオーストリアに囲まれ、アルプスに抱かれた・・その小さな国は建国300年を迎えています。
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リヒテンシュタイン侯爵が収集活動を始めたのは500年以上前のこと、歴代の侯爵が時間をかけて優れた美術品を集めた結果として・・・現在まで続く侯爵家コレクションの形成がなされました。
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第1章では、そんな侯爵家の人々が美しく、気高く描かれた肖像画。貴族の生活の一端の垣間見られる絵画の紹介がされます。
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侯爵家コレクションが所蔵する宗教画には、ルカス・クラーナハやルーベンスといった北方芸術の巨匠の作品だけでなく、イタリア・ルネサンスやバロックの作品も。
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各章ごとに、背景となる壁面の色合いも変えてありました。先のコーナーとの対比が鮮やかです。
今回の展示、幸いなことに写真撮影をするのは、フラッシュ、三脚の設置をのぞいたらOKなのですが・・・それでも最初の頃は、遠慮してしまい…。
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宗教画の題材はと言えば…のマリアとキリスト像も、作者により違った雰囲気となる辺り興味深く思えます。
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鮮やかに花と果物の描かれた静物画の数々。大貴族として都市で多忙な毎日を過ごす侯爵たちにとって、絵画は安らぎを与えてくれるものとして身近においておく必要性のあるものだったのでしょう。
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東洋で誕生した磁器はその美しさからヨーロッパで大変な人気を博し、中国、日本の磁器は大く輸入されて人々に愛されました。
そこにヨーロッパ人の趣味に合わせ、金属装飾の施された磁器へとなった・・・所蔵品の中で代表例とされるのがこちら。
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貴族の趣向が色濃く反映された、ウィーン窯を中心とする優美な陶磁器約80点で構成される陶磁器。油彩画と言った至宝、約140点の展示でした。

続きますね。
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コメント 15

獏

荘厳な落ち着いた雰囲気の作品たちですね^^
こういう展覧会も自粛されてしまうんでしょうか。。。
by (2020-03-01 05:21) 

hana2020

獏さんへ
眼福の一時を過ごしました。
年末の「東急Bunkamura ザ・ミュージアム」にて開催されていた企画。現在は全国を巡回中ながら・・・集客はそれ程見込めないでしょうし、展示品に触れる訳でもないのですが・・・。
by hana2020 (2020-03-01 10:46) 

ゲンさんおかさん

人の多さに躊躇して、
行くことがない博物館や美術館。
人が減った今がチャンスと思ったら、
開催中止になってしまうものも出てきて・・・。
そうなる前に美しいものを見られて、
良かったですね。
by ゲンさんおかさん (2020-03-01 11:11) 

まつき

昔は友達とよく上野の美術館に行ったりしてたのですが、
ここ20年くらい全く芸術から遠ざかった生活しております(^^;
ホント、中止になる前に堪能出来て良かったですね(^^)v
by まつき (2020-03-01 11:41) 

hana2020

ゲンさんおかさん様へ
中々これは!と言った企画に出会えずにきて、私も随分とひさしぶりなのです。
都内のBunkamura ザ・ミュージアムでは、それなりの人出もあったのでしょう。
実は私、リヒテンシュタイン侯爵家へは当然行ってはいないものの、かの国は通過済みでございました。

まつきさんへ
上野は学生時代にはよく足を運んだところでした。
ここにきて、大変な騒ぎとなってしまい・・・これ全て、コロナ騒ぎを煽るマスコミの存在のよるものでしょうね。

by hana2020 (2020-03-01 11:55) 

そら

私も昨年の暮にお邪魔しました!12月は東京の方に暫く滞在してたんです。素敵でしたよね。hanaさまのように、上手く説明できないけど、うっとりしました。同じ物を観た事が嬉しいです。改めてじっくりとあの時間を思い出しました。
今は展覧会も中止が多くて。楽しみにしていた生け花展も中止になってしまいました。
仕方ないですけど、少し寂しいです。
だからこそより一層、hanaさまの記事、嬉しいです。心に沢山の栄養!
by そら (2020-03-01 21:33) 

hana2020

そら様へ
まぁ、それは嬉しい偶然です事♪
Bunkamuraの後が栃木だったのです。
展示内容のゴージャスさから、当時の貴族たちのおくる豪奢な生活と、庶民との差には驚かされるものがありますね。
私とそらさんが同じものを観、それぞれがどう感じたのか、本当はお話をしたいくらい・・・今回の企画は嬉しいものと感じます。
自身の日々には遠い出来事であっても、こうした展示物を眺める。本で読む、映画を観る・・・と出来る範囲内でも様々あって、それが気づかない内に・・・仰る通りに、心に栄養!←良い言葉ですね^^
まさに私も、その通りだと思うのです。この度も嬉しいコメントをありがとうございました。
by hana2020 (2020-03-01 23:17) 

末尾ルコ(アルベール)

