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母三回忌 [家族]

法要を済ませた後は、二台の車に分乗し、会食の場となる「日本料理 吾妻」さんへ向かいました。皆と言っても、私はふたり兄弟です。そして母からしたら孫となる子供も、私は一人しかもたずにいたのだから、元から人数は少なめです。 
そのひとり息子も現在は関西在住であり、そこへ避けられない出張が重なって、今回は残念ながら・・・お留守番です。しかし中一の孫娘(母からしたらひ孫娘)と、ママが代わりに都内から高速バスで来てくれました。 

佐野市建築デザイン優秀賞だそう、コンクリート造りントランス部分はモダンなデザインの吾妻ビルながら、内部は和風建築の様相も見える「日本料理吾妻」です。
案内されたのは、前回と同じで二階の「夢の間」でした。部屋の中央には母の位牌と遺影、お膳、少し吞めたビールもグラスに注いで供えました。
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思えばコロナ渦の最中は親子の面会さえ困難な状況で、「米寿」祝いの席を設けるなど無理でした。
「傘寿」の祝いにも届かずに逝ってしまいましたが、それでも夫は「じゅうぶん幸せな人生でなかったかな。集った孫たちにしても、皆揃って良い子に育っているし・・・」と言うのでした。

着席して、献杯にはじまった、身内だけの穏やかな時間でした。
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あん肝・スモーク鴨・クリチのフランスパン・生ハム巻き・鶏松風風・柿釜の中身はフグ皮の湯引き・枝豆の前菜。 食前酒。 魚介の寄せ鍋。

広くゆったりとした個室、接客も良い「吾妻」さんだけれど、肝心の料理が・・見た目通りにイマイチなんです[バッド(下向き矢印)] 味は普通なんですが、器や提供の仕方もあか抜けなくて・・・弟とふたりしてチョッとなぁと前回思ったが、変わっていませんでした[たらーっ(汗)] だけど、ここって言う適当なお店が見つからなくて。こうしたところは田舎なんですね(;_;)
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お造り盛り合わせは、赤身・中とろ・赤貝・サーモン・烏賊・蛸と種類豊富に。銀鱈の西京焼き。
根菜・干し椎茸など煮物椀、 揚物の盛り合わせ。
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生ガキ、蟹サラダとお肉。
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お凌ぎはお蕎麦、食事は鰻重でした。
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デザートの牛乳寒・プチケーキも手抜き感は否めません。それでも、ここまできたらお腹はいっぱいです!

先の「豆源」の詰め合わせを用意してきたのは、弟の長男でしたが・・・、この先ほぼ毎週が海外出張だそう。
シンガポールの次はロンドン、その次にはNYとか。そこでつい「ロンドンやNYへ行く機会なんて、普通は一生に一度あるかないかよ]と私が言ったら「それも仕事の内だから」って苦笑してましたが・・・。
言葉に出したロンドン、NYへ私が遊びに行けたのも、家族の理解が大きかっただけでなく、若かった母がいてくれたお陰とも思うのだ。
しかし現在続いているロシアとウクライナの戦いの為、ヨーロッパ便は昔に戻ってアンカレッジ経由となり、飛行時間も伸びているとか。
まだ海外旅行が珍しかった東西冷戦下の時代には、トランジットのアラスカで食べるうどんの味でホッとするエピソードは有名ですけど。それが数十年後の今、アラスカ経由となっているのは知りませんでした。
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モザだらけで申し訳ないです。特にこれはと言う美味しいものはなかったものの、家族だけで小ぢんまりと、ささやかに、しかし始終温かな時間が流れているのを感じました。
母が亡くなってから、早二年過ぎました。
確かに、もう二年でした。お母さんの事は今でも時々、思い出すよ[揺れるハート]
あなたの残した子供、孫達は立派に(本当は立派などではないですが)それぞれちゃんと生きています。
そして次に集う七回忌までは、年明け後に改めて実家に集まる必要もないのでしょう。実家、両親がいなくなる現実。こうして皆が揃う機会、場がなくなるのをはじめて現実のものとしました。次に会うのは、春のお彼岸なのかなぁ。

