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2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治 ブログトップ

鳴子温泉へ湯治旅・・・⑧塩釜の海鮮丼を食べて帰ろう [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

塩釜を後にする前食べるお昼は、リーズナブルが一番!魚市場近くのお店「食事処 伸光」さんで頂きましょう。
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外観からしてとても庶民的なお店、海の食堂って雰囲気が漂っています。
お目当ては勿論、海鮮丼。以前より他のお客さんも海鮮丼目当ての来店が多かった模様。

1500円から、この時は2200円と値上がりをしたと言え、この値段にして・・・丼に20数種類近くぎっしりネタがのっています。
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タラバガニ、カニのむき身、ほっき貝、つぶ貝、ウニ、イクラ、しめサバ、サーモン、マグロ、イカ、ぼたん海老。
プクッとした丸い形のシシャモの玉子を詰めた小イカは、この辺りでも珍しいそう。ホタテ貝、海老、タコ、シャコ、牡蠣などなど見えている下からも次々登場してきます。ネタはどれも美味しい[グッド(上向き矢印)]
夫のうに丼と共に、どちらもこれでもか!の多さで、CPの良さが感じられました。
初めての来店は今から10年以上も前。安くて、美味しくて、それを機に翌年もまた食べに来てしまったくらい。
東日本大震災の翌年であった事より、震災時の様子を女将さんが色々話してくれましたが、ここも津波はテーブル部分まで押し寄せてきたそうです。
「海辺でも付近に川も流れているし、それ程怖くなかった」との事。「石巻の方の被害は、比べられないくらい大きかったけれどね」と話されていました。

今回親父さんの顔が見えなかったので、うかがいましたら「お父さんは、あっちの世界へ行っちゃいました」と明るいお返事をされて、お客さんに気をつかわせないようにとの気遣いなのでしょう。
小さな店内でご一緒した一組の親子、その会話から何度も「栃木」が出てきたから、「あの~~、私達も栃木から来たんですよ」と。
そこから共通の話題などありましたけど、食べ終えたので先に失礼してきました。
ひとつだけ!こんな事言ったら悪いけど、偶々かご飯の炊き具合が海鮮丼にしては柔らかい気がしてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

1km2あたりのお寿司屋さんの数が日本一とも言われる塩釜。その塩釜で寿司店として真っ先に挙がる名が「すし〇」さん。
初回に選んだお店は、「すし〇」さんの兄弟店である「鮨 〇〇はた」さんです。
店は綺麗、美味しかったのも事実ながら、お寿司のお値段もそれなりに。お昼に諭吉さんが軽く飛んでいってしまいました。まさに観光地価格です。

最後に塩釜のヤマヤで、なぜかアルコールの補充をしていく事に。
常陸ネストビールが安かったから、よく確かめもせずに籠へIN。しかし美味しくなかった[バッド(下向き矢印)]
Orionビールに、「ヘリオス酒造」の泡盛「くら」は、沖縄が遠くなってしまった今、南の島気分を味わいたくて(^_^)V
結構仕入れてきたはずが、そのほとんどが夫の「ほろよい」であったから。またお台所で使う料理酒、みりん等などでしたので。。
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これ、大好き[グッド(上向き矢印)]ピーカンナッツ&ドライフルーツ。「リアルタイ」のグリーンカレーはお昼ご飯用にね。

その後は一路自宅を目指し帰りましょう[ダッシュ(走り出すさま)]
O川さんのお家に寄って、自宅到着は夜の7時半過ぎ。最近遠出をしていないから、宮城はチョッピリ遠く感じられました。雪と融雪剤とでどろんこ車のオマケが付きました。
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鳴子温泉へ湯治旅・・・⑦志波彦神社・鹽竈神社を参拝する [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

塩釜神社の正式名称は「鹽竈神社」 ←難しい漢字で書けませんし、読む事さえ難しいです。
2年前の新年訪問したのは、同じ宮城県内にある遠刈田温泉「刈田嶺神社」でした。
※刈田峰神社には刈田岳山頂にある「奥宮」、遠刈田温泉にある「里宮」とあり。祀られたご神体は、夏季は山頂の「奥宮」に。山頂へ行けなくなる冬季は麓となる遠刈田温泉の「里宮」へ、両宮の間で季節により遷座しているとの事。
その「刈田峰神社」の初詣からはじまった、参拝した日付・寺社名・御祭神・御本尊の名前等墨書きを頂く「御朱印帳」への押印拝受。

