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2011・6月さくらんぼ狩り ブログトップ

山形の県郷土館、「文翔館」 [2011・6月さくらんぼ狩り]

山形市内には大正時代の建物・文翔館(ぶんしょうかん)があり、だれもが自由に見学可能となっています。
今日は、先月のさくらんぼ狩りの際に立ち寄りした「文翔館」について書きます。


信号号待ちの間に車内から撮った、石造りの旧・県庁舎です。激しく降る雨空の下での、見学となりました。
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明治9年建造された初代県庁舎は、同44年の山形大火により消失した。
その後の大正5年に建てられた文翔館は、イギリス・ルネッサンス様式を基調としたレンガ造りの壮大な建造物。
パンフレットによりますと・・・設計は米沢市出身の建築家・中條精一郎を顧問として、東京都出身の田原新之助が担当したとのこと。
 
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敷地内に入っていくと、旧県庁舎の正面玄関、シンボルでもある時計塔が見えます。
旧県庁舎には中庭があり、その中庭を囲む形で建物が建てられている。そして隣接する旧県会議事堂とは廊下でつながっています。

約60年間県庁舎の務めを果たした後、建物は昭和59年に国の重要文化財に指定されました。
10年の歳月をかけて平成7年9月に修復が完成し、現在は県郷土館として一般公開されているのです。

文翔館3.jpg

文翔館、玄関付近。奥は漆喰塗りで復元をされた、重厚な中央階段室。
 
文翔館4.jpg
こんなところからも、当時の職人達のレベルの高さがうかがえました。

現在で言えば義堂にあたる、「正庁」と呼ばれる大きな部屋。
文翔館6.jpg

中央のバルコニー部分からは・・・今でも、現在の山形市内が見渡せるようになっています。
          文翔館7.jpg

貴賓室や知事室がありますが、当時の家具を復原して配置したのはもちろんのこと、一部の部屋ではじゅうたんやカーテン、壁紙に至るまで大正時代のままに復原したと言います。

文翔館5.jpg

こちらの建物、今では山形の観光名所のひとつとして沢山の人が訪れる観光名所となっています
ただ全てが立派なだけではない、この場所に佇むだけで大正ロマンに思いを馳せる・・・往時の人々の息吹が感じられる、そんな所でもあるのですね。

文翔館8.jpg

ルネサンス様式をベースにした県庁舎と、議事堂のレンガ造りの旧庁舎を見ていると・・・ここが日本国内であることを忘れてしまいそうになりました。
http://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/

長い鎖国の時代が終わり、明治・大正と時代が進むにつれ流れ込んだ西洋文化。
文明開化と共に、国内の各所には西洋建築が数多く作られました。
その多くは時代の流れと共に消えていきましたが、ここ山形市をはじめとして同じ山形県の鶴岡や青森県・弘前市など…
東北地方には、明治~大正時代に建てられた洋館を今も大切に保存している所があるのです。
これが晴れていて庭園を自由に歩けたなら、満足度は更に高く思えました。

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さくらんぼ隊・リターンズ・・・米沢牛でお終い… [2011・6月さくらんぼ狩り]

今日も、スィーツつながり…そして今回が最後になります。
昨年の9月に宿泊したのは、山形県の赤湯温泉でした。
米沢から少し北、南陽市にある小ぢんまりとした温泉地です。http://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2010-09-14
そして今回も、山形へ行く途中で、立ち寄りしたのは赤湯温泉街でした。
こちらで売られている名物「田中屋のあんびん」が食べたかったから!また母にも食べさせたかったからなのです。
朝7時の開店から行列が出来る田中屋さんでは、出来るだけ早く午前中に食べて欲しいからと作りながら販売をしています。
作り立てが最も美味しい、ふわふわした赤ちゃんのお肌のような質感のあんびん。それはとっても柔らかな大福もちの事。
             あんびん.jpg
この時買えなかったものですから、(画像は「食べログ」さんからお借りしてきました)。

そんな人気店で作る、人気の和菓子です。
午後1時過ぎに到着してみたら…当然、売り切れていました。お店も閉まっています。
残念!かなり楽しみにしていたのに、食べ損ねてしまいました~~!
この後行った、山辺温泉保養センター内の売店で笹に包まれた笹もちを代わりに買ってみたけど、それ程美味しくなかった。
負けずに母も「私は、あんびんを買ったわよ」って。でも手にしていたものは普通の大福もち。食べてみた食感も、あんびんとは程遠いものでした。


