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2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折 ブログトップ

さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・⑦山形さくらんぼ隊も最後 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

最後です。また間があいて、7月にも入ったけれど、山形さくらんぼ隊の続きとなります。
山形県の尾花沢と言えば、名産の尾花沢スイカでしょう[るんるん]
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スイカの名産地、山形県の尾花沢市とその周辺地域でのみ生産される、品質の高さと美味しさが特徴のブランドスイカです。盆地となる地形より夏期は日中の気温は暑く、朝夕には冷え込みという、スイカ栽培に適した気候、尾花沢が誇る大きくて、甘~いスイカ一玉ゲットして参りました!!
尾花沢スイカも今年は少な目のようで、あちこち探し買い求めてきました。

隣りは以前にお土産に頂いた事のあったお酒、「雪室貯蔵特別純米酒 幻酒 翁山」です。
尾花沢にお住まいのyoshiさんが、参加されていた「翁塾」=「山形ふるさと塾」で造られていた関係から以前に頂いていました。
いただいてみたら…香り豊かでサラッとした飲み口の美味しいお酒でした[ぴかぴか(新しい)]
水が豊富な山裾の地区で育てられた米「さわのはな」を100%使い造った日本酒「「翁山」は、尾花沢市内でしか買えない数量限定のお酒です。

安倍農園さんで、購入した佐藤錦の一部・・・。
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目的であった送付用は、1キロ×4箱を購入し、宅急便で依頼。
自宅用は500グラム箱入り×一箱。200グラムパック×2買い求めたら、Kちゃんが一パック、オマケしてくれました。
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「たいようパン」ではベタチョコパンに、焼きカレーパン、ちくわパンに、ミニロング食パン。
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庄内米100%「オランダせんべい」、でん六「あずき甘納豆・抹茶チョコ」、「おしどりミルクケーキさくらんぼ」。
先日記事にしたルバーブも、同じ「道の駅 尾花沢」で買ったものでした。
気になるのはそのネーミング、「オランダせんべい」でしょうね。
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オランダせんべいはわずか3mmの厚さ、山形県庄内産のうるち米を焼いた元祖うす焼きせんべいです。噛むフィットネスや子どもの食育にもおすすめの商品、オランダせんべいFACTORYの工場見学やお土産品販売などの情報あり。
庄内平野の水田風景がオランダの景色に似ていた、地元の方言で「私たち」を「俺らだ」と言うことから名づけられたそうです。


ここで、突然ですが・・・。
山形県の食料自給率はカロリーベースで135%、全国3位(平成30年度概算値)となる。自他ともに認める農業県。全県にそれぞれの特産品、ブランド米に銘水、各地で長く伝わり続けた郷土料理と。。
全県の各町ごとに、温泉が湧くのも、山形県だけなのです。
・・・ちなみに、
自給率が高いのは北海道で194.2%。 2位は秋田県で179.6%。 3位は山形県で136.2%。 4位以下は青森県、岩手県、新潟県と続いており、北日本で自給率が高いのがわかりますね。

この日のメインは佐藤錦にて、お買い物は最小限に抑えて帰って参りました。
なんと言っても心に残ったのは、山形県の奥深く、今なお往時の面影を残す、肘折温泉での宿泊であったのだ。
山形県には誰もが知る「銀山温泉」が、でも銀山温泉にひけをとらない、懐かしさとノスタルジーあり。肘折マジックにかかったのかしら?
今月訪れる北東北旅でも、銀山温泉はリストに上げましたが、銀山のお宿はどこも高すぎます!
内容的には肘折と同じような木造建築。和風旅館の部屋で、食事内容も同様なのに、平日でも@25000円以上なのは解せませぬ(°д°) 銀山の魅力も温泉街に漂う風情ですよね。・・・って泊まった事ないけど、日中に観光で訪れました。
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実際にはハッキリ大きく見えた、雪に覆われた出羽三山の主峰「月山」?の姿です。

