夕食は二組限定の囲炉裏のお部屋へ案内されて・・・こんなスタイルの処で頂きました。


お隣は、結婚前なのか?若いカップルさん。しかし明るいムードから、窮屈な感じは受けず・・・
食事の終わったお隣さんがお部屋を出ていく時、酔った彼女がコケてしまったの。思わず皆で笑っちゃいました#59120;


始めに用意されていた料理です。
二晩目なので、品数少な目コースで頼んでおきました。
ここでも、お品書きなんてものはありません。
しかし運んでくれるパートのおばちゃん、失礼#59142;お姉さま方はキチンと教えてくれます。
真ん中の黒いものは、これまで見た事ない程の大きで肉厚な立派なきくらげ、酢味噌をつけて食べました。サッパリとした美味しさ。
シイタケやゼンマイ・野菜の炊き合わせ、お漬物、酢の物。初めて食べたのは岩魚のタタキ、岩魚を丸ごとたたいたものとか珍しいです。

すぐ真横を流れる渓流に注いでいる山の沢水、清らかな水の豊富なこの土地では岩魚の養殖を盛んにしています。
そしてこの宿は岩魚料理が自慢の宿だけに、夜のメニューは岩魚尽くしなのでした。蔵王がジンギスカンだったから私は良いと思ったのでしたが・・・。
サービスの岩魚の骨酒が出るので、この日は瓶ビールで乾杯!
新鮮な岩魚のお刺身は、鮮度抜群#59144;クセのない味、プリプリした食感が美味しい。


岩魚を油で揚げたフライの「でんぐり」。新鮮な岩魚は揚げると反る(でんぐる)のだそう・・・。カラリと揚げられた岩魚は、頭から尻尾まで食べてしまいました。
こちらも焼きたて熱々が運ばれた、岩魚の塩焼き。口を開いているのは、鮮度の高い証しだそうです。
岩魚の骨酒は、目の前でお銚子2本の日本酒がドボドボ・・・って、サービス良すぎ#59125;

里芋がいっぱい入っている山内イモノコ汁、里芋と舞茸の味噌仕立てになっています。しかしこの辺りから記憶がありません。満腹になり過ぎて、自慢の手打ち蕎麦には全く手をつけず。
山内産のそば粉を使用した、打ちたて、ゆでたての拘りのお蕎麦なのに・・・
デザートの水まんじゅうが、少しショボイかな#59142;
品数少な目メニューで、全く問題なし。これ以上は頂けません。
夫は、「いったい何匹岩魚を食わせる気なんだろう。一年分は食ったぞ!」ですって。「あなた、これ銀座で綺麗なお姉さんが運んでくれたら、一体いくらすると思っているの?」と私。
「銀座で、だれが岩魚を食うんだ?」「確かに」#59122;

この場所で聞こえてくるのは川の流れる音と、蝉しぐれだけ。
ハイシーズンだけに全11室満室のようでしたが、館内は静かでした。
スタッフはの皆さんは明るくてフレンドリーで、聞きなれない秋田弁も楽しい。
満腹に加えて慣れない日本酒を飲んだ事からほろ酔い加減に。。。
何よりもテレビを見るくらいしかする事がなかったので…早々と就寝。
その代り翌朝起きるのは早かった!なんて健康的な生活#59125;

朝食会場はチェックインの時「食事は椅子席で」とお願いしてあったので、囲炉裏のお部屋の真向かいへ用意されていました。
ここって、日帰り入浴する方用の食事処のよう・・・・
満室らしいこの日は予約したプランによって、夕食、朝食共に様々な場所で食事をとっていたみたいです。


ハムサラダにウドのきんぴら、焼き鮭に、ワラビのお浸し・・・充分です。
卵焼きに、納豆、海苔にお漬物と・・・デザートには、ヨーグルトまで付いてきました。
特にこれと言ったものはないけど、十分美味しくいただきました。
前夜の料理を運んでいたおばちゃんが自慢していた・・・秋田こまちのご飯を、夫は3膳半も食べてお櫃を空にしてしまいました。


帰り際フロントにことわって、敷地内の「かぶとのすずみず」で水汲みさせてもらって来ました。
すぐ側で草刈りをしていたのは、本当は9時からなのに6時半から貸切風呂を使いたいと言った私達の為、早朝からお風呂にお湯を張る作業をしてくれた湯番のおじさんです。
「朝早くからお世話様でした」と挨拶したら、「いいえ、喜んで帰ってもらうのが一番ですから」ですって。


養殖している岩魚を使った岩魚三昧に、地元で採れた山菜や野菜料理。
それに地元の温かい言葉でもてなしてくれるお宿です。
お蔭で湯治でもしているよう、ユッタリとした時が過ごせました。
美味しい郷土料理を食べて、お肌ツルツルの温泉に入って…少しだけ、秋田美人に近づいた気分#59130;
秋田って、ホント良いところだなぁ#59125;
5年前来た時よりも、年のせいか時間がゆっくり過ぎているような気がしました。

ところで水汲みをしたポリタンクを車に載せようとしたら、周囲を飛ぶアブがいっせいに車の中まで入って来てしまいました。
水が綺麗な場所だけにこの季節にアブはつきものながら、刺されることを考えるとやっぱり怖いです!!

秋田県は、まだ続く。