SSブログ
2012・8月宮城・山形・秋田・岩手 ブログトップ

北東北ポカポカ隊・・・一度は経験したい、花巻マルカンのソフトクリーム [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

清涼な高原の風を受けながら・・・八幡平の別荘やホテル、ペンションが立ち並ぶ白樺林を後にします。
すると目の前に現れるのは、盛岡のシンボルである美しい岩手山の姿なのでした。
また機会があるなら、もう一度ゆっくりと尋ねたい岩手県の八幡平です。
        花巻マルカンのソフトクリーム1.jpg
走行中の車内から撮っているので、何時もながらピンボケで・・・シツレイ。

そして岩手県の県庁所在地である、盛岡へ。

盛岡駅は以前訪れた時と比べたら、駅の周辺も合わせて一段と立派に整備されていました。
夫の関係から盛岡を訪れた、それは今からウン十年前。その後夫婦で温泉巡りにはまっていた頃に、近くを歩いた事はあったものの…

花巻マルカンのソフトクリーム2.jpg
しかしここでは駅に立ち寄っただけ。
盛岡冷麺も、じゃじゃ麺も、わんこそばも残念ながら・・・お腹がいっぱいで食べられず。。二人とも欲張って朝から食べ過ぎたのね[あせあせ(飛び散る汗)]
ではなぜ駅へ?と疑問を持たれた事でしょう[exclamation&question]この疑問が解決するのは数か月後。
とあるビッグプロジェクトの為に(・・ってオーバーな表現だけど)私達の旅は、何時の間にか駅巡りの旅へと変わってしまったのであった[exclamation&question][exclamation&question]
ふふ、ある事をたくらんでます!
それについては、良い結果が出たら後日報告させて頂きますね。

ここは花巻駅だったでしょうか。
童話作家・宮沢賢治生誕の地だけに、岩手が生んだ偉大な作家のポスターが貼られていました。
そしてこの場所は岩手県の遠野地方に古くから伝わる、天狗や河童の怪をまとめて柳田國男が綴った「遠野物語」の里でもあるのです。
花巻マルカンのソフトクリーム8.jpg

その様な高尚なものとは関係なく、ここ花巻で(ミーハーな私が)どうしても行ってみたいところがあったのであ~~る!
それは「マルカン」という名前のデパート。http://www.marukan-group.jp/live/department/
マルカンを探して市内を走る私達。
本当にこんなところにデパートなどあるのか?と疑問を感じる頃、珍しく渋滞をしている所が一か所だけ。
そう、こここそが花巻市民だけでなく温泉マニア、またはB級グルメ好きなら知らぬものはないと言われるマルカンデパートなのです。
どうにか満車の駐車場に車を置いて、デパート内へ。レトロ感いっぱいの外観に店内、これはどう見ても昭和の百貨店。
エレベーターに乗り、6階の食堂を目指します。しかしそれは私達だけでなくて、乗っていた方全員がなのでした。
昔ながらのショーウィンドーから食べたいものを選んで、食券で購入するシステム。そしてその食券を近くのウェイトレスさんに渡して、半券を受け取る形式となっていました。
花巻マルカンのソフトクリーム3.jpg
懐かしいなぁ~~!
これって私が子供の頃の、昭和三十年代。母の実家へ行く度に松坂屋や三越の大食堂でお子様ランチやクリームソーダが楽しみであったのを思い出します。

しかしエレベーターを降りた時から・・・・
「わ!スゴイ!」と思わず声が出てしまったくらい、目の前は黒山の人だかり。午後1時を過ぎていると言うのに、サスガデス[グッド(上向き矢印)]
赤ちゃん連れからお年寄りまで、6階のフロアー全てが食堂になっていると言うのに、そこには物凄い数の人、人。
花巻の人口が、ここに集まってしまっているのではと思ってしまいました。
とにかく広い食堂内は、メニューも豊富。その上どれも安くて量も多いのです。
デザートのパフェが運ばれてくるのを見ても、半端じゃない数[がく~(落胆した顔)]
昭和のレトロな雰囲気を残した大食堂は花巻市の名物となっていて、どこも人通りが少なくなっている中、この大食堂は常時多くの人を集めているのだとか。。

特にお盆期間中とあって・・・ここへは皆でやってきてそれぞれが好きなメニューを頼み、〆にジャンボなソフトクリームを食べる。それがひとつのレジャーとなっている模様。
花巻マルカンのソフトクリーム5.jpg
地元の方を見ていると、皆さん楽しそうに召し上がっていました。
その食べ方はと言えば、プラスチックのお箸入れから割り箸をサッと抜き出して、ソフトクリームをその割り箸でもってパクパクと食べるのです。


花巻マルカンのソフトクリーム4.jpg
これを見よ!
これがかの有名な、マルカンのソフトクリーム!

注文の時、「ソフトは、約50分待ちです」と言われたけど、本当にその通りでした。
「うめぇじゃ」と書かれた、花巻グルメマップの表紙を飾っている・・・花巻名物は、ひとつ150円なり!!
高さがおよそ25cmにも及ぶ特大ソフトクリームは、手で持って食べるなんて当然無理。

では実食します!
味はまぁ、普通。昔ながらのバニラの香りがします。クリームは結構シッカリとしていて、でもなめらかな舌触りでした。
それにしてもこんな大きなの、一人では食べられませんもの。
そこで周囲の皆さんを真似て、届いたソフトは割り箸でサッと半分グラスにうつして夫の元へ。

懐かしい雰囲気と昔ながらの味わい、花巻市民のパワーを感じた良い経験となりました。
わざわざ行っただけの価値はあるものと思います。
このレストランは、良い意味で「昭和にタイムスリップ」したかのような佇まいが感じられます。
全体の雰囲気も、メニューも、ウエートレスさんの制服も・・・こういうの好きだなぁ[グッド(上向き矢印)]
花巻方面に出かけたら、もう一度寄りたいスポットです。


昨年の震災前に撮影したもの。少し前は140円だったのね。

            花巻マルカンのソフトクリーム6.jpg
これだけでは失礼なので・・・マルカンデパートから、花巻市内を写してきました。


花巻マルカンのソフトクリーム7.jpg
花巻から、次は北上駅まで。駅のロータリーに立つ鬼剣舞。
そして一ノ関駅。一関と言えば、平泉への玄関口として有名です。
平泉はすでに足を運んでいるのでパス。ここでは息子夫婦へのお土産として地ビールを買い、適当なお蕎麦屋さんに立ち寄りし遅くなってしまったお昼を食べてお終い。

4日間で福島・宮城・山形・秋田・岩手と廻った、私達の旅もようやく終わりです。
今回の走行距離は1700キロ超、青森をのぞいた東北5県で遊んだわけですが、今回もよく遊び、よく食べた(大したものは食べませんでしたが・・・)数日間であったと思います。ドライバーである夫もお疲れ様でした。

・・・で、終わりだと普通は思うもの。
しか~~し今回には、もしかしたら続きがあるのかもしれません。
もしそれがあるようでしたら、またどうか嫌がらずにお付き合いくださいませ。広く大きな心でね[わーい(嬉しい顔)]
thanks(100)  コメント(24) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・八幡平のペンション?オーベルジュ? [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

夜のダイニングで頂いたのは、地元産のフレッシュな食材から作られる創作フレンチです。
            Beaver5.jpg
夕食は19時から・・・時間になって下りて行くと、テーブルごとにセンスの感じられるセッティングがしてありました。
私達を含めて皆さんご夫婦なのか、二人組のカップルのみ。
そうこの宿は残念ながら・・・小さな子供は泊まれないの、だからこそ私達のような熟年夫婦は落ち着いてお食事が頂けるのですけれど。

