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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・⑤肘折の朝市&朝食 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

夜明けと共に目覚めたら、少しずつ感じてくる・・・宿のボンヤリとした灯り、働く人の気配。道路脇を流れる水音に、遠くから聞こえてくる下駄の音。
おはようございます。6時!まずは、朝風呂へ。
車一台がようやく通れる狭い路地に、旅館やお土産屋さんが立ち並ぶ温泉街。その場所で4月から11月までの間は毎日、早朝から朝市が開かれ賑わいを見せる。
肘折温泉では、私達のように観光として泊まる際の楽しみ♪ ダラーンとした浴衣姿でそぞろ歩き、短い会話を交わしつつ見物する、旅先ならではですね( ´艸`)
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向こう側の壁に朝日があたる。こちら側はまだ日陰。その陰影が美しい[ぴかぴか(新しい)]
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山奥に位置する肘折温泉は、全国屈指の豪雪地帯として知られます。
冬期間の多い時は4メートルを超える積雪を記録する豪雪地帯だからこそ、四季折々の自然風景は美しい[ぴかぴか(新しい)] 自然も、人の営みも、日本の原風景を残した古き良き湯治場、それが肘折温泉だ。
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豪雪地帯だからこその山の恵み、手作りのお惣菜や野菜、果物、キノコなど、季節に応じて様々な品物が並ぶわけだれど。
この日は太く立派な蕨に、ウド、ミズと言った山菜たちがメインで並んでいた…。
山菜の主役、「赤いダイヤモンド」とも言われる月山竹(=根曲がり竹)は、採る人がいないせいか?今回ありませんでした。
※宿の仲居さんに以前伺った時には・・・、これ程山奥なのだから、少し山へ入ったらニュオキニョキ出ているものと思いましたら・・・。根曲り竹が採れるのは月山の麓奥深く、または栗駒山まで足を伸ばさずには採れない。採るにも空が見えないくらいの藪の中を、四つ這いになって採っていくのだそうです。
だからこれ程山奥でも希少価値のある、価格も高い筍であるのに納得の思いをもちました・・・。



しかし肘折の朝市も農家さん達の高齢化によるものか。以前より随分とサビシイ感じが強く、また旅館女将による山菜汁の振る舞いもなくなっていました。
各宿から溢れるお湯がスゴイ!道路脇の下水には、温泉が溢れています。
起きてすぐ入った朝風呂も温泉感がマシマシ[いい気分(温泉)] あんな濃いお湯に入れるのもスゴいなぁでしたけど・・・。
玄関脇に湧く大友屋源泉、結構な詫び加減です(゜ロ゜)
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この場では飲泉・温泉卵作りが楽しめたほか、通りを眺めながらお足湯も出来ました。
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宿の前に源泉。これはたまりませんね(^O^)
朝市を巡った後は、宿に帰ってから、温卵作りをする[るんるん]
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このため前日に卵を買って用意、自宅を出る前に夫が温泉卵機作成!実はお台所の笊に紐を通しただけでした[あせあせ(飛び散る汗)]
前日の「だばー」のお兄さんの説明では「温泉卵は浸ける事、1時間半!」、「そんなに長い時間温泉に浸けたら、ゆで卵にならないの?」の心配は無用。
石棺を開けると、中にはお宝がザクザク・・・♪(これも、単に卵が詰まっていただけながら)ロープをしずしず下ろし、そこに沈めます。
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1時間半が過ぎて、源泉槽から引き上げた笊にはホッカホカの出来立て、食べ頃の温玉さんが控えておりました♪  帰ってから食べたら、まさにジャストな出来具合[exclamation]


朝風呂に、朝散歩をしたら、お腹も空きます。朝食は時間が選べなくて、7時半開始。昨夜と同じお部屋です。
全景も、シンプルそのもの。
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前回の肘折朝市で思った事、肘折の人は筋子や、たらこを食べるのね。湯治食の名残りかしら?