今回も年の始めであったから「初詣」と、御朱印の拝受をいただき帰路につこうと考えた次第。
しかし雪の多さから山間の地域は避けたい。・・・そこで海沿いへ向かった方が賢明と。ここ塩釜地区にしたのでした。
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宮城県塩釜市にある神社「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」は、「志波彦神社(しわひこじんじゃ)」と二社が、同一境内に鎮座しているのです。
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志波彦神社は志波彦大神をお祀りしています。
全国に225社しかない「名神大社」と言う格別の崇敬を朝廷より受けていて、農業守護・国土開発・殖産の神として崇敬されているそうです。

塩釜の名前から、塩を炊く釜のある神社…くらいの認識での訪問ながら。それがどうして壮健な佇まいの上、このように訪問者も多く、思いがけない立派さに驚かされました。
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鹽竈神社は古くから東北鎮護・陸奥国一之宮として、朝廷をはじめ庶民の崇敬を集めてきました。
別宮に鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)、左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)の3柱を祀り、安産守護、延命長寿、海上安全、家内安全、交通安全などの神として信仰されています。
[ぴかぴか(新しい)]地元の方々はどんな祈願もすべて「しおがまさま」へと足を運びます。

※日本三大荒御輿のひとつとして…。
天和2年塩竃が大火に見まわれ、港に出入りする船も減少し地域が衰退した時に火災の鎮圧と景気回復を祈って始められた祭。
現在も厄除けと繁栄を祈願する火伏の祭として続けられています。港町塩竃で行われることにちなんで、「帆手祭」とも呼ばれるそう。
重さ約1トンの大神輿を若者達が担いで、参道・表坂を一気に下り、市内を勢いよく巡行する、勇壮で荒々しい様は祭りの華となっています。

寺社ごとに様々な表情を見せる狛犬は、目にしたらつい写真に撮りたくなる被写体のひとつ。この狛犬さんたちも、中々の面構えで睨みを効かせていました。
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神社境内には、開運・商売繁盛を祈願する「撫で牛」もいます。 牛のよだれのように細く長く( 長く続くように )とあるように、牛は撫でるとよだれを出すところから祈願奉納されたそうです。
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駐車場に戻る途中からは、塩釜港が見えます。「 千賀の浦 」と呼ばれて、平安時代の歌枕として数多く登場…との事ながら。。

間もなく訪れる3月11日で、東日本大震災から11年となります。
午後2時46分に起きた大地震は遠く離れた栃木でさえ、これまで経験した事のない規模と長さがひとりでいたせいもあい大層怖く感じました。被害もなかったけれど、その後続く余震と、停電と。離れた家族との連絡も全く取れなくて、多少の不便と心細かった気持ちは忘れられません。
しかし宮城から岩手、福島と太平洋沿いの地域を襲った、その後の津波の恐ろしさ、自然の驚異を前にした人間の無力さ。
今目にしている海はこれ程静かで穏やかさを見せているものの、この光景を眺める度、真っ暗な海や町を思い出して、複雑すぎる思いをもたれる方は多くいらっしゃると想像致します。
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参拝を済ませ、「志波彦神社」「鹽竈神社」両社の御朱印を頂いて参りました。
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次回で終わります。
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鳴子温泉へ湯治旅・・・⑥「阿部旅館」チェックアウトまで [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

