鹿沼市北半田「医王寺」 [ドライブ・栃木県西]
梅雨空の下、日光へ出かけて来ました。なんちゃって?違いますけど、身紛うばかりの華やかさ漂う。医王寺は、これまで読書会等で数度訪れる機会がありながら、数十年越しの初訪問となった寺でした。
真言宗豊山派の寺院で、寺号の「医王」は「薬師如来」の別名となる「医王如来」に由来するそうです。
田園風景の広がる長閑な地域にありながらも、一歩足を踏み入れると眼前に茅葺の金堂がそびえ建って、その迫力には圧倒されます。
平成4年(1992)再建の「仁王門」、門を守る木造金剛力士立像は鎌倉時代の作と伝わっているそう。。
後ろ側となるる狛犬もユニークな風貌、屋根を見あげれば鬼瓦が鋭く睨みを利かせて、医王寺の「医」の旧字体である「醫」がずらりと並んで、仁王門ひとつも見ごたえを感じました。
赤松・の木立に囲まれた境内に佇む、六地蔵プラス一体!? 左手奥には山林が迫ってきます。
仁王門の先に見える金堂は、思わず声をあげるような迫力と、大きさ・・・、重厚感のある茅葺屋根、お堂を囲い施された彫刻、よくもこんなところに!と感じ感慨さえわいてきます。
医王寺「金堂」。江戸初期の1665年(寛文5年)に再建されたもの…。参拝の方の姿もちらほらありました。
桁行5間、梁間4間で正面に向拝1間を設ける。内部は内・外陣・に分かれ、内陣に入母屋造りの立派な宮殿を安置し、「薬師如来」を祀っています。
茅葺の寄棟造り大屋根は高さ20メートルあまり、内外ともに塗装・彩色が施され、江戸時代における地方の特色を表すとの…大伽藍の見事な調和は心地良い。
重厚感のある茅葺屋根、金堂を囲う各面に施された彫刻と、実際間近にして見応えがありました。
ベンガラ塗りの柱や戸は、多く社寺建築に利用され・てきました。木材の防腐、防虫効果と神仏の御加護が人々に伝わるような意図があった模様・・・。
曇り空の下の極彩色です。
金堂をすぎて、北側の台地に至ると入母屋造の四脚門。その正面に軒唐破風(のきからはふ)を設けた壮麗な唐門があらわれます。
茅葺屋根の柔かな曲線に、褐色の色合いが加わり。繊細な彫刻に胡粉(ごふん)の白。垂木の朱、桟唐戸(さんからど)の黒色 。
それぞれ調和した結果、優雅なたたずまいを見せます。その様相は、医王寺の伽藍の中で随一の美しさと評されているそう。
江戸時代初期に建造。日光東照宮陽明門と同様の彫刻で詳細は不明ですが・・・。1667年(寛文七年)建立との碑あり。
約3万坪の境内地を有する中、一間の向拝を設けた「弘法大師堂」。外観は金堂や唐門と同様の形態ですが、内部には弘法大師を祀る厨子を安置、天井には花鳥の彩色が施された荘重な建造です。
他にも中央に講堂、客殿、どちらも江戸時代に建立された。唐門脇で樹齢1000年と伝わるカヤの大木が見守ります・・・。
現在では維持に費用のかかる茅葺屋根。これほど地方にあるのに贅沢な設え??と感じたのは正直な気持ち。
医王寺の御朱印を希望する場合、サイト内のお知らせを確認、事前予約して足を運びました。
「東高野山医王寺」 鹿沼市北半田1250
医王寺の建築そのものだけでなく、木造金剛力士立像、狛犬、地蔵など、この場所に存在するあらゆるものが日常の倦怠から目を覚まさせてくれそうな気がします。これほどの寺院を訪ねたことはないですが、わたしもかつては地元の寺社を訪ね歩くことが大好きでした。寺社建築の美しさ、包み込む森や林の静謐ながら生き物たちの息吹きを感じ取れる心地よさ。寺社を愛する精神性は常に持っていたいです。
自律神経などについてはなかなか解決策が出てきません。どうしても24時間気を抜くことができませんから。しかしこの生活を選んだことに一切後悔はありませし、苦しい中にたのしさも大いにあります。自律神経の乱れなどの解決は簡単にはいかないけれど、できるだけ「たのしさ」に目を向け、増やしていきたいですね。
まあ体調全体は上がってきてると思います。ただ、骨粗鬆症にしてもなかなか手強いですね。当然かもしれませんが、容易に数値は改善しません。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2024-07-10 23:31)
末尾ルコ(アルベール)さんへ
この場を訪れる人の少なさ、賑わいなど微塵も感じられないところが魅力に思えました。それから周囲に残る緑の多さもです。
