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2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉 ブログトップ

5月最後の湯野上温泉・・・⑧帰路&お土産 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

これで本当にlastですから(^^ゞ
チェックアウト後一番に向かったのは、JA会津直売所「よらっしぇ」でした。
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「旬」のアスパラ、お餅、鰊の山椒漬けの元となる干し鰊、地元の新鮮農産物や農産物加工品、山菜の直売店です。店の方に鰊の山椒漬けについてミニ知識を教えて頂く。

次はやはり、会津鉄道「湯野上温泉駅」ですよね。
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東北地方でも珍しい茅葺屋根をもつ駅舎です。春はホーム沿いの桜並木が一斉に花を咲かせる、前後して花桃の花も咲き[かわいい] 温泉女将会による寄せ植えプランターの花も駅のホームを彩ります。
大内宿の玄関口として風情ある景観を有するがゆえ「東北の駅百選」に選定済み。
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駅舎内へ入ると、囲炉裏コーナーが真っ先に目につきます。しかし囲炉裏で火が焚かれるのは雰囲気作りの為でなく、茅葺き屋根に集まる虫を煙で追い払う役割も果たしているそう、先人たちの知恵ですね。  無料のお茶サービスあり。
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ちょうどこの日は、3年ぶりとなる「100万年ウォーク」が行われる日でした、駅も通過ポイントのひとつであった模様。
長旅で疲れた足を休めるにピッタリ!…足湯も隣接されています。Myタオル必須ですね^^

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ここは長野・乗鞍でもなく、奥飛騨でもありません。青空の下、クッキリとした山の尾根、くぼんだ谷にはまだ残雪と。美しく咲いた山藤は勿論でした。
一か所くらいはと、近くの「観音沼」へ行ってみる事にしました。
その途中に写真は撮っていませんが、まるで白い絨毯のような大根の花畑も目にしています。
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ぶらりオマケで来た割りには、予想以上に美しかった「観音沼」。透明度が関係するのか?周囲の森に包まれて、青く見える深みが良い[ぴかぴか(新しい)]
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人がほとんどいなかったせいもあり、浮島と、神秘的な青で染まった水面に見入ってしまいました。
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これは普通のドウダンツツジの花ながら、5~6月頃には、紅いベニドウダンの開花も見られるとか。お隣は山ツツジで良いのかな?
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登山どころか、ハイキングも無理であるけど、このくらいでしたら私の脚でも大丈V!!付近には野生の鹿、猿と生息している模様です。

他に前日の「いちます醸造」さんの会津味噌。
県内の三依地区で採取した大量の蕨と。
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「よらっしぇ」で購入したアスパラガス、夏蜜柑。鰊の山椒漬けは当然!
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湯野上温泉駅売店にて、赤べこキーホルダー、孫娘には首振り(これが赤ベコの特徴ながら)小さなべこちゃん[るんるん]くるみようかん…この辺りは地域クーポンにて。
「にしきや」さんで頂いた起き上がり小法師は、顔が可愛くない、どちらかと言うとリアル過ぎる。
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酪農カフェオレは2パック購入が、帰りながら1パックは我がお腹へ。
「サラダを食べるのにドレッシングがない~~」と、先にスーパーでキューピーさんのを買ったのに。
スッカリ忘れて、道の駅たじまで「とまとドレッシング」、「ホワイトアスパラドレッシング」と買ってしまったのだった[あせあせ(飛び散る汗)] 暑さと疲れのせいとしておきましょ(@_@;)
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5月最後の湯野上温泉・・・⑦湯野上温泉朝の散歩、朝食 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

