2024年夏休みは本州最北を巡る･･･⑪弘前と言えばりんご、アップルパイ巡りも♪

翌朝の、客室からの眺めです。7階からでも、岩木山は臨めました。
弘前では洋館を巡ろう！･･･ですが。弘前と言えば、りんご　青森でスイーツをなら･･･定番の「アップルパイ」は外せません。
りんごの街・弘前市では40店以上の店でアップルパイを提供。アップルパイで検索したら、喫茶以外にパティスリー、ベーカリーとヒットしまい、これは忙しい(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ　滞在中に気になったアップルパイを食べつくしたい！なんちゃって･･･その実、そこまでではありませんでしたけど

部屋で、朝の作戦会議
ホテル徒歩圏内にも、素敵なお店がある　弘前二日目は、パティスリー石田さんからとなりました。
「BOULANGERIE　ISHITA（石田パン）」、創業は1925年。市内で最も歴史をもつパン屋さんだそうです。
向かって歩いていくと、ハッと目を惹く赤い可愛らしい外観が目立ちます。

レトロな街並みの弘前市内において、街中にこのようなパン屋さんがあるなんて！　弘前ってやはりハイレベルな街ですね。
近づくだけで、焼きたてパンの香ばしい香りが

店内に入ると、所狭しと並んだパンが目にはいります。奥さんに了承を得て、撮らせて頂きました。
まだ8時前と言うのに、店内には100種類ものパンが並んでいます。

食パンなどの定番パンに、惣菜パン、デザート系、ｷﾗｷとﾗ眩しく目に映る美しいデニッシュなどなど種類も様々！見渡す限りパンの幸せ空間
奥さんによると、早朝3時から作業が始まるとか、「まだ全然、揃っていないのですけど」ですって。
お店内の雰囲気も素敵、しかしそれには表面には出さないたゆまぬ努力、パン作りにかける惜しみない情熱と労力あって…こその空間です。
「あの~~アップルパイを求めての弘前なのですが、りんごを使ったパン、ぺストリーはありませんか？」と尋ねたら、「今はりんごの季節ではないから、アップルパイも置いていないのです」ガーン
だけど、その答えには納得をしました。売れればいいと並べるのは簡単ながら、季節の味に拘るパン作りに、本物の職人魂を見た気がしました
週末やお昼時は混み合う人気店であるのも当然と感じた、ブーランジェリーイシタさんです。

部屋に戻って、ﾌﾞﾙｰﾍﾞﾘｰと、桃のデニッシュを食べて一息つく。　
※帰宅後に、ブーランジュリーイシタさんのアップルパイを見る。　綺麗に細かなラインの入った全体のビジュアルが麗しい、イシタ・アップルパイはその皮も含めて全体のバランスも良く、味も申し分ない模様　これは食べたかったなあ^^

そして、チェックアウト。
7月29日から一泊「弘前パークホテル」、TWﾙｰﾑ素泊まりで＠6300円×2、駐車場料金500円 / 泊
立地も良くﾘｰｽﾞﾅﾌﾞﾙ、満足の一泊でした。

次は狙ってではなくて、偶々だったのだけれど・・・。

昭和2年竣工の「三上ビル」、「弘前無尽(株)」が社屋として1927年に建設。弘前に現存する最も古い鉄筋コンクリートビルは「趣のある建物」に指定され。平成24年には市の「景観重要建造物」にも指定されました。

現在もテナントビルとして活用されてます。階段の風情や、寄木張りの床材など、往時のハイカラな弘前を感じさせるビル内からは、昔通いつめた映画館「名画座」の雰囲気を思い出します。その一階に入る「珈琲 時代屋」さんは、朝8時の開店。
アップルパイと、喫茶店モーニングと「一石二鳥」な店なので、足を運んでみました。
車で向かう途中車内から「どこに駐車したらいいですか」と電話でうかがいましたら。「うちに車でくる人はいません」で切ってしまうのだ！･･･ｵｲｵｲでしたけれど。いざ行ってみれば、店の向かいに民間駐車場があるではないかい(_Д_)
　　　　　　　
入店しようとするも「今はまだ、準備中なんです」って。お客さんの姿あるし、やっている気配は十分なのに。
外観がレトロなら、中もレトロそのもの。テーブル2つと、カウンター3席ほどのクラシカルなカフェ