席に着くと、前菜が運ばれてきます。
Beaver1.jpg
前菜1
・八幡平杜仲茶豚のパテ・とうもろこし(八幡平ゴールドラッシュ)のプリュレ
・フレッシュサーモンとイワシのマリネ サラダ仕立て

目で楽しめる綺麗な盛り付けには、ワインが進んでしまいます。夫は超熟プレミアムの生を。
プリュレはクレーム・ブリュレとか、デザートで使われる料理方法です。しかし地場産の質の良さを引き出してそれがデザートではなく前菜のひとつとなっているところが珍しいです。
そして味は勿論美味しい[グッド(上向き矢印)]
彩りの綺麗なサーモンとイワシのマリネも、ワインに合います。

Beaver2.jpg
前菜2
・トマトとブッシュバジルのパン
・ゆり根の冷製スープ

冷たいスープは勿論、焼きたてが提供される自家製パンはとにかく美味しくて、ホントはもっと食べたかったです。
地ビール「モリオカ・ベアレン・クラッシック」を追加し、グラスで。

お魚&リゾット
・八幡平はなびら茸のリゾット 真鯖のカダイフ包みを添えて

これまで食べた、・・ってそれ程数多くは食べていないですけど、今回のものは本場イタリアで食べたリゾットより美味しく感じました。
カダイフとはトルコを起源とする極細の麺で、最近はフランス料理でもよく使われているのだとか。。
春巻きの皮を相当細く切ったようなサクサクとした歯ざわりが新鮮で、中が鯖と言うのを忘れてしまいそう・・・


Beaver3.jpg
お肉
・いわて八幡平牛もも肉・芯玉の低温ロースト
スィーツ3種
・チーズケーキ 白桃の赤ワイン煮&高原バニラアイス添え
お肉は私は美味しかったのですけど、夫は少し硬かったですって。
デザートのスィーツは特に?と言った感じで普通かな。食後のドリンクはミントハーブティをチョイスして〆。

全体的にボリュームがないように見えますが、ジャズのBGMを楽しみながら2時間ほどかけてユックリと優雅な一時を満喫しました。もうお腹がいっぱいです。
若奥さんがタイミングよく温かいものは温かくサーヴしてくれますので、どのメニューも出来立てをいただくことが出来ました。


翌朝は入浴を楽しんだ後、8時から同じダイニングでいただきます。
着席をしたら、アイルランドの歌姫エンヤの曲が流れていたかと思います。清々しい高原の朝に、選曲もピッタリ合っていました。

Beaver4.jpg
・見事な半熟フワフワのオムレツにソーセージ ふたつのココットにはポテトとブロッコリーのグラタン。ラタトウユ。
シャキシャキのフレッシュサラダには、グラス・ドレッシング。右は、地元・岩手産のたのはた牛乳

・パンは自家製の焼きたてロールパンが二個と、クロワッサン。
ヨーグルトはシッカリとこしのあるもの、よくあるトロトロタイプと違ってなんか身体に良さそうな感じです。
・べ-コンと根菜を煮込んだポトフ風コンソメスープ
朝はセルフでホットコーヒーや紅茶が飲めるように、ダイニングの片隅にドリンクコーナーがありました。

私達二人は、全てどれも美味しく頂きましたが、もう一組の熟年カップルさんは少し残されていたようでした。
オーナーシェフが時間をかけて作る一皿、一皿には拘りが感じられて、オーベルジュと言っていいくらいのレベルに感じます。
夕食も朝食もとにかく美味しかった、提供の仕方もオシャレでスマートです。これには大満足[ぴかぴか(新しい)]
ダイニングテーブルにのっていた南部鉄器のベル、壁に飾られていた同じく南部鉄器の額があまりに素敵だったから、思わず同じようなものを求めてきてしまいました。自分用のお土産[わーい(嬉しい顔)]

質の良い温泉にに入って部屋で寛いだ後、美味しいお料理を頂く。。
その上、宿泊料金はとてもリーズナブル。コッソリ言ってしまいますと・・私たちのお部屋ですと@10500円なのです。
満足感の高いペンションでした。
一度泊まると、必ずまた訪れたいと思えるところです。
チェックイン時に出迎えてくれた大女将と、可愛らしい二人のお嬢さんたち。
気配りが効いて明るく楽しい若奥さんと、シャイなのか奥で美味しいお料理を提供して下さったシェフ。

あ~~!再訪したい宿がまた増えてしまいました。
これは嬉しい悲鳴と言うものです[るんるん]
こうして3県、3軒とも全く違ったタイプの宿を選んだ結果、夫曰く「どれも当たり!!」だそうです。どこも食事が美味しい、それぞれが個性豊かでそれぞれの良さがあったものと思えます。
そしてそのどれもがリーズナブル!! お財布にも優しい宿ばかりなのでした。
それにしても、やはり東北は良いです[グッド(上向き矢印)]

・・・という事で、後一回だけお付き合いくださいね。
thanks(89)  コメント(24) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・八幡平「全5室の小さな宿 旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver」 [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

他の方のブログを見て、以前から行ってみたいと思っていたところ。それが上の宿というかペンションです。
ペンションイコール狭い、お部屋にはベッドが置いてあるだけ。出されるものも家で自分で作れると思うような素人っぽいお料理のイメージが強くて・・・これまで足が向かないできた。。独身の頃をのぞいたら実は今回が、ペンションデビューであった私達でした。


旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver2.jpg
そして実際に利用した2階の201号室はご覧の通りの小さなお部屋。投げ出すようにしておいた荷物がゴチャゴチャだぁ[バッド(下向き矢印)]
このお部屋が一番狭いのはわかっていたものの、足元に段差のないバリアフリータイプに近いものと思いこの部屋を最初からチョイスしました。
テレビの置いてあるカウンターには小さなミラー、隣りにあったお茶セットはドリップタイプのコーヒー&緑茶です。器がオシャレ。下には電気ポットと空っぽの冷蔵庫やバスタオル類や浴衣。
二面ある掃出しの外のグリーンが爽やかです。

旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver3.jpg
部屋にトイレや洗面台はありませんが、出てすぐ2~3歩のところ。二階にある4室で2か所のトイレ&洗面所を使うようになっています。
最初その面だけは抵抗のあった私でしたが、意外にバッティングはしないもの。まだしょっちゅう小まめに清掃されている様子から、清潔感もバッチリ!
洗面所には一般的なアメニティ以外に、うがい薬や歯間ブラシ、マニュキアのセットまで用意されていて・・・随分とサービスが行き届いているなぁと感心をしてしまったものです。

二階にはこんなに素敵な喫煙スペースが設けられています。
雑誌が置いてあって私も寛ぎましたが、夫はショッチュウこの場所へ通っておりました。


中にあるお風呂二か所は、どちらも貸切での利用となります。
始めに入ったは「MAGUMAの湯」内湯&露天の方。
             旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver6.jpg
脱衣所には、クレンジングから化粧品やボディローション、カミソリや綿棒などのアメニティが置いてあります。
部屋に置いてある籠にバスタオルとハンドタオルを入れて行けば大丈夫。
こちらの内湯はかなりの広さがあり、通路のようなところを通り浴槽まで行く形になっています。御影石でできた内湯です。
旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver5.jpg
広々とした露天風呂へは、石の通路を歩いていく形です。間近にある緑が気持ち良い[ぴかぴか(新しい)]