出先ではする事がないから?パソコンがないから?(スマホ入力は苦手です)10時頃寝て、熟睡した朝は普段よりも早起き[ダッシュ(走り出すさま)] これ、毎回のパターンながら・・・。そして起きたらまずは「お風呂へ行こう」てな訳で、朝ご飯前に一風呂[いい気分(温泉)]
朝目覚めに入るなら「岩風呂」と思いつつ、入りやすさからつい「檜の風呂」へ浸かってしまうのでした。
シャキーン!!意識も覚めたところで、近所の散策に出ます。
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朝の散歩に相応しく、とても良いお天気[晴れ] お庭全体が、新緑が輝いています。奥には鯉の泳ぐ池もあり。
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まだ5月だけに白い石楠花、ジャーマンアイリスも咲いています。
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紫の小さなツルニチニチソウ、今度のは芍薬、そして白い花は空木だったかと。
湯野上温泉4号源泉ポンプ横を通りかかりました。少し先へ進んだら大川と、会津鉄道鉄橋も見えてきました。
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そんなことしていたから、、、7時半の朝食に遅れてしまいました。
朝も、夕食と同じテーブルでいただきます。
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定番のメニューで特別感はありません。お箸置きはデザイン違いの起き上がり小法師♪
天翔窯の大皿にはベビーリーフ&トマトの野菜サラダ、中心に花形に並べられた明太子、オクラ、山芋みじん切り、ひきわり納豆、大根おろし、真ん中には煮豆とシンプルに。焼き魚は鱒だったような。可愛い盛り付けが目を楽しませてくれます[かわいい]
凍み大根、根菜とさつま揚げの煮もの、温泉卵、良質な焼き海苔と並んで・・・朝ご飯だから、この量で充分(^_^)
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ご飯のお替りをする方もいましたが、私はセットされたコーヒーを運んでもらってお終いです。水が良いから、コーヒーまでウマイ(^_^)V ガラスのコーヒーカップに、新潟県燕市制作の「GLOCAL STANDARD PRODUCTS」ツバメ スプーン。
朝の時間も、MarshallのスピーカーからはBGMが流れていました[るんるん]
お茶、冷水、コーヒーと用意されていたが、牛乳はなかった。
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食後、玄関先で喫煙していた夫、「チョッと見て!」と。
見ると庭先に一mを越える蛇が出現。物珍しさから他のお客さんと皆で眺めてしまいました。
私は蛇怖い!大嫌いだけど、若主人は「何とも思いません。平気です」だって。蛇など怖がっていたら、この土地では暮らせないって事でしょう(@_@;)
早めの支度が出来たところで、私たちも9時過ぎにチェックアウト。

5月28日(土)より一泊@13000円。前回より2000円上がっていましたが、入湯税@150円、アルコール代を入れても「県民割」利用で、ふたり合わせて税込み17600円なり。今回もお得に泊まれました。会計時に、起き上がり小法師二個頂きました。
個人的感想である、我が採点は・・・勿論!
     部屋 ☆☆☆☆☆
     設備 ☆☆☆☆☆  
     風呂 ☆☆☆☆☆
     料理 ☆☆☆☆☆ 
     接客 ☆☆☆☆☆
     全体としても ☆☆☆☆☆
会津の郷土料理に、種類豊富な地元のお酒も嬉しい[グッド(上向き矢印)] 古い建物を上手く活かした館内はどこも清潔です、洗練された備品とのアンバランスさはスゴク好み♪
限られた大人だけの静けな空間で、これまでになくのんびり出来ました。
民宿にしては少し高めかも知れませんが、本物だけに囲まれるこの宿で過ごす時間は格別です。民宿とは名ばかりでほとんど「旅館」ですし、日々過ごす上で、こうしたひと時は生活の質を高めてくれると感じずにはいられません。

この後は駅を眺め、地域クーポンで買い物しつつ、ゆっくり帰ります。今度こそ、次で終わりますね。
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5月最後の湯野上温泉・・・⑥会津湯野上温泉「にしきや」檜風呂、その他 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

