前回の最後。期待を持たせる書き方になってしまいましたが、それ程のものではありませんので・・・ごめんなさい。

食後すぐにお部屋に戻ってしまうのもつまらないから、ロビーへ行ってみます。
そこに、ホテルの支配人?社長さん?がやってきました。
佐渡の事、この土地の事、先程食事中に見かけた板さんのお話などをしました。
支配人は私たちが食事中も各テーブルを回って、積極的に接客をしている様子。

夫が「せっかく佐渡に来たのだから、ポリタンクに佐渡のお水を汲んで持ち帰りたい」旨話しますと・・・
旅先で私達は湧き水を汲んだり、温泉地では飲泉所で温泉を汲んで帰ることが好きです。
支配人は自分が何時も行く離れた場所しか知らないので、地元をよく知る板前さんに聞いてみるとの事。
寝る前夫が大浴場(一応ある)へ行った時にも、ロビーを通りがかると「明日の朝は、私もご一緒しますから」ですって。

ここは島の最北端にあるホテル。だから唯一、日本海に沈む夕日と、上る朝日とが眺められるところ。


ところがこの時、両日共天候に恵まれなくて・・・夕日も朝日も、残念な事に叶わず。。。
早朝に起き出した夫は一人、ホテルの敷地内から長い急な階段を行き途中のキャンプ場。そして海岸下の海水浴場まで下りて・・・引き潮で出来た砂の道を通ってここから見えた「二ツ亀」まで行ってきたのですって。
はい、どうせ私は行けませんものね。 プン!
その後一度戻った後、またどこかに行ってしまいました。
今更ながら・・・落ち着かない人だわ!と思っていたら・・・昨夜の約束通りに、支配人さんと一緒に近くの村にある水汲み場へ行ってきたそうでした。


朝食も和食です。

蕨のお浸しに野菜サラダに卵焼き、和食の時の卵料理では厚焼き玉子が一番好き。
焼き海苔に、小さめの干物はカレイ。
出されたふきのとう味噌とわかめの田舎煮は、ホテル自慢の一品だそうです。
これはチェックアウト時に、お土産として購入してしまいました。

ホテルの板前さんが出てきて、佐渡の食材の説明をしてくれます。
テーブルの上の山菜は、自分で山に入り採ってきたものとか。
春の佐渡にうれしい香りを届けてくれる、日本海の荒海で育つ海藻であるギンバ草(銀葉草)、ナガモ、岩ノリ、アオサなどについて。
イナダのお刺身は、近くの漁港で漁師さんから買って来たばかりの超新鮮なものだそう・・・
他にも近隣の景勝地についての詳しい説明など。心からこの土地が好きなのだなぁと言う気持ちが、伝わってきました。

こちらのホテル、外見はボロいけれど・・・お部屋は綺麗だから☆ふたつ。
美味しいお料理も丸で☆ふたつ。一気出しでなかったらもっと良かったのだけど、料金的には仕方がないでしょう。
スタッフのどなたも感じが良くて、接客は☆三つ・・・のホテルなのでした。



群青色の海に二匹の亀がうずくまって見える事から、この名前「二ツ亀」に。その実、これ全体は巨岩だと言う。
水汲み場のある、少し離れた村から。


透きとおった海と雄大な自然。
この地が、黄色いカンゾウの花の大群生で埋め尽くされる6月。
海水浴を楽しむ家族連れで賑わうであろう夏休みなど。
この頃にはすっかり、この島が好きになってしまった私たちなのでした。
それはこのようなアットホームなホテルに泊まって、地元の方達とのふれあいがあったからこそかもしれません。
もう一回だけ、続く・・・