9月の赤湯温泉では「松島館」さんでチェックインした後、宿のスタッフさんに地元の方が利用するスーパーを聞いて行ってみたのでした。
大きな通りにある「清分」さん、店内は普通のスーパーなんだけど・・・自社製品であるこんにゃくや、玉こんにゃくがいっぱい並んでいました。
山形清分はスーパーであり、こんにゃく工場もやっている会社のようでした。

その時に美味しかった玉こんにゃくと、こんにゃくを煮るためのタレです。
こんにゃく好きな我が家。今回もしっかりと、玉こんの買いだめをしてきました。
たまこんにゃく.jpg


全国でブランド牛と呼ばれる東の横綱と言えば、岩手の前沢牛と並んで、山形の米沢牛があります。
最初に米沢牛の美味しさを堪能したのは、米沢のお店「登紀波牛肉店」でした。
お値段もそれなりに良いけれど、口に入れたとたん「うまーい」と皆で揃ってうなってしまいましたもの。
その味は普段食べている牛肉とは全く違うものです。

昨年のさくらんぼ狩りの帰路に選んだお店は、料金も手頃な「米沢牛亭ぐっど」さん。
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お肉屋さんと食事処が併設された店の外観もそうでしたが、店内の造りもどこででも見かける食堂風のお店。
この店名から大丈夫!?と思われる事でしょうけれど…昨年もちゃんと美味しく頂けたのですからね…
店内には、米沢牛銘柄推進協議会が認定したとの「認定証」も掛けられています。それから、つい最近生の牛肉を食べて食中毒が発生したばかりの問題もあって…壁には、使っているお肉の仕入れ日の提示もありました。
私たちが頂いたものは、まだほんの数日前に仕入れしたばかりだった様子。

ここはまた是非、すき焼きでお願いします!
「今年も女将さんの素晴らしい口上が聞きたくて、来てしまいました」と私達。
笑いながら女将は、「二度目のお客様にはしていないのですよ」ですって。時間が遅くて、私達だけの貸切でもありましたしね。
しかしテーブルの上のメニューや調味料が片付けられると、コンロと銅製のすき焼き鍋をもって登場をしました。
女将さんはすき焼きを作りながら、今回もまたすき焼きの煮方、食べ方。それにいかに米沢牛が良いお肉であるかなど…その説明は、まさに「立て板に水状態」!!

ぐっど2.jpg
写真のお肉はこれが肉本来の色だとか。直前に切ったばかりということでしたが、時間が経ってもこの色の綺麗さは変わらない。益々赤みが増していくのだそうです。
肉牛の種類は黒毛和種。良く言われているA5ランクの牛の中でも、未経産のメス牛だけだそうです。
野菜を入れる前の脂身も大切なのだそう…これから美味しさが出るからと、その周りに野菜を並べて置いているのが見ていてわかりました。
割下を入れて煮立てた後、お鍋の開いているスペースでお肉をしゃぶしゃぶします。
まだほとんど赤いうちにタレを絡ませ、口の中へ。一口ほおばると、肉の旨さがはっきりとわかる味です。嘘みたいに柔らかで、その上とてもジューシーで・・・・
すき焼きは単品になりますので、ご飯セットは別注文になります。それには、牛肉の時雨煮、蕗や山菜の煮物が付きます。
食後は、「コーヒーをどうぞ」とお店の方が運んできてくれるのだけれど…このコーヒーの味は、いまいちでした。
それでもリーズナブルな赤身のお肉でこれだけ美味しいのだから、一番上等なものってどれだけ!! と思ってしまいます。今回も、大満足です。
そのHPは、こちらhttp://yonezawagyutei.com/

戦国時代の上杉家と縁の深い米沢市。
初代藩主・上杉景勝、それを支えた大河ドラマの主人公となった直江兼続など。歴史に彩られた城下町、米沢には見所も数多くあるはず。
しかしこの日の私達には、それを見ている時間はなかった。
夜までに実家に母を送り届けて、帰宅しなければならないのだから。。。

福島飯坂ICから東北道に入り、ひたすら南へと向かう私達でした。
この日は、休日1000円割引が終わったばかりの週末。それにしては人も車も多く感じます。
その割引に代わり、大型車、被災地の皆さんの車両が無料となったばかりとあって、福島県内ではどこもインターの出口付近がひどく渋滞をしています。
高速道路上から続く長い車列は、事故を起こしてしまいそうで…危険に思えました。