翌朝利用したのは、青森ヒバの内風呂のみの方。こちらは脱衣所が広くて、洗面台もありました。アメニティはほぼ同じような・・・
青森ヒバが使われ落ち着いたムード、大きな窓が浴室を明るく広く感じさせます。
旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver7.jpg
朝の湯あみにはピッタリなムードです。家族で入れそうな大きな浴槽でした。

2か所とも16:00~23:00の時間内で空いていればいつでもOK!ホワイトボードに部屋番号を張っておきます。
浴室前の廊下には、冷水の用意。浴衣の用意もされていて。。
良質な温泉に入って、美味しいお料理を食べて大満足!その上、お盆の時期と言うのに大変リーズナブルな料金なのですもの。
ペンションも良いもの。侮れないものだって、思いました。

旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver4.jpg
その美味しいお料理を頂いたのが、準備される前のダイニングスペースです。

ここまででさえ100点満点なのに・・・
一階にある一部屋だけは一番奥まったところにあって和室の広さはなんと16畳。そこに広縁、プライベート感覚で使えるレストルームがあるのですもの、そちらに泊まったのであったら120点となってしまったでしょうね。


お料理をサーブして下さった若い奥さんとは翌朝色々お話しさせてもらいましたが、気さくで明るくて楽しい方でした。
二か所の温泉は松川温泉から引き湯しているそうですが、その割りに濁っていないので伺ってみましたら…太いパイプで引いているに関わらず、湯の花ですぐに詰まってしまう関係から・・・そして68度の高温の為、夏場は特に加水をしているからなのですって。

旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver8.jpg
翌朝の、チェックアウト後に撮ったものです。
「全5室の小さな宿 旬菜創作料理と貸切露天風呂 Beaver」http://www.iwate-beaver.com/index.html

チラッと写っている奥さんが、見えなくなるまでずっと手を振って見送ってくれました。
機会があれば、また是非リピしたい宿ながら・・・八幡平は遠いです。しかし美味しいお食事は、何よりも魅力[グッド(上向き矢印)]
明日は、その食事についてのレポになります[soon]
thanks(76)  コメント(16) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・八幡平を快走 [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

              アスピーテ・ラインtopu.jpg

絶景を求めて、またも奥深い山中へと車を走らせます。
アスピーテ・ライン1.jpg

山の斜面のところどころから何気なく湧き出している・・・もうもうと上がる真っ白な湯煙は、迫力を感じます。

アスピーテ・ライン4.jpg
モクモクした煙の上がったところや、遊歩道のある湿原地帯を過ぎて、先を急ぎますと。。

(名前を聞いたことはおありかと・・)・玉川温泉入口は、人と車で大混雑でした。
特に行く予定はなかったものを駐車場へと誘導されて・・・、駐車場に立ち入るだけでも有料なのです。

アスピーテ・ライン2.jpg
秋田県仙北市田沢湖玉川にある、ここが玉川温泉です。

秋田・岩手の県境にまたがる、秋田側に位置しています。
山中の一軒宿にすぎなかった玉川温泉は、多様な泉質と豊富な湯量や効能から湯治場として人気が高くなって、この日も大変な賑わいぶりでした。
昨年の2月この場所の岩盤浴場で雪崩が発生、宿泊客3人が巻き込まれた事故はまだ記憶に新しいところ。

国民保養温泉地として指定され。。「悪性腫瘍に効く温泉」として紹介された後は全国的にも有名となりました。
ところが山の天候は変わりやすいもの。車内から出る事さえできない程、周囲は土砂降りの雨。


そこでこれでは・・・と、鹿角花輪駅(かづのはなわえき)まで戻ってみました。
駅は「花輪線の線名の由来となった駅」として、東北の駅百選に選定されたと言うのに・・・広い駅前広場には何もなくて、私が子供の頃見に行ったような古い映画館が目立っていたくらい。
アスピーテ・ライン3.jpg
仕方なく近くの道の駅で、お味噌をぬった「きりたんぽ」を買って食べました。随分黒っぽく写ってしまっていますけれど、材料となるのは「あきたこまち」ですね。
モッチリとした食感のきりたんぽ、香ばしく焼けたお味噌が美味しい[るんるん]

アスピーテ・ライン5.jpg
後生掛温泉等もある火山帯だけに、この付近はまさに温泉のデパート。
八幡平アスピーテラインは、4月下旬の冬期間の通行禁止が解除となる頃はまだ道路の両側に数メートルの雪が残っている事から八幡平名物の「雪の回廊」となると言う。
だから冬季は勿論マイカーでは見られないながら、樹氷モンスターとも呼ばれている「樹氷」がここにもあるのです。
そう言えば11月に北海道まで遊びに行った時上空から眺めたら、この付近&十和田湖周辺はすでに真っ白な雪で覆われていたのでしたっけ。

アスピーテ・ライン6.jpg
名山八幡平を横断する、山岳ワインディングロード。

アスピーテ・ライン7.jpg
雄大な景色を眺めながら、原生林の中を走るのは爽快そのものです。

そして標高が上がるにつれて、見事に折れ曲がった木々が目に入るようになります。積雪の多さなのでしょう。
コーナーごとに変化するパノラマを眺望しつつ、ダイナミックで開放的な景色の中を快走する車。

アスピーテ・ライン8.jpg
全線30キロを越える道路は走り応えがあるものの、山に付きもののヘアピンカーブが少ない為走りやすいようです。

雪の回廊、新緑の頃も良いのでしょうけれど、見上げれば青空の広がる夏の八幡平も最高に気持ちの良いドライブとなりました[ぴかぴか(新しい)]この分でいったら、秋の紅葉も素晴らしいでしょう[グッド(上向き矢印)]

アスピーテ・ライン9.jpg
山々の連なる様子からは、自然のもつ大きさが感じられました。
私の撮った写真では、それが伝わりきれないのが残念です。

アスピーテ・ライン10.jpg
アスピーテとは、楯状火山(たてじょうかざん)だと言う。
流動性の高い溶岩によって作られたため、なだらかな台形状になっているもの。
長野県の霧ヶ峰も同じとか。ネーミングの「アスピーテ・ライン」の響きもオシャレなものに感じられます。

アスピーテ・ライン11.jpg
途中のいくつかのビューポイントからの眺めは、申し分ない美しさでした。
この道を走るのは、私達二人とも初めて。しかしその雄大かつ絶景の連続には、「ここまで来て良かった」と心から思ったものです。

さぁ、そして今夜の宿は3泊中で最も楽しみにしていたところ。開湯260年の歴史ある松川温泉の、エメラルドを溶かし込んだ乳白色のお湯を待つところであったのだ[ダッシュ(走り出すさま)]
thanks(89)  コメント(13) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・角館から田沢湖へ [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

             角館から田沢湖へ4.jpg
ファミリー、若者グループ、カップル・・・数多くの人が撮影をしていた「たつこ像」です。
美しい田沢湖をバッグにして、ここは撮影スポットの中でもやはり鉄板のものに思えました。

角館から田沢湖へ1.jpg
こんな田んぼアートを見た後、最初に行ったのは・・・

秋田県仙北平野の北端に位置する、歴史ある武家屋敷と桜並木の美しさが名高い「みちのくの小京都」角館。
中央部を流れる桧木内川と玉川にはさまれた町並み、静かなたたずまいで連なる武家屋敷。
しかしここは、枝垂れ桜の咲く季節に訪れたいもの[ぴかぴか(新しい)]武家屋敷通りの黒塀にかかる、ピンクの桜の鮮やかさ!
今回が三度目の訪問となる私、時間の関係もあり武家屋敷通りは省略です。