6月15日(土)より一泊、@18050×2、そこにアルコール類、入湯税×2プラスで( ^ω^)・・・満足の一夜。

11年前の肘折で宿泊した宿、「湯宿 元河原湯」は女将が客に挨拶をしない宿(=_=) ああ、言っちゃった!
でもその通りであったのだから。「湯宿 元河原湯」は温泉街から少し離れた立地であった為か、肘折温泉の良さが伝わってこないままだったが・・・。
今回の大友屋さんで初めて、温泉郷の良さを解しました。
肘折の湯治客にはリピーターが多いそう。それも毎月ここを訪れるようなコアなファンが多いのだ。。訪れる人、迎える側の肘折も人数が少なくなっていく中、そういった人達の力を借りながら町を維持していくことが、暮らす人と訪れる人と双方に良い結果をもたらしてくれる。
ひとつ例を挙げるなら、朝市は湯治客の生活を支える場でもあり、生産者や旅館業者を支える場でもある・・。
そして肘折温泉は、「日本一遠くて近い温泉」とも言われているそうです[exclamation]

1月中旬~2月の週末開催される、3mを超える雪壁にろうそくの灯がやさしく灯る「幻想雪回廊」。2月下旬には、スコップでひたすら雪を掘っていかに早く地面の土を出すか競争する地面出し競争を開催。3月中旬には、巨大雪だるま「おおくら君」のお目見えや冬の花火大会などイベント盛りだくさん。
大雪になればなるほど宿泊料金などが割引になるキャンペーンの実施例も。降雪量が最高積雪量を超えた場合、1泊分宿泊料が無料になるのが目玉!とか。催しの数々からは、温泉街に暮らす人たちの「郷土愛」が強く、強く、感じられてなりません[ダッシュ(走り出すさま)]

帰路も、ぐるぐると肘折大橋を通って、、
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また、来ますね! 次回は、雪の時期かな?(それは、絶対に無理だけれど)

これからが、ようやくのさくらんぼ狩りであります。
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末尾ルコ(アルベール)

下駄の音がいいですね。わたし下駄の音、もうずいぶん長いこと聞いてません。子どもの頃はわたし自身けっこう下駄でした。夏は蒸れなくて気持ちよかったです。
それにしてもこうして肘折温泉のお話拝読していると、旅先では早起きして外へ出ないと行けませんね。早朝の雰囲気を味わうことこそ旅の醍醐味のひとつですね。
根曲がり竹は「赤いダイヤモンド」と呼ばれているんですね。見た目も赤く美しいのでしょうか。そしてお味の方もまた格別、と想像を膨らませております。
温泉卵は1時間30分も必要とするのですね。それだけの時間をかけて食べ頃になるとは、ここにも人間の営みの歴史を感じます。

そういえば「ガープの世界」って登場人物が老けメイクしませんよね。特にグレン・クローズなんか若い時期から亡くなるまで若いまんま。最初から老けてる(笑)ロビン・ウィリアムズと並ぶと、どちらが親かわからないくらいでした。
「半世界」、また観ました。やはりよかった。過酷な状況で、しかし生き抜こうと戦う人間たち。今のわたしにはこういうシチュエーションが一番しっくりきます。そんな中で愚痴ひとつ言わずに戦ってきた稲垣吾郎演じる主人公が斃れてしまう。素晴らしい演技でした。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2024-06-28 23:03) 

hana2024

末尾ルコ(アルベール)さんへ
温泉宿だけに浴衣がけで、足元は下駄ばきですから。
田舎育ちの私も小学校に上がる前、下駄ばきで三輪車に乗る写真があります。ちなみにお対の着物もよく着ていたそうです。就寝中のお寝間着がネルの着物からパジャマに替わったのもは小学生になるか、生らない頃の事、こんなどうでもいい事にも、時代を感じます。
早起きしても退屈する間がないのは、一定規模の温泉街や宿だからと思われます。日常生活では、朝のひと時と言っても、そうした時間を楽しむまではなりません。
根曲がり竹が分布するのは、北海道、本州の東北地方(筍取りの人が熊に襲われるニュースがときにはあるものです)。
前回の「河原湯」さんでは、手打ちそばに根曲竹の天ぷらが一本付きました。今回の宿泊でも「一本でもいいから食べたいね」と話していたに関わらず、大友屋さんで根曲がり竹の提供はありませんでした。
私ども居酒屋メニューに根曲がり竹がある時には、焼き筍、天ぷらくらいは頼むのですけれど。。ギュッとつまった香りも高く、ポクポクした食感も美味しいものですね。
温泉卵は源泉の温度次第でして、これまで各地の温泉で作って参りましたけど、これ程長時間浸けて作ったのは、本当に初めてなのです!
温卵作りも、地元の方の指示に従うのが一番のようです。
「ガープの世界」でのシーンは、ほぼノーメイクでしたか。私が観たのは何分にもウン十年も前でして、そこまでは覚えておりませんでした。ロビン・ウィリアムズだけが、老けメイクだったのかしら。それから、ジョン・リスゴーは女装に近い。
「半世界」での稲垣吾郎はリアルな存在感を示しましたね。5人のうち彼が俳優になるなど、全く思ってもみませんでした。そのくらい目立つ存在ではなかった言う事かもしれないです。