こうして今回の、さくらんぼ隊の活動も無事に終わりました。
お金をかけずにビジホ&日帰り入浴。そして夜は地元の居酒屋さんで楽しむ。
こんなスタイルのさくらんぼ隊の活動はささやかながらも、あとしばらくの間続けていけたらなぁと思っております。
その時はまた、どうかお付き合いくださいね。


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さくらんぼ隊・リターンズ・・・山形の美味しいもの1 [2011・6月さくらんぼ狩り]

昨年のさくらんぼ狩りの際、天童市内でお買い物して、すっかり気にいってしまったお店がありました。
その時の日記はhttp://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2010-07-06
そのお店「腰掛庵」さんは、お馴染みの「食べログ」においても大変に高評価なお店なのです。
今年も激しく降る雨の中を出かけて行きました。
雨にもかかわらず、次から次にとやってくる車と、人。

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天童市内の舞鶴山の麓、濃い緑に囲まれた蔵で出来たお店。素朴なムードのお庭が雨に濡れて、なんとも素敵なムードを醸し出しています。
店頭の白い暖簾にも趣が感じられます、その隣には「醸まん」と書かれたのも下がっていますね。
靴を脱いで上がった店内は…スポット照明の薄暗い空間の中、上品に造られたお菓子達がライトアップされて浮かび上がって…商品のディスプレイもセンスが感じられました。
店内も人の姿でいっぱいでした。
その人達は和菓子を買い求める為に、並んで待っているのかと思ったら…奥の喫茶室で、和菓子やカキ氷を頂く為に待っているようなのです。

前回が醸まんの入った「涼菓おすすめセット」にしたので、本蕨粉から作る「わらびもち」にしました。
こしかけあん2.jpg

ふるふるプルプルとしたわらびもちは口に入れると、フワッと溶けていく。
その軽い口当たり、食感はお餅と言うよりも、とても柔らかめなゼリーを固めたもののよう・・・
ホンワリとした上品な甘さにわらびもち自体が味付けされています。
その甘さは控えめ、くどくなく、香ばしいきな粉との相性はとても良く思えました。
お店で食べたらもっと美味しかったでしょうね。
二年続けて雨の中の訪問となってしまった為、カキ氷も食べませんでしたが、晴れていたら一度は食べてみたいな。
このお店、天童方面に行った際には必ず立ち寄ってしまう定番の店となりそうです。。。


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雨降りの山形県の置賜地方・高畠町。走行中に私達の目に飛び込んできたのは、他に何もないところ突如現れた…車と人の群れでした。
私達は初めて聞く名前ながら、「たいようパン」はここ高畠町で国産小麦や地元の食材の利用を促進し美味しいパンを日々研究開発し続けている会社であるとの事。
偶々通りがかったこの時は、地元の方むけにパンや和菓子の販売を行っているところなのでした。

たいようパン.jpg
撮る前に他のものはすでに食べてしまった後ながら・・・たいようパンは、地元ではきっと知らない人のいない、長い間愛され続けているジモティ御用達・地域限定パンと言う事なのでしょうね!?


周囲の山々はブドウ一色、ブドウを作るビニールハウスがずっとどこまでも続きました。
私がお気にりであるところは、上山にある「蔵王スターワイン」を造る造譲所である「タケダワイナリー」です。
「タケダワイナリー」の訪問記はhttp://hana2009-5.blog.so-net.ne.jp/2010-09-20

そして今回立ち寄りをしたのが、葡萄の産地として名高い高畠町の誇るワイナリー。
高畠ワイナリー.jpg

ワイナリーの見学、ワイン&ジュースのテイスティング、ワインショップ&おみやげ物コーナー、ワインソフトクリームショップと・・・・
ここは観光で寄って、数多くの…さくらんぼのワインとか、色々な種類のワインの試飲が出来ます。
しかしこのワイナリーはとにかく人が多かった。多すぎました!
建物の周囲には、白ワインに使われる葡萄・シャルドネの畑。カベルネソーヴィニオンに使われる葡萄の畑。バラ園では、バラが美しく咲いていて・・・・
これでもし晴れていたなら・・・美しい花々に囲まれたワイナリーなのでしょう。
http://www.takahata-wine.co.jp/index.html
葡萄の栽培に適した高畠の気候だからこそ美味しい葡萄が実り、美味しいワインが出来上がるのですね。

次回がまだ。次は、米沢牛ですよ。

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さくらんぼ隊・リターンズ・・・本場の佐藤錦を! [2011・6月さくらんぼ狩り]

