鯉が泳ぐ・・・瀬戸川と、白壁土蔵街が建ち並ぶ・・・飛騨古川の街。
高山の奥座敷と称され・・・飛騨に残るもうひとつの古い町並みとしても知られる存在です。


多くの観光客で賑わう高山を後に。。高山本線と並行して、満開の桜並木が続く幹線道路を走って行くと・・・次の目的地へ着きました。
               
飛騨古川駅の踏切脇で。
あ!ちょうど電車が来た!一両編成の高山本線です。

高山に対し、次に観光した・・・飛騨古川は、街全体が静寂に包まれていた。

ひっそりと佇む、趣きのあるこじんまりしたと町並みを、今度は一人占めで堪能してやるわ#59133;

        
ピンク色の枝垂れ桜が咲く街中を散策しました。街にはこんな散歩道・・・と言うか一般道路。この街で暮らす人々の生活が、そのままの形で目に出来ます。
ここには観光客向けの土産店も、食事処もない。

          
あるのは連なる白壁土蔵と、その袂に流れる瀬戸川のみ。しかしこのふたつは・・・飛騨古川の町並みを語る上で欠かすことのできない、町の象徴とも言える光景そのもの。
情緒豊かな景観から、飛騨の顔とも言うべきスポットは全国的にも有名。…と思っていたものの、人影がない。何で?平日だからかしら?
          

碁盤のような町割りや古い町家が今も残る・・・街中を散策。

高山の後では、観光客の姿さえほとんどなくて、なんとも静かなムードが漂っていました。


そぞろ歩く私達のすぐ脇を、下校途中の小学生が追い越して行く。
追い越しざまに「こんにちは」と挨拶をされ、驚いてしまった私。
ほんの少し前まで、子供が大人に挨拶をするのはごく普通の事だったのに。。本当に久しぶりであったのだから…と言っても、最初に会った女の子一人だけでしたけど。。
                  
そんな事も含めたら、高山と同じく「観光地」と言ってしまうのはためらわれる・・・暮らしに根付いた温かさが感じられました。

町を散策すると、町家の軒下に「雲」と呼ばれる白い彫刻が見られます。
「雲」とは、町家の出桁を支える腕木の化粧材である小腕に施された装飾のこと。飛騨古川の大工の誇りを示すシンボルだそうだ。
名前は白く塗られたその形に由来する。奈良時代から匠の里として知られた飛騨古川には、今でも150人以上の大工、職人がいて・・・ひとりひとりが異なる「雲」の意匠を持っているとか。。


木材をふんだんに使用した、茶系の色遣いが多い町家に、白く施された「雲」。
「雲」は町家の美しさを引き立たせ、古川大工の誇り、美意識の高さを表現した・・・「印」。
たとえ自宅とは言え、景観建築物の新築、改修等を周囲に合わせたものにする。美しい景観を守るために尽力し続けている・・・住人達の努力する姿勢も強く感じました。

次回は、飛騨古川で泊まったところです。実はあまり覚えていないのですけれど・・・。