by hana2024 (2024-06-29 00:12) 

ぼんぼちぼちぼち

朝市の光景、いいでやすなあ。
今でも地域によっては、こういう光景が連綿と続いているのでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-06-29 10:20) 

まつき

ザ・温泉街と言う雰囲気が漂う街並み、どこか懐かしい感じが
むちゃんこ落ち着きますね~。
朝市のオバチャンたちがちょっと眠そうに見えますが(^^;
根曲り竹、空が見えないくらいの藪の中を四つ這いとは、
それはお高くなってしまうのも無理はないんですねぇ。
ジャストな出来具合の温玉さん、あぁ食べたい!
by まつき (2024-06-29 11:21) 

溺愛猫的女人

朝市に山菜を買いに訪れたいです。ステキな光景ですね。
by 溺愛猫的女人 (2024-06-29 12:18) 

hana2024

ぼんぼちぼちぼち さんへ
ネオン輝く都内では夕方から夜が賑わう時刻ながら、地方は絶対的に朝です。家の方でも週末は連日の朝市開催で賑わいを見せています!

まつきさんへ
こうした光景は時代と関係なく、連綿と続いてきたのでしょうね。
朝市の品物を早朝から採る、荷物を揃えると、この場に立つまでにも一仕事、ふた仕事をされてきたのでしょう。
筍の風味がギュッとつまった根曲がり竹、高くても仕方がない感じですね。
温卵さんは帰宅後、数日かけて味わいました。それもあって、大友屋さんに泊ったのです♪

溺愛猫的女人 さんへ
仙台の朝市は新年だけ、ここ肘折は毎週なんですって!
おば様達による、より優れた山菜たち、どれも見事でした‼!
by hana2024 (2024-06-29 13:45) 

Boss365

こんにちは。
6時の朝風呂、温泉地ならではの良い習慣?時間帯です。
また、朝市あり、朝散歩を楽しくさせる風景で見るだけでも楽しいですね。
道も多少入り組んでいて良い感じです。
写真は蕨かな?ひと束が結構なボリュームあり、栽培しているような綺麗な蕨です。
「赤いダイヤモンド」の月山竹?無かったみたいですが・・・
ググったら「風味と甘みがあり」の文字あり、食べてみたい筍です。
「山菜汁の振る舞い」が無くなったのは、残念ですね。
ところで、夫さん制作の温泉卵機ですが、赤い紐で分かり易く(爆)ニャイスです!!
ダッパくんを紐の先に付けるのもありですね?
温泉卵の制作時間「1時間半」は結構掛かる感じ?低温なのかな?意外でした。
ところで「湯宿 元河原湯」の件は(爆)ビックリですが・・・
大友屋さんで肘折温泉の良さを知ることが出来、何よりです!!
雪の時期、割引になるキャンペーン時期に再訪問も面白そうですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-06-29 14:16) 