二日目夜の食事ですが、メニューはお膳にのるだけ、基本変わりません。
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宮城の魚料理を中心とした地産地消を目指した料理が並びました。どれも野菜中心の家庭料理ながら、ウルイの味噌合え、山菜?のお浸しと・・・一工夫されているのが素敵、柚子の効いた大根の浅漬けまで、どれも味付けが良い。
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鰆でいいのかな?焼魚にハジカミ・金柑甘煮、里芋の蟹あんかけ、揚げ出し豆腐には牡蠣が沢山、新鮮な刺身!お刺身が前夜より少し豪華に見えたのは気のせい??
頼まないと悪いとオーダーしたアルコールも、翌朝自炊用ゴミコーナーに、空き缶・空き瓶がそれぞれ置かれていたから。
持参したアルコールで済ませます、グラスは炊事場からお借りしてきました。
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連泊したら、炊き込みご飯になるみたいです、素朴だけど、丁寧に作られた料理を食べる。
素朴な田舎料理の方が、連泊には合っているなぁと感じました。
夕食後のデザートは月替わりなので、前日と同じです。同じく杏仁豆腐と、いちごを一種ずつ。
その夜も何もせず、何も考えずに寝てしまいます[眠い(睡眠)]

帰る前にもまたお風呂。これお約束ですから!
内湯とは言え朝日が当たった浴室の、湯の香りに包まれながら、雪景色をボーっと眺めた時間。
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7時キッカリに運ばれる朝食は特徴もなく、THE朝ご飯といった感じ。
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定番の焼き鮭&胡桃入りの佃煮、小鉢の中身はキノコのおろし合えだったかしら?焼き海苔に、ぜんまい・さつま揚げ・糸コンの煮物、切り干し大根の漬物風、しじみのお味噌汁の朝食。
おかずの種類が前日とは異なって、工夫も感じられます。卵料理が甘い卵焼きに、これはお母さんの味♪ ふわふわで美味しかった\(^o^)/
優しい味わいの朝食は、量も充分で朝からお酒が欲しくなりました。帰る日だから呑みませんが、朝から食べ過ぎましたね。

少しくたびれた部分はあるけど、どこも清掃されていた。
泊まる人を選ぶお宿ながら、この時は6名と少なくて、静寂さが保たれている点も旅情を誘う・・・身も心もほぐれていく、時間の経過はこの季節にぴったりと実感した。こうして書いているだけで、泊まりに行きたくなってしまう[るんるん]
元々は湯治宿ゆえ炊事場をリニューアルしたり、三代目女将さとみさんになってから二食付きの宿泊が可能と、日々進化をしている宿です。
11時チェックアウトとゆっくりめながら、そろそろ帰りましょうか。
自炊用食料を大量に持参してきたボッチお爺さんは、間を開けず同月中の予約を済ませていくなど。常連さんの熱意には目を見張る思いがします。
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自家製温泉たまごLLサイズ・10個入り500円を、O川さんの分とふたパック購入。昔懐かしいデザインの、阿部旅館さんのマッチも頂き・・・。
10時過ぎに出発。
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病気でダウンする前もカメラは持って歩いていたけれど、改めて見たら自分の写っているものが極端に少なすぎ…だから今は、出かけた時には一枚撮ってもらい、記念にしてます(^^ゞ

(平成30年4月より値上げして)一泊二食付きで@8520円、素泊まりであれば@3850円は年間通して均一料金です。冬場だから一室/500円の暖房費。一晩目のアルコール、温泉卵と入れても二人で38000円と少し、これで文句があろうはずもない。
我が採点は・・・。
     部屋 ☆☆☆
     設備 ☆☆☆  
     風呂 ☆☆☆☆☆ 硫黄泉・重曹泉の二種の温泉の素晴らしさ
     料理 ☆☆☆☆☆ 食事の内容&味付けも好み
     接客 ☆☆☆☆
     全体としては ☆☆☆☆と半くらいかな
どうでもいい事かもしれないが、60代の女将が(若女将がどうであるかは知らないが)常連の皆さんの名前も特徴も覚えていないのって、接客業としてどうなんだろう。つかず離れずの適度な距離は必要です。
何度も利用するのに、特別なサービスや特別扱いをして欲しい訳ではないと思いますけれど。彼女は顔や名前を覚えるのが苦手なのかなぁ[あせあせ(飛び散る汗)]
また面白いところを見つけてしまいました。ふたりして気にいって、湯治宿も選択肢に入れようと考えた良い経験。
雪の季節、真冬の鳴子温泉は風情があり、雪景色も素敵でした[ぴかぴか(新しい)] 季節を変えてまたうかがいたい(*^_^*)
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鳴子温泉へ湯治旅・・・⑤湯治二日目 [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