時代屋を切り盛りするのは、八十代と思しき時代を感じさせるお婆ちゃん、もといモダンなムードを漂わすママさんでした。着席し見渡すと、店内には客の姿3名、これは決して強引な入店ではありませんから
カウンター上には、使用済みのカップやら、プレートがぎっしり置かれています。先の電話も仕事中で、ママさんは忙しかったと推測する。
テーブルに着いて、私は「アップルパイと、コーヒーを下さい」夫は「モーニングをひとつ」と言いかけるも、ママさんの「時間がかかる~~、止めて~~」の声を受けて、急遽変更し「アップルパイセットを、もういっこ下さい」へ。　　そこに悪気がないのは伝わりました、ふたりして笑ってしまった程です。
店を続けて40年あまりの店主、趣味でやっているようなお店だけに、気ままに自分の好みで営んでいる模様でした。

どなたにも好まれる、オーソドックスなアップルパイ。薄皮のサクサク食感、りんご部分もアッサリながらじゅわ食感もあります。
店内の写真を撮る際にはお断りを入れて、「ママさんも入れて、撮っていいですか？」「私がいたら、お客さんが来なくなっちゃうわよ」
もうひと組のテーブルを寄せて下さったお姉さんもアップルパイセットを、ほかの常連らしき雰囲気を漂わせるお客さんは、ふらっと着てサッと帰ると言った感じが濃厚です。
素っ気ないように見えても、優しく親切であったり、帰り際に私が「おトイレはどこですか？」と尋ねたら、「ここは古いトイレしかないの。表に出てしばらく行った先に新しいのがあるから」と外まで出て案内してくれるなど。
思いがけず地元の方と触れ合えたひと時。旅先ではこんな風に個性的、魅力溢れた女性に出会う機会が度々。人間味に溢れたキャラは楽しくて最高！　これだから旅行って止められないのね(^O^)

ママさんに言われた通りに歩くと、近くの「山車展示館」まで行かずとも、屋外展示の「弘前ねぷた」に会えます。


　　　　　　
「旧第五十九銀行本館」は洋風建築ながらも、明治期の弘前を代表する棟梁・堀江佐吉が設計及び施工を手がけて、明治37年（1904年）に完成した。
安定感のある左右均等の造りで建てられた、 堅牢さと豪華さが調和している木造2階建ての建物は、青森県産の「ケヤキ」や「ヒバ」が使用されているとの事です。
　
「旧第五十九銀行本館」＝青森銀行記念館の、目の前は弘前城公園。
そこから先に行くと･･･「旧東奥義塾外人教師館」赤い屋根の「旧弘前市立図書館」、「日本基督教団教会」と続く。その建物たちを周った日記はこちら。https://hana2009-5.blog.ss-blog.jp/2016-12-20　　
6年も経っていたなんて、月日が経つのは本当に早い(￣∀￣)
弘前に残っている洋館の多くは堀江佐吉と、その弟子たちが建てたものです。
空襲を逃れたために古い建物が多く残っているのは、弘前の大きな魅力です。
1871年に廃藩置県が施行された際には、ほんの数カ月間だけ「弘前県」も存在、県庁所在地であったのでした。

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コメント 13

アップルパイ、大好きです。しかしながら青森は弘前。まさに特別なアップルパイですね。羨ましい限りです。そして「BOULANGERIE　ISHITA（石田パン）」さん、8時前に100種類のパンですか。う~ん、100種類！高知にはそこまでのパン屋さんあるかなあ。最寄りのパン屋さんで種類数えてみます(笑)。しかしこれで、「まだ全然、揃っていない｣とは凄い。たゆまぬ研鑽の賜物なのでしょうね。
「珈琲 時代屋」さんのママさんの対応、一見不躾にも感じられますが、それどころか好ましく感じられたご様子。人徳というものでしょうか。旅先でのよき出会い、その｢よさ｣をヴィヴィッドにお感じになられるhana様のご感性も素敵です。