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入館してすぐ右手に下駄箱、出迎えの稲穂の束飾り(小さいけど左端に)、二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ」と関係しているものかな?
並べて階段箪笥。上には南会津のパンフレット類が並べて置いてありました。他にも赤べこや、起き上がり小法師など郷土玩具がフロント前を彩ります。
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背の高い立派な大時計、まるで対のセットのように置かれているのは、螺鈿細工のリビングセット。パブリックスペースと呼べるのは、ここだけです。
障子を隔て隣りが食事処、反対側が厨房となります。
ピッカピッカに磨かれた廊下と、畳敷きの部分とを上手く使い分けていました。
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浴室ふたつは、夕食前まで男女別浴室に。夕食後は「女性」「男性」「家族」の札をかけて、自由に使用する仕組みです[いい気分(温泉)]
寝る前に入ったのは大きな方の、木の香る「檜風呂」でした。
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こちらは広くゆったりとした畳敷きの脱衣スペース、ベンチも2つ、脱衣籠を置く棚も手前側に数段あります。清潔な洗面台は、新しく取り替えたものでした。
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立派な浴室の中央に、大き目の檜の湯船。改めて見返しても、立派な梁には圧倒され、湯宿を営んできた建物の歴史を感じさせられます。
先の「石の湯」もながら、カランは二つ。
その棚にに並ぶシャンプー・コンディショナー・ボディソープはどれも「Aesop」、ブラジルの「Natura&Co」の所有するオーストラリアの高級スキンケアブランドだそう。
スキンケア、ヘアケア、石鹸に、フレグランスも製造しているとの「Aesop」、知りませんでした。
ただし老眼のすすんだ目には、どれがどれだか?コンディショナーで洗った後、「シマッタ!」と思いつつ、またもコンディショナー!!二重に使った為か、乾かした髪は、驚くほどにもうサッラサラーー[exclamation] 良い感じです(^_^)V
面白いのは、どちらの浴室にも固形石鹸があった事でした。家は二人とも、固形石鹸派!
泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、源泉温度は54℃。キリリと熱めの湯は温まりが良いので短めで退散。
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変わってこちらは「石の湯」入口と、二階客室への入り口となる階段部分。アートギャラリーみたいな床置き照明[ぴかぴか(新しい)]
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男女別トイレが並び、洗面所が二か所しかなくて、ここだけが民宿だ[バッド(下向き矢印)]…と感じたトイレ&洗面所も、カッコ良くリニューアル済みでした[グッド(上向き矢印)]
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女性用トイレの個室は2室、「TOTO」のタンクレストイレ NEOREST。シンプルで直線的なデザインは、我が家にも欲しいと心から思ってしまいます。
洗面台も二か所、拡大鏡も付いていて、ソープ、紙コップ、ペーパータオルと言う事ありません。
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トイレ内のサンダルまで、あまりにオシャレだったから写真に撮ってしまった[あせあせ(飛び散る汗)]←これって、異常??ナチュラル木製手作りサンダルで、こちらも値段がわかってしまった!
トイレのサンダルとしては、チョッと考えてしまうお値段です。
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テーブルに用意された冷水用ステンレス製卓上ポットも、とてもオシャレなものであったのは言うまでもない。
ビシッと敷かれたお布団まで、サスガ!にしきやさん、期待を裏切りませんな[るんるん]
次回辺りで終わりにする予定でいます。
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5月最後の湯野上温泉・・・⑤会津湯野上温泉「にしきや」食事 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

夕食時刻は6時半から、いっせいに食事処と決まっています。
時間になって行ったら、他の皆さんはお席に着いて食べ始めていました。
奥の席へと案内されました。・・・と言っても泊り客は夫婦連れ二組、娘さんとの親子一組に、おひとり様の男性客が二人と、落ち着いた構成です。
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テーブルにはすでに大部分の用意がされていて…しかしホール担当は、ほぼ主人が一人でしていたから仕方ありません。
・季節の前菜、黒塗りの盆に「野菜サラダ」となっていました…いきなり、野菜サラダ!?…(^^ゞ 芸術的にカットされた完熟トマトが中央で花型に盛りつけられ、周囲を彩るアスパラガス・スナップエンドウ・サラダ大根にブロッコリー、チーズとオリーブオイルが添えてありました。野菜の美味しい土地柄に加えて、季節的にもジャスト!・・・赤いトレビスなどと、隠れたところにも野菜があって楽しい♪ 丸く盛り付けされた紫キャベツのマリネ美味しかったぁ[グッド(上向き矢印)]
マヨラーである夫に「なんで、マヨネーズソースをつけて食べないの?」と聞いたら、イヤネ~~!「お皿の模様かと思った!?」ですって[あせあせ(飛び散る汗)]
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お品書きには、郷土料理の説明書きがびっしりと。お箸置きは起き上がり小法師♪ 
この宿は会津の料理がメインであるから、前菜をのぞいた内容は年中同じかと思われます。
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・ニシンの山椒漬け・・・鰊の味わいに山椒の香りが効いて、これぞ会津の味!絶品の味わいにすっかりハマってしまいました。
・蕨のおひたし・おかか添え  ・そば豆腐・・・そばの風味が香る豆腐は、可愛らしい山葵も添えて♪