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温泉街から離れた家族経営の湯治宿。今時の設備がない湯治宿は、何もしない贅沢を楽しみます。
朝のお風呂に入ったら、部屋でゴロゴロ。気が向いたらまた風呂に入って・・・のんびり過ごす。

夕食はお腹を減らして挑みたい・・・それでも、お昼くらいは食べませんとね(^_^) 前夜から降った雪に覆われた敷地、家の車は出られるでしょうか。
屋根の雪を払って、チョッとだけお出かけしてきます[ダッシュ(走り出すさま)] ・・・と言いいつつ、帽子にマスクだからノーメークは勿論、ダウンの下もパジャマのままでした[あせあせ(飛び散る汗)]
浴衣はあるけど、パジャマで通していました。こんなとこも気楽でいい(^^ゞ
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阿部旅館さんの玄関、三代目女将・さとみさんの趣味?どことなく可愛らしいものが並べられてます[かわいい] 奥にお爺さんが着ていたのでしょうか、濃紺の旅館半被も見えています。

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「鳴子駅の方は道も狭いし、危ないですよ」の声に従って、とりあえずは岩出山方面へ。
地元スーパー「ウジエスーパー」のも見たかったのに、雪が多くて行けません。道の駅「あ・ら・伊達な駅」は、サスガに雪かきがしてありました。
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生産者さんが持ち込む新鮮な野菜、果物、農産物が豊富に並ぶ様子は、真冬と思えない。
冬の宮城の味、立派な長い根付きの芹は当然!
「米公房」は地元・岩出山産のお米が並ぶものの、宿で出た「ゆきむすび」は売り切れの表示が出ています。
鳴子・岩出山などの地元の物産に、鳴子の名物「栗団子」、一斗缶入りのかりんとう、地元のお酒に鳴子ビールも目を惹きました。
大崎市岩出山と北海道当別町が姉妹都市である関係から、ロイズコンフェクト製品コーナーは相変わらず広く大きく取られている。

ラーメン、お蕎麦、うどん、定食を提供する「伊達ちゃんkitchen」で済ませましょう。
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先に、伊達ちゃん味噌ラーメンができました。
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丼を見るとなかなかにボリューミー! しかしスープを一口のんでみると「あれ、ぬるい!」出来たて着丼したばかりで、ぬるいスープってどうなっている訳[バッド(下向き矢印)] 熱々こそ命の、ラーメン! ユルセン!こんなの作ったのは誰[むかっ(怒り)]
もうひとつオーダーの牡蠣フライ定食は、牡蠣も大きく美味しく満足しました。
フードコートって、当たり外れがあるものね。
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カウンター席からは、こんな巨大な氷柱の塊も見られましたよ。

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この日はとても良い天気[晴れ]空は真っ青に晴れてきてはいるが、その分冷たい空気を感じます。
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夫がタバコを買いに入ったドラッグストアは、敷地内で盛んに動く雪かき車。ここからの細い道が鳴子温泉駅へと続く模様。
東鳴子「焼肉八兆」も行ってみたかったな♪ でも慣れていない道路は恐くて行けません。
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「江合川」・・・今頃の時期は、ここも白鳥の姿が目の前で見られるのでしょう。

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帰ってきたら、またもお風呂で温まって[いい気分(温泉)]
ドライヤーもフロントに用意があるとわかってはいますが、髪が短いから使わなくても乾いてしまうのです。

閑なので、道の駅で買ってきたものの写真を撮ってしまう[カメラ]
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「岩泉のむヨーグルト」、ワンカップ「愛岩の松むすび丸」「愛岩の松バタ崎さん」。
岩出山小泉麹屋さんの「極上つぶみそ」は4袋。←麹たっぷり、どちらかと言ったら甘めのお味噌は、食べていますが美味しいです♪
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「利久牛タンカレー」、「水煮わらび」、「しそ巻きくるみ」。
ずんだ餡だんごは、オヤツとなりました。
雪の外出から帰るとホッとします。湯上りの炬燵で寝転び、ウトウトしながら「はぁ~いい♪」
6畳一間の言葉に侘しさを感じると思われますけど、無駄な広さがないシュチュエーションはそれでもありがたくて、至福の時間。
これまでも宿に連泊は何度か経験済みであったが、今回のように観光もせず、ただただのんびり( ^ω^)・・・美味しいご飯を食べてダラーッと過ごす幸せ[るんるん]
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鳴子温泉へ湯治旅・・・④「阿部旅館」ご飯 [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