中上健次と西村賢太、確かに似てます。西村賢太は芥川賞系作家にしては非常にわかりやすい作風で、しかも本人のお下劣な私生活を書き綴っているのですが、常にテンポよく、そしてブラックユーモアをちりばめながら書いていて、おもしろいんです。出鱈目な生活をしていても文学に対する情熱は凄く、偏愛する作家の本を古本屋で収集するエピソードも実に興味深いんです。RUKO
by 末尾ルコ（アルベール） (2024-09-12 00:07) 

末尾ルコ（アルベール）さんへ
アップルパイ巡りなどと、大きく出たのはよいけれど、実際は時間の制約もあり食べられたのは二個だけでした。これはお恥ずかしい。しかしそれでも満足が出来たのも、この二軒の店の力でしょうね。
「BOULANGERIE　ISHITA」さんの佇まい、店内の商品の充実ぶり、奥さんの接客と、満点をつけたいくらいでした。それだけの種類、数を焼いても売れ残る事がない点からも、この店の人気ぶり、客からの信頼の高さが伺えると言うものです。
もう一店の「時代屋」さんのママ、商売人とは思えぬ言動には気分を損ねる向きもあると想像されるものの、キャラクターと正直さが魅力に映りました。こちらはどう見ても一見の客です。それに対して提供した品物は意外にも丁寧で、マニュアルなどと言うものとは対極の会話でも楽しませてくれました。
昭和初めの建物との調和の成せる業と言いましょうか(笑）

西村賢太はこれまでに、その姿は目にしていたけれど、著作を読もうとは思わずにきておりました。
中上健次を思わせる容姿、作家となる以前の恵まれたとはいいがたい暮らしの中での創作と。
芥川受賞者の中には、受賞作一作だけ、それ以降書けなくなった人もいますし、ある時期からは注目をする事さえやめてしまったほどでしたが。私好みの作風である様子（笑）　西村賢太、覚えておきますね。
今日は「大統領の料理番」のDVDが届きました。見終えたら、感想を書きますね。


by hana2024 (2024-09-12 00:41) 

そう言えば、最近はアップルパイは食べてないわ(^_^;)
最近は、市販のパンもデニッシュが増えたよ(;^ω^)

by 英ちゃん (2024-09-12 01:06) 

お早うございます、標高900ｍの羽鳥湖高原に
コメントを有難うございました。
冬はスキー、夏は高原でアウトドアーが楽しめる
場所です。
青森のアップルパイは有名ですね、テレビで
何度か見たことが有ります。古い建物も多いし
ゆっくり行って見たいところです。
by tarou (2024-09-12 09:28) 

「まだ全然、揃っていない」状態でコレですか～！
目移りしちゃうくらい美味しそうなパンがテンコ盛りじゃないですか♪
アップルパイは残念だったけど、私は桃のデニッシュの方が
断然好みです～！　美味しそう過ぎますーー。
喫茶店でアップルパイ食べられたし、ちょうど良い感じがします！
by まつき (2024-09-12 12:29) 

英ちゃんさんへ
市販されるアップルパイは、これからの冬に出回るものと思われます。
そうです。色々なものが甘くて、食べやすくなっているのを感じます。

tarouさんへ
こんにちは。
羽鳥湖は近くだけに、よく存じておりますよ。
これまでもアップルパイの購入はしてきたものの、その場で食すより、日持ちのするスティックタイプが多かった気がしました。

まつきさんへ
正確には7時半でした。私の下手な、急いで撮った画像から伝わるかどうか･･･パン屋さんへ入って、ここまで感動をしたのは初めてかもしれなかった！！
アップルパイが置いていない理由ももっともでしたし、スゴーイお気に入りとなったイシタパンさん♪　次回があるかはわかりませんけぢ、もしチャンスがあったら絶対に行きますとも‼！
ママさんの魅力全開！時代屋さんも続けられる限り、開いていて欲しいお店でした♪



by hana2024 (2024-09-12 13:15) 

