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避暑を求めて北海道旅行・・・⑥下風呂温泉「つる屋さつき荘」 [2018・8月岩手・青森・北海道・新潟]

海沿いに北上する事約一時間、久しぶりの下北半島。この前下風呂は通過したのみ、しかしここが温泉大国であったのは・・・実際に泊まってみて痛感した。
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今回の旅で下風呂温泉郷を訪問する事がようやく可能に。下風呂温泉とはどんなところか、想像をふくらませて・・・選んだのは、「つる屋さつき荘」さん。温泉マニアさんの間ではよく知られた宿のひとつです。
評判高い源泉掛け流しの温泉に、夕食は部屋食、値段も手頃(実は最安値の@8500円なり)は・・・まさに私共好みの宿で、3カ月前の予約となりました。

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そして、到着したこちら。温泉街のほぼ中央に建つ小さめのお宿よ(*^。^*)
まずは地味な外観、夜は居酒屋になる入口と隣り合っています。だから知らないと通り過ぎてしまうかも。
「駐車場の場所を聞いてくる」と中へ入った夫なのに、中々戻って来ません。
どうかしたのかなぁ~?と思っていたら、「予約がないんだって」と。
え!?なんと、ここまで来てまさかの事態です。女将さんが出てきて、「8月31日で予約を受けているんですけど・・・」って。
そんな、そんな、そんな~~!?
ただ夫曰く「7月と、8月にまたがっているから、7月と言ったつもりでも8月になっている可能性が大きい」だって。「だけど私は日にちに加えて曜日だって必ず言っているはず、それに8月31日では夏休みが終わっちゃうし~~」。
そこで女将「本日はあいにくの満室ながら、お部屋はこれから用意をしたら大丈夫ですから。食事も何とかします。メニュー内容が少し変わっても大丈夫でしょうか?」「おお~~、それは助かります!ご飯など居酒屋メニューで、かえってその方がありがたいくらいです♪♪♪」

「とにかく中に入ってください」と言われ…一歩中へ入って、置かれた物の多さにまず驚いた!怪しさMAXの異空間!?
それでも女将さんが優しくて、何かと気遣って頂いたから、不安な心が癒されました。電話で話していた時(こちらの宿の予約は電話連絡のみ)感じた通りの感じの良さ[グッド(上向き矢印)]
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二階はスッキリと片づけられて綺麗です。自室の手前側から、男女別の綺麗にリニューアルされたおトイレ、洗面コーナーと続いて、どこもお掃除も行き届いていました。

色々とものが多い、そしてなかなか渋いムードのする、6畳がふた間続く広いお部屋です。
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何時でも横になれるよう、すでに敷かれていたお布団がが素敵。
この枕、枕カバーにしても私の子供の頃でさえ見かけなかった年代物。全体的に漂う・・・昭和初期の香りが郷愁を誘って懐かしい~~[かわいい]
何度も水を潜らせた、柔らかい肌触りの肌がけも優しいわぁ[るんるん]
海沿いに建っている訳ではないので、部屋からは特に絶景が望めるとか期待出来なくて、お風呂に入ったら、お昼寝でもしようと話していたのでしたが。。

入浴後、窓から見えたこれが浴室棟であるのを理解しました。
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お茶セット、冷水の準備もあったのだけど・・・女将が甘酒を運んできてくださった。ウェルカムドリンクが温かな甘酒というのも初めて。
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とにかくお風呂!・・・と浴室へ直行。ひとつしかない浴室は部屋毎に交替で貸切利用します。入湯中は入口のところにスリッパを、また札を掲げておくのがお決まり。
廊下の突き当たりに外に出るドアがあって、建物から一旦出て歩いて行くと、匂ってきました。
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扉の隙間から見える浴室に、期待が高まります。

そして。
おお……まるで異次元の素晴らしい光景[ぴかぴか(新しい)]
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木造の長方形浴槽には完全に白濁した湯が並々と満たされています。かなり熱めの硫黄泉は、下風呂温泉街の中でも希少な「海辺地2号泉」と呼ばれる湯が引かれているのです。
女将さんが親切に電話でも「源泉の成分が強すぎて、何もかもすぐにダメになってしまう為、手すりも付けられないのですが入れますか?とか、とにかく一度二階に上がってしまってさえしたら、どうにかなりますから大丈夫ですよ」・・・など、あれやこれやお話してくれたものの。。

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鼻にツンとくるタマゴ刺激臭。ヌルッとくる浴感。あーー、温泉に浸かっているなあ、と言う満足感[グッド(上向き矢印)]
広い浴槽を独り占めできるのは嬉しいけれど、広すぎて適温に加水するのが大変!
湯口は浴槽の端に、見ると透明に光る湯、そこに細かな湯の花が舞っていて、周囲にグレーの湯の花の固まりが付着している様子、湯量も豊富です、だから熱いのだけれど、それも趣の内と思えてしまう。。
浴槽から、周囲。チラッと見える外の緑を眺めながら、湯浴みを楽しみました。
私の撮った拙い画像からでは、実際の雰囲気を伝えられるか自信など全くないのだけれど・・・。
浴室内に金具や建具がないもの、全ては強すぎる温泉成分の為。下から上へつっかえ棒で開く木の扉など、まるで時代劇みたいでしょう。

宿のママさは好感の持てる方で食事の時、それ以外も楽しい滞在でした。
チョコチョコとやって来ては、この辺りの事や、宿の話。ご自分の家族の話に、また以前医療関係の仕事をしていた事から私の身体の事まで。
明るく楽しいママさんのお蔭で、お昼寝をするどころか、全く退屈もせずに過ごせたのでした(笑)

湯治場のような板張りの浴室、中央に四角い浴槽。硫黄成分のせいか壁の上の方や天井が剥げかけたペンキのように白く染まっているなどスゴイ!の一言に尽きます。
遥々本州の最北までまでやってきた甲斐があったと思える、迫力ある浴室!!

下風呂には「大湯」と「新湯」のふたつの共同浴場があり、それぞれ地元の人たちに愛され続けていると言うのに、新たに露天風呂のある施設の建設予定があるとか。
「そんなバカな。ここに露天風呂やサウナ風呂を求めて来る人などいないはず。今のままが良い、これが一番なのにどうして?そんなものを新たに作る必要などない!?」と三人で憤慨したのだ[どんっ(衝撃)]

接客良し、食事良し、温泉良し(熱いけどね)の良いお宿。
辺境の地であり、HPは勿論、旅行サイトにも載っていない。予約は電話のみに関わらず、平日でも満室とは、やはりわかる人はわかっているのね[グッド(上向き矢印)]
次回は期待がなかった割りに美味しくて、たっぷり過ぎた食事の紹介となります。
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