使われている朱塗りの器は、会津の伝統工芸品「手塩皿」。ここに塩を盛ったことから「おてしょ」と言われていたそうです。
それぞれ可愛らしい絵が描かれていて、その数10種類にも及ぶため、食べ終えた後つい写真に撮りたくなってしまうのだ。
代々受け継がれてきた、保存食に地のものを合わせる・・・知恵のつまった郷土料理に、センスある什器。栃木にはこうした文化がないものね[たらーっ(汗)] 食に対しての意識の低さを痛感してしまいますヽ(#`Д´#)ノ
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・なます・・・酢のものもキュウリで巻いておめかししたら、オシャレ~~[ぴかぴか(新しい)] 新年のおせちで真似させてもらいました。
・会津の漬け込み のびる添え・・・人参に鱈が漬け込まれる事より、深く良い味わいとなります。

・桜肉の赤身と炙り・・・会津名物・馬刺しの赤身をお刺身で…は定番スタイル。 それを炙りと二種類にアレンジし、違う食感を楽しみつつ辛味噌で食す。ところが我が夫は、馬肉が怖くて食べられない人[あせあせ(飛び散る汗)] 私が二人前いただきますよん(^_^)V

会津名物・馬刺しに、ドリンクメニューに載った多くの福島の地酒を見る度、好きな息子を連れてきたくなるのです。何時まで経っても、親バカと思われてしまうけど(*´艸`*)
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福島の地酒から純米酒「中将」を。爽やかなガラス製 片口&お猪口で提供されます。
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温かいものは後から。
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帆立貝柱のダシの効いた薄味のお汁で、根菜を煮た「こづゆ」、ハレの日には欠かせない具沢山の一品であるのは知っています。家の冷蔵庫にも入っています^^
・しんごろう・つと豆腐の田楽・・・会津伝統「しんごろう」は、ご飯を8分つぶしにした団子というかおはぎのようなもの。会津でよく使われる、地元産「じゅうねん」はエゴマを差す方言で、団子にしたご飯にじゅうねん味噌をぬって焼いた、郷土料理名が「しんごろう」。
つと豆腐は他の地域でも見られる保存食のひとつ、雪のおおわれる会津地方でも欠かせない食材なのでしょう。

「こづゆ」をはじめとして会津の郷土料理はどれも好きで取り寄せも含めよく食べているだけに、新鮮味はないけど思っていた通りに美味しかった[るんるん]
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ありきたりであるけれど、次はご存じ「飛露喜」」いってみます。お高そうなブルーの酒器にぐい呑みのセットで[ぴかぴか(新しい)]
会津坂下の蔵元さんが造る。会津の誇るプレミア酒も、先に吞んだ「中将」との違いがわからないバカ舌の私達でありました[バッド(下向き矢印)]
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・福島牛の陶板焼き・・・は、火が消えたらタレで。他のを食べるに忙しくて、焼き過ぎてしまいました[たらーっ(汗)]
・鮎の塩焼きは、焼き立て熱々で運ばれます。頭以外は完食…お約束ですね[るんるん]
この後にご飯となるのだが、入るすき間がないので、お味噌汁だけいただきました。絹ごし豆腐に長ネギ、小松菜と思い食べたが、青菜は「うるい」だったのかも?
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以上、味は当然ながら、見た目もオシャレな夕食たち♪ 
食事処にテレビなど置いてないところも良い。ジャズが静かに流れていた。
おかずだけでふくれたお腹、美味しい日本酒は揃っているし、本当に良い宿と改めて思いました[グッド(上向き矢印)]
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部屋に戻ると、お布団が敷いてあります。飲食、温泉以外することないし、もう一度湯に浸かったらのんびり・・・と言いつつ寝てしまいました[眠い(睡眠)]
続きますね。
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5月最後の湯野上温泉・・・④会津湯野上温泉「にしきや」部屋&温泉 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

この日の宿泊先は、リピート宿です。
温泉街とも呼べない程に小ぢんまり、素朴な雰囲気漂う・・・湯野上温泉です。それは翌朝お散歩をして、より強い思いへ変わりました。
南会津随一である観光スポット、高遠蕎麦で知られる「大内宿」は訪問済み、土産物店が並ぶ観光地に魅力を覚えず[バッド(下向き矢印)]
大規模な奇岩が連なる迫力の「塔のへつり」は、「大川ラインいち」の景勝地であるものの、こちらのリピもいいかと思いました。
茅葺屋根の駅舎については、後ほどレポで。