東根市観光協会さんの割引チケットもゲット!して向かったのは駅からも程近い、昨年もお世話になった「SAITO FARM」さん。http://www.higashine.com/
美味しいさくらんぼが食べたいけれど、混みあっているところは避けたい。ツアー客などの来ない、こじんまりとしたところが良いですね。

             佐藤錦3.jpg
今回は前夜が山形と少し遠かった為入園する時間が遅くなってしまって、昨年のように一番乗りとはなりませんでした。
とても忙しそうな若奥さんに代わって、娘さん(さくらんぼ娘!?)が畑まで案内してくれました。

佐藤錦1.jpg

そして今年も、真っ赤に色づき実った、さくらんぼさん達のお出迎えを受けました。

この時はすでに他に、幾組かの家族連れの姿が見られました。それでも広いさくらんぼハウスの中は、ゆったりとした感じです。

佐藤錦2.jpg

この園ではいかにもやり手な感じの若奥さんが、全てを仕切っています。
それにしては制限時間について言われる事もなく、この適当さ、ゆるさが魅力なのです。

          佐藤錦5.jpg
このさくらんぼ達、今回も私達・三人だけ、貸切状態で頂きま~す!!
生っているさくらんぼは、どれでも採り放題!食べ放題なのですもの。

それからは、ただひたすら目の前のさくらんぼを食べるだけの我々三人。
ムシャムシャムシャ・・・・ムシャムシャムシャ・・・・
普段の食事からは想像出来ないスピードとパワーで、口の中へ消えていくさくらんぼちゃん。
庶民代表の私達なのですから、少しでも入園料の元をとろうとしているのでございますの・・・オホホホ

佐藤錦4.jpg

先の日曜日はかなりの雨でしたが、それでもハウスだから大丈夫。ただ下に敷かれている反射シートが濡れると滑るから気をつけないと・・・
しかし、その反射シートのお陰で、伸びている枝の先の方の下に生っているさくらんぼも十分に甘くて美味しいのです。
それから今回、新たな発見が、ヒ・ト・ツ!
たわわに実ったさくらんぼですが、上の右側のもののように・・・一粒か二粒残ってしまって、真っ赤に熟したものがとっても甘いのです!!

1時間くらいでしたでしょうか。
もうこれ以上は無理!!というくらいに食べました。
最後の方は、顎が疲れてしまいました。
これ以上は食べられませ~ん。見るのも結構でございます~~
今年も、これで一年分のさくらんぼの摂取はOKです!

実際はこうして書いたほどには・・・食べられませんでしたが、それでも楽しかったし。美味しかった。

佐藤錦6.jpg
すっかり満腹、満足をしてしまった、母と二人で。
さくらんぼの食べすぎで、一気に太ってしまった私・・・トホホなんちゃって!

ハウスから戻ると、作業場ではまだ続いていました・・・大きさを選別する機械に、紙製のスケールも使って、箱詰めの作業を続けているのです。
それはさくらんぼ狩りをした後のお土産用のものから、一箱数万円の桐箱入りの高級佐藤錦まで。
私達は都内の息子夫婦のところに、母はさいたまの孫達のところへの発送を依頼しました。
佐藤錦は、お土産用の購入もしました。

でも、この日のさくらんぼ隊の活動はまだまだ終わりません。
次の任務へと向かう我々であった。。(全く大した事ありませんので・・・期待されませんように)

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さくらんぼ隊・リターンズ・・・山形の居酒屋さん [2011・6月さくらんぼ狩り]

先にお風呂に入ってしまった事で…次はもうこれ、お約束です!!
ビジホに泊まった時は、居酒屋に行く。これが私達の最近の定番スタイル。
今回も下調べをして一応はホテルの近く、山形駅からも近いすずらん通りのお店「スズラン」に決めておきました。
とりあえずビールではありませんが…サクッと飲めて山形の郷土料理が少し楽しめたなら、他には言う事ありませんもの。
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メニューがお店の外にまで、ベタベタと張られています。
入ってみると海鮮居酒屋さん。スタッフの年齢の高さといい、店内においても至るところでB級ムードが感じられます。

5時半くらいに入店してもすでに予約でいっぱいとの事でしたが…気の毒に思ったのか、お隣とふすまで仕切られている4畳半の小さなお座敷に通されました。
今度こそ、「まずはビールで! 乾杯!」口にしてしまった後なのですけど、この小ジョッキは、ホテルに置いてあったクーポンを使ってゲット!!したもの。
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蕨と小芋・鶏肉の炊き合わせのお通し。
メニューが豊富すぎて混乱してしまいそうなので…あとは@2000円のコースでお願いしました。
豚肉の陶板蒸しに、銀ギスの煮付け。