旅の目的は、6月に「旬」を迎えた果物・佐藤錦でした、夜6時には無事、自宅に到着[ダッシュ(走り出すさま)] 家から肘折温泉、南陽市の安倍農園さんと周って約707キロ。そこに高速代プラスで、給油はせず帰って来られました。
本当にこれでお仕舞です。お付き合いくださってありがとうございました。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・⑥本番、さくらんぼ狩りへ [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

6月の山形での・・・狙いは勿論、さくらんぼながら…今年も異常気象で不作。 山形県が募らせる危機感、観光業への打撃・・・ 流通量が激減!更に料金も高騰! ・・・だそう・・・。
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6月末になると熟して食べ頃となる・・・佐藤錦を食べる為、毎年山形へ行くようになってから、今回で何度目となるでしょう。
さくらんぼ園は毎年同じところ、山形県南部、南陽市にある安倍農園さんで決まっています。
二月前になると「今年も美味しい佐藤錦が生りますよ」のハガキが届くから、やはり行くしかないのです[ダッシュ(走り出すさま)]
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高台から眼下に広がった、肘折温泉郷です。バイバイまたね[手(パー)] 少し遠いけど、機会を作ってまた来ますね[グッド(上向き矢印)]

ところが東根辺りからだったからか?私は午前中から、助手席でうとうとと居眠り[眠い(睡眠)]
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寒河江からさくらんぼ園のある南陽まで、100キロ近くもあるのだから、眠くもなると言うものでしょう[あせあせ(飛び散る汗)]
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悠々とした最上川の流れに別れを告げ・・・。東北中央自動車道(無料区間あり)を走るルートで・・・。
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一面、山と田んぼと、田んぼ・・・の長閑な光景。それから道路脇に設置された冬季の雪除けガードも、この風景も東北ならではです。
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「起きて」と夫に起こされたところは、高畠町の「たいようパン」さんでした。プライベートブランドの「ベタチョコパン」をはじめとして. 50年以上愛されている山形県の人気ご当地パンの直売所。
営業日は、土日プラスの水曜のみ。家の夫はここのパンが好きです♪.
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「たいようパン」でもとめたパンはどれも優しい味わい、優しいお値段なのも嬉しいです。


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昨年は天候不良で、実がつかなかった為、狩りはなし。一年ぶりの訪問となった安倍農園さんでした。
毎回予約の連絡もしないで、その日の気分での訪問となってしまうのだけれど。
今回も安倍ちゃんお父さん、お母さん、Kちゃん、弟さんと。皆さん元気に、お忙しく働く姿が見られて良かった[るんるん]
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ただし、この日はさくらんぼ狩りはなしです[バッド(下向き矢印)]
私達も「食」が細くなってきて、宿で朝ご飯を食べて、その後にさくらんぼ狩りするのって厳しい!!
ワシらはもう歳じゃから、さくらんぼも食えんのじゃ、ヒヒヒ--[もうやだ~(悲しい顔)] こんなに旨そうじゃのにのう( ノД`)
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佐藤錦は発送用に、お互いの友人の元、大いに喜ぶ孫娘の元、弟の家へと送っていただける分を購入。
自宅用は買って帰る事とします。
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それでも、周囲の木からも「どれでも食べて行って下さい」と仰って下さった。試食用を採って、テーブルに載せて下さったのだけお味見して・・・だってそれ以上食べたら、狩りしなさい!って事だから(@_@。
それだったら、写真も撮るなよ[バッド(下向き矢印)]~~(^_^;
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O川さんの来園についてお話しをした、その時は何にも言っていなかったに関わらず、翌週の訪問時は「今年は、天気が、良すぎて終わりました」と、言われてがっかりであったご様子[バッド(下向き矢印)]
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私達の時は、例年と変わらない様子が伺えたのですけれど。真っ赤に熟したウマウマ佐藤錦が、鈴なりだあ[グッド(上向き矢印)]
見ての通り、ノープロブレムでしたもの(⊙ꇴ⊙)

今年のさくらんぼの生育は、猛暑の影響による双子果と不作であった模様です。隣の目黒農園さんでも、狩りだけ可能。そこでさえ、もち帰り用の方はお断りとは厳しい~~!
それだけ今年も様々な事情があったのですね。安倍さんは安くて良心的[るんるん]佐藤錦の価格もこれまで通りだから、早めになくなってしまったのですね。
無事買えた私達も申し訳なくて、残念な気持ちになりました[たらーっ(汗)]