実家への帰宅後はお茶して、またお喋りをして・・・。
一休みしたらママと孫娘は、新宿行きの高速バス利用で帰ります。車で来ていた甥が送ってくれたから、…と言うか今回、ビールを沢山吞んだ夫は夕方過ぎまで大人しくしていませんとね。
故人を偲んで供養した一日が、無事に終わりました。
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コーヒーカップ

三回忌お疲れ様です。
盛岡の方では中学生ぐらいまでは、こういう場は正に精進料理で、食べるの苦痛で葬式法事には出たくなかったです。
高校に上がった頃位ですね、今のように変わり始めたのは。
hanaさんは厳しいんですね。俺はこういう場と結婚式の料理は全く期待しないですね。自分が出す法事でも、期待しないで依頼します。
by コーヒーカップ (2024-12-10 21:11) 

末尾ルコ(アルベール)

もう二年経つのですね。お母様についてお書きになるhana様のお記事、お母様への溢れんばかりのご愛情と、コロナ禍などに多くのことを阻まれる際のご苦悩など、いつも心に沁みて拝読させていただいておりました。そして人生の中で凛とした生前のお母様のお姿も、hana様のお言葉の中から想像させていただくことができて、遠い土地からながら、わたしなりの尊敬の念を持ち続けさせていただいております。この前、愛情のお話をさせていただきましたが、お母様の愛情をhana様は十分お感じとりになられ、お母様もhana様からの愛情をお喜びになられ続けていと。そう確信しております。その愛情はご家族皆様にも同様に伝わり、皆様のお姿を眺めながらお母様、いつも微笑んでらっしゃる。そんな気がしてなりません。RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2024-12-11 00:18) 

mau

時を重ねると呼ぶ親戚もどんどん減っていって、大きなご法事はやらなくなりました
元気だった頃の母は、せっかくだから美味しいところと地元の老舗鰻屋さんを予約してました
あんなに食いしん坊だったのに何も食べさせられない母にもっと孝行しておけばと思います
by mau (2024-12-11 00:48) 

英ちゃん

柿丸ごと?と思ったら入れ物なのね(^_^;)
私は母が亡くなってから13年経ちました。
そう言えば13回忌はやらなかったなぁ(;^ω^)

by 英ちゃん (2024-12-11 00:58) 

hana2024

コーヒーカップさんへ
こうした場、結婚式の料理等には私も多くは期待せずにおりますけど、それでも皆が集まる機会なのですから・・・それなりの費用に見合った内容であって欲しいです。見た目も大切ですし、披露宴の料理も今はどこも美味しくなっていると感じますので。。
美味しいものが好きで、私達にも何時も美味しいものを食べさせてくれた父と母でした。その影響からか子供たち、孫たちと食べる事、呑む事も好きだから、それで厳しくなってしまっているのかもしれませんね。実際は決してそうではないのですけれど(笑)

末尾ルコ(アルベール)さんへ
RUKO様が書かれているコメントを読みますと、私、我が家族が素晴らしく愛情あふれた家族のように感じられてなりません。
しかし実際、どこにでもいる極普通のオバサンであり。それぞれが至ってありふれた人達なのです。
戦後すぐの教育を受けて、ひたすら働き続けて家庭を守った、母世代の人たちにしたら、それも当然であったのはわかっております。
そうした中でも私達兄弟は、田舎暮らしに関わらず、思い出深い経験をさせてもらった、両親への感謝の念が強くあるのでした。
母の最期が考えてもいなかったコロナによる影響で、散々なものとなってしまった事実、その悔しさは今もなお残っています。
それでも後ろばかりを見ていても仕方がない。私も〇〇歳となった訳ですし、我が人生、人を愛し、愛されて、これからも生きて参りましょう。だからという訳でもありませんけれど。
RUKO様、うたちゃん様の愛情あふれる日々を、私も応援、見守り続けて参りますね!!

by hana2024 (2024-12-11 08:02) 

hana2024

mau さんへ
今考えますと、以前はどうしてあれ程人が集まって、何かというと呑んだり、食べたり・・・。そうした無駄は年々減っていますし、特にコロナ渦の影響は大きいと感じます。
mauさんもお母様に対して、そのような思いをもたれていらっしゃるのですね。あんなに食いしん坊だったのに何も食べさせられない母は、全く同じです。目の前にしている辛さ、悔しさはじゅうぶんにお察し致します。