上質な「塩麹」を求めて、これまで未訪問であった「安藤醸造 本店」へだけ足を延ばしてみます。
角館から田沢湖へ2.jpg

明治時代中期に建てられたレンガ造蔵座敷(角館町指定文化財)で知られている安藤醸造本店は、外町(商人町)下新町にあります。
外町は木造の店舗が密集しており、明治期まで度々大火に見舞われました。 そのため当時冠婚葬祭用として重要な役割を果たしていた座敷を火災から守ろうとして、外装をレンガ造りにしました。

角館から田沢湖へ3.jpg
西宮礼和筆のふすま絵を施した内部は無料で公開されています。
収納蔵として使用していた黒しっくいの文庫蔵は休憩スペースとして使われているのです。
お味噌・醤油・漬物の試食も用意されていました。どれも良いお味。塩麹は勿論ゲット[手(チョキ)]

以下、コピペながら・・・
享保の昔から地主として角館に住み、小作米としてはいってくる米の一部を原料として味噌を醸造しあわせて醤油も造るようになりました。
農地解放、専売制度などにより、現在では味噌醤油、漬け物の製造を専業としており、代々伝えられてまいりました伝統の味を守り続けております。

この後あまりの暑さに負けて、すぐ近くの「西宮家」さえ行かずにしまったけれど・・・
数多くの文化財が点在する角館は、町全体が貴重な歴史遺産そのものでした。

田沢湖方面に向けて、一路車を走らせまます。
走る山中から突然現れる・・・瑠璃色の湖面と「たつこ姫伝説」に彩られる田沢湖は、日本一の深さを誇る湖。
角館から田沢湖へ5.jpg

この場所は正に絶好のロケーションです。ご覧のように美しい田沢湖の姿を目にすることができました
田沢湖&たつこ像とのご対面は、実に約30年ぶり・・・。息子が幼稚園に入る前のGW,,親子で男鹿半島まで足を延ばした、その途中立ち寄りをしたのが前回のこと。

角館から田沢湖へ7.jpg
水深日本一を誇る「田沢湖」です。ほぼ円形の湖の周囲は約20km。
瑠璃色の湖面に映る「たつこ像」は、本当に神秘的です。
ブロンズ像だが金粉の漆塗りで、1968年(昭和43)に完成。

角館から田沢湖へ6.jpg
湖のすぐ淵からも、湖面の下を泳ぐ沢山の魚影を見ることは出来ます。
餌を与える子供達の姿も見られました。

水深423・4mという日本一深い湖。独特なムードをたたえた湖は表情豊かに、訪れる人々を楽しませてくれるのでした。
瑠璃色といわれる美しい青は、果てしない深さを思わせて神秘的。そしてそこでの主役は、永遠の美貌を望んで龍に変身させられたと言われている「たつこ像」。
これってなんだかコペンハーゲンの人魚像みたい、って、人魚姫の像を実際に見た事はありません。。。

田沢湖の神秘的な美しい表情を、ウン十年ぶりに楽しみました。

忙しいけれど…次の目的地、岩手へと向かう事にしましょう[ダッシュ(走り出すさま)]
秋田まで行って、乳頭温泉郷へは行かないのって?
乳頭温泉の、鶴の湯、妙の湯はもう以前に行ってしまっているのです~~

角館から田沢湖へ8.jpg
thanks(95)  コメント(19) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・岩魚尽くしの宿でした [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

夕食は二組限定の囲炉裏のお部屋へ案内されて・・・こんなスタイルの処で頂きました。
「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」1.jpg

お隣は、結婚前なのか?若いカップルさん。しかし明るいムードから、窮屈な感じは受けず・・・
食事の終わったお隣さんがお部屋を出ていく時、酔った彼女がコケてしまったの。思わず皆で笑っちゃいました[わーい(嬉しい顔)]

「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」2.jpg
始めに用意されていた料理です。
二晩目なので、品数少な目コースで頼んでおきました。
ここでも、お品書きなんてものはありません。
しかし運んでくれるパートのおばちゃん、失礼[あせあせ(飛び散る汗)]お姉さま方はキチンと教えてくれます。
真ん中の黒いものは、これまで見た事ない程の大きで肉厚な立派なきくらげ、酢味噌をつけて食べました。サッパリとした美味しさ。
シイタケやゼンマイ・野菜の炊き合わせ、お漬物、酢の物。初めて食べたのは岩魚のタタキ、岩魚を丸ごとたたいたものとか珍しいです。

すぐ真横を流れる渓流に注いでいる山の沢水、清らかな水の豊富なこの土地では岩魚の養殖を盛んにしています。
そしてこの宿は岩魚料理が自慢の宿だけに、夜のメニューは岩魚尽くしなのでした。蔵王がジンギスカンだったから私は良いと思ったのでしたが・・・。
サービスの岩魚の骨酒が出るので、この日は瓶ビールで乾杯!
新鮮な岩魚のお刺身は、鮮度抜群[ダッシュ(走り出すさま)]クセのない味、プリプリした食感が美味しい。

「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」3.jpg
岩魚を油で揚げたフライの「でんぐり」。新鮮な岩魚は揚げると反る(でんぐる)のだそう・・・。カラリと揚げられた岩魚は、頭から尻尾まで食べてしまいました。
こちらも焼きたて熱々が運ばれた、岩魚の塩焼き。口を開いているのは、鮮度の高い証しだそうです。
岩魚の骨酒は、目の前でお銚子2本の日本酒がドボドボ・・・って、サービス良すぎ[グッド(上向き矢印)]
「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」4.jpg
里芋がいっぱい入っている山内イモノコ汁、里芋と舞茸の味噌仕立てになっています。しかしこの辺りから記憶がありません。満腹になり過ぎて、自慢の手打ち蕎麦には全く手をつけず。
山内産のそば粉を使用した、打ちたて、ゆでたての拘りのお蕎麦なのに・・・
デザートの水まんじゅうが、少しショボイかな[あせあせ(飛び散る汗)]
品数少な目メニューで、全く問題なし。これ以上は頂けません。
夫は、「いったい何匹岩魚を食わせる気なんだろう。一年分は食ったぞ!」ですって。「あなた、これ銀座で綺麗なお姉さんが運んでくれたら、一体いくらすると思っているの?」と私。
「銀座で、だれが岩魚を食うんだ?」「確かに」[がく~(落胆した顔)]

この場所で聞こえてくるのは川の流れる音と、蝉しぐれだけ。
ハイシーズンだけに全11室満室のようでしたが、館内は静かでした。
スタッフはの皆さんは明るくてフレンドリーで、聞きなれない秋田弁も楽しい。
満腹に加えて慣れない日本酒を飲んだ事からほろ酔い加減に。。。
何よりもテレビを見るくらいしかする事がなかったので…早々と就寝。
その代り翌朝起きるのは早かった!なんて健康的な生活[グッド(上向き矢印)]

朝食会場はチェックインの時「食事は椅子席で」とお願いしてあったので、囲炉裏のお部屋の真向かいへ用意されていました。
ここって、日帰り入浴する方用の食事処のよう・・・・
満室らしいこの日は予約したプランによって、夕食、朝食共に様々な場所で食事をとっていたみたいです。

「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」5.jpg
ハムサラダにウドのきんぴら、焼き鮭に、ワラビのお浸し・・・充分です。
卵焼きに、納豆、海苔にお漬物と・・・デザートには、ヨーグルトまで付いてきました。
特にこれと言ったものはないけど、十分美味しくいただきました。
前夜の料理を運んでいたおばちゃんが自慢していた・・・秋田こまちのご飯を、夫は3膳半も食べてお櫃を空にしてしまいました。