約束の6時になると、部屋へ夕ご飯が届けられます。到着時に夕食と朝食の希望時間を伝えてあったから。
部屋でゆっくり頂くのは、気兼ねがなくて嬉しい。
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宿の売り上げに協力しようと、まずはビールを。またせっかく酒処の宮城にいるのに呑まないのは勿体ないと、日本酒もオーダーします。
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料理に派手さは勿論、創作性もありませんが、自家製なのか?お浸しも漬物も、素材の味が活きた本来の旨さ。
揚げ茄子と万願寺とうがらしの煮物は、家でも真似してます^^
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キンキの煮付け。キンメではなくて、キンキ・・・旬も同じ冬ながら、値段で言うとキンキはキンメの倍以上とか!身が柔らかで、脂ものっています。
とろりとあんのかかった蟹入りしんじょう。鴨肉の下には煮こまれた大根が、唯一の肉系ながら、少し甘めの味付けは家庭的な味わいでした。
鯛・シマアジなどの白身魚、マグロもしっかり、大きなボタン海老も新鮮そのもの。
お品書きなどないから説明不足ながら、噂通りの美味しさでした。
三つ葉のお澄ましに、お櫃には鳴子産の「ゆきむすび」。栄養たっぷりの雪解け水が作るお米は、ご飯ひとつでも写真映えします。
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食後のデザートは自家製の濃厚杏仁豆腐、宮城産いちご「もういっこ」から選んで…でひとつずつ。すでにお腹いっぱいでも…デザートは別腹だから美味しかった。身体に優しい夕食でした。
温泉旅館に連泊すると、どうしても食べ過ぎてしまうものながら、その心配もなく、湯治だからこれくらいでじゅうぶん。
食べ終えたお膳は、廊下のワゴンへ戻しておきます。上げ膳すえ膳が良いよね[るんるん]

なにひとつ疲れることなどしていないのに、おこたの温かさとアルコールの酔いとで、、、部屋の灯りも消さず寝てしまいました。
炬燵を端へ寄せてお布団は自分達で敷きますが、シーツも枕カバーも問題なし。
風もなく音もない、なんの気配もしない朝まで静寂の世界でした。本ものの暇を楽しんだ夜。

こちらは、朝ご飯です。
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飾り気のないスタンダードな朝食で、夕食と同じく使われている食材は新鮮なものばかり。
焼きホッケはふっくら温か。からし菜&シラス、温泉卵、名物紫蘇巻き、筍・蕗・人参・油揚げの煮物は大ぶりに切られて、味付けが良かった。どれも身体に優しいおかずばかり、具だくさんの味噌汁も美味しいものでした。
一見地味ながら、ご飯がすすむおかずでまたもお腹がいっぱい。

酔って寝てしまった翌朝は、温泉に浸かって目を覚ます。
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ガラス越しであっても、外から朝の日差しが差し込んでくる、この贅沢さは好き[ぴかぴか(新しい)]

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夏場ならこの階段を上がって屋上へと出たら、周囲の眺めと、清涼なく空気を楽しむところながら、積雪の為に出られず。
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自炊場でお湯を湧かし持参したコーヒーを淹れ、おこたでだらだらと過ごしている間に時が過ぎていく。
家へ帰らずここで暮らしていくのも良いなぁ~~なーんて。湯治宿には初めて泊まりましたが過ごしやすくて、小ぢんまりした六畳間が、何とも言えない快適空間。
出窓のパイプにタオルやバスタオルを干したり、出窓を棚代わりにして物を置く。このコンパクトさが懐かしくていい……。