この地に残した寺社建築の美ですが、それには江戸時代の徳川幕府の遺した日光東照宮、隣接する輪王寺、日光二荒山神社を含めた二社一寺。
国中から集められた宮大工たち、掘りもの職人たちが帰国の途につく途中日光と、ここ鹿沼に遺した技術、離れた地からの文化の力が大きく関係した歴史は否めないものと思えるのです。
降雪はそれほどまでではないにせよ、冬季の厳しい寒さの中で続いた日光彫や、精進料理と言った食文化も、その影響下で残りました。
24時間お気持ちの休まらない日々、同じなのでわかります。
それは私も同様でして、歩けるとは言え、今転んだりしたらこれまで細々と積み上げてきた努力は無駄に。身体的にはマイナスとなる。それは病気の再発にしても然りでして、「次はもう助けないで」と話していますけど、でも夫の事だから「きっと助けて、生かされる」のは間違い用のない現実となる。
それを常に覚悟しつつ生きるのは辛いものがあります。だから私も、出来るだけ楽しい事を。他の人にどう思われても良い。
RUKO様が仰る、苦しい中に楽しさを♪ それは口で言う程簡単にはいかないけれど、できるだけ「たのしさ」に目を向け、増やしていきたいものですよね。
骨粗鬆症には、体質が大きくかかわっている。私の場合は骨芽細胞による骨形成に比して破骨細胞の動きの方が勝っている為かと。生活の質を今以上下げない為にも、食事と、お薬と、本当は適度の運動もながら、その全てと言うと難しい問題になります。
だから時には落ち込む事もありますけど、出来るだけ気分はアゲアゲで(爆)参りたいものものです‼!
by hana2024 (2024-07-11 00:40)
茅葺屋根、おっしゃるように、ほんとに重厚感ありやすね。
柱や壁の分量に対して屋根の分量がすごく多いでやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-07-11 09:35)
こんにちは。
鹿沼市北半田の「医王寺」を初見ですが・・・
正面に石垣と階段あり、立派な門構えで風情ありですね。
仁王門の木造金剛力士立像は分かりませんが・・・
振り返って見える狛犬さん、結構大型犬かな?
「金堂」ですが「重厚感のある茅葺屋根」が素晴らしいですね。
また、軒?ひさし・広縁の形状で凝っている造形・意匠です。
「各面に施された彫刻」も見応えありですね。
「入母屋造の四脚門」ですが・・・
曲線あり柔らかなフォルムで、浮いた感じ?大変軽快なビジュアルになってます。
「弘法大師堂」も茅葺屋根で大変貴重ですが・・・
維持保存に莫大な費用が掛かる「医王寺」と推測です。
何はともあれ?無事に医王寺の御朱印を拝受、お疲れ様でした!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-07-11 11:20)
茅葺屋根、落ち着くシルエットですね~。
確かに維持するのが大変そうです。職人さんも減ってるだろうし、
維持費も掛かるだろうけど、これは長く残して欲しいですね。
私も「浮いた感じ」に見えます!! どうなってるんだろか??と、
まじまじと見ちゃいました(^^;
by まつき (2024-07-11 11:49)
茅葺屋根、歴史を感じさせて風情がありますね。
彫刻も見事で見応えがありそうです。
そして、あじさいがよくマッチしてます^^
by ミィ (2024-07-11 12:12)
ぼんぼちぼちぼちさんへ
これだけ大量の茅の入手も現在では困難でしょうし、職人さんも数が相当数減っていると思われます。
いずれにしても難しい、大型の茅葺屋根です。
経年と共に茅の弾力、質共に減って最後はぺちゃんこになる茅葺屋根です、始めはこうしてボリューミィなのではと、勝手に想像しました。
Boss365 さんへ
こんにちは。
>仁王門の木造金剛力士立像は分かりませんが・・・
門の下側に太い敷居があった、また先へ行くと下り坂であったので、ぐるりと周って見なかった仁王門なのです。
大型でスマート、シャープな狛犬さんは、キツネのような表情でした^^
大きな茅葺屋根と凝った意匠が施されて彫刻もある金堂、周囲に人工的なもののない、緑一食に覆われた山林をバックに・・・が良いところなのです。
浮いた感じ・・・は、
