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避暑を求めて北海道旅行・・・⑦「つる屋さつき荘」食事 [2018・8月岩手・青森・北海道・新潟]

さて、夕食の時間です。
・・・と言っても@8500円は、9泊した中でも最安値の宿泊料。そんな美味しいものが頂けるはずがないと決めつけておりましたけれど、嬉しい誤算となりました。
さつき荘さんでは普段、朝食も夕食も別室を食事処としていただく形になりますが、私達が割り込む形で4組となってしまった為に我々は自室で。他のお部屋はわかりません。
時間になり待っていますと食事が運ばれてきます、周囲を気にせずゆっくりと。
お品書きがない代わり、女将さんがちゃんと説明して下さったのだけど……ほぼ忘れてしまっているかな?
下から階段で運ばれるだけにほぼ一気出しながら、お魚も温かく、時間にあわせて調理して下さっているのがわかりました。
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部屋にあったドリンクメニューです。 
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しかし夫は、お決まりの「生」で。私は「むつ」の地酒、半島最東端の「尻屋崎」にちなんだ「寒立馬(かんだちめ)」をいただきましょう。

おつまみ風?な前菜。
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小鉢のタコの粕漬けって珍しい、ずっと以前函館のイカの粕漬けは、頂いて食べた事があったのですが。その下はワタリガニの子供・平ガニ、女将さんが食べやすくしてくれました。そして大きな青ツブ貝。
モズク酢に、ホヤの酢の物も。かつら剥きしたキュウリと合わせてあるから、ホヤ特有の苦みやにおいは気にならずサッパリいただけました。もずく酢もたっぷりの量。

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マコガレイの煮付けは大きな切り身がボリューミィ!
どうですか!?テリテリに光った新鮮で分厚いブリちゃん♪ 普通にお刺身で食べられるとの事ながら、時期的に脂がのっていない為、こうしてしゃぶしゃぶで食べると言います。そのお鍋は後程。

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丼に並々と入った「どんこ汁」。
※ドンコ汁って知ってます? 太平洋側で多くあがる、深海魚ドンコ(エゾイソアイナメ)を使って作る、どちらかと言うと冬場の郷土料理。
生臭さは全くないとろとろの甘い汁、ほくほくした白身。濃厚なウニのような風味が印象に残りました。
〆はウニ・蛸・カレイと、白身魚は??・・・の握りずし6巻。

※ホタテは立ち寄りした道の駅よこはまで、一枚100円もしないくらいだったけれど…。
↑…は、下北でも潮の流れの速い津軽海峡に面した東通村「野牛(のうし)」で獲れる帆立とか。いわゆる「養殖もの」とは違い、海底にて自然の状態の「地まき養殖」で育つ。この時期のみの帆立だそう。

いずれも津軽の海の恵みながら、量が多くてここまで食べるのも大変。煮魚もどんこ汁も、こんな汚い食べ方では怒られちゃうと思いつつ食べました。
そのお蔭で「食べる時に火をつけて下さいと」と言われた、出汁を張った鍋、メインディッシュであるブリしゃぶが残ってしまった[バッド(下向き矢印)] 
こんなに見事な贅沢ブリ、「このままの状態で明日の朝、出してもらえませんか?」とお願いするも、宿のご主人「新鮮な状態で食べて欲しいので、それは・・・・」って。仕方なくひと皿だけ無理やりにしゃぶしゃぶ、ブリだけで結構な量に感じました。
空腹の時に食べたら、どんなにか美味しいでしょうに[あせあせ(飛び散る汗)]
地元ならではの新鮮な食材とシンプルな調理法と、まさかの素敵な夕食に二人して大満足。
ちなみに夜の食事を担当されてるのは隣りで居酒屋を営む弟さんとか。新鮮な海の幸をふんだんに使った料理たち、それでもお魚だけに胃もたれはなし。

熟睡した翌朝、起きたらまずはお風呂へ。
浴室の見事な変色ぶり、真っ黒に変色した蛇口・・・と、ママさんに伺ったら、「電気製品はもうすぐにダメになります」
「〇ロンギのヒーターもワンシーズンで使えなくなってしまって、問い合わせてみたら温泉のせいと言われちゃいました^^」ですって。
一日3組の宿泊客でこの料金、それでこれだけの設備を維持していく苦労って?!

朝ご飯は7時でお願いしましたが、朝は女将さんの担当とか。時間になったら、元気な足取りで運んで来てくれました。とにかく働き者のママなのです。
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朝食にも海の幸が、
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夜間出るイカ釣り船だけに、新鮮なイカ刺しが出るのはわかっていましたが…それでも「最近はガソリンが高くて、前みたいな手軽さはなくなってきました」と。
焼き海苔に塩辛。ゴマがまぶしてあるのは地元のお漬物。

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切り昆布の煮物も郷土料理だそうです。
「普通はこんなに沢山具を入れないのだけど、私は色々入れちゃうの、それにイカもね」。
目玉焼きにお醤油&おかかは初めて!手前は引き割り納豆、ふ海苔の入ったお味噌汁にご飯、お米も美味しいと夫。
夕食同様魚介が基本のオーソドックスな民宿料理って感じながら、どのおかずも美味しいよん[るんるん]

前泊した「Beaver」さんのフレンチと180度違った内容は、メリハリがあってよろしい。
さつき荘さんの食事はとっても美味しかったのだけど、先の浴室同様、私の文章や写真では上手く伝わらない。
朝ご飯を食べ終えた後、また布団に寝そべった夫「なんか、良い感じ」と、独り言を言っていたのが可笑しかった。

早い梅雨明け、それに続いた猛暑。一日中エアコンの効いた部屋で過ごし、飲むのは冷たいものばかり。夜間もず~っとクーラーを使いっぱなしであった今年の夏。しかしここではそんな日々が遠く感じられてなりませんでした。

そのまま、ウトウトと気持ち良い時間を過ごし、、、でもフェリーの時刻は決まっているから、何時までそうはしていられません。
チェックアウト後に、オーナーご夫婦と記念の一枚。
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この一枚はプリントしたら送らなくちゃ♪ 元カメラマンだったご主人にはこの後、夫婦二人の写真も撮って頂きました。

我が採点は・・・。
     部屋 ☆☆☆☆
     設備 ☆☆☆☆  
     風呂 ☆☆☆☆☆
     料理 ☆☆☆☆☆ 
     接客 ☆☆☆☆☆ 
@8500円なりのお値段から、お風呂さえ良ければと泊まってみたけれど・・・。家族で営む小さな宿の心づくしの料理は心に残りました。
特にオーシャンビューでもないし、部屋におトイレ、洗面所が付いていたら更に良かったと思うけれど、この金額では仕方がありませんね。
予約の電話でも良い感じがしたものの・・・明るくて親しみやすい、ママさんの笑顔は最高です。
たったの一晩、つかの間の下風呂ながら、青森県の下北半島を堪能した思い!・・・ちなみのお二人とも東京にいらしたのか、津軽弁ではありません。
9泊した中で最も再訪したい気持ちは強いけれど、なにしろ遠い。それに青森だけに冬季の訪問はまず無理かと。もうチョッと近かったらね。
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