英ちゃんさんへ
英ちゃんさんも、ご両親の介護をなさっているのですもの。
別に特別な席を設けなくても、時々は思い出して、その当時を偲ぶ。それでもじゅうぶんと考えています。

by hana2024 (2024-12-11 08:12) 

ぼんぼちぼちぼち

お母様が亡くなって、2年なのでやすね。
親戚一同が集まって故人の思い出話しをするの、貴重な時間でやすね!
ご親戚同士、仲が良くていらして平和でやすね。羨ましいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2024-12-11 09:06) 

Boss365

こんにちは。
お母様の三回忌、お疲れ様でした。
息子さんは多忙で残念ですが、孫娘さんとお嫁さんが出席、良かったです。
「日本料理吾妻」ですが、モダンなデザインで大きな建物ですね。一人勝ちの様相です?
コロナ渦で面会禁止等あり、小生も色々と被害を受けました(涙)。
夫さんの「皆揃って良い子に育っているし・・・」は仰る通りですね。
こうして家族が集まり三回忌が出来る事で・・・
お母様もより良い世界・処遇を受け、大変喜んでいると思います。
「肝心の料理が・・」の文字ありますが・・・
確かに、あと一工夫あると、より良くなりそうです。
それでも品数多く至れり尽くせり、お腹いっぱいになりそうですね。
弟さんの長男さんですが「この先ほぼ毎週が海外出張」は大変ですが・・・
エリートさんですね。懐かしい「アンカレッジ経由」も大変です。
ところで「両親がいなくなる現実」あるあるです。
小生家族は兄が一人抜けたので、余計に集まりが希薄になりました。
正月は挨拶程度で、年一回のお盆に集まるような感じです。
お母様の三回忌も無事に終わり、何よりです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-12-11 10:24) 

tarou

お母様の三回忌、お疲れさまでした。
私も先日、92才で無くなった母の七回忌を
済ませました。
by tarou (2024-12-11 10:50) 

hana2024

ぼんぼちぼちぼち さんへ
今になってみたら、あっという間の二年でした。
兄弟の仲の良さは、弟が親思いであり、マメな性格である為。また私が弟家族と自分たちをくらべない。それは兄弟間だけでなく、常に日ごろから自分は自分と考えるからでしょう。

Boss365 さんへ
こんにちは。
ありがとうございます。
息子の不在は寂しい限りながら、その妻と孫娘が来てくれて、少しだけ賑やかになりました。
コロナ渦の最中、それを経て、Bossさんもお兄様を亡くされた訳でしたから。
書きませんでしたが、姪も埼玉県庁職員ながら今は福島県庁で仕事をする身。そうした忙しさの中でも、母三回忌の為に皆が集まれたのは、何よりの供養と思っております。
しかし、あっと言う間に二年、されど二年の月日ですね。
大らかさと、とぼけた面ももちあわせていた母だから、この日をきっと喜んでくれたと信じます。
吾妻さんのお料理は、ホント一工夫欲しいなって思える内容でした。
でも今回は、甥の我慢により夫も飲めた訳で、弟、夫、私にママとほろ酔いでの帰宅となりました。
アンカレッジ経由と聞いて、何時の話?と思いましたら、そんなところに影響が出ているなんて!
甥はまぁ、エリートなのでしょうけど、それなりの大変さがあると感じています。
そうなのです。お正月には挨拶をしあってと考えてましたら、「次に会うのはお彼岸」の言葉を聞いて、急に寂しくなりました。
なんの役にも立たない私はただ行っただけ、夫は四か月ぶりの孫娘に喜んでおりました。そうであっても多少の気遣いをして疲れたのかもしれません。


by hana2024 (2024-12-11 11:09) 

hana2024

tarou さんへ
ありがとうございます。
亡くなった後の区切りとなる法要は、故人の為と言うより、残された家族のものと感じられてなりませぬ。
by hana2024 (2024-12-11 11:13) 