「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」6.jpg
帰り際フロントにことわって、敷地内の「かぶとのすずみず」で水汲みさせてもらって来ました。
すぐ側で草刈りをしていたのは、本当は9時からなのに6時半から貸切風呂を使いたいと言った私達の為、早朝からお風呂にお湯を張る作業をしてくれた湯番のおじさんです。
「朝早くからお世話様でした」と挨拶したら、「いいえ、喜んで帰ってもらうのが一番ですから」ですって。

「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」7.jpg
養殖している岩魚を使った岩魚三昧に、地元で採れた山菜や野菜料理。
それに地元の温かい言葉でもてなしてくれるお宿です。
お蔭で湯治でもしているよう、ユッタリとした時が過ごせました。
美味しい郷土料理を食べて、お肌ツルツルの温泉に入って…少しだけ、秋田美人に近づいた気分[ぴかぴか(新しい)]
秋田って、ホント良いところだなぁ[グッド(上向き矢印)]
5年前来た時よりも、年のせいか時間がゆっくり過ぎているような気がしました。

ところで水汲みをしたポリタンクを車に載せようとしたら、周囲を飛ぶアブがいっせいに車の中まで入って来てしまいました。
水が綺麗な場所だけにこの季節にアブはつきものながら、刺されることを考えるとやっぱり怖いです!!

秋田県は、まだ続く。
thanks(75)  コメント(19) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・奥羽の懐で、心安らぐ・・ [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

また、しつこくも旅日記に戻ります。
この日の宿は横手市三内。田舎の長閑な景色を眺めながら、市内から山間部へ。
            、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉」1.jpg
秋田県の南東端に位置する横手市三内地区は、奥羽山脈に囲まれた山村です。
これまで泊まった事のない、変わった、面白そうな宿という理由で決めました。
この宿にも仲居さんはいません。一泊目と同じパターンですね。

山の奥へ、奥へと進んでいきます。ガードレールがクネクネなのは、積雪の多さからなのでしょうか。
こんなところにホントにあるのと思ってしまう、昔ながらの・・・山間の一軒宿です。

、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉」2.jpg
ボロボロの外観から、また夫が「これで大丈夫?!」「もしかしてトイレが水洗じゃないとか、何か嫌だなぁ~」ですって。
失礼しちゃう、いくら激安宿好きと言っても、そこまでは致しません[ちっ(怒った顔)]

横長の建物。
ほぼ真ん中辺りに、宿の歴史を物語る共同の炊事場が残っていました。反対側には懐かしささえ感じる、学校の合宿所のような洗面スペースも。
よく言えば、風情を感じる空間なのでしょうね。
、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉」3.jpg

創業53年の老舗温泉旅館です。
いつのころからか山仕事の人々が疲れを癒すようになったのが、三ッ又温泉の始まり。
古くから湧く温泉へは、湯治客達が馬を連ね訪れていたのだそうです。
2006年に一旦閉めるも、温泉再開を望む地元住民や常連客の熱い声に後押しされ再開を決意したと。。。
「木漏れ日の湯 三ッ又温泉」http://www.cs-mitsumata.co.jp/onsen/index.php

1階の廊下の最奥。
貸切風呂への入り口手前が、私達のお部屋「すずらん」。二間続きの和洋室です。
ドアを開けて右には、シッカリと広いおトイレ。左の洗面台周りも綺麗。
、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉」4.jpg
襖を開けると8畳の和室。和室の奥にはツインベッドの置かれたフローリングの洋室の間どりです。
清潔感の感じられる、明るいお部屋でした。
窓の外の源流のせせらぎが、自然からのBGM[霧]
お部屋、水回り共に新しめで、清潔そのもの。
何しろ今回の3泊中、こちらが一番高いお部屋なんですから[グッド(上向き矢印)]
案内してくれたスタッフさんも「この宿の中で、最も良いお部屋ですよ」って。

、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉」5.jpg
嫌ですわ。おトイレのドアを開けたまま、写真を撮ってしまった。
アメニティには、女性用化粧品セットのサービスも。
洗面所の棚にコットンやリングケース、ポプリや炭を使った消臭剤が置いてありました。

館内の貸切風呂は二か所あり、どちらにも内風呂と露天風呂があります。
宿泊客でしたら貸切風呂は二十四時間何時でも使えるものと思っていましたら・・・無料なのは一度だけとか。
これは繁忙期であり、満室だったからかもしれませんが。。私が大浴場へ入れないものだから、交渉して特別に翌朝にも入れるようにして頂きました。

到着後すぐに入ったのは、露天付貸切風呂「三ッ森の湯」です。
、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉6.jpg

木製の大き目の浴槽は、家族連れでも一緒に入れる十分な広さ。そして渓流沿いにある露天風呂は、まさにプライベート空間そのもの[ぴかぴか(新しい)]
ヒノキの香る内湯と、山間の森林浴を同時に堪能できました。
外の石造りの露天風呂。全体が虫よけの為の白いネットでスッポリと覆われてしまっているのは、何だか???って感じながら、その理由は翌朝実感しました。

ここで避けられないのが、カメムシ=「あねっこ」の飛来。
その為に部屋にはガムテープの準備も。
そしてこの地の短い夏に付きものなのがアブです。水のきれいな所に住む生き物であるアブ、それは仕方のない事ながら、刺されるのは嫌ですものね。
とにかく周囲にあるのは杉林と渓流のみ。これなら初夏には、蛍も楽しめるのではないかしら。…と言っても秋田は遠いですけどね。

、「木漏れ日の湯 三ツ又温泉7.jpg
翌朝、「両方ともお湯を入れておきましたから、どちらでもお好きな方をお使い下さい」と、言われて・・・
小さい方の「甲の湯」は三ツ森の湯より少し小さめの内風呂と露天風呂です。でも二人で使用するにはピッタリな広さに思いました。
単純アルカリ泉の、ちょど良い湯加減です。
前日のガツンとくる硫黄泉も好きな泉質ながら、透明でサラリとしているこちらの温泉も、肌に優しい感じで気持ちよく入れました。

次は、「谷の精霊」、「渓流の王者」とまで呼ばれる岩魚尽くしの夕ご飯です。[soon]


thanks(94)  コメント(23) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・横手を遊ぶ [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

            かまくらの中の1.jpg
出ました!!
かまくらの中の座敷童?真夏の妖怪ババア?って、その正体は私[わーい(嬉しい顔)]
写真を撮ったのは、横手市の「ふれあいセンターかまくら館」の中です。
この日宿泊するのは、横手市内から更に奥に位置する山間部の温泉。
その前に、市内で夏でも見られる実物のかまくらがあるというので遊びに行ってみました。

かまくらの中の4.jpg

マイナス10度の冷凍庫の中に設置されたかまくらです。
体験するには、厳重な二重ドアを通りぬけて中へ入ります。
私は入口に用意されていた綿入れ半纏と頭巾を被ってから入りましたけど、Tシャツ一枚の夫は「寒いな!」ですって。「だから言ったじゃない」。
これだけ着込んでいる私さえ出ている手先が冷たくなって痺れてきてしまうのですもの・・・、長くいられる場所ではないのは事実。

かまくらの中の2.jpg
置いてあった木製の手押し車も押してみます。
たったこれだけなのに、なんか楽しい[るんるん]
ワイルドだろ!?と言うか、ホラーだろ!?
北海道からやって来た観光客の方と一緒になって、「寒い!寒い!」と騒いでしまいました。
いい年をしたおばさんでもはしゃいでしまうのだから、お子さんとかと体験するのはもっと良いかもしれません。
@100円にしては楽しかったです。