まだ、続きますよ。
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鳴子温泉へ湯治旅・・・③「阿部旅館」温泉編 [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

奥の浴室では、二種類の源泉かけ流し温泉を堪能[いい気分(温泉)]泉質の異なる内湯が2ヶ所あり、男湯・女湯・貸切のいづれかの札をドアに下げてから入浴します。
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始めに入ったのは「手前の湯」と呼ばれる、含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉の源泉を使用している浴室です。
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脱衣室は棚と籠、ベンチが並ぶだけと至って実用的。
ガラスのドアを開けて、いざ、評判の浴室へ。
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ガラス窓と湯気抜きのある天井の高さからくる開放感と、源泉かけ流しの大きな浴槽。

お澄ましみたいな色あいをした薄濁りの温泉は「赤這源泉3号」で、白っぽい「湯の花」が大量に舞っています。
壁際に並んだ水道の蛇口は←予想通り、温泉成分で真っ黒に変色してます。そしてあるのは固形石鹸がポツンと一個。
石鹸だけ、水道しかない為に、慣れていないと気になる方がいるかも・・・。そうした口コミがあったのも確かながら。
鳴子温泉は小規模旅館が多くあるのですが、湯治宿が多いため、浴室にシャワーがなくてビックリ!みたいな感想もありました。
また内湯だけでなく、露天風呂にも浸かりたいと思う個人的な嗜好についても。
しかしそれは本人が求めたものと、選んだ宿と間にギャップがあったとしか考えられません。

シャンプーが使いたかったら自ら持参しましょう。
シャワーがなくても、湯口から流れ出る湯を桶にためて水道の水で薄めて洗えば良いだけ。
そう、シャンプー類が浴槽へ入るのは、湯が汚れる原因になるのです。サッパリとした潔い雰囲気は何よりと感じられるものながら・・・[グッド(上向き矢印)]

湯口は温泉成分の析出物が出来ています。流れっぱなしである源泉投入口は贅沢で、最高の眺め[ぴかぴか(新しい)]
オーバーフローではなく、浴槽端にある捨て湯口から勿体ない程のお湯が溢れ出していました。

二種類の自家源泉をもつこの宿、廊下には両浴槽の「温泉分析表」もありました。
雪が舞い落ちる東北の、白い世界の中で入る温泉は、外が見えなくとも風情を感じます。

夕食前ももう一度、次は奥の湯へ。こちらのお湯は温度が低い1号と高温の3号をブレンドし、加水せずに適温にした。薄く濁った茶褐色の温泉です。
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脱衣籠に扇風機、ベンチ、体重計のみのシンプルさは同じでした。
銭湯のように隣の浴室とは壁一枚で上がつながった、左右対称の造りになっています。黄色のケロリン桶が並ぶ光景♪
ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉の浴室は、湯量の問題で「手前の湯の源泉と混合」だそう。
茶色に濁った、鉄と土っぽい香りのする温泉です。
こちらの温泉の方が湯温が高めとありましたけど、寒いからか丁度良く感じます。

お風呂から出てから外を眺めていると、東鳴子温泉を通り抜けて走って行く陸羽東線の列車の姿が遠景で見えて、急いでカメラを出したけど間に合うはずもなく[バッド(下向き矢印)] 乗車したら沿線の風景を一望する「リゾートみのり」は、惜しくも現在廃止中。
また何年前でしょう、母、息子と4人でオニコウベリゾートホテルに泊まり、翌日は陸羽東線沿いを走って山形まで。そこから銀山温泉を観光、米沢牛のすき焼きを食べて帰宅した。
そんな事を思い出しつつ、夕暮れ時の光景を眺めていました。重たい雪雲に覆われています。
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全10室でも、一階は私達の他は一人旅のおじさんと、お爺さんとで三組。二階は同じ様に、一人旅の方がおふたりだけと。お風呂が重なる事はないから、不便と思う事もなかった。

夕食時間は早めの6時から。次は湯治宿で出るシンプルな食事の紹介です。
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雪国の夜は本当に静かでした……。
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鳴子温泉へ湯治旅・・・②阿部旅館到着、そして温泉 [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