ここで終わりにしたかったけれど、我がブログもここにきてネタ切れです。ネタがないのって、不安ね!! それでも次回が、ファイナルですよ。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・⑤肘折の朝市&朝食 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

夜明けと共に目覚めたら、少しずつ感じてくる・・・宿のボンヤリとした灯り、働く人の気配。道路脇を流れる水音に、遠くから聞こえてくる下駄の音。
おはようございます。6時!まずは、朝風呂へ。
車一台がようやく通れる狭い路地に、旅館やお土産屋さんが立ち並ぶ温泉街。その場所で4月から11月までの間は毎日、早朝から朝市が開かれ賑わいを見せる。
肘折温泉では、私達のように観光として泊まる際の楽しみ♪ ダラーンとした浴衣姿でそぞろ歩き、短い会話を交わしつつ見物する、旅先ならではですね( ´艸`)
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向こう側の壁に朝日があたる。こちら側はまだ日陰。その陰影が美しい[ぴかぴか(新しい)]
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山奥に位置する肘折温泉は、全国屈指の豪雪地帯として知られます。
冬期間の多い時は4メートルを超える積雪を記録する豪雪地帯だからこそ、四季折々の自然風景は美しい[ぴかぴか(新しい)] 自然も、人の営みも、日本の原風景を残した古き良き湯治場、それが肘折温泉だ。
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豪雪地帯だからこその山の恵み、手作りのお惣菜や野菜、果物、キノコなど、季節に応じて様々な品物が並ぶわけだれど。
この日は太く立派な蕨に、ウド、ミズと言った山菜たちがメインで並んでいた…。
山菜の主役、「赤いダイヤモンド」とも言われる月山竹(=根曲がり竹)は、採る人がいないせいか?今回ありませんでした。
※宿の仲居さんに以前伺った時には・・・、これ程山奥なのだから、少し山へ入ったらニュオキニョキ出ているものと思いましたら・・・。根曲り竹が採れるのは月山の麓奥深く、または栗駒山まで足を伸ばさずには採れない。採るにも空が見えないくらいの藪の中を、四つ這いになって採っていくのだそうです。
だからこれ程山奥でも希少価値のある、価格も高い筍であるのに納得の思いをもちました・・・。



しかし肘折の朝市も農家さん達の高齢化によるものか。以前より随分とサビシイ感じが強く、また旅館女将による山菜汁の振る舞いもなくなっていました。
各宿から溢れるお湯がスゴイ!道路脇の下水には、温泉が溢れています。
起きてすぐ入った朝風呂も温泉感がマシマシ[いい気分(温泉)] あんな濃いお湯に入れるのもスゴいなぁでしたけど・・・。
玄関脇に湧く大友屋源泉、結構な詫び加減です(゜ロ゜)
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この場では飲泉・温泉卵作りが楽しめたほか、通りを眺めながらお足湯も出来ました。
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宿の前に源泉。これはたまりませんね(^O^)
朝市を巡った後は、宿に帰ってから、温卵作りをする[るんるん]
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このため前日に卵を買って用意、自宅を出る前に夫が温泉卵機作成!実はお台所の笊に紐を通しただけでした[あせあせ(飛び散る汗)]
前日の「だばー」のお兄さんの説明では「温泉卵は浸ける事、1時間半!」、「そんなに長い時間温泉に浸けたら、ゆで卵にならないの?」の心配は無用。
石棺を開けると、中にはお宝がザクザク・・・♪(これも、単に卵が詰まっていただけながら)ロープをしずしず下ろし、そこに沈めます。
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1時間半が過ぎて、源泉槽から引き上げた笊にはホッカホカの出来立て、食べ頃の温玉さんが控えておりました♪  帰ってから食べたら、まさにジャストな出来具合[exclamation]


朝風呂に、朝散歩をしたら、お腹も空きます。朝食は時間が選べなくて、7時半開始。昨夜と同じお部屋です。
全景も、シンプルそのもの。
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前回の肘折朝市で思った事、肘折の人は筋子や、たらこを食べるのね。湯治食の名残りかしら?