hana2024

Boss365 さんへ
こんにちは。
温泉街の朝市、地元の方々が準備をし、何とか買わせようと、こちら側も買う気満々でありながら値段交渉をする。そんなアジアならではの光景も楽しい(笑)、11年前は客も多く、おば様達も元気いっぱいであったのに!
なんか全てが小さくなってしまったなぁの印象、そこに癖の強い女将さん達(爆)が集いふるまう山菜汁と。
肘折ので数メートルもの雪の下から出てきた蕨たち、太さも揃って見事そのものですが、この時すでに蕨を食べ飽きていた我が家でしたから^^ 
>ググったら「風味と甘みがあり」の文字あり、食べてみたい筍です。
まぁ、何でもご存じのBossさんですのに、根曲竹のお味はまだでございましたか!?居酒屋、郷土料理店では食べられるものかと♪
夫さん制作の温泉卵機は、何分にも手間と、時間と、愛情も入っておりますので‼そこにダッパくんを入れておいたら、忘れる心配もないと!
温卵に、1時間半?私達もホントに意外そのもので、また温卵ドロボウさんに持っていかれる危険もあると言われたから、そのダブルでドキドキを♪
ちょっと想像も出来ない、4メートル超えの降雪!行くとしたら・・・新幹線プラス村営バスとなりそうですね(笑)

by hana2024 (2024-06-29 17:58) 

tarou

肘折温泉の朝散歩は、朝市あり温泉卵作りと
温泉街を満喫出来ますね(^^)v
寒い時期にもチャレンジして見たい温泉ですね。

by tarou (2024-06-29 18:01) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

肘折温泉記事バッチリ読ませていただきました。久しく行ってませんが、写真を拝見すると外観と街並みは昔のままですね。ただ料金が高くなりましたね。湯治料金も上がってるんでしょうね。私は高山植物の花を愛でるため毎年羽黒山側から月山に登り、ここから湯殿山に下ったり、あまり登山者がとおらない肘折に下っていました。このコースは上級者向けで藪漕ぎだらけ、熊に出会ったこともあります。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2024-06-29 22:07) 

skekhtehuacso

月山筍は、山の中へかなり入っていかないと採れないんですね。
最近じゃ熊も頻繁に出るでしょうし、採取は難しいのかも。
by skekhtehuacso (2024-06-29 22:16) 

hana2024

tarouさんへ
肘折温泉の朝は、朝市の散策。帰ってからは温卵作りと、忙しく充実していました。冬の時期の4メートルの雪はスゴイ、チョッと怖くも感じます。


暁烏 英(あけがらす ひで)さんへ
この辺りにもお詳しいのですね。
それでは、肘折二度目の私の書いたものなどとても…お恥ずかしいです(^^;
羽黒山から月山、更には湯殿山コースとは、相当な上級者でいらっしゃるご様子。
大友屋さんではプチ湯治コースの宿泊プランのみ、自炊、湯治客は肘折温泉でも今はいらっしゃらない模様です。

skekhtehuacsoさんへ
11年前の肘折朝市には並んでいた月山竹でしたが、今回は商店の店先に、瓶入りの筍が並ぶだけ。
山へわけ入った後の、地下足袋も干してあったと言うのに。これも、時代の変化、動物たちの生態系も変っているのかもしれませんね。


by hana2024 (2024-06-29 23:38) 

英ちゃん

下駄と言えば私が20歳くらいの時はGパンに下駄を履いて歩いてましたよ(^_^;)
でも東京はアスファルトが多いので下駄だと滑るのでいつしかやめちゃいましたが(;^ω^)
by 英ちゃん (2024-06-30 06:17) 

tarou

お早うございます、報国寺(竹林)にコメントを
有難うございました。
手入れが行き届き、美味しそうな竹の子がたくさん
顔を出していました。
肘折温泉4mの雪は、除雪が間に合わないと心配に
なりますね(>_<)

by tarou (2024-06-30 07:25) 

hana2024

英ちゃんさんへ
上に書いた文章から・・・それですか?
私が下駄を履いて、温泉街を闊歩した訳でもないのに。大体が下駄など履いて歩ける訳でもないし・・・英ちゃんとの共通項がなかったという事ですね。

tarouさんへ
こんばんは。
我々から見たら・・・美味しそうな筍、そうでしょうね。
数センチの降雪でさえ大騒ぎとなるものが、4メートルの雪とは?チョッと想像できませんね。


by hana2024 (2024-06-30 19:16)