この地にかつて旅館があったかは定かではありませんが、現在お宿はポツンと一軒だけしかなくて、、、しかし温泉好きに圧倒的な人気、かつ知名度を誇る宿「阿部旅館」さんへ泊りに来たのです。
みちのくの湯処として有名な鳴子温泉。鳴子温泉へと向かうメインロード「108号線」から外れた細い道を進むと、「江号川」に橋がかかり。そこから奥へ進んだ坂道を上がっていくと、建物が見えてきました。・・・と言っても、手前のは物置きですよ。
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宿の広い敷地の入口が坂となっている為、女将とお孫さん達が一緒になって雪かきをしている最中でした。道路の雪を削り、そこに砂を撒いてもらい、家の車も上る事が可能に。

埼玉の川口からカブを使って東日本の温泉巡りを楽しむ、敬愛するブロガーさんのところで知った宿でした。
それはケチとかでなく、見方によっては贅沢な旅のスタイルで各地の温泉宿を探求と称し、月に2~3度泊まり歩いている「おにぎり」さんご夫婦のブログ「基本安宿を巡るカブ 温泉安宿探究中」。
毎日の更新が楽しみで仕方がないのだ♪ またこのブログ、阿部旅館さん教えたのは私なのに、「僕はもう泊まりに行ってきちゃいました」ってO川さんに先を越された時は悔しかったです(@_@;) 
今回も行く事を話したら、同行を厭わない程であったのは嬉しくあり、または困惑する思いもあり…って感じでした。
私達は鄙びた宿愛好家でも、高級旅館愛好家でもない、拘りなく自分の身体第一に色々な宿、ホテルを楽しみたく思っているのです[るんるん]

建物全体は民家風、昭和の香りのする造りです。
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玄関ドアを入るとすぐにフロントがあり、検温と消毒をして記帳しました。連泊とあって家にしては多少多めの荷物でチェックイン。
しかし目の前には宅配で届けられた大きな段ボール箱が、ドーンと置かれて・・・それが本来の湯治なのでしょうね[いい気分(温泉)]

横長の館内はいたってシンプル。全体としたら鄙びているけれど、綺麗にされてました。
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案内されたのは107号室でした。階段昇降を無理してする事はないと、「危険は避けたいので、一階のお部屋でお願いします」と伝えておいたから、そう、こちらの予約は旅行サイトからは不可。予約は電話のみと、かつて泊まった下風呂温泉「さつき荘」さんと同じなのである。

冬季期間は暖房代が500円かかりますけれど、年末年始関係なく二食付きは@8520円なり。素泊まりですと@3850円なりも、年間を通して一律料金。
チェックイン14時、チェックアウト11時はまさに湯治向きでゆっくり出来ます[グッド(上向き矢印)]
ドアを開けると小さな踏み込み、端にハンガーが並び、コート、洋服掛けとなっています。荷物置き場にもなりました。
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お部屋はリフォームしたてで、畳&板張り部分、壁、天井とどこも真新しくて綺麗、綺麗でないのは炬燵カバーだけだったかな[あせあせ(飛び散る汗)]

金庫もない代わり、大きな冷蔵庫は空。家は食料の持ち込みこそしませんが、持っていったドリンクは並べました。
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こたつの上にはお茶セットとお湯の入ったポット。
部屋に歯ブラシ&タオル、浴衣は用意されてますが、バスタオルは持参しましょう。延長コード・ドライヤーの無料貸出はありました。

洗面所とトイレもないのですが、お部屋を出てすぐに共同の洗面・トイレがあります。ハンドソープ、ペーパータオルもあります。
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共同のトイレもウォッシュレット付きで、綺麗に掃除されていました。
他には喫煙ルーム、お洗濯コーナーと。
これまでの経験から温泉成分が強いと、家電を始めとして電化製品は数年しかもたない、温泉宿って見えないところで大変なのです[たらーっ(汗)]