6月15日(土)より一泊、@18050×2、そこにアルコール類、入湯税×2プラスで( ^ω^)・・・満足の一夜。

11年前の肘折で宿泊した宿、「湯宿 元河原湯」は女将が客に挨拶をしない宿(=_=) ああ、言っちゃった!
でもその通りであったのだから。「湯宿 元河原湯」は温泉街から少し離れた立地であった為か、肘折温泉の良さが伝わってこないままだったが・・・。
今回の大友屋さんで初めて、温泉郷の良さを解しました。
肘折の湯治客にはリピーターが多いそう。それも毎月ここを訪れるようなコアなファンが多いのだ。。訪れる人、迎える側の肘折も人数が少なくなっていく中、そういった人達の力を借りながら町を維持していくことが、暮らす人と訪れる人と双方に良い結果をもたらしてくれる。
ひとつ例を挙げるなら、朝市は湯治客の生活を支える場でもあり、生産者や旅館業者を支える場でもある・・。
そして肘折温泉は、「日本一遠くて近い温泉」とも言われているそうです[exclamation]

1月中旬~2月の週末開催される、3mを超える雪壁にろうそくの灯がやさしく灯る「幻想雪回廊」。2月下旬には、スコップでひたすら雪を掘っていかに早く地面の土を出すか競争する地面出し競争を開催。3月中旬には、巨大雪だるま「おおくら君」のお目見えや冬の花火大会などイベント盛りだくさん。
大雪になればなるほど宿泊料金などが割引になるキャンペーンの実施例も。降雪量が最高積雪量を超えた場合、1泊分宿泊料が無料になるのが目玉!とか。催しの数々からは、温泉街に暮らす人たちの「郷土愛」が強く、強く、感じられてなりません[ダッシュ(走り出すさま)]

帰路も、ぐるぐると肘折大橋を通って、、
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また、来ますね! 次回は、雪の時期かな?(それは、絶対に無理だけれど)

これからが、ようやくのさくらんぼ狩りであります。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・④肘折温泉「大友屋」夕食、肘折のあかり [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

夕ご飯は、食事処でとります。
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伝統こけし・肘折こけしちゃん箸置きもあり、いただきます(*^^)v
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席に着いた時のセッティングです。…と言うか、ほぼ一気出しでした。
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前菜のウド、蕨、ミズの山菜三点セットは、日本酒のつまみにぴったりですね。
先日も書きましたように。肘折の特産品はトマトだから・・・トマト入りすき焼き。これ、意外にも合います、甘酸っぱいお出汁となってお肉、すき焼き味にほど良いアクセントです[グッド(上向き矢印)] お肉の質も良い^^
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トマトすき焼きは、温泉卵にからめて食べます。喉が渇いてしまって・・・生で、カンパーイ[ビール]
根菜類の炊き合わせに、山形県の馬刺しの産地は最上地方及び長井市近辺とか。
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蕗味噌がのった鮎の塩焼き、ミズ・ウドと言った山菜の天ぷらは揚げたてを持ってきてくれます。
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ご飯、お味噌汁はお替り自由でした。デザートは杏仁豆腐と言っていたかな?特に目立ったメニューはないが、オーソドックスな旅館の定番メニューも時には良い。