スズラン3.jpg
一人前の天ぷら。次の芋煮と、つまみの必須アイテム・茶豆はアラカルトでオーダー。
「芋煮(いもに)」は里芋とお肉を使った、東北地方で作られる汁ものの事。
東北では秋になると河原で火を炊いて芋煮を作り、職場、学校、親しい仲間などでワイワイと食べる 「芋煮会」が盛んに開催されると言います。
中に入れる基本的な材料は「里芋」「牛肉」「長ネギ」「こんにゃく」。
どれも地元産のもので「牛肉」は「米沢牛」、「お酒」は山形の「地酒」、ついでに「水」は地元の「おいしい水」とくるから…おなべの味も、絶品になるのでしょう!
昨年9月の赤湯温泉の宿でも、夕食時には当然芋煮が出てきました。あの時も美味しかったわ。

茶豆は季節的にも当然、山形県鶴岡市の特産・だだちゃ豆ではありません。何しろ、だだちゃは「まぼろしの豆」と呼ばれていたくらいのお豆ですもの。

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小あじの若布サラダ、お刺身、握りずしもそれぞれ一人前づつ。
山形名物の「だし」をたっぷりとのせた冷奴。
これは是非ともオーダーして、食べなくてはいけませんね。
新鮮なシャキシャキ野菜と、と~ろり昆布。野菜の旨みと昆布の旨みが癖になる美味しさである、山形の漬物料理なのです。
5年くらい前でしょうか。秋田県の秋の宮温泉に行った帰りに、市内のお漬物屋さん「香味庵まるはち」で頂いてからは、我が家の食卓でも「だし」はすっかり定番となっています。http://www.yatarazuke.com/
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特に美味しい!って程ではないものの…とにかく、このお店は安かった。安くて、お腹いっぱいになりました。
母と夫は小ジョッキの後は、ビールや酎ハイに。
私は、ワインをオーダーしたのですけど…持ってくる度に、違う銘柄のものがやってきました。
メニューには「朝日町ワイン」「蔵王スターワイン」とあったのですけれどね。
別に拘りをもっている訳ではないので全く構わないけど…お店側が客の飲むワインを選んでくれるのって、何ともアバウトだぁ~~
店内は個室のお座敷がいっぱい。
そして、そのどれもが若い人でいっぱい。どこも盛大に盛り上がっていました。
リーズナブルな価格で、そこそこ美味しいから、きっと人気があるのでしょうね。
ホール係のおばちゃん達からも、おばあちゃんと言っていい年ながら、良い意味でのアットホームなムードがプンプンしていました。
味の店 スズラン さんは、http://r.tabelog.com/yamagata/A0601/A060101/6000329/


ホテルの朝食メニューは特筆することはなく、ビジネスホテルにありがちな極普通の朝食です。
しかし部屋の設えと言い、食事の提供の仕方と言い、とにかく合理的で無駄がない。
別にケチっているとかでなく、ロビーには情報収集用のPC、プリンター&コピー機。
各階にはプレッサーや製氷機等きちんとしているの関わらず、無駄なものが一切見当たらないのです。
こんなところを…国会で足の引っ張り合いをしている政治家の皆さん、T電力さんにも少しは見習って欲しいものと思ってしまいました。

この日だけは、朝ご飯も腹八分目で参りましょう!
いよいよこの後は、今回の目的であるさくらんぼ狩りです。
向かうのは、昨年と同じ東根市。
東根市はさくらんぼ生産量日本一を誇り、さくらんぼの王様「佐藤錦」発祥の地であります。
甘くてみずみずしい、真っ赤に実ったさくらんぼが、東根市ではどこへ行っても満喫出来るのです。

駅でひがしね.jpg
さくらんぼ東根駅の、駅前には東根市観光協会のテントが出ています。こちらで昨年同様、さくらんぼ狩りの割引クーポンを頂いていきます。
駅前に建つ「佐藤錦」の生みの親、「佐藤栄助翁と子供たち」の像。
このおじいさんがさくらんぼの品種ナポレオンと黄玉を交配させて、甘いさくらんぼ・佐藤錦を作り上げたのでした。

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狩りについては、また次回。今回も、まだまだ続くのでーす。
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さくらんぼ隊・リターンズ・・・日帰り温泉、そしてホテルへ [2011・6月さくらんぼ狩り]

