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最後の紅葉と新蕎麦を食べにいく [ドライブ・栃木県北]

また途中ながら、季節が終わってしまう前の記事を入れます。
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きっかけはその前の週、知り合いのひとりが会津野岩鉄道主催のバーベキュー大会に参加されてきた。
会場となった「男鹿高原駅」周辺の紅葉が、見事そのものであったと聞いて・・・毎週末が雨続きであった今年・・・まだ紅葉狩りへ行っていないのを気づかされました。
出遅れてしまったものの、そうと聞いては行かねばならん[ダッシュ(走り出すさま)]
その上夫が行きつけのお店「もくりん」さんで食べて来たのもあり、「いいなぁ、美味しいお蕎麦が食べたかった!」と羨ましくなった私[たらーっ(汗)]
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県内の紅葉といえば・・・日光、那須、塩原と言った北方面です。どこか一か所くらいは、まだ残っているはず!
今年の秋はとにかく短くて、紅葉シーズンも例年とは比べられないくらい早く過ぎ去った感じがしてなりません。
毎年10月の第四週辺りに出かけていた・・・奥日光・中禅寺湖の見頃は、とっくに終わった模様。
それでは鬼怒川の龍王峡か、塩原で決まり…とは言え、どちらも近いかな?
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三連休初日の土曜日は、朝から快晴の青空ででした。それなりに色づいているけれど、「赤」が欲しいわね。
目的その一、まずは「三依そば街道」で、新蕎麦を食す。・・・目的の二は、紅葉で決まり!

鬼怒川・川治と・・・誰もが知る温泉地を通り過ぎて、国道121号線、通称「会津西街道」を走ると、男鹿高原から福島県への県境は間近。
東武鉄道と直通運転する「野岩鉄道・会津鬼怒川線」は、栃木と福島の県境、急峻な山間部を走る列車。
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ローカル線のガタンゴトン、走る音が聞こえてくる・・・国道121号は山の中だけに、春の山菜、秋のキノコと組み合わせて手打ち蕎麦を提供する店も多い。その為に別名「三依そば街道」とも呼ばれているのです。

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何度食べに来ているかわからない馴染みのお店、「お休み処 もくりん」さんは、相変わらずの佇まい。
ちょうどお昼時だったからでしょうか。
連休中とあって、駐車場も店内もいつになく混んでいます。
お店の周囲、道路をはさんだ渓流沿いの紅葉は残念ながら終わっていました。見頃の時期にあたると本当に綺麗なんですけど[バッド(下向き矢印)]

午前中と言うのに、満席の店内。そして次々入れ替わってゆく客達。しかもそのほとんどが常連さんらしい。
これ程の山奥、知る人ぞ知ると言った店なのに。
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何時ものように手作りの漬物を食べながら、メニューを眺める。こんな普通のものが新鮮だから美味しい。

穏やかな笑顔で接客する、店主が干して挽き、打って伸ばす・・・お蕎麦。
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そう、この細くて上品なお蕎麦は、チョッとグリーンがかった新蕎麦なんです。
挽き立て、打ち立て、勿論茹でたて・・・の新蕎麦は、よくもこれ程細く切れる、そして茹でる最中に切れてしまわないと感心してしまう・・・出来栄え[るんるん]
そう思って食べるからか、口の中で新蕎麦の香りがしました。
蕎麦の味がわからない私にも、この美味しさがわかります。喉越しの良さは勿論、汁の味わいも濃すぎないで私好みだ[グッド(上向き矢印)]

揚げたての熱々!春菊・ピーマン・茄子・サツマイモ・ゴボウの入ったかき揚げ・舞茸・柿・・・と、これで一人前だなんて!
天ぷらはきっと、女将さんがサービスしてくれたのでしょう。
天ぷらも、お蕎麦も美味しくて、大いに満足[るんるん] 

どんなに忙しくても接客の良さは相変わらずでした。ここは常に大歓迎!大サービスなお店です!
明るくて、気さくで、一度でも来店した客のことはちゃんと覚えている女将さん。
次々入店してくるお客様のどなたへも話しかけながら、天ぷらや鶏のから揚げなど料理して出していました。
こちらの面白いところは、主人が蕎麦を打つ蕎麦どころ、女将さんのいる天ぷら・焼き魚コーナーと分かれている。
若いお嫁さんが蕎麦湯を運んでくれたり・・・家族揃って和やかで働きもの、仕事と接客を楽しんでいらっしゃる模様が伺えます。根っからの商売人なのですね。
中でもお喋り好きな女将さんは楽しい方ですから・・・初めてでも、色々お喋りしてくれると思いますょ。
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帰り際の駐車場、見たこともない高級外車が二台並んでいたので撮ってしまいました[カメラ]


母と通った時にはまさに盛り・・・であった、川沿いの一角、どの場所でも木々の紅葉は終わってしまっています。
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一昨年訪ねた時はまだ10月であったのだから。。

※秋から冬にかけては「そば」が旬の季節。
秋になり新そばが出回り、年末の「年越しそば」で最盛期を迎える。歳時記でもそばは冬の季語。
和食のひとつである蕎麦も、元をたどれば大陸伝来の食べ物となる。ソバの原産地はDNA分析などから、ユーラシア大陸の中国雲南省からヒマラヤあたりにかけてという説が有力とか。
しかし日本で栽培が始まった時期は相当古くまでさかのぼり、最も古い縄文時代にたどり着くともいう。
高知県内で9000年以上前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかって、そも当時から栽培されていたと考えられているのだ。
蕎麦が初めて歴史的の文献に上ったのは、797年に完成した史書「続日本紀」においてである。奈良時代前期の女帝だった元正天皇が出した詔の中にも「蕎麦」の記述がある。
日照り続きで稲の収穫が見込めない中、普通より遅く実る「晩禾」とよばれる稲や小麦とともに、栽培が推奨されたのが「蕎麦」だった。
蕎麦は日照りや冷涼な気候にも強く、また栽培する土地もさほど選ばないため、凶作の時も収穫が見込める救荒作物として位置づけられたのだ。

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少しの紅葉を楽しみ、お蕎麦を食べて、たったこれだけで帰って来たわけではありません。
続きますね。
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