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お誕生日な週末は、行くぜ福島・・・⑥会津柳津「福満虚空蔵尊圓蔵寺」 [2017・12月福島で少し早いバースディ]

近場にてノープランの旅ゆえ、翌日の予定も当然なし。
それでもまっすく帰宅するのはツマンナイ、会津柳津まで足を延ばして寄り道。
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表磐梯の積雪、朝の光が当たってキラキラしてました。これ、12月3日の朝です。

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少し下りてきたら、立ち上る水蒸気により・・・会津一帯が朝霧に包まる、これまた幻想的な光景[ぴかぴか(新しい)]
しかし私のお目当ては・・・ふふふ。

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山に面したロケーション、静けさの中佇む「会津柳津駅」は無人駅。駅舎は木造平屋建て、小さな切妻屋根も好ましい風情に溢れている・・・。
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利用客不在であった駅は、改札口と言い、木製の昔懐かしいベンチと言い・・・まさに昭和そのものの佇まいが感じられまする。
開業当時からの木造駅舎が残る駅は珍しい。・・・意外に思われるが、JR東日本関内で無人、木造駅舎として残る駅舎は数えられるくらい少ないそう。
「柳津町JR駅を守る会」の手により清掃されているものの、この時間も人の気配はありません。
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駅前に只見線で活躍したSLの「C11 244号機」と、腕木式信号機が保存、常時展示されているのです。初詣の時は利用客の姿が目立つと言われる柳津駅。

自然豊かな風土に、深い歴史を育んできた・・・会津柳津は「福満虚空蔵尊圓蔵寺」と粟まんじゅうの町。
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デパートの催事等でもよく知られる粟まんじゅうの「小池菓子舗」さんへ。出来立てのお饅頭を手作業で包装してくれます。
待つ間も店内で熱いお茶、手作りのお漬物のサービスがあって。黙っていても客が来る有名店であるのに、少量しか買わない客にも変わらぬ温かさには感心しました。

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知恵と財宝を授かると言われている福満虚空蔵尊には、本当にこれで最後・・・の紅葉。シーズン中は観光客で賑わったそうです。

小ぢんまりながら風情ある温泉街に、「福満虚空蔵尊圓蔵寺(ふくまんこくぞうそんえんぞうじ」。
この辺りは何度も通っているのに、粟まんじゅうだって何度か買って食べていたのに、中心となる観光スポットを訪れたのは初めてだった私。          
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境内への階段部分には、ほんの少しだけ紅葉が残っていました。

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平安時代に開山されたとされる古刹で 「日本三大虚空蔵尊」のひとつ・・・圓蔵寺は大同2年(807年)に徳一大師によって開創されたと伝えられ、御本尊の福満虚空蔵尊は弘法大師の作と伝えられます。

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眼前に広がるのは雄大な只見川の流れと、山々を彩る新雪と。。
年末年始は大晦日の夜から多くの参拝客が訪れ新年の福を祈願する・・・1200年の歴史を誇る文化財「福満虚空蔵尊」。これからくる春は桜が彩ると言います。

写真は撮らなかったものの、境内には真っ赤で巨大な赤べこがドーン”!
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福島と言えば[右斜め上]こちらの玩具「赤べこちゃん」。
ここ柳津には赤べこのルーツと言える「赤べこ伝説」がありました。
今から四百年ほど前1611年会津地方を襲った大地震で柳津も大被害を受け、虚空蔵堂をはじめ僧舎・民家が倒壊し多くの死者が出ました。それから後の1617年に虚空蔵堂(本堂)は現在の地に建てられたました。
本堂再建に使われた大材は只見川上流の村々からの寄進を受け、只見川を利用して運ばれましたが、ここから巌上に運ぶのに困り果てていたところ、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬に苦労していた黒毛の牛を助けて虚空蔵堂を建てることができたのです。

その後も会津地方で伝染病が流行した時、赤べこを持っていた人が病気にかからなかったということで、災難をよけたり願いを叶えたりと縁起物のお守りとして有名になりました。
これを顕彰するために「撫牛」として、境内にはに牛の像が祀られているのでした。

晩秋の名残りと・・・
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この冬初めての雪も見られた。
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帰宅して食べた粟まんじゅう、柔らかな中に粒々の食感のある独特の皮、滑らかなこし餡・・・上品な甘さにホッ!
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今回も、良い旅でした。感謝。
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