食事が済んで落ち着いたら、外へ散歩に出かけましょう[ダッシュ(走り出すさま)]
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日暮れがやってきて・・・群青色の空の下に灯籠が灯る、温泉街。
これが、噂の「ひじおりの灯」なのですね[るんるん]
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春の特別展示を実施[ぴかぴか(新しい)] 2024年4月27日〜6月16日まで、上の湯と温泉街の一部にて、ひじおりの灯の灯籠を特別展示しています。
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霊峰月山のふもとで湯を分かち、人々を迎える肘折温泉。そんな山間の湯治場に灯籠絵「ひじおりの灯」が灯ってから、16年目を迎えます。今年も山形に縁ある若手作家らが温泉街に逗留し、周辺に広がる自然や豊かな食文化、山岳信仰や湯治文化など、肘折に息づく様々な情景や物語を描き、灯籠に仕立てました。
 作家それぞれの眼差しや語りを通して描かれてきた灯籠絵。夏から秋にかけ、旅館や商店の軒先にその小さなあかりを灯すことは、いつからか私たちにとって「ここに居る」ことを伝えることでもありました。
 今年もここ肘折で、あかりを灯して待ってます。
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宿ごとに、また店ごとにデザイン、衣装の異なる灯籠絵「ひじおりの灯」たち。
華やかでありながら、ノスタルジックなムードも漂います。
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夏の時期だけと思っていた「ひじおりの灯」が、春の特別展示をより思いがけず見られた。梅雨入り前の晴れの天候も合わせて、旅情溢れる「ひじおりの灯」でした。
同時開催のダムのライトアップと[ぴかぴか(新しい)] そう遠くまでは行けないが、ぐるりと見て宿へ戻ってきました。
疲れて後は寝るだけです[眠い(睡眠)]
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地元ならではの食材ばかりの地産地消!ご飯が進む、翌日の朝食も食事処の同じ席です。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・③肘折温泉「大友屋旅館」部屋&貸切風呂 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

古くは湯治場であったことから・・・木造建築の古い旅館や建物が多く目について、鄙びた湯治場の雰囲気を形成している肘折温泉。
共同浴場である「上の湯」をはじめとし・・・かつて人々は「旅行」と呼ぶより、「温泉による療養」目的に訪れてきた、身体にやさしい温泉郷である肘折温泉でした。

そして江戸時代から続く宿は、肘折温泉ならではの素朴なもてなしの心があふれていました。
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駐車場が見えない奥にありましたので、私が先に降りておトイレに入っている間に、早速チェックイン。
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館内右手へ進むと男女別の大浴場。その手前の玄関脇にある昔懐かしいロビーラウンジ(笑)では囲炉裏を囲んで日本茶、コーヒー(インスタント)で一服するも可能( ̄∀ ̄)
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江戸時代創業の大友屋さんは全17室。ベッド付き和洋室、和室、トイレ・洗面なしの湯治部屋など、色々なタイプのお部屋あり。
エレベーターに乗り、新客室 「やくし」へ。
新しくオープンした和洋室タイプのお部屋は、3階の貸切風呂のすぐ隣にありました。貸切風呂利用の空きを見るには最も便利な部屋でした。

部屋の小上がりで、館内スリッパを脱ぎます。
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洋室とはいえ和の雰囲気も感じられます。この部屋は二室をつなげてリフォームしたのか、結構広くてゆったりとした造りです。一般的な和室と比べてゆとりあり。
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シモンズのマットレスは寝心地も良く、ベッド周りに部屋の照明スイッチがまとめてあるのも使い勝手の良さを感じました。部屋へ入った際はカーテンが引いてあったけど、この椅子スペースからは温泉街も見えて過ごしやすかった[グッド(上向き矢印)]
エアコン・空気清浄機・テレビ・電話・有料ドリンク入り冷蔵庫・全客室Wi-Fi。
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お着き菓子の「ほていまんじゅう」に茶器、冷水、浴衣、足袋ソックス。アメニティは歯ブラシ、髭剃り、コットン&綿棒、シャワーキャップ、タオルは大小1枚ずつ、大型の木製ハンガーにかけてすぐ乾いたので事足ります。
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洗面スペース、おトイレともに言う事ありません。

部屋へ案内してくれた男性スタッフさんは、終始にこにこ笑顔で親しみやすいキャラ。
ここで夕食、朝食の時間を決めました。
希望を聞かれたから「では、6時で」と答えましたら…。いきなり「だばー」と!?
※山形弁の、語尾に「だば」「でば」は、「それならば」という意味を含みます。
しかし私の中では、「ダバダバダ~ダバダバダ~♪」=映画「男と女 」テーマ曲へと変換されてしまい・・・。先頃亡くなられたアヌーク・エーメと、ジャン=ルイ・トランティニャンのスクリーンでの美しいシーンが思い出された。唐突に可笑しくなってしまいました(^^♪
「6時はもういっぱいだから、6時半でいいですか」って、決して揶揄している訳ではなく、彼のキャラクターには親しみがわきますねぇ(^-^) 
先程のラウンジには、置いてあるはずの食べ放題の温泉卵サービスが見えなかった(><) それを夫が尋ねたら、物価高の為に温泉卵の提供はなくなり・・・「ごめんなさい」なんですって(┯_┯)

