「フェルメール展」の鑑賞が予想したより順調だったので、帰りがてら・・・またも酒蔵巡り。

          
3月12日から始まりました・・・デスティネーションキャンペーン特別企画 のひとつ、「ふくしま酒蔵巡りスタンプラリー」。
今回はその中の福島、二本松編になります。


「金水晶酒造」は明治28年創業の、福島市唯一の蔵元。
主力銘柄である大吟醸「金水晶」、名前から想像するに、水晶のように澄み切っている感じのお酒なのかしら。
「酒好きの通」が好む味として、全国新酒鑑評会で8年連続金賞受賞!だそう。同酒蔵自慢のお酒は高い評価を得ているのでした。


店舗の脇、奥の庭園では、出荷を待つケースが並ぶ様子が垣間見えます。 

※昨年7月以降に造られた吟醸酒の原酒を対象とした・・・新酒の品質を競う全国新酒鑑評会の審査結果が、今月18日に発表された。
金賞受賞数では、福島県が18点と最多!
2位は山形、宮城は5位、秋田6位と…東北勢の活躍が目立つと言う#59130;


次に向かった・・・二本松市内には4つの蔵元があります。安達太良山を源とする水、冬の寒さに育まれた・・・二本松のお酒です。
          
煉瓦作りの巨大な社屋。
これまで目にした事もない・・・超ビッグな杉玉が真っ先に目を惹く・・・宝暦2年(1752年)創業の「大七酒造さん。


内部もまさに美術館のような雰囲気が漂っていました。
昔の蔵で使っていた立派なケヤキの梁、床には御影石、中門に置かれた狛犬は、二本松市の名誉市民でもある橋本堅太郎作との事。
                    
    
二軒目は「大七酒造」さんと対照的な程小ぢんまりとした造りの檜物屋(ひものや)酒造店、造り酒屋なのに、どうして「檜物屋」なのでしょうか。
      
二本松藩の時代に、檜(ひのき)の曲げもの職人の店だったから・・・といった理由があるそう。。
見ての通り・・・大きな酒蔵ではありませんが、地元に根を張り、地元で愛される酒蔵。その土地ならではの地酒造りの環境としては・・・理想的な形かもしれません。


          
社名も体育館の様な建物も、異色なムードを放つ「人気酒造」さん。
人気酒造でこだわっているのは、地元のものを使って酒造りする。市内で酒米を作る農家さんは少ないとか。
それでも手間を惜しまず、若い力でがんばっている人気酒造さんでした。
これからの成長が楽しみな酒蔵に思います。

奥州二本松の「奥」と「松」から「奥の松」と命名された、享保元年1716年創業の最後の酒蔵「奥の松」酒造。
米と水、そして空気も原料のひとつとし・・・安達太良連峰の伏流水を使い、30種類ほどの商品を製造しているそうです。
手頃な価格の女性に喜ばれそうな果実のリキュールも置かれていました。


          

これといった目的もない旅の途中…南会津や喜多方、福島、二本松の地場産品を眺めつつ、巡った酒蔵たち。
日曜日であった為、蔵人の作業する様子は見られなかったものの・・・それでも、それぞれがもつ蔵の風情。
素晴らしい日本庭園など・・・そこで働く人々の接客も含めて、十以上の各蔵元を巡った酒蔵巡りは思いのほか楽しいものでした。
訪れる季節によっても、その都度違った楽しみ方が見いだせるのでは?と感じました。

ふくしまの約50の酒蔵を巡り、スタンプを集めると、抽選でステキな賞品が当たるとか。残りは39、また暇を見つけて巡りたく思います。