かまくらの中の3.jpg

ここ横手で、K国ドラマの撮影がされたのですね。翌日訪れた田沢湖畔のホテルなども、ドラマの影響から観光客が増えている模様。
近頃何かと気に障る言動が多すぎる問題国だけに、K国と聞くだけで「ケ!!」っとなってしまうものですけれど。。。
建物の大きさの割りに、かまくら以外に見るものはないので・・・付近に点在する「出端屋」や「焼きそば館ゆう」など、横手焼きそばのお店とのセットの観光がお勧めです。

ここ最近の横手市は、B級グルメ「横手焼きそば」による町興しで有名です。去年のB-1グランプリでは、堂々1位になったとか。
館内の一角には、記念のゴールドのお箸が飾られていました。焼きそば味のスナックも勿論。


横手の焼きそば1.jpg
そこで、入ったのは「横手焼きそば館ゆう」。
時間が遅かったためか、奥さんが一人でやっている小さなお店です。
最もポピュラーな肉玉やきそば500円をお願いして…申し訳ないと思いながら、一皿を二人で食べました。

            横手の焼きそば2.jpg
横手焼きそばの特徴としては甘めのウスターソース、入れるお肉は挽き肉。トロトロ目玉焼きに、トッピングするのは福神漬けです。
紅生姜でなく、福神漬というのが一番のポイントかもしれません。初めてながら・・・福神漬けは焼きそばに合いました。
半熟目玉焼きがちょうど良い焼き加減で、こちらも美味しかったです。
特に焼きそば好きとかではないので、食べてみた感じはごく普通[たらーっ(汗)]
それでも、普通盛りを二人で食べてじゅうぶんな量です。
せっかく横手まで来たのだから・・・横手焼きそばを食べてみました!!
毎回、ミーハーですいません[バッド(下向き矢印)]
お腹を空かせた子供がお小遣いをもって食べにくる。そんなムードと価格設定が良いと思います。http://tabelog.com/akita/A0505/A050501/5002339/

秋田名物で忘れてならない、夏の風物詩のひとつに「ババヘラアイス」があります。
あちこちで見かけたものの…写真には撮れず、↓はどちらも他からお借りしてきました。

ババヘラアイス.jpg
意味深なネーミングのこちらのアイス。
ババヘラ・アイスとは、文字通り「ババ(秋田弁でおばあさんの意味)」が専用の「ヘラ」を使ってアイスを盛ってくれることからついた名前です
秋田へ遊びに行った時、カラフルなパラソルの下でおばあさん達が「ピンク」や「黄色」のシャーベット仕立てのアイスを売っているのを見た事はありませんか?
それが、秋田名物「ババヘラアイス」なのです。
前回、私は川原毛地獄で、それから国道沿いなどあちこちで見かけて面白いなぁって思ったもの。
でも何時もお腹がいっぱいだから食べた事がないと言う、私にとっては幻のアイスなのでした。

次は、二日目の宿です。
thanks(80)  コメント(30) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・山形から秋田へ [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

蔵王連峰を横断し、山形県へとつながる山岳道路エコーラインを下りてくると、そこは上山市。
山形県南部にある上山は、江戸時代には上山藩の城下町や羽州街道の宿場町として栄えた歴史あるところ。
山形へ.jpg
上山、そして先月さくらんぼ狩りで訪れた置賜盆地を望みました。
置賜は桜で有名なところだから、今度来るのは桜の咲いている季節が良いなぁ~なーんて[わーい(嬉しい顔)]

山形県内をしばらく、北上します。
そして、最初に立ち寄ったのは・・・雪とスイカ、花笠祭りの発祥の地として知られる尾花沢。尾花沢の道の駅でした。
山形へ2.jpg

この時期、尾花沢と言えばスイカ、スイカといえば尾花沢と言われる程、尾花沢スイカは有名ですね。
尾花沢でのスイカは、生産量も日本一[exclamation]
だから道の駅では勿論スイカの販売もされていました。
山形へ3.jpg

外に置いてあるテーブルも椅子も、テントまでがスイカなのは笑ってしまいましたが。。
でも今からこんな大きなスイカを買って、持って歩くわけにもいかないし・・・
その代わり尾花沢の道の駅で飲んだスイカサイダーが、甘くて美味しかったです。
尾花沢市特産スイカの果汁をたっぷり40%以上使っているので、スイカ本来の味わいを楽しめる、とてもフルーティーで飲みやすい仕上がりになっているサイダーでした[るんるん]

中の売店では「幻酒 翁山」も売られています。
このお酒は以前、お付き合い頂いているブロ友のyoshiさんから頂いて飲んだ事がありました。


その後立ち寄った新庄市の旅のサロン「 もがみ情報案内センター」では、夏祭りの山車展示がされていました。短い夏をせいいっぱい楽しもうとする気持ちがつたわってくるように思います。

山形へ4.jpg

山形へ入ると、冬の時期の積雪対策の為でしょう。道のどちら側かに、こうした雪よけの壁がずっと続いているのです。

あっという間に山形県を過ぎて・・・秋田県内へ。早っ[グッド(上向き矢印)]だって山形までは、何度も遊びに来ているのですもの。

山形から秋田へ.jpg

湯沢市から郊外へ少し車を走らせると、間もなく稲川町稲庭地区に入ります。
稲庭地区は日本三大うどんのひとつである「稲庭うどん」発祥の地、300年以上の歴史を誇るうどんの里なのです。
江戸時代には藩主のみ、明治時代からは宮内庁と、一般の私達には手の届かない「幻のうどん」であった稲庭うどん。
この日も、目的の店は稲庭うどんの名店「佐藤養助本店」さんでした。
5年ほど前の夏に訪問した「「佐藤養助商店・本店」の様子については、こちら[次項有]
http://plaza.rakuten.co.jp/hana7899/diary/200708250000/

山形から秋田へ2.jpg
今回も前回と同じで何もない田舎町に関わらず、休日とあってここだけが予想もしないほど多くの車と人で混雑をしていました。

万延元年(1860)創業以来、手作業で生地を練り伸ばす、一子相伝の技を貫く稲庭うどんの専門店です。
はるばるここ秋田の本店までやってくる観光客の多さから、お店も工場もすっかり新しいものになってしまっているのでした。

多くの観光客に混じって、食事コーナーで本場の味・稲庭うどんを食べました。

山形から秋田へ3.jpg
今回も、ごまみそと醤油ベースのつゆと、二種類の味が楽しめる「二味せいろ」にします。セットには、いぶりがっこ等のお新香が付いてきます。
ゴマだれはショウガを入れて、お醤油の出し汁は普通に葱と七味で・・タレの味は家で作るものとあまり違いのない感じ。
しかし、艶々の美しい麺の様子をご覧ください[ぴかぴか(新しい)]うどんにしては細いのに、コシが強いのが良いです。
目にも涼しいキラキラ輝く麺は茹でたてなので瑞々しくて、本当に美味しい。つるっつるの喉越しです。
メニューは他に色々な食べ方が出来る、ヴァリエーションの豊富さ!
こちらは、都内でも銀座、日比谷にも直営店舗があるほどの人気店な様子。
売店をのぞいていたら…1万円もする黒帯の稲庭うどんセットを購入していた方がいたのにはビックリ。こんなの買う人いるのかなって思ったばかりでしたから。。
普通の稲庭うどんにしてみても好物ですが、高級品なので自分で購入するのは時々しか至りません[あせあせ(飛び散る汗)]
http://www.sato-yoske.co.jp/