ラーメンを食べるだけのつもりが・・・見所の多い喜多方だったから、思いのほかゆっくりしてしまいました。
米沢、上山を通り、今夜の宿のある山形へと急ぎましょう。
ホテルは昨年のさくらんぼ狩りで利用した、また今年の新年早々の新潟でも利用したホテルコンフォートです。
昨年の天童駅近くのコンフォート、ホテルそのものは十分なものでしたが夕ご飯を摂るところがとにかく少なかった。
ホテルの近所で目ぼしい所と言えば、チェーン展開の居酒屋さんに地元の居酒屋さん。あとはレストランが数軒あるのみでしたので。。。

そこで今回は、同じホテルコンフォートでも山形市内の方に決めました。
しかしせっかくの温泉王国・山形県なのですから、ここでは是非!お部屋のバスよりも温泉を楽しみたい。
温泉王国のネーミングにふさわしく・・・山形県内の各地では温泉旅館の他に、地元の方達が利用される日帰り施設が数多くあり至るところに見られるのです。

そんな中、ホテルから最も近い山辺町にある山辺温泉保養センターに決めました。
途中居眠りをしてしまっていた私、到着後に見ると広い駐車場は利用者の車でいっぱい。やはり人気の施設なのですね。

山辺温泉保養センター1.jpg
建物も大きくて豪華そのものです。
雪の多い土地柄からか、駐車場から立派な雪除けの屋根が続いています。
入浴施設の他、食堂に売店が二箇所。こちらも昨年の天童温泉と同じ、地域密着型の日帰り温泉施設のようです。

私は一人ではお風呂に入れないから、こういった日帰りの施設でも家族風呂の利用しか出来ません。
@300円と普通利用者と同じ料金で入浴出来る、家族風呂(介護風呂)は10日くらい前に電話で予約をしておきました。

山辺温泉保養センター2.jpg

案内を受けて行ってみますと・・・こちらのものはお座敷の休憩室まである立派なものでした。
この反対側に立派な広いおトイレ、洗面台&脱衣所があります。
ただし浴室の方は何のためにあるのかわからない、やたらとある手すりの存在が???
隅から隅まで手すりだらけで・・・どう考えても使いづらいものだったり、大人が使うにしてはどうしてここにこの高さであるのか?って思ってしまうものだったり・・・意味がわかりません。
また、はなはだ風情に欠けるものだったりします。
浴室そのものは広めなのに、バリアフリーを意識してか洗い場の中央に壁が作ってあって・・・せっかくの広さが中途半端になってしまっているのも、変なのって思ってしまう気持ちが否めませんでした。
こういったものを作る場合、作る側は健常者なのですから・・・それも仕方のない事なのでしょう。

それでも100パーセント「源泉かけ流し」の温泉、その泉質は素晴らしい。
母の入った大浴場では3種類の温泉を楽しめる以外に、サウナ風呂や露天風呂も新しく増設されたばかりとの事。
ツルツルするお茶色の湯は出てからもしばらく汗が止まらないくらい、強力なあたたまり加減でした。

こちらでもうひとつ有名なものは、酢だまり氷。山形の山辺町限定のかき氷です。
つい先日も、酢だまり氷はテレビでやっているのを見たばかりなのでした。
                酢だまり氷.jpg
(この画像は・・・お馴染み、食べログからお借りしてしてきました)

イチゴシロップなどをかけた普通のかき氷の上に、酢醤油をかけて食べるものです。
夕方ですでに食堂が閉まっていた為に、自販機でジュースを買って一息つきました。
http://www.town.yamanobe.yamagata.jp/yakuba/04_onsen/onsen.html


お風呂が終わったら、ビールと言う事で・・・さぁ、今夜のお部屋へと参りましょう!
山形駅そばの「コンフォートホテル山形」は、駅から歩いても約2分・・・の抜群のアクセスの良さ。

ホテルコンフォート.jpg

それだけに昨年の天童よりも、宿泊料金も高めです。
でも慣れたところの方が、何かとわかっているので使いやすいですからね。
アメリカに本社を置くチョイスホテルズインターナショナルが有するホテルコンフォート。
北海道から沖縄まで国内においても全国展開をしているホテルです。
http://www.choice-hotels.jp/cfyamaga/

シンプルで狭い!?お部屋、バスルームには必要最低限のものが全て揃っています。
でも無料の朝食、ウエルカムコーヒー、チョイスピローに、チョイスフットピローがあって。
駅近くで、インターネット無料ときたら・・・ビジネスで利用するには最適かと思えます。今回のように観光にしてもです。