しかし、その前に温泉だ[いい気分(温泉)]温泉に浸からないと。
無料貸切風呂「なごみの湯」の明るく広い、脱衣所。脱衣室も浴室も職人さんの手仕事によるものだそう。
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決して鄙びた雰囲気などない、明るさに満ちた貸切風呂。
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まさに浴場という趣がたまりません。良い雰囲気!!3階で眺めもあり、窓が開くのもいいね♪
浴槽は小さめに見えるけど、大人2人が足を伸ばしてゆったり入れるサイズです。そしてこの色!うっすら濁った濃い目の温泉です!
はあ~~♪ たまりません[グッド(上向き矢印)]
浴槽の縁の素材は、温泉成分によりコンクリートっぽく見えるが檜素材です。掛け値なしの源泉かけ流し、大友屋源泉の成せる業かと[グッド(上向き矢印)]
光が差し込む明るい総檜造りの浴槽で、木の香りに包まれながら、オーバーフローの湯が独占出来ました。
[ひらめき]どなたか、気づかれたいますか? そう、私ったらまたもおバカ~~( ´艸`) 河童アヒルの「ダッパくん」を忘れて、ぼっちでお留守番させてしまったのでした[バッド(下向き矢印)]

この場所も、入浴後の休憩ラウンジ?
数日間連泊して温泉で身体を癒す、湯治宿としての一面ももっている。昭和の香りを感じさせる懐かしい佇まいはこちらに。

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数日間の滞在でも飽きないようにと、畳敷き小上りの落ち着ける空間、読書コーナー。
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懐かしの・・・コイン式・ガスコンロ[目]風情ありますね。
館内どこも綺麗にリノベーションされていたから、湯治プランでもお部屋は綺麗だと思います。
肘折温泉の宿はエアコンがないところがあるのですが、こちらのお部屋にはエアコンがあったから、真夏の宿泊も安心ですね。
肘折の湯をこころゆくまで楽しめるお風呂は、二つの大浴場と貸切風呂があり、大浴場は時間による男女入れ替え制で24時間入浴可能。大友屋旅館さんのお風呂は組合3〜5号線と自家源泉の混合泉だそうです。
外湯では、共同浴場である「上の湯」の割引券もフロントで頂けました。

山形は美味しいものしかないから、地の物を並べるだけでなんでも美味しい、郷土料理も沢山あって、ズルいなぁって思う[るんるん]
手作りおかずが並ぶ夕ご飯編は、次回へ。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・②肘折温泉街 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

6月なので、さくらんぼを求めて山形県へ行きました。
「日本で最も美しい村」連合に加盟する大蔵村は、山形県北部に位置する全国有数の豪雪地帯です。
肘折温泉郷へは新幹線利用であれば「新庄駅」より大蔵村村営バスにて1時間弱。温泉郷は肘折希望大橋から。
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全長240mにも及ぶ「鋼製ラーメン(ドイツ語で骨組みの意)桟道橋」では日本一の長さを誇ると言われる肘折希望大橋。S字を描く形状と、巨大な橋脚のスケール感で、肘折温泉と国道458号を繋いでループ状に伸びる。
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2013年11月開通した「肘折希望(のぞみ)大橋」は、2年の工期を経て完成しました。この工法で全長約240メートルは日本一であり、幅員は6~8.25メートル、総工事費は約19億円となったそう。
橋の欄干には視認性の高さから、また「出羽三山」に通じる祈りの道でもあると、魔除けとされる朱色を採用。
朱色は山形県の特産品であるさくらんぼ、紅花の色でもあり、大蔵村特産のトマトの色でもあります。