お！こういう昔ながらの茶色い喫茶店、喫茶店マニアとして、一番好きな感じでやす！
こういう普通の喫茶店にも、アップルパイがあるのでやすね！
弘前がどれほどアップルパイ推しの街か解りやした！
by ぼんぼちぼちぼち (2024-09-12 13:20) 

流石、弘前ですね
リンゴの季節ではないからアップルパイなどのお菓子は作っていない。
それが正解かもです
ガ～ン！の後は暖かいおもてなしのおばあさん（失礼）のお店でホッコリですね(^^♪
レトロな建物に憧れます
育った広島にはレトロな建物は数軒ありましたが、ここまでレトロなのはありませんでした
旧日銀広島支店は青森銀行記念館のような建物で今でもあります
by ムサシママ (2024-09-12 14:12) 

林檎のシャクって言う感じ・・・
パイ生地に林檎って初めて見たときはえって思いましたが
食べたらおいしい。
林檎の季節きますね。意外と青森の林檎って口にすることなくてました。
こっちも採れますから並ばないんですよね。
by コーヒーカップ (2024-09-12 17:01) 

ぼんぼちぼちぼちさんへ
今のようなﾌｧｰｽﾄﾌｰﾄﾞ、コンビニもない時代の、至ところにあった喫茶店そのもののムード。割に合わないからか、働く人の確保が難しくなったためなのか、スッカリなくなってしまった喫茶店も、弘前市内にはちゃんと残っている模様です。
＞アップルパイ推し
･･･と言うよりも地元で採れる食材を活かしたフルーツ菓子だからと考えます。

ムサシママさんへ
私がした質問の答えを聞いて、その当然過ぎる答えには納得以外にありませんでした。
様々な土地で出会う一期一会、個性豊かで面白い方に出会ってしまうと、つい嬉しくなってしまう私なのです。静岡のおでん屋さんのママさんも強烈でしたけど、タイプは違えど今回のママさんも中々なのでした♪
明治以前に開港をした横浜の街、外国人居留区のあった神戸と歴史ある洋館はこれまで見てきてはいたものの、日本列島の北である弘前が遠くのヨーロッパの建築文化を取り入れて、北東北随一のハイカラな街へと変貌をした歴史を垣間見て参りました。

コーヒーカップさんへ
そうですよね。
知名度で言えば、圧倒的とも言える青森、甲信地方で言ったら長野がりんごの産地ながら。
家も岩手へ行ったら、花巻、石鳥谷辺りで購入してきています。

by hana2024 (2024-09-12 21:49) 

りんごの季節にリベンジしたいですね！
テレビでアップルパイハシゴしてるみた方があって、いたかやってみたいなぁと思ってます
by mau (2024-09-13 00:49) 

焼きたてパン最高ですね！
アップルパイは残念でしたが、桃のデニッシュも美味しそうで♪
一見、塩対応の喫茶店ママさんですが、正直でさっぱりした方なんですね。
そういうのを感じ悪いと受け取らず、その奥にある人間性をちゃんと見て
魅力的、面白いと笑って楽しめるhanaさんも大人で素敵だなぁと
ほっこりしました＾＾
by ミィ (2024-09-13 12:06) 

mau さんへ
「BOULANGERIE　ISHITA」さんのパイも含めて全く食べられないまま終わったから、ここは是非リベンジをしたいところながら、、、北の弘前。１１月中に行かなくてはなりません。

ミィさんへ
そうなのです。岩木山山麓のブロンドトウモロコシ、嶽きみって知ってますか？その嶽きみがこれでもかと入っていると言う、トウモロコシブレッドも食べてみたいし、食べログ情報を見たら、全てが食べたくなってくるパン屋さんです♪　だけと、とにかく遠くて･･･。

塩対応ですか(笑)その正直さを受け入れられない方は？？でしょうね。こちらも食べログ評価も決して悪いものではありません。皆さん、わかっていらっしゃる！ミィさんの息子さんにもウケそうな店、ビルに思います^^


by hana2024 (2024-09-13 14:46)