梅雨時の空。
上山温泉付近から、雨が降り出してきました。
              
この辺りは、ブドウやワインの産地。ワイナリーの数も多いところ。周囲の山々はブドウ一色、ブドウを作るビニールハウスがずっと続くのです。

全国でブランド牛と呼ばれるのは・・・西では但馬、神戸、近江、松坂。そして東の横綱と言えば、山形の米沢牛かと思います。
もう10年近くも前。息子も加えた家族旅行で宮城県鬼頭のリゾートホテルへと旅した帰り、食べた米沢牛の美味しさと言ったらもう#59125;
米沢駅の東側には、そんな米沢牛が食べられるお店が数多くあります。牛丼風のお弁当「牛肉どまん中」は人気の駅弁です。実は私、これも好き#59126;
その時に私達の行ったお店は「登紀波牛肉店」でした。
お値段も良かったけれど、口に入れたとたんに揃って「うまーい」と。その味は普段食べている牛肉とは全く違うものです。
米沢には他にも吉亭(よしてい)、米沢牛 黄木・グルメプラザ金剛閣、米澤牛DINING べこや、グルメ小僧 万吉等ありますが、今回選んだお店はメニューが豊富で料金も手頃な「米沢牛亭ぐっど」さん
お肉屋さんと食事処が併設された店の外観もそうでしたが、店内の造りもどこででも見かける食堂風のお店。
店内には、米沢牛銘柄推進協議会が認定したとの「認定証」が掛けられています。

テーブルに着いて店内を見渡すと「しゃぶしゃぶ定食」「小鍋に入れられたすき焼定食」「ロース焼肉重」などを食べている方が多かったような・・・
迷う母に私が、「ここに来たら、せっかくだもの米沢牛のすき焼きを食べよう」と。

夫は違うものを注文しましたから、これでお肉は二人前です。
すき焼きは単品になりますので、ご飯セットは別注文になります。それには、牛肉の時雨煮、蕗や山菜の煮物が付きます。

テーブルの上のメニューや調味料が片付けられると、コンロと銅製のすき焼き鍋が登場しました。
そこに、お肉の並ぶお皿を持った店の女将が登場して・・・・
お鍋ですき焼きを作りながら、米沢牛の説明が始まったから、さぁ大変#59138;
それはすき焼きの作り方だけに留まらず、いかに良いお肉であるかが強調されていて・・・・その口上は、まさに「立て板に水」状態#59120;
他のお客さんたちも皆さん、あっけにとられてこちらを見ていた。注目されてしまった夫は、恥ずかしかったそうです。
写真のお肉はこれが肉本来の色だとか。直前に切ったばかりということでしたが、時間が経ってもこの色の綺麗さは変わらないのですって。
肉牛の種類は黒毛和種。良く言われているA5ランクの牛の中でも、こちらで出されるのは未経産のメス牛だけだそうです。
お肉が美味しいから本来でしたら卵はいらないのですが、冷まして食べやすくするために付けているのだとか。
説明からは、お店の米沢牛に対する情熱を感じることができました。

割下を煮立てた後、鍋の半分開いているスペースでお肉をしゃぶしゃぶするような感じ。
いえ、しゃぶくらいでさっと上げていただきます。
こちらのは、あまり火を通さないしゃぶ風すき焼きです。
まだほとんど赤身の内にタレを絡ませ、口の中へ。一口ほおばるとと肉の旨さがはっきりとわかる味、嘘みたいに柔らかでジューシーなのです#59125;
A-5クラスでは赤身の強い部位が美味しいのでしょうか。
米沢牛は霜降りの脂の味も勿論ですが、肉本来の赤身の味も良いように思いました。
今回も、大満足です。
欲張るなら、あのお肉の出汁が出た美味しいタレで、もう少し野菜を食べたかったなぁ。
お隣のカップルの食べていた、ボールみたいな肉団子も気になります。

3月に泊まった鎌先温泉の「湯主 一條」でも仙台牛のA5ランクのお肉が供されましたが、あの時は全体的には美味しかったもののお肉の味はこんなものかなくらいに思えたものでしたけれど。。。
前回の登紀波さんの方が老舗として有名ながら、何となく今回の方がお肉の美味さは上だったような気がするのです。母も、同様だと言っていました。
前回は他に牛刺しやビールも飲んだので、4人で25000円以上支払ったかと思います。

食後は、コーヒーがセルフで置かれています。
しかし米沢牛を食べると、ここでも「コーヒーをどうぞ」とお店の方が運んできてくれるのだった。
別のメニューを頼んだ夫の分も卵はありましたし、一枚一枚が大きいから三人で食べてもこれでじゅうぶんでした。
店名から「大丈夫か!?」#59142;と思ってしまったものの、この店はリーズナブルに美味しい米沢牛を食べさせてくれる店でした。
今回も、当たり#59028;店名どおりにグッド!CPの良いお店です。
地元・栃木では知名度ナンバーワンは大田原牛かしら。
大田原の「大黒屋」さんでも、以前ステーキは食べた事があります。それから那須牛、前日光牛なんかもかなりの美味さだと思います。
今回も米沢牛を堪能して、これで東で残るは、岩手の前沢牛のみ。
前沢も、いつかは!って思ってまーす#59144;

米沢を過ぎれば、もうそこは福島県。

さようなら山形。これで今回のさくらんぼ隊も無事解散です。
帰りの東北道、那須高原付近の渋滞情報が入って白河からは下道へ。
この後も栃木県内をずっと車内観光して、その後も色々お土産を買って帰ってきたのですけれど・・・・それはまた、その内に。