お部屋の脇から天井まで通る太いパイプ、暖房装置はこのパイプのみ。部屋、館内のどこもへも通してあるパイプには源泉の熱交換した湯を流して、館内がほのかに暖まるように・・・そこで冬季料金が発生、1部屋につき500円の暖房費がかかります。
暖房が効いていて炬燵もあるし、テレビは小さいけど見ないから。
Wi-Fiはシッカリ使えましたので、設備面で不自由を感じる時はなかったです。なにより家で作っていないだけに、冬場の炬燵は嬉しいもの[グッド(上向き矢印)]
「陸羽東線」側のお部屋が良かった気もしますが、どちらも連泊中のお爺ちゃん、おひとり様のおじさんが使用中。
夏場であるなら、部屋の窓から前を流れる江合川の清流、川の向こうの鳴子温泉。温泉街をぬって走る陸羽東線ディーゼルの音を耳にしつつ・・・の二階の部屋が広さもあり良いでしょう。

自炊逗留用のキッチンも綺麗にしてあって、調理器具、食器類からラップ、アルミホイルと大抵のものが揃っていました。
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こちらの宿を訪れた最大の理由は、2種類の自家源泉の湯を堪能!二カ所の浴室が貸切利用出来る魅力ゆえ[グッド(上向き矢印)]
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たまに出かけるなら、ある程度高級な宿に泊まるのが気分は上がると思うものの…。とはいえ今の私は母の現状から、高級は勿論、こうしたところにさえ泊りに行けません。人生には色々な時がありますね。
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鳴子温泉へ湯治旅・・・①仙台だから、お昼は牛タン [2022・1月宮城・鳴子温泉で湯治]

これは先月の宮城県の鳴子へ出かけてきた時の事、タイトルを「湯治」などとオーバーにしましたが、たった二泊3日なんですよ。
この日も、県内は快晴。
さて今回・・・9時に自宅を出発[ダッシュ(走り出すさま)] 高速東北道をひた走ります。
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福島県内に入るとSAの駐車場脇に、積み上げられた雪が残っていたりと、冬景色へ変わっていきます。
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早めのお昼をと考えていた仙台、仙台手前の亘理町の「ほっき飯」も候補のひとつながら、この日の宿のメニューにはお肉がないようだったから。
だったら、ここはやはり牛タンを食べておきましょうとした訳。
仙台市内の中心部に美味しいお店があるのはわかってはいたけれど、渋滞で遅くなるのは避けたい。サッと食べて、サッと終わらせたいお昼ご飯は、空いている泉ニュータウンで。
ホテルロイヤルパークをはじめ、これまで泉ニュータウンでは何度かお昼を食べておりました。
・・・と言う事で、泉インターからのアクセスも良い「牛タン焼き利久 泉本店」へ。
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牛タン「利久」は超有名店、仙台市内に何店舗あるのでしょう。こちらは八乙女駅近くでわかりやすく、駐車場も広くて助かりました。
あら、意外にも空いています。すぐにテーブルに案内され・・・。
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カウンターに座ったら、焼いている様子が目の前なんだけどね[目]

私は、牛タン極定食。サラダに牛たん極焼・麦飯・国産牛テールスープ・小鉢ととろろ・季節の和菓子が付きます。
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通常の牛タンより厚く切った極牛タンは食べごたえもあり美味しいものでした。
ただ付け合わせの野菜、キャベツの塩もみとばかり思っていたけど、冬場は白菜の塩もみに変わるのでしょうか。

夫は、冬の宮城の味・芹鍋付き定食。
普通の牛タン焼きに、お刺身、芹鍋までと色々楽しめるお得なメニューでした。
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正直言って、普通の牛タンと極牛タンの違いがわかっておりません(/ω\)
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私の極定食についたデザートは濃い抹茶味のお餅、これも初めての味です♪

食べ終えたら、すぐまた高速へ。古川インターまで一走りして、鳴子温泉郷を目指します。岩手、山形との県境近くとなる鳴子は意外に遠いのです。
宮城県北部の米どころ大崎地方を流れる江合川の上流に位置、温泉郷はそれぞれ風情あふれる温泉街が連なっているのでした。

雪に覆われた真冬の連泊は退屈しそう、なのでPC持参で行こうかと思ったくらい。代わりに本三冊持参しましたけれど、開く暇もなかったお風呂三昧の湯治宿への投宿です[いい気分(温泉)]
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