ビッグ・リバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
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イギリス映画を紹介するつもりが、昨日観た映画が良かったから予定変更となっています。

この作品は大仰なタイトルの割りに・・・特に何が起きる訳ではない。バックパッカーの青年が旅先で出会う人々と、チョッとした出来事があるだけ。
登場人物二人が英語が母国語ではない外国人である関係から台詞の少ない、全体的に淡々としている・・・でも中々に良いムードが漂っているものと思いました。

アメリカを旅する日本人の徹平=オダギリージョーは、妻を捜すため渡米したパキスタン人のアリ=カヴィ・ラズの車に砂漠で乗せてもらう。
次に出会うのが現地に住むアメリカ人女性・サラ=クロエ・スナイダー。
国籍の違う3人の男女が成り行きで、アメリカの砂漠を旅するお話。本作はいわゆるロードムービーです。


ロードムービーで真っ先に思い出される映画に、ブラジル映画の秀作「セントラル・ステーション」があります。
リオデジャネイロの駅で文字の書けない人に代わって手紙を書く代書屋。すっかり世慣れてひねくれものになっている女性・ドーラと、母に先立たれてしまった男の子ジョズエとが駅で出会います。
親子以上に年の離れた二人が、それから父親探しの旅に出るお話。
ジョズエの父親探しが目的の旅ながら、ドーラ自身にとっても過去の自分&父との想い出に出会うものとなる。
そしてラストシーンの、何とも切なく感動的な事!
思い出すと、何度でも見たくなってしまう作品のひとつと言えます。
海外でも高く評価され数々の賞を受賞、日本国内でもヒットした映画でした。

セントラル・ステーション [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD



以前紹介したショーン・ペン監督の「イントゥ・ザ・ワイルド」も、同じように大変優れた映画のひとつに思います。
この映画は、原作となった「荒野へ」もベストセラーとなった一冊。

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD


http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27

他に思いつくだけでもリドリー・スコット監督の「テルマ&ルイーズ」、ビンセント・ギャロの「バッファロー66」、不思議なムードたっぷりの「バグダッド・カフェ」、そして「レインマン」「モーターサイクル・ダイアリーズ」…
日本映画で言ったら、山田洋二監督の「幸せの黄色いハンカチ」…
ああ、どれも皆好きです!!


出会いはどうってことのないただの偶然に過ぎないのに、別れとなるとどうしてこんなに切ないのだろう。
アリの旅は終わり、彼は祖国への帰路につくのだった。
自由気ままな旅を続けている徹平に惹かれているサラです。
三人の旅が終わってしまったら、元の生活。アル中のお爺ちゃんとのトレーラーハウスの暮らしに戻るしかないのだ。
彼女の気持ちに気づきながらも、目的の為に距離を置いてしまう自己中な男。
「一緒に旅してNYへ行きたい」と言う彼女のアピールにも、ハッキリと自分の気持ちを伝える事のない彼でした。
二人にも、別れの時がきます。
しかしやはり、それだけでは終わらなかったのだ!!
バーンとリュックを思いっきり投げ捨てて、サラの車を追いかけ走る徹平の後ろ姿。若いってやっぱりいい!

スレンダーな美女のクロエ・スナイダーは元モデルだけって、顔もスタイルも抜群。
しかしそんな彼女とツーショットになっても、オダジョーはカッコ悪くなかったっす。
ベッドのシーンの裸も、広い肩幅に厚い胸。そしてがっしりとした腕。
首の太さと比例した顔&頭の小ささも感動ものです。はい、私もう惚れちゃってます!
(普通の日本人なら、細い首に大きな頭のこけしちゃんになってしまうのに…)

登場人物たちの心情をぬきにしてみたら、ここでも主役となるのは広大な厳しい自然。アメリカの大地、砂漠のアリゾナです。
それにしては、音楽的なものが少し弱いかな。