福島県の会津若松と日光今市を結ぶ「会津西街道」は、今も素朴な風情が数多く残るところです。
田舎大好きおじさんの夫には、そこが「たまらない~~」らしい#59117;
初夏の山菜の時期から始まり、夏の清涼な空気、栃木と比べたら観光地化されていない紅葉の時期と、これまでも四季折々に私達が訪れていたところでした。
でもそれなのに大内宿へがまだだったのは、近いからいつでも行けると思っていたのかしら?

現在は、国の重要伝統的建築物群保存地区に指定されている「大内宿」です。


中央を走る道路の両脇に立ち並ぶ茅葺きの家屋、そのほとんどはお土産屋さんか飲食店になってしまっています。
そして大内宿といえば、名物は一本ねぎそばです。正式には高遠そばと言います。
入口近くにあるお蕎麦屋さん「三澤屋」さんは、旅番組でも良く登場する有名店です。
大きな特徴的はお箸の変わりに長ねぎを使うこと。
長い一本のままのねぎで蕎麦をすくって食べて、時折はねぎをかじって薬味にもする、とてもワイルドなおそば。
その前に西郷村でおそばを食べていってしまったから食べませんでした。
先にこちらへ来ておけば良かった#59136;しかし、実際にそれでおそばを食べるのはどうなのでしょう。


店先に並ぶのは和風の小物、ちりめん細工の細工物を扱うところが多かったです#59128;
また山菜や干し柿、「えごま」も多く売られていました。
田舎に行くと良く見かけることの多いえごまは・・・シソ科の植物らしくて、現在では国内の生産はとても少ないそうです。

テレビでもお馴染の大内宿の名物おばちゃんが、どこからか出てきそうなムードがいっぱいです。
「○○だかんなぁ~~」が口癖のおばちゃん、一度くらいは見た事あるでしょ#59025;
この日は名物おばちゃんとは出合えませんでしたけれど、大内宿のおばちゃん達、もう少し若いお姉さん達も「売る気満々!!」の様子でした#59122;
私は倒れて不自由になってからも長野や群馬など各地でいくつかのこういった宿を見てきていますけれど、どこでも飛騨の白川郷のミニ版みたいな雰囲気ですね~#59142;

私の足でゆっくり歩いても、15~20分くらいで村の突き当りまで到着してしまうくらいの広さです。
中央に、火の見やぐらがあります。
        
燃えやすい茅葺屋根の連なるこの地区で、もし火事になってしまう事があったら#59136;#59136;
火の手が他へと移らないように力を合わせる事で、これまでは維持してきたのでしょうから。。。
またそれに合わせて、道幅がとても広いなぁって思いました。

もう10年以上も前になるかと思いますが、夫が私と母に「雪をいっぱい見せてあげるから」と真冬の奥会津へ、奥只見~会津若松へと連れて行ってくれた事がありました。
あの頃はまだ今ほどの情報もなく、ネットで検索してなんて出来なかったので、行き当たりばったりの成り行きのドライブ。
それでも偶然にも只見の雪祭りで遊び、予想を超えた雪深い会津若松市内、帰路は猪苗代湖付近であわや遭難かと思われるほどの大雪にみまわれたなど・・・・楽しい想い出#59142;が残ってます。
そんな事を思い出してしまったせいもあり、豪雪地帯の山間部にあって茅葺の屋根を維持するのは想像以上の事だと思いました。
ここで暮らす人々の、この町を守る為の努力は大変なものなのでしょう。

ポツポツと降り始めた雪まじりの雨、非常な寒さで私達は行きませんでしたが、一番奥には子安観音堂を参拝する為の道があったようです。
その場所からは、大内宿を一望も出来るのだとか。



日本では唯一の、現在ではとても珍しい「萱葺き屋根の駅」として知られる湯野上温泉駅です。
大川上流の景勝地であり、道路沿いには民宿が軒を連ねる、四季折々の渓谷美を楽しみながら温泉入浴の出来る湯野上温泉郷の中心にあります。
ここへは退院後の二度目の旅行中…それはまだ私がブログを始めたばかりの頃でしたが、その時にも来ていました。その時の日記はこちら、(→)これって、同じ人が書いたものなのかしら。。。
あまりにも簡単な記述で、今読むと???
自分でも思ってしまう日記です#59142;
入口脇には懐かしい赤い丸いポストもあり大内宿への玄関口にふさわしい、ローカル鉄道会津鉄道の駅です。
駅の中には囲炉裏があって、これは本物でちゃんと普通に機能をしています。こんなところで列車を待つのも風情があって良いものです#59125;
この反対側は売店になっており、前回ここに来た時に「ニシンの山椒漬け」を買った事を思い出しました。
会津地方の名産であるニシンの山椒漬けはその前に会津若松の料亭でランチをした時に食べて、そのあまりの美味しさでリピートしたものですが、ここで買ったものはそれ程ではなかったです#59143;
やはりこういった物って、お値段と比例すると思いました。
ネコ駅長「ばす」のパネルが飾られていたので、「猫の駅長さんは?」と聞いてみましたら「猫の駅長さんがいるのは芦の牧温泉駅です」と#59118;

この日私達も通った国道289号線は昨年開通した4345Mの長い甲子(かし)トンネル抜けることで、東北道白河ICからここまでのアクセスが大幅に便利になりました。
そうそう、途中におトイレタイムで寄った「道の駅 下郷」では、売店の屋根からビックリするくらいに干し柿がぶら下がっていて「見事に東北を感じさせてくれました」。
それでも紅葉のシーズンなどは、ここまで辿り着くのは相当な時間がかかってしまうのでしょうね。
もうすでに一度雪が降ったと聞きましたけれど、今はあれからの冷え込みでこの大内宿もすっかり雪景色へと変わってしまった事でしょう#59126;
ふんわりと真っ白な雪を被った大内宿、それもまた魅力です#59125;

明日は、宮城編になります。