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まさかや~沖縄!・・・⑤沖縄で唯一、戦前の姿をとどめる酒造所「津嘉山酒造」 [2017・12月クリスマスは沖縄本島で]

昨日の関東地方は、数年ぶりの大雪。我が町でも24センチ超えとか。家の夫さんは帰宅後休む間もなく外へ、びしょ濡れになって雪かき。翌朝も車を出す為暗い内から雪をよけて出勤して行きました。本当にお疲れ様です。
それでも私は、まだ沖縄ですよ~~
いったい、いつ終わるの?!いいえ、まだまだ引っ張ります。

この前日「道の駅 許田」に立ち寄りした目的と言えば・・・ヘリオス酒造の工場見学。・・・と言うかパンフレットに付いている泡盛「くら」の引換券目当て、あのミニチュアボトルが楽しみである私達。色々なミニチュアボトルを集めているのだ←超セコイ!って[バッド(下向き矢印)]
ボンビーな私達、この程度の可愛いらしさはお許し下さいな。しかし、ない。どこを見てもないのだ。
売店で尋ねてもなし、直接確認してみたら「今はもうやっていないのです」ですって。
前回の訪問後に案内のハガキまで届いたものだから、その気になっていたのに、なんとも残念なり[バッド(下向き矢印)]

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そこで思い出した[ひらめき]沖縄で唯一、戦前の姿をとどめた酒造所があったのを。名護市内に「津嘉山酒造(つかやましゅぞう)」さんが存在していたのでした。

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ナビが指した市街地の路地を入る。住宅が立ち並ぶ静かな一角にありましたけど、地元でも知らない人が多いくらい・・・民家の中そっと佇む様子、中へ入って良いのか?車はどこに置いたら?二周もしてしまったくらいでした。
恐る恐る伺ってみると、中からお兄さんが一人。聞けば彼、ここの方ではなく市の観光課の職員さんとか。
でも積極的に建物の説明やら、泡盛の試飲やら。
沖縄の家屋はヒンプンという目隠し塀がある形が一般的で、この建物のように玄関のある家は珍しい。

現存する赤瓦葺き屋根を有する木造建築としては最大規模であり、越える建造物と言えばあの「首里城」だそう!!それ程希少価値があるなんて!驚きました[exclamation]
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現在は誰も住んでいないものの、かつての居住部分です。アメリカ軍接収時には、軍の住居として使われていたとも言い、その痕跡が今も残っているのでした。
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そして泡盛の試飲ながら・・・いきなりの「43度」、あまりの強さでむせそうになった私。「やっぱりお水が欲しいです」と言いましたら・・・・お兄さんのマイペットボトルだったのかな?開けて飲ませてくれました。
「30度」「25度」と試飲。やるなぁ~~強いぞ!私[ダッシュ(走り出すさま)]←おバカ!!
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操業開始は、第二次世界大戦の前であり・・・。津嘉山酒造所の歴史は古く、名護市の誕生前、なんと40年も先からあったのでした。
アメリカ軍の空爆で沖縄県内にあった酒造所は全て破壊されてしまったから、唯一残った戦前の建物は酒造所としてだけでなく、歴史的資料としても価値が高いのです。

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・・・とそこに、スタッフのお一人が戻られてきて、酒造所内も案内して頂きました。創業当初から使われている瓶にしても、今なお現役ながら・・・歴史を感じさせるものが数多く残されています。
現役の泡盛醸造所施設に関わらず、現在働いている職員はたったの二人、オーナーさんも別のところに住んでいらっしゃるとか。
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創業時から使い続けているという井戸や器具など。足元が悪くて、こんな写真しかありませんが[あせあせ(飛び散る汗)]
ヘリオス酒造では1~2日で出来てしまう泡盛、ここ津嘉山酒造所では一年をかけて醸造すると言う。昔ながらの手法から生まれるとても希少な泡盛「國華」、そうと聞いては勿論!「國華 30度」を購入して参りました。

予約なしでふらりと訪れた私達にも先の職員さん、働いているおじさん、お二人とも気持ち良く酒造所内を案内、説明して下さいました。写真の撮影もどこでもOKなのです。優しい接客が強く心に残りました。
酒造所は平成21年(2009年)「国指定重要文化財」指定。http://www.awamori-kokka.co.jp/
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沖縄本島を模った池に木々の茂る敷地内の庭など、裕福であった当時の様子も伺えました。思いがけず二人きりの貸切状態で・・・貴重な時間を過ごせました。ありがとうございます。

そして次は、お約束のあの場所へ。
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