大蔵村では度重なり土砂崩れが発生。その規模は拡大し、土砂と雪が肘折温泉近くの銅山川に流れ込み、温泉街が水没する危険が生じるまでとなった。地滑りの影響により温泉街と村の中心部を結ぶ県道の一部が通行不能に。迂回路となった道は道幅が狭く、バスを含む大型車の乗り入れが出来ない。また同地域は日本有数の豪雪地帯であるため、迂回路も冬は通行止めとなる…等

そうした反面、霊峰・月山から肘折温泉に湧き出る水は月山の万年雪や大量の雪解け水、雨水が火山噴出物に大量に浸透し・・・約400年の歳月を経て肘折温泉一帯に湧き出ます。

※霊峰月山は・・・出羽丘陵の南部に位置する標高1,984mの火山です。
標高1,500mの湯殿山、418mの羽黒山とともに出羽三山のひとつに数えられます。修験者の山岳信仰の場として有名です。山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れます。

温泉街の真ん中にある「旧肘折郵便局舎」は、昔ながらの町並みに突然現れるハイカラな建物。レトロな雰囲気は、写真映えしますね[るんるん] 肘折の〈懐かしさ〉を演出する街の小さなランドマーク。ガラス窓、床にはモザイクタイルが敷かれて、よく見たらと格子が「〒」の形でデザインされていました[目]
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肘折の、懐かしさを演出するランドマーク。1995年(平成7年)に郵便局としての役割は終え、当時は取り壊しも検討されたが、肘折の人々の願いにより保存された(現在入館は出来ない)。

春から秋にかけては毎日朝市が開催され、昔ながらの湯治場の雰囲気を今も残す温泉街。
降雪の多さに、湯量豊富な捨て湯が道路脇を流れる、メインストリートは見事な凸凹になっていたものの…(_Д_)
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温泉街の中ほどにある肘折温泉発祥の地です。昔ながらの銭湯の様な風情もあって、地元の人の社交場ともなっています。
シンボル的な共同浴場として、昔から傷によく効く湯として親しまれています。
かつて宿泊客は無料で入浴できましたが、今回は有料となって100円支払う形になりました。


共同浴場「上ノ湯」の向かいにある「丸屋旅館」は、全7室の大人のための宿。レトロな外観に、「日本秘湯を守る宿」としても知られています。
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おしまれつつ引退をした「肘折の人力車」が、2日間の限定企画として帰ってきていたのでした。
6月15日・16日のみ、無料でご乗車!…と言うもの。
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早くも入浴をし、浴衣姿で人力車に乗っている人の姿あり[グッド(上向き矢印)] 遅れをとりました(°д°)
新幹線から村営バスと乗り継いできた方々は、このバス停からバスの乗降をします。
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道路脇ギリギリまで軒を伸ばして建つ旅館、商店街。この形が合っているのでしょうね。                              
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この日の宿は、江戸時代創業の「大友屋旅館」さんです。
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宿の前には足湯小屋、飲泉所、温泉卵浴槽と並んであります。勿論、どれも活用してきましたとも[るんるん]

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グリーンに囲まれた大友屋旅館の玄関、そこには肘折の、大友屋の歴史と歩んでいるとの100歳躑躅。
翌朝は早くから、宿の番頭さんが水をまき、ディッキブラシでお掃除をし、前の宿まで打ち水で清めていました。

大友屋さんからは目の前となる・・・肘折名物の朝市では、旬の山菜や野菜がずらり! 自然と早起きをして、市の人達とのほっこりしたひと時も楽しんできました。
銅山川沿いに、風情ある佇まいで旅館が軒を連ねる肘折温泉。 冬場に降り積もる雪と、湯治場風情を色濃く残した・・・何度でも訪ねたくなる温泉郷なのでした。
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さくらんぼ隊、オリンピックイヤーだから・・・①東北随一の景観!豪雪地帯の棚田 [2024・6月さくらんぼ隊山形・肘折]

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オリンピックイヤーだから・・・などと書いていますが、結果としてはなんらの関係もなかった模様( ̄∀ ̄)
梅雨の真っ最中である、6月・・・さて、今年のさくらんぼ隊の活動と活躍は、いかに?
今回宿泊地に選んだのは山形県最上郡大蔵村、名峰・月山の麓に佇む「いで湯の里・肘折温泉」です。

