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バスで旅した、美ぬ島たち・・・⑨西表島、船でしか行き来のできない船浮集落へ [2018・4月八重山、石垣・竹富・西表]

2018.4.04
西表島東部地域、仲間川流域のマングローブ林は、国内にあるマングローブの約4分の1の面積を占めると言う。それほど雄大なマングローブ林を間近に観察できる「仲間川マングローブクルーズ」には一昨年に乗船済み。
三線の弾き語りを聴きながら水牛車に揺られて海を渡る「由布島」観光もしてしまった為、今回は島の反対、奥西表を目指す予定。
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西部玄関口の上原港に、到着。
午前中に関わらず、宿泊する「ホテルニラカナイ」の送迎バスが。そこで邪魔なスーツケースだけ先に持っていってもらう事にします。その場で付けた竹富町のキャラクター「「ピカリャ〜」のイラストタグは帰宅するまでずっと付いてました[るんるん]

身軽になった私達、上原港から幹線道路で西の終点である「白浜」集落まで約13km。時間にして30分くらいだったかと。陸路で辿り着ける西表島最果ての地、白浜港へと向かいます。
白浜港までは路線バスで向かう手もありますが、フェリー会社「安栄観光」さんのフェリー+バスを利用すると言うもの。

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上原港から乗車したバスのドライバーさん、全員が無料の乗客とは言え、なんと愛想のない事[バッド(下向き矢印)] 竹富島の運転手さんの流暢なガイドぶりとは、対極の接客であったよう。
車窓からは当然マングローブ林、島内を流れる河川の下流域を眺めつつ・・・。バスにはすでに冷房が入っていました。
 
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船浮集落は西表島最西端に位置、奥西表とも呼ばれる隣の白浜集落からも離れています。その上途中の山が険しいせいで道路もありません。
その為島内ながら、唯一の交通手段である「白浜港」へ。
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個人で訪れるのは難しい船浮ながら、便利なツアーだってあるにはあります。
しかしダイビング、シュノーケリングと海に入る訳でもないのに、ツアーに申し込むのはどうなのか?の思いから…とりあえず行けるところまで、行ってみましょう。
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快晴の青空、爽やか過ぎる潮風に吹かれて、こんなフェリーに乗っているだけでも心地良い。

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・・・そうして[右斜め上]到着した「船浮港」です。白浜港より「船浮海運」定期船を使って所要時間は10分。片道510円、往復960円だったかしら。
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港で工事をする人以外に、人影もない・・・忘れさられたような土地「船浮」は、まさに孤島な雰囲気の島…ホントは島じゃないけど。。
フェリーから下りた皆さんが、真っ直ぐ向かう先・・・船浮といえばの「イダの浜」。そう言っても過言ではないほどの・・・絶景ビーチだそうです。
船浮集落から約600m、徒歩15分で往来可能。日帰りで船浮に来る人のほとんどは「イダの浜」目当てでした。残ったのは、我々を入れて数組だけ。
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こうして見える範囲こそ、道路もそれなりに広くあるものの・・途中からは峠越えとなる・・・草だらけの山道。そしてそこには私の、大・大・大嫌いなヘビ!ヘビならまだいい。全然良くないけれどね[バッド(下向き矢印)]
あの凶暴で陰湿な毒蛇・マムちゃんが待っているはずなのだ!ヒィ――!! そんなのイケませんわ。
一山当てるじゃなくて、一山越えるだけの根性、勇気のない私でした。

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集落とその周辺は今なお、第二次世界大戦の痕跡が色濃く残されています。
複雑に入り組んだ地形に水深も十分な、天然の良港である船浮湾。
琉球真珠養殖場を進んだ先に、戦時中は海軍特攻艇の秘密基地が置かれていたのです。
しかしこちらの防空壕内部、洞窟にもきっと何かがいる[たらーっ(汗)]
※琉球真珠とは黒真珠で、 琉球真珠(株)がクロチョウガイを繁殖し黒真珠を生産。船浮の穏やかな海が黒真珠に適しているのでしょう。
そして出来た後は石垣島の川平本店、石垣島各所、 那覇市の各所で販売される琉球真珠に。

・・・では、何をしにここまでやって来たのか?
それは民宿「かまどま荘」さんで焼く、「船浮ぱん」を求めてなんです。
と、と、ところが・・・パン屋さんなどどこにも見当たりません。それどころかイノシシカレーでも食べて時間をつぶせばいいさ!と思っていた飲食店らしき建物もなく・・・人もいない、パンもない、食べるものもない。
仕方がないから次の船の出航時間まで、辺りをぶらぶらお散歩ターイム。
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デイゴ、オオゴチョウと並ぶ沖縄の三大名花のひとつサンダンカ(山丹花)、温暖な沖縄では年間を通じて開花し、街路樹や生垣に用いられて一年中彩っている花だそう。

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全生徒数3名との「船浮小・中学校」です。
長靴をもって歩いてくる男性がひとり、彼はきっとこの学校の先生に違いない。
「ここは名所などはない、静かなところです。でも色々なものが住んでいますよ。二本足で歩くクイナ(ヤンバルクイナの事?)やカニ、魚も沢山います。実は私も今月になって本島から赴任してきたばかりなんです」って。「それは大変ですね」お忙しい中、くだらいない事を聞いて失礼致しました[あせあせ(飛び散る汗)]
それからは夫と海辺を歩いて、浜でカニさんを見つけたり、ムツゴロウみたいな飛び跳ねる魚「ミナミトビハゼ」を眺めたりしていた。
集落だけに、御嶽(うたき)もありました。
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民宿の子供とも話をしました。将来はここで漁師になるのだそう、、立派な漁師さんになってね[ダッシュ(走り出すさま)] 島の自然に溶け込むように生きる人々の様子をうかがい。。

湾内にはシュノーケル?ダイビング用なのか?何艘かのボートも出ていました。
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亜熱帯のジャングルだからこそ、他では味わえないものが残っていた西表島。ユニークで、オンリーワンな西表島・・・イダの浜までたどり着けずに終わった、私の船浮探検はこれにて終了。
行けたら行こうくらいの気持ちだっただけに、特に残念とは思っていません。

※この日乗船した「上原港」行きの便は、北寄りの風が強い季節風で海が荒れると欠航となる確率が高い。冬の時期は10日に一度くらいしか乗船出来ない状態が続くとか。
「安栄観光」のバスに乗車するには石垣離島ターミナルで乗船券をご購入する際、「上原港プラス白浜までお願いします」と申し出る。そうする事で白浜港までのバス乗車が可能に。
離島ターミナル内「安栄観光」の受付で働くお姉さん二人も「ロシアから」って。先のピースアイランドでも海外から働きに来ている方がいましたし、離島って意外にインターナショナルなのでした。

まだまだ続きます。。
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