中禅寺湖そのもの、湖畔に建ち並ぶ土産物店のムード。…その全てが一昔前のまま時が止まっている雰囲気なから。。
道路から一段下がった、湖畔そのものに建つホテル。
          
普通の民家みたいな入口を入ると、すぐにフロントがあり、その奥には売店と、おトイレ。一階の客室が続くのみ。
寛ぎのロビーや、湯上りの寛ぎスペースなどと言ったものはなく。階段前の喫煙スペースを兼ねた椅子セットが置かれているだけの・・・「昭和」を感じさせる館内。
そこに、浴室辺りから香ってくる、硫黄臭の匂い!

          
予約の時点で残っていたのは2階の洋室だけ。益子焼の作家と親交がある事より、廊下をはじめとして館内のあちこちに陳列されている作品群。

ドアを開けると踏み込み。

すぐの右側におトイレ・・・ウォシュレットではあるものの、昔ながらのユニットバス、しかし綺麗にお掃除はされていました。
8畳かあるいは10畳くらいか…ツインベッドの他には、テレビ、低い椅子セットが置かれていて・・・一見狭く感じますが、二人ではそれ程気にはなりませんでした。
お茶セットのお着き菓子はおせんべい、ポットに冷水ポットもあり…チェックアウトまでスタッフの入室がないのは気楽で良かったです。
廊下を歩いていたら・・・窓だけでなく部屋のドアまで開け放って、浴衣姿でまったりと寛ぐ、若いカップルの客室が覗けてしまいました。
                           
広縁にも、湖を眺めるための椅子とテーブルがありこちらも充分。Wi-Fiも繋がります。

抜群のロケーションながら、部屋の古さから???どんなものか?、と思っていましたが・・・誰からも文句は出ず。って、当たり前か#59142;
湖面ぎりぎりに立っているために部屋から、浴室からも、湖が間近で良かった!と言います。
ここって元はイタリア大使の個人的な別荘だったとか。
その別荘を譲り受けて創業、その後昭和40年に建て替えた現在の建物も昭和の面影を残すレトロな内装になっているのです。
国立公園内だけに湖畔にホテルは建てられないものの・・・元大使の別荘を譲り受けた経緯から特別ぎりぎりに建っているとの事。


館内の至るところから湖が一望です。その光景は涼やか、清々しい気分にさせてくれるものの・・・何度も繰り返すように、宿の外観・施設の古さは否めません。
しかし一階客室から順に改装、新しい内装で生まれ変わっている最中みたいでした。
客が快適に過ごせるようにとの、宿の努力が伺えます。またスタッフの接客も温かくて、リラックスさせてくれました。

男女別の浴室、無料の貸切風呂の手前にある、洗面コーナー。
                       
昔ながらの洗面台周りもレトロそのもの、昭和にタイムスリップしたような感覚です。男女別のアメニティも全てここにまとめられていて、考えようによっては合理的でした。

↓・・・は、男性用浴室の内湯&露天風呂。
    
待っている間に、他の入浴客が途絶えました。
露天に入っているのは息子とこっちゃんだけ!カメラを向けたら、二人してノリノリ・・・飛び跳ねています!大幅にモザをかけてます。
年代物の浴室ながら、グリーンがかった温泉の色は効果がありそうでしょう#59125;

          
私が入った貸切の方は、内風呂のみ。
露天はなくても、エメラルドグリーンの温泉#59127;はじゅうぶん気持ち良い。温泉はすべて24時間入浴可!
浴槽はギリギリ大人ふたりサイズ?
温度は熱め、とろみがプラスされて、細かな白い湯の花が沢山舞ってました。
中禅寺湖湖畔の宿のお風呂は、10キロ以上離れた奥日光湯元温泉から引いてくる硫黄泉・・・これは以前浸かった事のある「中禅寺金谷ホテル」でも経験済みです。
熱いだけに湯上り後はサッパリ。翌朝の方が、緑がより鮮やかでした。

硫黄泉=にごり湯のイメージがありますが、多くの場合時間が経って酸化した温泉の特徴であって、湧出したばかりの硫黄泉は透明なもの。
湯船の底には大量の湯の花が沈殿し・・・湯船の縁も成分が結晶してこの通り。あふれ出たお湯で、床も硫黄の跡でしっかり白く・・・。

実はこの宿、客室にエアコンはなし。避暑地として知られる中禅寺湖だけに、きっと大丈夫と思い予約をした。
しかし、間近になったら「大丈夫かな~~?暑くて眠れなかったって文句が出ないかしら?」と心配に。
それでも、暑くて寝苦しいなんて事はなく。
逆に朝晩は冷えて寒いくらい。窓を開けて寝たら、お布団から出た手足が冷たくて夜中に目覚めてしまった程。

入浴後は夕ご飯です、お食事処「グリル鱒」で。
          

続きますね。。