湯野上温泉駅の南側には、約30軒の温泉街が広がり・・・。
これまでも幾度となくこの街道沿いは通過していたものの、その家並みを車窓から目にして惹かれるとは思ってもいませんでした。
街道沿いの寂れたイメージが一本奥の通りへ入るだけで、落ち着いた雰囲気の家並みへと変わるのだった。

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宿の始まりは40数年以上も前。明治中期に建てられた民家は部屋数7とこじんまりした宿です。
15時チョッと過ぎ、駐車場に停めて中へ。
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お屋敷と呼びたいほど立派で風格ある建物もながら、端正に手入れをされた庭園、アプローチとなる飛び石の先には蔵。
この玄関の佇まい。軒下の燕の巣、中の検温器がムードをこわしているものの、日々磨き上げられている格子の引き戸も素晴らしい。

玄関から上がったら、フロントの椅子セットに腰かけて、名前を書いてチェックイン終了。大女将=年配だから?ワクチン接種がどうのと面倒な事言いません。「嫌なものが流行っちゃってね~~」と長閑なもの。
漆喰で固められた白い壁に襖や、障子と言った建具が目を引く相変わらずな屋内。黒光りする太い柱に梁、重厚な建具が見事に和モダンな雰囲気と調和しています[ぴかぴか(新しい)]
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案内されたのは前回と同じ部屋「花梨」でした。8畳和室に床の間、広縁はないけど十分な広さです。
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黒光りする和ダンスが置かれて、、「付書院」のある格式ある書院造り、開口部の小障子の手の込んだ細工、文様の素晴らしさ[exclamation] 名家であった様子が伺える部屋は、二間続きであるからも、かつては客間の一部であったのかもしれない。
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今回2度目でお茶のセットはあるけれど、お着き菓子がないのはわかっていた。そこで武蔵製菓のどら焼き持参です(*^_^*)
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浴衣、ドライヤー、フェイスタオル、バスタオル、歯磨きセット(この歯ブラシ、なんとエコな竹製品!!)、アメニティは押し入れの中に。

・・・とその前のチェックイン時に女将さんにお願いを♪「どちらでも結構ですから、貸し切りでお風呂を使わせてもらえませんでしょうか」と。
「良いですよ。これからお客さんが来る時間なので、石の湯でいいですか?」「はい、入れたら、どちらでも」
「石の湯」は小さい方の浴室だけに、脱衣所もこれだけ。
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変形した湯舟の手前側は浅くなっているものの、3~4人サイズで深さはあります。
趣ある岩風呂も結構好きです♪ 湯温は熱めで42度以上、湯野上温泉は「熱いお湯」で有名なのでこれで良い[いい気分(温泉)] かなり加水してしまいましたが、身体の芯から温めてくれる湯で、湯上りはサッパリ。…と言うのも5月末とは言え、夜間は冷え込みました。
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ここで驚くべきは、国産天然木 「日光杉 タガなし風呂桶(通常は外周に回す銅のタガを高度な加工技術によって木口に埋め込みした)」、県北西部より切り出された日光杉を高度な木工技術により製品化した、栃木県鹿沼市「星野工業」の湯桶。
下の木製椅子もこれまでの風呂椅子にはないスタイリッシュさ!座面を中心部にむかって傾斜させる形状とすることで座り心地と湯切れも良くなるとの「木曽サワラ風呂椅子」。
館内の備品には良質なものをと拘りを見せる、若主人ならではのベストセレクションなり[exclamation]
他にも注目すべきアメニティがひとつあったものの、それについては次回にでも。 
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古民家としての構造上部屋にトイレはありません、そこで民宿を名乗る訳ながら。前回訪問から2年半、その辺りも進化を遂げていました[exclamation]
続きますね。
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5月最後の湯野上温泉・・・③湯野上温泉&「いちます醸造」さん [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

福島県内において会津盆地から南に目を転じた、那須連峰を背にしたあたりを「南会津」と呼ぶそうながら。。
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会津田島の南「山王川橋梁」を過ぎてから、なぜか立ち寄った「会津山村道場駅」。 単式ホーム単線地上駅は当然、無人駅でした。
会津鉄道の写真が撮れると思ったのかも?運行本数の少ない本線でそんな偶然など中々あるものじゃない。事前リサーチが必要であるのは言うまでもありません。