あ、また長くなってしまいました。
続きは、また明日。。。


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さくらんぼ狩り隊・リターンズ・・・喜多方を散策 [2011・6月さくらんぼ狩り]

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宝暦5年( 1755年)に 創業したと言う・・・若喜商店さんの建物です。

現在は八棟の蔵が、蔵座敷・倉庫蔵・道具蔵として残されているのだとか。。。
明治末期からの店鋪 明治38年のレンガ蔵が、一際目をひくのでした。
あら、もう先に入ってしまっている人がいますね。
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現在の店鋪も、昭和6年に造られた店鋪とほとんど変わってはいないのだそうです。
店舗の奥にレンガ蔵と庭が続いています。中には入れませんがガラス越しに見学できます。
一階はすべて縞柿(しまがき)という大変珍しい材木で造られ、大切なお客様用の客間として使われていたのだそう。
登録有形文化財に指定されていて、NHKの「美の壷」でも紹介をされた、との説明を受けました。

ただ見せて頂くだけでは申し訳ないと、こちらで作るお味噌を夫が購入しました。
若喜商店さんのサイトはhttp://www.akina.ne.jp/~wakaki/

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お向かいの和菓子屋さんでさえ、こんなに広くて立派なお庭なのです。


次に行ったのは「大和川酒蔵北方風土館」さん。酒蔵見学と試飲のできる、大和川の旧酒蔵です。
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大和川酒蔵北方風土館は、4100棟余りもある喜多方の蔵の中でも寛政2年(1790)創業の老舗酒造店。

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平成2年に醸造蔵を郊外に新設したのを機に、旧蔵をそのままに開放。当時の酒造りや生活様式について学べる場となっています。

江戸期から始まる、それぞれの時代を映す酒蔵たち。

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土蔵の中では、昔の酒造り方法。大きな酒樽や道具の展示がされています。
こちらでの館内案内(説明)は要予約のところ、運良くちょうどその時間に私達も間に合いました。
これまで行くところ行くところで工場見学をしてきている、私達です。
それでもこちらで受けた案内係の方の説明、そのレベルは高かった!かなり上手です。
分かりやすい説明、順を追う毎にその気にされていく巧みさは、相当に思えます。

喜多方散歩8.jpg

そして私達の見学は地元「福島テレビ」の撮影クルーの皆さんとずっと一緒。勿論、関東では見られないけどね。

          喜多方散歩9.jpg
最後はお待ちかね、試飲を行なう所です。
色んなお酒が、無料で試飲できます。
銘柄によっては400円試飲のものもありますが、こちらでしか購入出来ない貴重な酒。
有料試飲の「いのち」は、一升瓶15,330円ととんでもない値段なのだとか。この時のグループ内でも飲まれている方がいました。
さすが酒蔵だけあり酒好きにはたまらないものかと!
特別お酒が好きなわけではないものの・・・じゅうぶん和みました。http://www.yauemon.co.jp/

これだけ見ただけでも・・・喜多方では蔵が今も、酒蔵、味噌蔵として使われているのがわかりました。
良質の水と米に恵まれた土地ならではの醸造業を営む場として、蔵が最適な建物であった事も。

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ここにアップしたものだけでなく、他にも数多く目にする事は出来ます。
全くの素人カメラマンである私でも次々と写真に撮りたくなってしまい・・・実際にはもっと数多く撮って来たのでしたけれど・・・
それは喜多方の蔵が観光のためにつくられたものではなく、現在も人が住み、使い、暮らしのうつわとしての役割を果たしているからなのですね。
喜多方の人々は蔵を誇りとして、蔵とともに今日まで暮らしてきたのでしょう。

これまではただラーメンを食べるだけ、駅周辺を歩いただけであった喜多方。
今回は、初めて訪れた人と同様に街を散策してみたら・・・懐かしい郷愁を感じさせずにはおかない、素朴な趣のある街であるのを実感する事が出来たのでした。


お味噌屋さんで伺った話によりますと・・・福島原発からこれ程離れた喜多方にしても、ただ福島と言うだけで、訪れる観光客の数は以前と比べたら約3割ほどになってしまっていると言う。
特に学生さんは全く来なくなってしまいましたとの事でした・・・
福島県はあの大震災以来、今もまだずっと大変な状況が続いているのが感じられます。
それは、農業、漁業、工場の稼動だけでなく、こうした観光産業においても同じなのです。

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さくらんぼ狩り隊・リターンズ・・・喜多方の街で、朝ラー [2011・6月さくらんぼ狩り]