まつき

三回忌お疲れ様でした。
お母様も集まってくれた家族に喜ばれた事でしょう。
皆で思い出話は一番の供養ですよねぇ♪
法事の会食場所って限られちゃいますよね。
でも品数も豊富で十分美味しそうに見えます!!
by まつき (2024-12-11 11:45) 

ミィ

お母さまの三回忌、お疲れ様でした。
本当に年々集まる機会や人数が減って、コロナでさらに
集まらないことも良しとされる時代になり・・・。
法事のお料理、おいしかった記憶がないです。
どうしても決まった所に頼みがちだし、お店の方もそれでやっていけるから
料理や盛り付け等も、古臭いというか懐かしい感じのままの所が
多いのでしょうね。家も千葉の田舎の方なので、都会の方は
また違うのかもしれませんが^^;
by ミィ (2024-12-11 11:55) 

JUNKO

三回忌お疲れさまでした。立派なご馳走です。皆さんが集まれて和やかな時間を過ごしたのはとても良かったですね。
by JUNKO (2024-12-11 16:42) 

溺愛猫的女人

「日本料理吾妻」さんのお料理の数々、一品一品手が込んでいてとても美味しそうです。
by 溺愛猫的女人 (2024-12-11 18:45) 

hana2024

まつきさんへ
ありがとうございます♪
母を慕うホントにホントの身内だけ、これで良いよって言ってくれてると思ってます。
一周忌のお寿司屋さんは、接客が雑で、忙しなくて・・・この吾妻さんはあか抜けないけれど。でもゆっくりが好きなので仕方がないのです。
 
ミィさんへ
ありがとうございます。
そうした傾向はこれまでも観られましたが、コロナで決定的となりましたね。だけど、本当はそれで良いと感じています♪
法事イコール年齢の高い人が集まる、そんなイメージですものね。本来は精進料理、それが変わってきてはいるものの、どこもイマイチなのは確かなのです。佐野もまだまだ田舎で・・・と言っても今後は益々、少しずつ足が遠のくものなのでしょう。

JUNKOさんへ
ありがとうございます。
そうなのです。この場で大切なのは、故人を思い、偲ぶ場ですので。。

溺愛猫的女人さんへ
ありがとうございます。
親しい家族が集って、母の思い出話をした。それだけで、それ以上を望むのは欲張りになってしまうような。


by hana2024 (2024-12-11 19:09) 

ミケシマ

hanaさんの、お母様と行かれたロンドンのお話がステキでした。
たくさんの思い出を作ってくださった、大切なお母様を偲ぶ1日でしたね。
私にも、またお母様との思い出話を聞かせてください(*^^*)
by ミケシマ (2024-12-12 00:07) 

HOTCOOL

三回忌法要お疲れ様でした。

by HOTCOOL (2024-12-12 03:38) 

hana2024

ミケシマさんへ
ヨーロッパ遠征は数回経験しましたが、叔母と3人で行ったイタリア旅行は、ワガママな叔母に付き合いきれず一度で懲りた経験あり…。私に合わせてくれる優しい母とは、一度も気まずくなりませんでしたのに(><)

HOTCOOLさんへ
ありがとうございます。
by hana2024 (2024-12-12 08:46) 

tarou

お早うございます、鎌倉散歩(鶴岡八幡宮)の紅葉に
コメントを有難うございました。
今年最後の紅葉写真のアップで、鎌倉では遅くまで
紅葉が見られる場所です。
by tarou (2024-12-12 08:52) 

tommy88

故人を偲ぶ。
これも平和でなければできないこと。
コロナ禍の中では葬式ですら限定されていました。
いまわの際に家族が会えないようなことが日常でした。
あの時期に比べて、平和で何よりと思います。

by tommy88 (2024-12-12 11:48) 

hana2024

tarou さんへ
こんにちは。
鶴岡八幡宮の紅葉は、今年最後となりましたか。
沢山楽しませて下さって、ありがとうございました。

tommy88 さんへ
こんにちは。
本当に、仰る通りであるのを強く感じております。
あの3年間で私達の生活、価値観念は大きく変わって・・・。まだ油断はできないけれど、何事も心配のない日々、とりあえずは落ち着いてホッとしております。

by hana2024 (2024-12-12 17:24) 

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