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日本料理 炉心庵(ろこあん)でランチ [ドライブ・栃木県西]

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今月に入ってからでしょうか、日光市の中小来川(なかおころがわ)地区へ出かけてきました。山間を通る細道の途中に、今では懐かしい風景が残されています。
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まだ梅雨入り前と言うのに、パッとしない空模様。それでも雨が降っていないだけでいい。
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林業の盛んな土地だから、至るところに製材所を見かける地域です。積み置いた丸太に、鳥の糞からなのか?植物が実生していました。

長屋門をくぐりぬけると駐車場、店に到着。店と呼ぶよりも、普通の民家です。
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入店して通されたのは、玄関を入ってすぐの個室。
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その昔は、使用人の居室だったのか。
私の実家のお隣も立派な農家なので、子供時代連日のように遊びに行っていた頃に、こんな部屋があったのを思い出しました。
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前日に予約をしての来店でした。
オーダーしたのは、炉心庵特製 鯛茶漬け御膳、特製 串揚げ御膳。共に1590円です。
運ばれてきた料理はセンス良く、器もオシャレ♪ 素材の美味しさがぎっしり詰まった前菜のひとつひとつから丁寧な仕事ぶりが伺えます。中央の青い角皿の、胡麻だれの下に鯛の切り身が隠れていました。奥の何も置いていないプレートに後から鯛茶用の出汁が運ばれてきます。
夫の串揚げも素材を活かした組み合わせそれぞれを、岩塩・中央は失念・山葵と、違った味わいが楽しめるよう工夫が凝らされてます。

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寂びを感じさせる座敷。どこかで「天保」、「嘉永」の表記があったとあり、時代としてはかなり経過しているはずであるが、現代にも通じる洗練された座敷と感じられた。
当時は地域の豪農であり、人々の交流が盛んな家であったのではなかろうか。
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部屋の周囲に張り巡らされた廊下を通って、おトイレをお借りした。奥の廊下から、玄関を見る。
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趣深い建物だけに、どこからどう撮っても絵になります。昔ながらの建具、ゆがみの見えるガラス板、当然囲炉裏のある板張りの床も、どこも素敵[ぴかぴか(新しい)]

帰り際、車に乗り込む前に中庭を見る。・・・と、こちらがかつては玄関であったのを解しました。日本庭園を眺めながらのランチタイムを終えて[るんるん]

華美とは無縁の贅沢、贅沢とは一言で言い表せない、豊かな気持ちになれるお店でした(*^_^*)
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地区の庄屋の建物が住む人もなくなり、縁あってそれを譲り受けたオーナーご夫婦が、 CAFE・パンの販売・日本料理店をオープンさせたとのこと。
こちら、営業は土日の週末のみ。夜も予約で、コース料理が食べられます。
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あちらこちらに「熊出没注意!」の看板と、猪除けの鉄線を張りめぐらせた小ぢんまりとした畑と。
これ程山の奥であっても、口コミから訪れる客が絶えないのも、現代であればこそ。

20分ほど車を走らせると、日光市の今市地区へと出る。青空がいつの間にかのぞかせていたから意外な気分になりました。
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コメント 9

英ちゃん

半鐘塔(って言うのか?)火の見櫓か、は今の時代は珍しくなったね。
木造なのが素晴らしいな~
by 英ちゃん (2021-06-28 10:26) 

まつき

この雰囲気の中でのランチは贅沢な気持ちになれますね!(^^)!
でも私、もう随分とお座敷で食事の機会が無いので、
テーブル席じゃないと足が疲れそうです・・・(^^;
夜のコース料理も気になりますが、夜の山奥はちょっと怖いような?
熊さんには出会いたくないです(;^ω^)
by まつき (2021-06-28 10:43) 

hana2021

英ちゃんさんへ
半鐘らしきものもありますし、火の見櫓みたいでもあります。だから適当に誤魔化しました^^
こちらのお屋敷は見応えを感じましたよ♪

まつきさんへ
だから私も、半分壁に寄りかかって、じゃないと座れませんから。個室の良さですね。
>夜の山奥はちょっと怖いような?
熊さんには出会いたくないです(;^ω^)
それはちょっとどころじゃない怖さと想像されます。
一昨日食べに寄ったお蕎麦屋さん、約一年ぶりの訪問でしたけど、最近熊がよく現れるとか。でも熊は勝手に駆除してはいけないからと、駐在所さんが花火を置いていったそう。命がかかっているのに、もう冗談じゃないですよね‼!
by hana2021 (2021-06-28 12:26) 

