宮城県蔵王の麓に佇む遠刈田温泉(とおがったおんせん)は、開湯400年の歴史を持つところ。
そこには以前から私が気になっていた、そしていつかはお泊りしたいものと思っている、隠れ家的な温泉宿「旅舘大忠」があるのです。
「旬菜湯宿」の称号が示す通りに美味しい創作料理が楽しめる宿、源泉賭け流しの貸切風呂がふたつもあるという、私にもぴったりなお宿です#59127;
今回こちらに宿泊する事はかなわないものの、この際ですので遠刈田温泉の探検と参りましょう。

    
駐車場に車を置いて先ず向かったのはこちら、遠刈田温泉のシンボル的存在である外湯「神の湯」です。
朝9時から夜遅くまで営業しているそうですので、私達が訪れた時も人で賑わっていて温泉街特有の活気が感じられる場所でした。
大きな建物のすぐ脇には、誰でも自由に利用できる足湯が設けられています。鉄分が多く含まれた源泉100パーセントの赤茶色のお湯#59127;
「周りに誰も人がいないほうがいいわ~」な~んて上のほうへ座って,少しだけ足を入れてみた私。
上流部分は激熱です。これはいきなり入って足を火傷しないような注意が必要です。

夫を呼んで、下流付近へ移動しましょう。ここで、足だけ特別出演#59028;

「遠刈田温泉朝市」が開催されていたのでしょうか。
足湯の後、温泉卵のサービスを頂いてしまいました。
それから、遠刈田の味を堪能して温泉街を楽しく散策できる「遠刈田温泉をまち歩き♪食べ歩き♪」プランと言うのがありました。
遠刈田温泉に立ち寄った私達も気軽に食べ歩きを楽しめるものです#59125;
    
食べ歩きのメニューは、ソフトクリーム・ドーナツ・油揚げ・豚メンチの4種類。
初めは、神の湯の前で、ソフトクリームを。
ベンチに腰掛けて食べ始めたらお隣の洋品店のご夫婦が出ていらして、私達が自分のお店の客でもないに関わらずお話を。
「昔は雪が多くて大変でした。積雪の量が今の倍以上でしたから・・・でもその代わりスキー客も多かったから、店の品物も沢山売れました」など、遠刈田温泉の事を色々教えてくださいました。

コーヒー&レストランえんそうさんでは、店内のテーブルに座ってドーナツの揚がるのを待ちました。
ここでもたった1個のドーナツだけの客なのに、マスターが側に来てお話をしてくださった。
この温泉街の観光客誘致への取り組みについて、熱心に語っていた姿が印象的です。
素泊まり客へも対応出来る「遠刈田温泉 呑んべん駄ラリ~=2000円のチケットを購入すれば一晩に遠刈田温泉街のお店を3軒までまわれます。参加店によってメニューが異なって旅館・ホテルでは温泉の入浴もできます。」という企画の事。
話に聞くだけで面白そう、私が元気だったたあの頃だったら私達もすぐにのってしまったことでしょうね#59144;

3番目は、はせがわ商店さんの大きな三角油揚げ、こちらも他のお客さんたちと一緒にお店の前の椅子に座って頂きました。
同じ三角油揚げで有名な宮城県内の定義寺でも以前食べた事がありましたけれど、私は今回の方が美味しく思いました。
メンチカツは大八精肉店さんで、こちらも揚げたてのホカホカです#59125;

遠刈田の商店街の皆さんは、本当に一生懸命でした。
私達のようにただ立ち寄りをしただけの客にも一生懸命な気持ちで接してくれます。
町の人達がひとつになって町興しに取り組んでいる様子が感じられました。
1時間少しの滞在なのに、夫も私もすっかりこの町のファンになってしまいました。
きっといつかは泊まりで行きたい!遠刈田温泉にゆっくり入りに行きますとも#59028; 

蔵王酪農センター/チーズハウス 」へも立ち寄りをして、チーズや野菜類、お漬物の買い物もしたのですけれど・・・それはまたいつか。
         
ここからでしたら帰路は、白石ICからとなります。

白石といえば「白石うーめん」です。
高速へ上がるまでのどこかにうーめん屋さんがあるではと、探して行ってみたのが下のお店です。

暖かい茸うーめんをオーダー、お腹がいっぱいでとても食べられない私は見ていようかと思っていたら・・・「使いますか?」って小さなお椀も一緒に持ってきてくれました。
なんか子供みたいだなぁと思いながら、少し食べてみたら美味しかった#59126;

こうしてたった1泊だったのに、充実した二日間を過ごす事が出来ました。
結果としては「宮城の温泉巡り」をした二日間となってしまいましたけれど・・・・

みちのく東北には、見逃せない名湯・秘湯・隠れ家的な温泉が多いということですね。
車窓から眺めた福島・宮城の景色。
新緑から万緑の夏色へと移リ変わって、力強く輝いていたことも忘れられない事のひとつとなりました#59117;