秋田県は、まだまだ続きます。次は秋田の冬を満喫だ!ってホント!?[soon]
thanks(76)  コメント(20) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・蔵王温泉「ろばた」で満足!! [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

開湯1900年の歴史ある、蔵王温泉。温泉街に3ヶ所ある共同浴場は地元の人は勿論、観光客などにも幅広く利用されています。
私が初めて蔵王温泉を知ったのは、老舗旅館の「深山荘高見屋」を訪問した時です。
それまでスキーと樹氷といった知識しかなかった蔵王、そにこんな良い温泉があった事に初めて気づかされたのです。温泉神社などもある、独特の雰囲気を漂わせる温泉街が静かに佇んでいたのでした。

            ろばた1.jpg
この日宿泊したのは「お食事処・お泊り処・お湯処 ろばた」さん、一日限定三室のみの隠れ家的な小さな宿です。
二階建ての四角い建物からは温泉宿の風情と言ったものは当然感じられません。
しかしこの宿、こう見えても建物の奥に素晴らしい浴室が隠されているのです。
お店入口脇駐車場の一角に、立派な大きな足湯が造られて、無料開放されている余裕も・・・。
二階の窓が並ぶ部分、泊まったのは202号室だったかと思います。
小さく並んでいるのは、ロフト部分の窓でした。

「え?こんなところに泊まる訳?」と、殺風景な佇まいに最初驚いていた夫も、お風呂に食事にと・・・次第に満足していった模様。
ろばたではその豊富な湯量から温泉床暖房、館内で使用しているシャワーや部屋の温水など全てが温泉を利用したものとの事です。

ろばた4.jpg
こじんまりとはしているけれど、お部屋はトイレも洗面所も完備。

ベッドルームの上のロフトも含めたら、最大で6名まで泊まれるとの表示が。子供連れでしたら、お子さんもきっと喜ぶでしょうね。
手前側にはテレビボード、そしてソファ&テーブル。
お風呂の案内をされて、同時に部屋までポットと冷水が運ばれます。
その時には随分と愛想がないなぁと思ったものの…宿の女将さんの店主も決して接客が悪い訳ではなくて、気さくでさっぱりとした感じの方でした。
こちらの尋ねた事に対しては「忘れちゃったのかな」と思っていたら…チャンと覚えていてきちんと答えてくれる。そんなアッサリ感が、好感度につながったのでした。

階段の上お部屋から見えるところにお風呂の鍵が下げてあり、鍵がそこにあるとお風呂が空いていることになります。
さぁ、お風呂。お風呂[グッド(上向き矢印)]

ろばた3.jpg
雪よけのあるドアを開けて脱衣場へ、あとは内側から鍵をかけるだけ。
脱衣場はそれほど広くはないですがどうせ貸切ですもの、ここにもトイレはあります。
そして浴室と浴槽、これ家族で入るには十分な大きさですよね。
かなり熱めの「ろばた源泉」が、贅沢に掛け流されています。
湯の花が舞う硫黄臭が嬉しい、そしてちょっと酸っぱい温泉は目にしみ、口に入るとしょっぱい。
なんかどれも嬉しくて、贅沢な気分になれる事この上なし[グッド(上向き矢印)]
最初は熱く感じるものの、湯船の縁に座ったり・・・。出たり入ったりを繰り返して、蔵王のお湯を堪能させていただきました。

さぁ、次のお楽しみは夕ご飯です。テーブル3席ほどと小上がりのある店内。
宿泊客の夕食は、小上がりのお座敷の方に用意されていました。
          ろばた6.jpg

一般のお客さんとほぼ一緒の場所ですが、それは決して雰囲気が悪いというわけではなくて気兼ねなく寛げて夕食タイムが楽しめます。

ろばた7.jpg
メインとなるのは、店のウリであるジンギスカンです。
独特の形をした鍋で焼いた、厚めのジンギスカンの美味かった事[るんるん]
シッカリとしたお肉の独特の味わいが楽しめます。でも臭みなんものは全くありません。
よくあるタレに漬け込んだ肉を焼くのではないから、焼いていてもパサパサになんて事にはならず美味いのだ。

宿のサイトより・・・
ジンギスカンのルーツは諸説ありますが、現在のジンギスカンのスタイルを作ったのは山形の鋳物文化と昭和初期の綿羊協会などの条件から蔵王温泉であると思われます。
生ラム肉(サフォーク種)は手切りのため肉厚です。
そしてこの肉厚のラム肉に合うよう、作る秘伝のジンギスカンのタレにもこだわっています。

漬物のせいさい漬け、山菜のお浸し・山かけ風の一品がセットされてありましたが・・・
勿論これだけではない。
そこへ次から次へと、運ばれてくること!そしてそのどれもがウマーイ。
お肉と一緒に焼いたこんにゃくの美味しさ。こんなところも山形!と思ってしまいます。

夏の山形と言えば、庄内地方特産の「だだちゃ豆」です、これは別注で。
香ばしくて豆の旨さがギュッとつまっただだちゃ豆は普通の枝豆とは違う美味しさがあるもの。
かごいっぱいに入っただだちゃ豆が食べても食べても減らない。この嬉しさって!?
生を飲みながら、だだちゃ豆を食べて、ジンギスカンを焼く。
お肉を焼いて、食べて、ビールを飲みながら、でもお肉を食べるって、あ~~忙しい[あせあせ(飛び散る汗)]

ろばた8.jpg
次のマグロとボタンエビのお造りも、山の中とは思えない美味しさにはビックリ!
翌朝聞いたところによれば・・・元はお魚屋さんであったおじいちゃんは今もお魚担当、仕入れもお刺身を切るのもおじいちゃんがやっているのだそうです。


ろばた9.jpg
ローストビーフのサラダ仕立ても、高原野菜がシャキシャキです。
「早めに食べて下さい」と持ってきた岩ガキもプルンとお口の中へ入っていってしまいました。夫の分と二個も食べてしまいました。
生の後は、山ブドウを使った特製サワーにいきます!

ろばた10.jpg
山形で食べる、甘めな味付けの芋煮は美味い。でももう満腹過ぎてもう私のお腹には入りませんでした。
米粉で出来ているとのおうどんで〆。デザートは夏ですから山形産のスイカ。甘くてさっぱり、美味しいスイカでした。

ろばた5.jpg

夜は夫だけが、すぐお隣にある川原湯共同浴場へ。そう、こちらでは共同浴場の券が頂けるのです。
上のは夕方撮ったものながら・・・
かけ流しの源泉がそのまま浴室の裏手に掛け流されていて、建物の脇には硫黄泉の池が出来ています。
でもここに限らずろばたさんの周り中が硫黄泉だらけ、それ以外にも下水も流れていましたし・・・とにかく周り中が温泉好きにはたまらないいい匂いなのでした。


朝食も時間になったら、勝手に下に降りていくスタイル。
ろばた11.jpg

塩鮭は朝食の定番、翌日の宿でも出されたものの、ろばたさんの方が厚みがあって脂ものっているように感じました。
よくあるパックを温めただけのペラペラとは違いますものね。
ミズの実に、ワラビ?のお浸し?。

ろばた12.jpg
名前がわからなかったキノコのおろし和え、温泉卵や米ナスの田楽も。
これは季節によっては、山菜三昧も可能という事でしょう!