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会津田島の街中を過ぎ、「搭のへつり」を過ぎると、国内でも珍しい茅葺屋根の駅舎となる「湯野上温泉駅」。ここでも周囲は山&山、緑が迫ってきています。
駅舎の詳細については、また後程。
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阿賀川(大川)の渓谷沿いとなる温泉地・湯野上温泉は、江戸時代から会津の奥座敷、湯治場として賑わっていたそう。
駅南側に、約30軒の温泉宿を中心とした温泉街(一般住宅と混在をしていて一言では言えませんが)広がります。しかしまだ時刻が早過ぎました。
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「289号線」を進んだ先の道の駅「しもごう」まで行ったら、買い物の選択肢は広がるものの、そこまでの時間はないから。
お味噌とお醤油を買いに以前、製造元であるご自宅まで伺いました「いちます醸造」さんへと参りましょう。
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お屋敷、お庭とどちらも立派そのものながら、この家に住み、維持し続けるのは、さぞかしご苦労の多い事かと想像してしまうのでした。
「写真を撮っても良いでしょうか」とお断りして、工場と言うか、事務所と言うか、黒光りする玄関土間から一枚[カメラ] 実家のお隣りである元地主さんのお宅の、リフォーム前の様子を思い出します。
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「安政元年」からこの地で、「いちます」の商号により代々営み続けてきた…との「いちます醸造」さん。
機械化された大量生産の進んだ大規模メーカーの中、客に喜んで頂ける商品を作り続ける・・・「古武醸造」の伝統を継承。福島県大豆、国産塩を原料として、昔ながらの伝統の薪炊き製法方から生まれる香り高い味噌や醤油。
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極上「いろり」会津味噌、二袋購入。
今自宅で使っているお味噌は、こちら。麹多めでマイルド、私の作るお味噌汁が美味しいのは言うまでもない[グッド(上向き矢印)]
明るく楽しい女将さんがいた前回はオマケも頂けたのに、ご主人では残念(^^ゞ 
会津田島「奈良屋」さんの熟成うどん欲しかったな(-_-;) 後日スーパーで奈良屋「裁ちそば」を買ってきてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

湯野上温泉へと戻り、時刻はチェックインにちょうど良い時間となりました。
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この白壁の土蔵を曲がった先が、この日の宿。
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新規開拓ではなく、安心のリピート宿です。
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5月最後の湯野上温泉・・・②蕨採りで道草 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

お昼を食べた「もくりん」さん付近の道沿いの光景は、皆こんな感じです。
キラキラの新緑に、白く見えるのは道路ではありません。清流「男鹿川」の河原でした。車窓から撮っている為、ボケボケ写真でわからないかもしれませんが(/ω\)
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そして山々を彩るのは、どこを眺めても、薄紫色をした山藤の花[ぴかぴか(新しい)] 
好天の下で、新緑の良きアクセントとなっています。
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廃校となった「日光市(旧藤原町立)三依小学校」の先に、以前水汲みに行ったところがあったので、健在であるか見に行きましたら・・・まだ残っていて・・・ホッ♪
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山道の両側は、天然の蕨畑状態で、この場所では蕨が採り放題なり!
蕨ってクルリンと曲がった頭の先を草むらから見つけだすのも、ポキッと折るのも楽しいのです[るんるん]
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川沿いのズリッと行ってしまいそうなところは当然避け、にょろにょろした蛇にも出会わないようしながら、ホンの30分あまり。面白いように採れてしまうから、限がなくて。・・・ご想像通り、こうした場でも私自身は全く戦力になどなりませんから(*´ω`*)
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人家がほとんどない事からも、澄んだ水の流れ、川底までハッキリ見えます。魚が泳いでいたら捕まえちゃう…って、誰が?
この近くには、山からの湧水を利用した「独鈷沢とっこざわ)わさび田」もあり、以前に見に行っていました。

この季節だけに国内でも珍しい「青いケシ」が見頃とあり、立ち寄りをしている車も多く見かけたけど。「通る度に観なくても、これまで何度も観ているでしょ」と言われてしまうのが予想されたから我慢しました[たらーっ(汗)]