ずっと前ですが、リヒテンシュタインやルクセンブルグ、アンドラなど小さい国にとても興味を持っていた時期がありました。ヨーロッパの小国や辺境に憧れていたのです。わたしがものごころついてから人口的に日本はずっと大国であり続けていますから、人口の少ない小さな国で暮らすのってどのような感じかなと、行ったことがないだけに、想像を働かすのが好きでした。
「建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」、素敵な展覧会だったようですね。でも建国300年とは知りませんでした。建国前後の歴史もおもしろそうです。

展覧会に関しては、特定の画家のものももちろんいいですが、今回のような企画でいろいろな画家の作品が鑑賞できるのも素敵ですね。特にクラーナハは大好きな画家の一人で、たまたまこの前図書館で借りてきております(笑)。
そして何と言っても聖母マリアを描いた作品には目がありません。
歴代の画家たちが綿々と腕によりをかけて想像してきた聖母マリアは言うまでもなく欧米人にとって特別な存在で、しかも「無償の愛」の象徴的存在でもあり続けています。そして当然ながら描かれた姿の多くは欧米人にとって「理想の女性」像なのですね。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2020-03-02 03:12) 

よーちゃん

美術館とかって、ほとんど行ったことないんですが
コロナ騒ぎでやっぱりすいてるんでしょうかね。
毎日、感染者が増えてる報道ばっかりなんで
どこに出かけるのも、怖いような気がしてしまいます。。。
by よーちゃん (2020-03-02 07:43) 

hana2020

末尾ルコ(アルベール)さんへ
ヨーロッパにおける小国・・・首都ローマの中心にある「バチカン市国」は別格となりますが、バチカンも私の宿泊したホテルからホンの近くで朝食後、バチカンからサンタンジェロ城までお散歩した思い出が。イタリアには「サンマリノ」と言った国も隣接してありました。
ここ「リヒテンシュタイン」同様に、富める国「ルクセンブルク大公国」もありますね。
同じく小国とは言え日本は島国である事から、他国からの脅威にさらされた歴史はそう多くないものの、陸続きの小国が生き延び続けるのは大変な困難を伴ってきた事でしょう。スイスなども資源のない小国ゆえに、現在の国の体制をもち続けているのでしょうから。

クラーナハの描いた女性画の魅力については、日曜美術館においても、ほっそりとした手足のアンバランスさ、しかしそこが独自の魅力となっている旨、解説がなされていたかと。
「聖マリア像」については、ルネサンスの巨匠であるラファエロの作。
また「ウフィツィ美術館」には、ダ・ヴィンチの描いた作品、フィリッポ・リッヒ作と、どの作品も当然、見ごたえ充分であったのは言うまでもありません。

よーちゃんさんへ
家の夫も一応、付き合いで入場をしたものの、すぐに飽きてしまったと言う^^;
感染者の増加は、感染力の強さゆえ、難しい問題とは思うものの、悪戯に恐れ、無駄に自粛ばかりと言うのもどうかと思うのです。
by hana2020 (2020-03-02 11:51) 

yoko-minato

当地は今までイベントは中止になっていましたが
美術館、スポーツ施設など公営の場所も閉館して
居ませんでした。
でも今日行ったら15日まで閉館になってしまいました。
仕方ないことですが工夫して家の中ばかりにしないように
しないといけませんね。
公園の散歩は良いようです。
美術館なども閉館になりそうですね。
by yoko-minato (2020-03-03 16:54) 

サンダーソニア

豪華な展示ですね。
ヨーロッパの絵画や陶器やジュエリーは見ごたえがあるものが多いですね。
撮影可なのが珍しく、かつうれしいですよね。
by サンダーソニア (2020-03-03 20:27) 

hana2020

yoko-minatoさんへ
公立の小中高校の休校に合わせての閉館と言う。
美術館は元々、静かに鑑賞、作品に触る事もなくて、問題もないと思うのですけれど。
子供たちが家にいるからと、食料の買い占めまで起きているのには、呆れてしまうばかり。。
間もなくの春、せめて外へ出てお散歩でも致しましょう♪

サンダーソニアさんへ
絵画や彫刻を愛でる、長い歴史と習慣からでしょうか。
絵画、陶器もながら、私も歴史あるジュエリーの豪華さ!凝った意匠を見るのが好きです。見ているだけでも十分楽しめます^^

by hana2020 (2020-03-03 21:38) 

Yamamoto

こんばんは、僕はリヒテンシュタインとルクセンブルグを混同してしまっています。
オランダ、ベルギーとベネルクス3国と分かっていても混同してしまいます。
hanaさんの街でこんな立派な催しがありましたか。見に行ってみたかったです。
by Yamamoto (2020-03-04 20:51) 

hana2020

Yamamotoさんへ
こんばんは。
ヨーロッパはやはり遠いところです。それに国名が変わっているところも多くありますし…。
すでに終了してしまった企画ながら、私が開催を知ったのも、実は終了間際であったのでした^^
by hana2020 (2020-03-04 22:18) 

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