梅雨時と言え、山形でばホタルの飛ぶ時期。それは山形を代表する初夏の味覚さくらんぼの実る季節でもある[グッド(上向き矢印)]

出発は予定より早い8時出発! 自宅からは一路東北道利用にて米沢まで。米沢市郊外の道の駅「米沢」でお昼にします。
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山形県内の名産品やグルメが豊富に揃う道の駅、構内に設けられたフードコート「当面の間」で簡単に(^-^)
夫は置賜地域、赤湯温泉のB級グルメ、辛みそラーメンは辛みそを溶かすと味変が楽しめる!
私は「謙信亭」のすき焼き丼と、どちらも軽めで参りますね。
お肉は美味しかったけど、すき焼きと言うよりこれでは、温泉卵付きの牛丼です。自宅作の牛丼と同じ(^^;
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山の南面斜面に沿う形で建ち並ぶ、上山名物のワイン用ぶどう・ハウス達。
上山市は蔵王連峰の麓にあり、四方を山に囲まれた盆地です。ぶどうの生育期は雨が少なく、山から吹き下ろす風により夏でも夜間の気温は下がります。一日に寒暖差が生じる条件下で、ぶどう栽培に適した土地となり、この風土を熟知した高品質なぶどうを栽培する農家も多くなる。
実は山形はワインの産地でもあり、全国のぶどう生産量3位を誇る、ワイナリー数も16と多く近年その質の高さが話題となっています。春や秋にはワインフェスティバルも行われて、ワインファンも集まります。
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そして、「さみだれを集めてはやし・・・」の最上川。山地からの雪解け水は大河となり、ゆうゆうとし
た流れは人の営みなどものともせず、悠然と流れている様子が伺えました。
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国道458号線の(寒河江幸生〜 肘折間)は、通行止めとなっていた。
そこで舟形から肘折温泉へと向かう事に。途中の、村の中心から南約10㎞にある「四ヶ村の棚田」です。
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棚田マニアとしては、「日本の棚田百選」認定の、大蔵村「四ヶ村の棚田」を見逃す訳にはいかないです[ダッシュ(走り出すさま)]
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葉山や月山などの山々に囲まれた緩やかな傾斜地に広がる棚田は、「日本の棚田百選」に選出されました。先人の知恵と丹精が感じられる光景の中で…。夏には「四ヶ村棚田ほたる火まつり」も開催されます。
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山形県大蔵村の山間にある豊牧、滝の沢、沼の台、平林の4つの地区を総称し、四ヶ村とするそう。約120ヘクタールにも及ぶ広大な棚田があり、スケールの大きさは東北随一とも言われています。
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厳しい気候風土と月山・葉山の伏流水が、棚田の米をより一層美味しく育ててくれます。田んぼに水が張られキラキラ反射する春、稲がたくましく育ち緑色になる夏、黄金色に育ち収穫されるのを待つ秋、あたり一面が銀世界となる冬・・・四季折々に見せる風景に、心が癒されるのは確実です。
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機械が入れる広さがある為に耕作放棄が少なく、よく管理されているのも四ヶ村の棚田の美しさの理由。後世に残したい日本の原風景とも言える佇まいがありました。
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約1,200本のほたる火が灯る棚田を舞台に、澄んだコンサートの音色が響きわたる「四ケ村の棚田」会場で行われる一夜限りのコンサート[ぴかぴか(新しい)]
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一面に広がる緑、手が届くのでは…と思われる山々、好天の下で水の張られた水田は、揃って鏡のように輝いていた。
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棚田を後に肘折温泉へ向かおうとしましたら、赤ちゃん連れのニホンザルに遭遇[目]丸い頭のベビちゃん可愛い[るんるん]
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山間を通るだけに、トンネルに次ぐトンネルの連続。
肘折温泉は山形県のほぼ中央となる、大蔵村内で・・・平安時代807年に発見された村の肘折温泉は、今も全国各地から多くの人が訪れる湯量豊富な湯治場です。
2013年に次いで、私達は11年ぶりの肘折でした。
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