おトイレ目的で立ち寄りした、日光と会津若松を結ぶ国道121号沿い、町の南玄関である山王峠の項上付近となる、福島側の道の駅「たじま」でも、脇の山沿いは山藤が満開です。
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こちらで見たいものと言えば、館内もながら、立ち並ぶ屋外テントでの・・・春の山菜にはじまり季節の花卉・農産物の販売。
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町特産の南会津ブランド・アスパラガスに、南郷トマトなどの旬野菜の他、農家の方々が育てた、採れたて野菜や果物などが所狭しと並びます。
福島の季節の味わい、名産品を観て歩く最中に・・・、こんなところでまさかの出会いがあるなんて!?
それは週一で通所しているディケアのスタッフさんでした。お友達と山菜採りに来た帰りと仰っていましたが・・・。
声をかけられても驚き過ぎて、気の効いた言葉のひとつ出ないままでした。アドリブが効かないタイプ^^ 大阪のオバちゃんにはなれません[バッド(下向き矢印)]
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5月最後の湯野上温泉・・・①早めのお昼「お休み処 もくりん」 [2022・5月「県民割」福島・湯野上温泉]

まだ6月なのに、梅雨時期とは到底思えぬ連日の猛暑日!
どうした、この夏? どうなっている、日本列島!?
これからは、ひと月前の日記へと戻りますね[あせあせ(飛び散る汗)]
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栃木から白河を経て会津若松へと続く奥州街道。その裏街道として知られるのが、会津西街道(国道121号線)です。
遠い昔から会津地方との人や物の行き来を支えてきた。・・・この道筋には今なお歴史の足跡を残した趣が感じられます。
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日光市から北上、幾つもの山を越えて五十里湖、五十里ダム、湯西川温泉駅も過ぎたら・・・。お昼3.jpg
県内最後の集落となるのが旧藤原町の三依地区です。
先日夫が乗車してきた「会津鬼怒川線」と並行する「会津西街道」、その日光市独鈷沢のロードサイドにポツンと一軒佇む蕎麦店が「お休み処 もくりん」。
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ここでは耳を澄ますと、鬼怒川温泉~会津田島間を走行するローカル鉄道の音が聞こえてくる程の静けさ。
お昼はもくりんさんのお蕎麦と決めていたから、、、でも何分にも高齢で一度体調を崩されているおじちゃん、シッカリものの女将さんはとにかくお元気そのものながら、「今日はやってますか?」と連絡確認をした上でうかがいました。
食べるのは、もり蕎麦と決めてありましたけど、こちらでは天ぷらを頼まなくても、女将さんがサービスして下さるから、必ずオーダーをします。現に入店をしたら即、天ぷらコーナーで点火をしてしまう女将さんでした[揺れるハート]
この訪問日の前日は、道路が冠水してしまう大雨とあり、予約も断って店は閉めた。そして午後は山へ山菜採りに行ってきたからと、天ぷらコーナーに大量に並ぶ、見た事も、名前を聞いてもわからない山菜たち。
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そして待ってました[exclamation]
何時もながらの手際の良さ、接客しつつも、次々揚げていく天ぷらたち。
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提供された大盛りの山菜天ぷら、価格は小ながら、大サイズと同じ量の私達の天ぷらでした。女将さん、何時もありがとう[グッド(上向き矢印)]
5月の山の上はまだ雪が残っていたからと。ふきのとうでさえまだ蕾の状態のものをサービスして下さった♪
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蕎麦の実を干すところからはじまる、店主の打つ蕎麦の美味しさ、見た目の美しさも言う事なし!

気づいたら、ほぼ満席の店内。
お二人の優しく明るいキャラ、ほぼ趣味でやっているような店は常連客に支えられています。
ご自宅は少し南の温泉街の中で、雪の多い冬の期間はお店も閉めてしまうのでした。
ご夫婦共に気さくで、家庭的な温かい雰囲気は、久しく訪問しなくなっても変わらず[揺れるハート] 私達が店開け後すぐ客であったせいもあり、おじちゃん、女将さんと顔を見るなりとても喜んで下さった[グッド(上向き矢印)]
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ここ最近は、年に一度くらいしか立ち寄れなくなっているのだけれど。お蕎麦も、店内も変わる事のない「お休み処 もくりん」さんでした。

お昼6.jpg
この土地では水不足なんて言葉は見当たりません。
ドンドコドンドコ流れてくる、山からの湧き水。店先には、鮮やかにクリンソウが咲いていた。

日光市上三依水生植物園の敷地内に咲く「ヒマラヤの青いケシ」さんにも会いたいけど、この後道草をしてしまいました。
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