今が旬の果物と言えば・・・真っ赤な赤い色の、宝石のような輝きをもつ・・・甘くて爽やかなフルーツ、見た目も可愛い「さくらんぼ」と言ってよいものと思う。
             さくらんぼ狩り隊.jpg

さくらんぼと言ったら、佐藤錦です。
その産地は、山形県。
本場・山形のさくらんぼ園で、あの小さくて真っ赤な実を木から直接もぎ取って食べる楽しさ!
普通に食べてもじゅうぶん美味しいさくらんぼながら、木から自分の口に直行する。その甘さ、爽やかさには驚きの思いでいっぱいというもの。
一度経験してしまってから・・・昨年6月に行ったさくらんぼ狩りを思い出しては、「今年も行くわよ!!」とソワソワ浮き浮きでした~~!
そこで実家の母を誘って、先週末に我ら「さくらんぼ狩り隊」の再結成があったと言う訳です。

今回の山形へは、東北道の郡山JCTから磐越自動車道で。福島県に入ったとたん、東北道の両側に広がるのは果物畑の風景です。
フルーツ王国福島の名前通り、これから夏に入って生りだす福島産の桃や梨、ラ・フランス。他県のものを頂いたり、自分でも旅先で求めたりする機会はあるものの・・・食べてみて感じる美味しさでは、福島産にかなわないものと思うくらい。。。

そんな福島県は、白河と喜多方がご当地ラーメンの街として有名なのです。
これまで私たちは何度か訪れていた、ラーメンの町「喜多方」。
前日から来ていた母の「福島へは何度も行っているのに、機会がなくて喜多方だけは一度も行った事がない。だから喜多方ラーメンも食べた事がないの~」の一言から、山形へは喜多方経由で行く事にします。
朝の9時過ぎ、喜多方に到着をしてしまいました。結構距離的にはあるかと思うものの・・・頑張って三人とも早起きをしたからなのです。
しかしそんなに早く着いてしまって、目的の喜多方ラーメンは食べられるのだろうか。
駅に観光センター、観光マップがあった事を思い出して、行ってみます。
すると、ありました!
朝からお店をやっているラーメン屋さんも、ありました!

観光センターのスタッフさんが地図を片手に、朝7時から営業をしているところ。また、お勧めのお店も教えてくれたのです。
坂内食堂1.jpg

喜多方の中で全国的に最も知名度の高いのが、坂内食堂(ばんない)。
人気店の「坂内食堂」は、店の外にできる大行列シーンでも有名なのですけれど。それでもラーメンひとつに、1時間もの行列するのは嫌です。
それが週末の土曜日とはいえ、まだ朝の9時半。オマケに小雨まじりの空模様ときて、これは私達にとっては好都合と言うものですね。
福島第一原発からは100キロ以上も離れたところにある喜多方ですが、やはり風評被害には苦しんでいるのかなと心配をしながら入店してみましたが・・・
さすがは、人気店!!
店内はすでに朝からラーメンを食べるお客様の姿で、席の半分以上が埋まっておりました。

ラーメン店にしては広めの店内。テーブル席に、カウンター席、こ上がりの座敷席と・・・年代をとわず誰もが利用しやすくなっています。奥には持ち帰り用や地方発送用のラーメンが並ぶコーナーまでありました。
真っ先に目に入る厨房では、揃いのTシャツでテキパキと働く店のお兄さん達の姿が。

朝なので三人揃って、一番量が少なめである中華そば(支那そば)をオーダーします。
                坂内食堂2.jpg

小さめの丼に、麺の量は少なめのような?その分スープが、こぼれるほどなみなみと入っています。
塩ラーメンかと思うほどに澄んだスープ、すっかり薄味に慣れてしまった私には少し塩分が強く思えるものの・・・とても美味い。
サラッとしているのだけど、しっかりと効いた出汁、控えめの醤油味です。
こちらもシッカリとコシのある手打ち麺、具とチャーシューだって勿論美味しかったです。
食べログでの紹介はこちらhttp://r.tabelog.com/fukushima/A0706/A070601/7000007/


しかし喜多方の魅力は、ラーメンだけではありません。喜多方市の観光の原点は「蔵」。
メインストリートはもちろん、裏通りや町外れにまで蔵があります。
喜多方散歩2.jpg

街をそぞろ歩いていると・・・日々の暮らしの中、皆さんが蔵を大切に守りながら生活する姿が垣間見られました。
              喜多方散歩1.jpg

そこで明日は、喜多方観光編。またお付き合いくださいね。
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