これだけの食事内容で、平日料金だったから二食付きで(飲んだアルコールをのぞいたら)宿泊料は@8000円チョット!
それでホントに良いの?って感じがしてしまいました。。


ろばた2.jpg
誰もいない足湯では、アヒルちゃんがお仕事中なのでした。
足湯の裏側に、綺麗なおトイレまできちんと用意されていたのは感動もの。
足湯は夜中にはお湯を抜いて、翌朝またお湯を張るのだそうです。

宿泊施設としてはロビーもラウンジもないから、寛げるのはお部屋だけ。
それでもお腹がいっぱいになった後、足湯のところでボォーッとしながら朝晩の蔵王温泉の風景を眺めているだけで十分に和めるのです。
http://www.t023.com/~zao/
こうして思い出しながら書いていたら、また行きたくなってきてしまいました。
本当はこれ以上予約が取れなくなってしまうと困るのだから、誰にも教えたくない。でもこんなに安くて快適で美味しいところがあるよ~って自慢もしたいの。
自家源泉掛け流しの貸切風呂と足湯。旬の素材や山菜、郷土料理を楽しみながら休養がとれるホントに良いお店?宿なのでした。
次は何時行こうかな[るんるん]この宿、リピーターさんが多いのも納得の思いがしてしまいます。
thanks(101)  コメント(23) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・これが、お釜だ! [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

             目的のお釜は、1.jpg
目的のお釜は、蔵王エコーラインからさらに蔵王ハイラインをたどった先にあります。

目的のお釜は、2.jpg

緑濃い森を抜けて行く先には、火山地帯特有の赤茶色い色をした地面に大きな石ころがゴロゴロ。
はるか遠くの山には白い雪渓の残る部分も見えました。
目的のお釜は、3.jpg

場所は宮城県刈田郡蔵王町(蔵王エコーライン間)。蔵王エコーラインは冬期間11月~4月は閉鎖。

目的のお釜は、4.jpg

エコーライン中央付近からはリフト(有料)か、蔵王ハイライン(有料)でお釜に到着。
両方ともで、往復料金は500~700円ぐらい。

目的のお釜は、5.jpg

以下は、蔵王町観光協会のサイトより・・・
蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に抱かれた円型の火口湖。
釜状なので「御釜」という名前がつきました。
湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ、荒々しい火口壁と対比して神秘的な雰囲気。冬の樹氷と共に蔵王の象徴となっています。

今まで26回の噴火を繰返し、最近では明治28年2月15日に噴火しました。
昭和14年に測深した当時は深さが63mありましたが、五色岳断崖の崩壊により年々埋まり、昭和43年の測深時には最大深度27.6m、平均深度17.8m、周囲1,080m、東西径325m、南北径325 mでした。

湖水は強酸性のため生物は生息できません。水温は表面から10数mの深度で摂氏2度まで下がり、それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水層で、世界でも例がない湖です。
太陽光線の当たり方で様々に色を変えるため、「五色湖」とも呼ばれています。南西から流れ出て濁川となり、賽の磧の北側を迂回して太平洋側へ流れ出ています。

目的のお釜は、6.jpg
お釜はいつも多くの観光者が賑わっています。が・・・

一昨年の9月初めの訪問時には、濃霧と強風で身の危険を感じた経験をしてしまいました。http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2010-09-13

さて念願のお釜の景色を堪能後。
特に行きたいところもなかったのだから・・・
その夜の宿へと参りましょうか。

目的のお釜は、7.jpg
県境を越えると、そこは山形県の上山市。

泊まるのは蔵王温泉の中でも、居酒屋さんの二階が宿泊施設となっている…ある意味、パラダイスな宿なのであった[ぴかぴか(新しい)]
続く。。。

thanks(88)  コメント(22) 
共通テーマ:旅行

北東北ポカポカ隊・・・遠刈田温泉はいがった! [2012・8月宮城・山形・秋田・岩手]

10日からの夫の夏季休暇に合わせ今回は二人で、宮城から山形、秋田、岩手と東北地方を巡るドライブ旅をしてきました。
とても楽しい4日間でしたし、東北の美味しいものや出会いもあったタイトル通りのドライブでした。
でも最近の私達は、激安宿にはまってしまっているのですから・・・その辺りには期待をしないで下さいね[失恋]


少しでも涼しいところと思い、東北や長野、山梨へと遊びに行くのは例年お盆の時期のお約束です!
しかし4~5年前の同じ時期、秋田県・秋の宮温泉への東北道の渋滞、時間ばかりかかってしまって遠かったこと[たらーっ(汗)]
そこで今回、初日に決めたのは宮城県の蔵王温泉の宿。

遠刈田温泉1.jpg
最初に立ち寄りしたのは、共同浴場を中心にした旅館や商店街が往時を偲ばせる遠刈田温泉(とおがったおんせん)です。
昔「湯刈田」ともいわれた遠刈田温泉は標高330mの高原にあり、信仰登山の基地や湯治場として知られてきました。
遠刈田温泉より先は、蔵王のシンボルであるお釜へと続く蔵王エコーライン(蔵王連峰を東西に横断し、宮城県と山形県をつなぐ山岳道路)へと続いています。

・・・という事でまたも立ち寄ってしまった、遠刈田温泉なのでした。
以前訪れて、とても気に入ってしまった遠刈田の街。[次項有]
http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24
遠刈田の味を堪能して温泉街を楽しく散策できる「遠刈田温泉をまち歩き♪食べ歩き♪」プランでも[次項有]http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2009-07-16

遠刈田温泉2.jpg
温泉街中央にある共同浴場の「神の湯」。
その前の観光協会で何か面白企画をやっていないか聞いてみましたら・・・
ワンコイン500円で手軽に楽しめる「ちょこっとファイブ!!」と言うチケットがあるとのこと。それを使って簡単お昼にしていきましょう[るんるん]

遠刈田温泉3.jpg
温泉街外れの和風レストランで、ちょこっとファイブ限定・五目ちらしずし、店内に薪ストーブがあるのは雪深いこの地ならではですね。
味の方は、何分にもワンコインですから・・・お母さんの作る優しい味のちらし寿司でした。

遠刈田温泉4.jpg
次のお店は遠刈田こけしの並ぶ店内、頼んだエビフライは向きが反対で提供されました。直していたらこんなになっちゃいました。そして目についたおはぎも、こちらは別料金で。でもこれはレンジで温め過ぎ[バッド(下向き矢印)]
ダメダメなお店に当たってしまったみたいですね。

遠刈田温泉5.jpg
しかし気を取り直して次に向かった酒店は良かった!こちらの木村商店は日本酒の品揃えが半端ではありません。
自社ブランドで扱う「遠刈田見聞録」特別純米を開けて、無料で飲ませてくれました。
店の若主人が他にも色々説明して下さったり、遠刈田温泉をより良くしていこうと頑張っている印象が強く感じられました。
品揃えも宮城だけでなく東北全体の地酒が豊富です。さらにタケダワイナリー、高畠ワイナリーのワインも置いてあるのです。

遠刈田温泉6.jpg
そしてもうスッカリお馴染みのレストラン「えんそう」さんでは、お母ちゃんのピロシキ&パンプディング。
最後の〆に蔵王チーズソフトクリームを食べてお終い。
ワンコインチケット2枚でこれだけ楽しめたら、やはりお得であると言わざるをえません。

日帰りではもう何度も訪れている遠刈田温泉ですが、何時かきっともっとユックリお泊りに来たいものと改めて思ってしまうもの。今度こそはね。
            遠刈田温泉7.jpg
そして、車はいよいよ蔵王へと。
今日こそはお釜が見えるかな。二年前のリベンジはなるか!?

続きは、また次回へ・・・。


thanks(87)  コメント(21) 
共通テーマ:旅行
2012・8月宮城・山形・秋田・岩手 ブログトップ