胡粉で白く塗られているからでしょうか。この唐門への彫刻は、一説には左甚五郎が東照宮での仕事へ入る前に試したものとも言われています。
四脚門上部には、竜、象の施されているのがご覧いただけるかと。
写真には撮っておりませんが、その他の建造物のいずれも巨大でして・・・仰るように、雨風の心配多しの山間と言う地形も含めて、維持保存に莫大な費用が掛かるものと実感して参りました。
そのせいなのか御朱印については、非常にタカビーな態度であるとの口コミが多しです(笑)
まつきさんへ
たまに訪れる分には風情を感じるけれど、ここで暮らせるかと言えば怖さと、真冬の寒さもあって、絶対に無理ですよね。
浮いた感じは重量感のある茅葺屋根ながら、この屋根自体の形状と胡粉で白く塗られた柱のせいと想像しました。
瓦や銅吹きの屋根をもつ寺社がほとんどのなかで、これだけの規模の敷地内に建つ寺の数々。今後は益々難しいものでは?と案じてしまいました。
by hana2024 (2024-07-11 12:37)
ミィさんへ
ご覧の迫力に、独自の風情で・・・なぜ、今まで訪問せずにきたのかと悔やまれましたが・・・。
>そして、あじさいがよくマッチしてます^^
その辺りはチャンと、狙いどおりに撮りましたので(><)
by hana2024 (2024-07-11 12:43)
かやぶき屋根が、すごいことになっていますね!
とくに8枚目のお写真!!!
こっちに向かって攻めてきそうです♪
by Rchoose19 (2024-07-11 12:52)
Rchoose19さんへ
見るからに重たい、大きな茅葺屋根がよりどりみどり・・・
こっちに向かって攻めてきそうです♪
・・・とは、〇〇〇の動く城状態ですか?面白いです~~(爆)
by hana2024 (2024-07-11 13:05)
かやぶき屋根なんて異空間に迷い込んだようなお寺ですね
薬壺を手にしている「薬師如来」の別名が「医王如来」なんですね
初めて知りました
歴史あるお寺は一味違います
by ムサシママ (2024-07-11 16:37)
ぁぁ、日光は最近熊が出没してるらしいよ(◎_◎;)
しかし、金堂は素晴らしい建物だね。
見てみたいけど熊が出没してるんじゃなぁ(;^ω^)
by 英ちゃん (2024-07-11 18:22)
医王寺の御朱印、とてもステキですね(*^^*)
by 溺愛猫的女人 (2024-07-11 18:59)
ムサシママさんへ
私も詳しい訳ではないけれど、薬壺を左手に載せた薬師如来を別名でそのように呼ぶようですね。
寺院名で医王寺や薬師寺、薬王院などは、ご本尊として薬師如来をお祀りしている場合が多いとか。
英ちゃんさんへ
英ちゃんたらチョッと山間の土地となったら、もうそればっかり!
最近の日光は熊出没のニュースが多いけど、英ちゃんの前には出てこないものと思いますよ・・・(^^;
溺愛猫的女人さんへ
この寺の御朱印は中々のハードルの高さ!
しかしこの寺の構えを見たら、欲しくなりますね^^
by hana2024 (2024-07-11 19:25)
医王寺さん、屋根が特徴的で見どころもたくさんですね(^^)v
訪ねて見たくなりました。
by tarou (2024-07-11 21:28)
職業的に薬師如来さまにはお参りしたい気持ちになります。
茅葺屋根、本当にすごいですねー
いつか参拝したいです
by mau (2024-07-11 23:21)
お早うございます、佐助稲荷神社にコメントを
有難うございました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のお陰で鎌倉には
たくさんの観光客、イベントも多数行われました。
by tarou (2024-07-12 08:15)
tarouさんへ
おはようございます。
皆さん揃って、こちらの屋根に驚かれていらっしゃるご様子ですね。
鎌倉は鎌倉ブランドをもちながら・・・それでも、大河の力は大きいですね。
中川大志のイケメン、実直な役柄のイメージに魅せられました。
mauさんへ
おはようございます。
なにを仰いますか。
伊達家が治めた仙台藩ですもの、瑞巌寺、鹽竈神社と名刹の数々がおありではありませんか。
by hana2024 (2024-07-12 10:29)