前記事の・・・船山温泉の夕食と、朝食です。
個室の食事処にて午後の6時から、暮れゆく庭を眺めつつ・・・。
          
開始時刻の少し前になると部屋に連絡が入ります。これは翌朝も同じ。
各部屋ごとに食事をとる個室も決まっているようで・・・私達は「ぶな」のお部屋でした。
宿の食事は基本的に地域で採れる・・・「山」と「川」の旬の食材のみ。ここはマグロのお刺身や天ぷら、茶碗蒸しの出ない宿なのです。
           
初めにセットされていた状態。
             
地味な見た目、特別なものもないけれど・・・器の使い方が大人な感じ、落ち着いたオシャレな演出が感じられます。確か、BGMも流れていたと思います。
以下、お品書きにそって・・・。
「食前酒 自家製梅酒」。食前酒はジュレと思うくらい…ヒエヒエ。
「前菜  アスパラのお豆腐 せりしその実和え スモモーク 菜の花」。「桜漬 自生クレソン 生ハム 筍」。
上品な味わいの前菜を食べながら、「生」で乾杯します。


「お造里 岩魚の刺身&馬刺し・・・山里のお刺身」。
岩魚のお刺身は量もあり、美味しい#59125;(写っていないけど)添えられたクレソンの葉っぱのあしらいが素敵、勿体ないからこちらも焼いて食べちゃいます。
「強肴 天然の猪を使った猪鍋、または、季節のお料理(山女魚の燻製と山菜盛り)」・・・は、好みでどちらかをチョイス。
事前に電話で希望を聞かれましたが・・・猪のお肉は夫がたぶん食べないだろうと・・・山菜をチョイスしておきました。
猪のお肉がダメって、つまんないなぁ#59143;
馬刺しを平らげたのも私なのです。
山菜類は、筍、行者ニンニク、山椒の芽、クレソン。山女魚の燻製は頭から尻尾まで食べられました。
テーブルの山梨県芦川産「本山葵」は、好みでお使いくださいとの事。本山葵は、これだけ単品で食べても美味しいですからね!

   
「焼き物 岩魚の塩焼き 旬菜 レモン」。
焼きたて熱々を運んでくる「岩魚の塩焼きに山菜の天ぷら」、山の宿定番である岩魚の塩焼き。
しかし間違いのない一品でした。ここからは瓶ビールに移行し…。
メニュー表を見た限りでは・・・ワイン、日本酒ともに、ドリンク類は、かなり強気のお値段設定に感じられました#59142;

廊下のワゴンの上のお肉を見て、「スゴイのがくるぞ」と夫は言ったけど、それはお隣さんのものよ。
コースが違うのです。
私達の、甲州ワインビーフのサイコロステーキは・・・国産牛だから仕方がないものの ホントに小さくてサイコロそのものでした#59136;

                                                              
「台の物 小林牧場の甲州ワインビーフ」。猪鍋の方を選ばないと、肉系はこれだけになりますから、若い人だとものたりない感じかしら?
山菜の美味しさがわかるのも、歳を重ねてきたから・・・に違いありませんので。。
グラニテ代わり?に出た「フルーツトマト」を食べて、口の中はさっぱり。
グレードアッププランは・・・。甲州ワインビーフヒレまたは甲州ワインビーフタン、または天然鹿肉ヒレ・・・と。お値段の差を見せつけられてしまった私達#59143; 

  
「変り物 自家製手打ち蕎麦」。お蕎麦は一口サイズながら、じゅうぶんな量です。
「御飯 岩魚骨汁 お漬物」。〆のご飯は炊き上がった状態となって・・・釜めしで登場。
お釜の中身は、筍と菜の花の炊き込みご飯。二人ともすでに満腹ながら・・・これを食べずにいられますか!このご飯、夫はなんと三膳も食べました!
   
「デザート 果物 」。わらび餅とリンゴは覚えているのですけど。白いのはブラマンジェだったかしらね。
全体的にヘルシーなメニューが続き…それでもお腹は十二分に満たされ、目からも楽しめる内容だと思います。

夜のラウンジです。

その後お部屋に戻ったら・・・ベッドサイドに「おにぎり」、お夜食の用意が。
          
はい、勿論食べました。塩気の効いた小さなおにぎりがウマイ#59126;
「お食事中に部屋に入らせて頂きます」との断わりはありましたが、横になって乱れていたベッドは綺麗に整えられて。使用した茶器の取り換え、コーヒーの補充もされていました。

翌日は快晴。
朝ご飯も、朝の8時からと決まっています。
朝食まで時間がたっぷりあるので、大浴場を覗きに行ってみたり・・・。貸切風呂に入ったり。。
でも誰もいない。どこも貸し切り状態でした。

そして、もうすでに朝ご飯が待遠しい。・・・で、続いては・・・朝ごはん。

ジュースに牛乳のドリンク類。ご飯・抹茶粥・パンは自由に選べる・・・ビュッフェスタイルで。
朝食も同じ食事処です。

夫など「朝が8時からって、遅すぎる」と文句を言っていましたが…。
テーブルの上を見て、納得していました。


丸い大きなプレートには前菜風に、地場の野菜、…と言うか、山菜等の食材がちょっとずつ盛り付けられて…。
山菜、お浸し、筍、川魚の燻製、甘露煮、小鉢・・・の山の物の6点盛り。どれもあっさりとシンプルな調理法で、朝食に相応しい感じです。

                
生ハムのサラダには自家製ドレッシングをかけて・・・、温かい湯葉餡かけのお饅頭はモッチリとした食感。
そして定番である温泉卵。
                 
ドレッシングの隣り、蓋物には梅ぼしがたっぷりと入ってます。丁度良い感じの虹鱒の干物。

  
豆乳から作る、初めは湯葉が楽しめる自家製豆腐。お豆腐は火が消える頃、食べ頃になりました。
野菜がいっぱいの、具だくさんのお味噌汁もお鍋で。

               
その上つい欲張ってしまって・・・パンを味見したかったから、胡麻パンにバターロール。ドリンクコーナーからは牛乳とリンゴジュースも。
                             
デザートは杏仁豆腐にパイン。
見た目は地味な感じながら…どうしたって、これは食べ過ぎです。これ以上はもう入りませ~ん#59122;
夜も、朝も美味しゅうございました。ただ朝はドリップ式じゃない、美味しく淹れたコーヒーが飲みたかったかな。

宿の周囲には散歩出来る庭もあり。。良い時間がもてて、これまた満足。

オマケに、庭の花?水芭蕉が綺麗に咲いていたので#59009;
夫が水汲みをさせてもらっている間。。
脇の水路では、クレソンがビッシリ!山の恵みががくれたプレゼントですね。
        
作務衣姿のスタッフ、Kクチさんに見送られ…宿を後にしました。
この宿は季節、曜日にかかわらず、宿泊料金が変わらないのが一番の魅力。
チ ェックイン午後1時、チェックアウト午前11時というユッタリ感。全体的なCPの良さを実感出来る滞在でした。
この翌週からは・・。小川や土手沿い、駐車場奥でホタルの飛び交う様子を観賞出来る「ホタル」プランが。
残念ながら満室だった為、前倒しで泊まってしまいましたが。。
桜の季節も素敵かもしれないと想像しました。
船山温泉

夜総合点★★★★ 4.0



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