二泊目に泊まる宿は、島の最北端であり最東端でもある二ツ亀を望む佐渡フィッシャーズホテルでした。
海沿いの地元民しか走らないようなローカルな一車線の道をひたすら走って行って、こんな先に本当にホテルなんてあるのと心配になってしまったところにありました。
ところがその外観。
予約時にホテルのHPで見ていたものの・・・木造のせいか、オ~~! 本当にボロボロですね!!
http://www.sfht.co.jp/
このホテルは予約前に検索をしても、宿泊された方の情報が全くと言ってよいくらいにヒットせず。見事なくらいに皆無なのでした。
とにかく景色だけは最高であるということ。
お馴染み「食べログ」での、レストランのランチで食べた海鮮丼がとても美味しかったことくらい。
「ホテルからの眺めが良くて、美味しいお刺身さえ食べられたらいいわ」って決めたのでした。
それにしても、まぁ~~!?
それでももう予約をしてしまったし、今から引き返す事は出来ませんものね。

しかし館内は特別なものでもなく・・・豪華さは全くなかったけど、外観ほど酷くはなかったかな。


更に、お部屋に行ってビックリ!?

意外と綺麗なのですもの。広さも前夜の倍以上あって、ゆったりしてま~~す。
このホテルは入ってすぐのところに、こんなに大きくて明るいパウダリー(洗面所)のある変わった造りなのです。
反対側に、おトイレと洗い場もあるバスルームがありました。
改装したばかりなのか、綺麗な内装、清潔感も感じられました。
室内にはホテルの広告など余計なものは一切ない潔さ。テレビ台のところに、作家・新井満さんの書かれた「朱鷺のキンちゃん空を飛ぶ」の本が置かれていただけ。

それにしても、静かだ。これで他にお客様はいるのでしょうか。
一休みして入浴を済ませてから、夕ご飯の為一階のレストランへ行きます。
20名チョットはいたかしら。

              
こちらも最初に全部揃って出す、一気出しです。今時、これって珍しいって思いません?
佐渡では、まだこれが当然なのかしら。

気を取り直して、まずは生で「カンパーイ!」
前菜の中の一品「イカの子」は珍しい。フワフワの食感で味は当然イカです。二人とも初めて食べました。
サザエの壷焼き、ブリの照り焼き、イカと葱のヌタ。
山菜の煮たの、茎ワカメの煮物、ズワイガニなど。
南蛮エビをはじめとするお刺身は、ここでもタップリです!食べきれないほどでした。
あんかけのかかった茶碗蒸しに、握り寿司も。


エビに、タラの芽・ウド・コゴメ等の山菜の天ぷらは、揚げたてが後から運ばれてきました。
煮物の椀は、鯛の子の煮物?よくわかりません。
佐渡産コシヒカリに海草の入ったお味噌汁は、お腹がいっぱいでとても入りません。
それでも、デザートは別腹よ!
出ました!おけさ柿・シャーベット。
カットされて練乳がけをされていたから、これはとても食べやすい。添えられたプチケーキはまぁ普通の味でした。

格別に美味しいものが出た訳ではありませんけれど・・・
既製のものより、地元で採れた食材を使い板前さんが作ったのであろうと想像されるものばかり。美味しく頂き、満足しました。

天候に恵まれさえしたら・・・このレストランからは、海に沈む夕日が目の前に眺められるはずでした。
しかしこの日、雨は降らなかったものの・・・雲が多すぎて目の前に広がるのは、暗い海のみ。
それでもこじんまりとしてアットホームなホテルに相応しく、小さいレストランは和やかなムードがあふれていました。

このホテルについては、もっと書くことがいっぱいあります。と言うのは・・・私達のお気に入りになったと言う事なのですね。
その辺りについては、次回に続きます・・・