「湯主一條」のお風呂は、「薬湯」と名付けられた源泉掛け流しの湯が注がれる内湯が一箇所ずつ。
私達の宿泊した2階、その上の3階奥に、露天風呂も備わっている「洞窟の湯」がそれぞれ男女各1箇所ずつあります。
私はひとりで入浴できませんので、1日二組限定の貸切家族風呂(有料1575円。滞在中は、何時でも何度でも利用できるシステム)を予約しておきました。
1階には、広々とした湯上がり処があります。

ここのコーナーでは、お風呂上りに冷水をいただくことができます。
その下には館内至る所に置いてある、BOSEのCDプレーヤーが置かれていました。
更にその奥も休憩所スペース&自販機コーナーとなっています。

さてその貸切風呂は事前に宿のサイトで見ていたものの・・・やっぱり小さい#59143;
脱衣所にも浴室にも、必要なものは全て揃っていましたし、あるだけありがたいとは思いますけど。。。
洞窟の湯を引泉しているとかの割には、入浴の時にも温泉の成分が感じられない#59136;


自噴泉の薬湯には夜、夫がひとりで入りに行ってきました。
何時ものように早めに帰ってきた夫。
「お風呂で今、ホテルの従業員さんと一緒だった。向こうから「こんばんは」って挨拶してきたのが最初。バスタオルが違うし、浴衣も着ていないからおかしいなぁって思って見ていたんだ」
それで、「もしかしたらホテルの人?」って聞いてみたら・・・
「ご飯もお風呂もここで済ませて、これから寮に寝に帰るんです」だって。
「全部ここで面倒見てもらえば、世話なしで良いなぁ」って言ったら、普段の日の反動で、休みの日になると仙台でぱぁっと使ってきてしまうから同じなんだって#59120;
確かに生活も不規則になってしまうでしょうし、世の中がお休みの時が一番忙しいって大変なお仕事ですね。
でもその前の食事の時の演出と言い、若い人たちが一生懸命に働いている姿は見ているだけで気持ちの良いものです#59117;

いつもの夜よりも早めに寝てしまったから、翌朝は早かった#59142;5時前に目覚めてしまいました。
どうしようかと思ってゴロゴロしていたら・・・サクッと起きてきた夫が「今からお風呂に入りに行こう」と。
まだ周囲はしっかりと寝静まっているようです。
「今はこっちへ入ろう」#59031;
え#59132;そこって男湯ですけど#59139;
一時は、温泉めぐりにはまっていた私達です。私も混浴のお風呂は各地で利用してきました。少しくらいはどうってことありませんけれどね#59142;
「昨日から見ていたら、こっちのお風呂はあまり利用している人がいないようだから・・・今も様子を見てきたら、誰も入った後がないし、この時間ならたぶん大丈夫だろう」
「だれか来ちゃったら、すぐに出ちゃえばいいだろ」「それにその時は、ごめんなさい」しちゃえばいいさ。

と言うことで・・・「洞窟の湯」の男湯でございます。

まだ薄暗い窓ガラスの外には何も見えませんでしたが、さすがに大きなお風呂は気持ちが良いです#59125;
前夜よりもずっと大きなお風呂です#59127;開放的な気分で湯浴みを楽しむことが出来ました。
泉質の良さも、こちらのお風呂でしたら実感できるというもの。
外にあるのは小さな露天風呂で、蔵の壁などに囲まれているため眺めも効かずあまり魅力はないものの・・・それでも外気が冷たいから湯温が下がって、気持ちの良い温度でした#59028;
少々落ち着かない入浴を無事に終えて、浴衣姿で冷水を飲みながら温泉表示を読んでいたら・・・
そこへ昨夜のサプライズを演出してくれた・・・食事担当係りのお兄さんが、脱衣所に流れるBGMのスイッチを入れに来たのです。
夫が訳を話しますと、「誰もいなければ大丈夫ですよ」って#59142;この場合はそうとしか言いようがなかったのかもしれません。
                
まだ、人影の見えない早朝の廊下。こんなところにも古い建具が上手に使われているのです。
このように色々ありましたが、どうにか私も鎌先の湯を堪能することが出来たのでした#59125;