末尾ルコ(アルベール)

櫓がいいいですね。こういうのあまり見たことありません。わたしはずっと高知市に住んでますが、父方の親せきが東の南国方面に、母方は西の土佐市にあるのですが、子どもの頃は年に何回か母方の実家へ泊りに行ってました。するとさすがに県庁所在地にはないような田舎の愉しさがあったのですが、もうすっかり親戚づきあいとは疎遠になっています。
でも親戚関連でなくても、また田舎の景色、見に行きたいです。

>岩塩・中央は失念・山葵

スパイスなどでちょっとした味の変化をつけるって大切ですよね。同じ料理でも味わいが何種類かに愉しめます。
そして素晴らしい建築に緑。かつての日本家屋って、家の中に適度な翳があるのがいいんですよね。それこそ谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』で論ぜられているように。

高嶋ちさ子は山田姉妹がお世話になっている事務所の社長の娘さんなのでいろいろ言いたくはないですが(笑)、あのトークはわたしもいただけないと感じてます。ぜんぜんおもしろくないし、そもそも毒舌を売り物にするにはよほどの芸がないといけないと思ってます。高嶋ちさ子のトークに芸は感じません。
クラシック音楽に関しての番組では、e清塚テレで信也がやっている『クラシックTV』をおもしろく観てます。清塚のトークが的確で、ゲストもバラエティに富んでいるし、レギュラーのテレビ番組では今一番好きかも。母も清塚、大好きなんです。     RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2021-06-29 03:55) 

hana2021

末尾ルコ(アルベール)さんへ
田舎育ちである私、子供の頃はどこででも見かけた櫓でしたのに、今ではこうした山奥の土地にしか残されていないのです。
今や全国の…と言う程出かけてはいませんが、どこへ行っても同じ様な量販店、スーパーと面白みがなくなっています。
串揚げの中身、組み合わせも少しずつ違っていた模様でした。
大きな屋敷だけに、陽のあたる明るい部分と、奥になる陰影をもつ日陰の部屋と。夏場の涼やかさの中、静かにお昼寝をしたいです。
冬の寒さは敬遠したい気分ながら。
いずれにせよ、高嶋さち子は苦手な人ですが、世の中にはあのキャラを楽しく感じる方がいる。それがテレビ出演につながってと想像しました。
「クラシックTV」ですか。日曜朝の「題名のない音楽会」を時々見るくらいなんですの(^^;



by hana2021 (2021-06-29 09:50) 

ゲンさんおかさん

鯛茶に串揚げ・・・。
どちらも食べたい!
私も無理に正座すると後が辛いので
お座敷は足を投げ出すしかありません。
予約する時はテーブル席で、が
当たり前になりました。
by ゲンさんおかさん (2021-06-29 12:31) 

hana2021

ゲンさんおかさん様へ
これはどちらかと言うと、串揚げの方が美味しかったような?
付いてきたおかずは全く同じものなんですけど。
鯛茶は、市内の「かもし屋」さんの方が美味しい、近いで良く感じられました。
今では旅館の食事も、椅子&テーブル席へと変わってきていますね。私ひとりでなくて心強いです^^
by hana2021 (2021-06-29 13:34) 

八犬伝

落ち着いて食事が出来そうですね。
熊は、恐いですが(^^;
by 八犬伝 (2021-06-29 20:46) 

hana2021

八犬伝さんへ
ここで落ち着かなかったら、どこで落ち着く?・・・と言ってしまいますよ^^
by hana2021 (2021-06-29 22:48) 

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