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「湯岐温泉」知っていますか?・・・⑤塙町に寄って帰ります。 [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

宿を出て・・・帰路の予定、立ち寄りたいところは特にない。さて?どうしましょう?

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外はこれ程の、上天気と言うのに。
この道はまっすぐ行ったら、天栄村へと続くわけね。天栄村と言っても 羽鳥湖、「 大丸あすなろ荘」、「グランドエクシブ那須白河」くらいしか知りませんけど。

山形屋旅館さんで食べたお味噌汁が美味しかったから、まずは塙町の「小川屋」さんへ。
道の駅「はなわ」でも購入は可能ながら、これまでの経験からも製造工場で購入した方が情報も得られる上、ちょっぴりお得なのです。
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創業は明治十二年、発酵温度の調整をせず自然に任せた醸造方法…昔ながらの製法による「小川屋代官味噌醸造元」。年老いたお母さんに代わって、公務員を辞めたご主人が跡を継いだとの事ながら。
しかし肝心のお味噌はと言えば、奥さんの化粧品&エステ店内の一部に、心ばかりと言った様相で数える程の量が並ぶだけ。なんと勿体ない!受け継がれてきた伝統の味と、製法のお味噌と言うのに[バッド(下向き矢印)]

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冷たい風が吹く中でも、一歩、一歩と季節が到来する・・・初春の息吹が感じられる光景は見飽きるものではありません。
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満開となった白梅はまさに見頃、美しかった[グッド(上向き矢印)]
            
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現役とは思えないけれども、屋根に風向計が取り付けられた「火の見櫓」。周囲の電柱に電線、街灯はないほうが良いと思います。

長野県の郷土食として有名な「おやき」!・・・ながら、ここ大子町の農家でも昔から食べられてきたと言う…同じような山間の土地ゆえ、貴重な食糧として定着した素朴な食べ物。
そんなおやきを自分たちで作って食べられるのがここ「大子おやき学校」なのでした。
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「おやき学校」の建物は、地域の中心的存在であった「旧槇野地小学校」。明治7年に創立、しかし平成8年には廃校となってしまいます。

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お茶や食事も取れる。休憩室となっている給食室。
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かつては現役で使われていたのでしょうか。
奥の方に手押しポンプ式井戸、、竃などが見えました。                 
子供の頃を思い出させる木造校舎へ入ったら、タイムスリップした気分が味わえる、地域の文化を今に伝える役割も担う内部。
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「おやき学校」ですから当然、おやきの販売はあります。売り場に立つのが、こうした施設にありがちながら・・・売る気の感じられない。商売っ気のない人でした。
その日の担当者次第であるとの感情をもちます。

栃木県内に入って、それまでの間・・・助手席でずっと寝ていたから[あせあせ(飛び散る汗)] 気が付けば、すでにさくら市=喜連川です。
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しばらく工事中であった道の駅「きつれがわ」のリニューアル後、私は初めての訪問となります。
柔らかで美味しい「温泉なす」をはじめとして、野菜類を色々物色してきました[目]
朝からしっかりと食べたこの日は、二人とも昼時になってもお腹が空かなかった為・・・珍しくスタバに寄ってお茶。
ムース フォーム キャラメル マキアートと、新商品のクラシック ティラミス フラペチーノ。スコーンをサクッと食べたらお家へ帰ろう[るんるん]
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「おやき学校」のおやきは、のざわな・きのこ・きんぴら・いもがら・あずきの5点を選びました。
食べての感想なのですが、全体的に小ぶりでボリュームに欠ける。その上インパクトのない皮、中身の餡も少なめで、一度買ったらもういいかなと[たらーっ(汗)] 体験コーナーで作りたてを食べたら、違った感想になっていたかもしれません。 
道の駅「はなわ天領の郷」では、江戸時代まで遡るとのこんにゃくの、徳用袋入りを孫娘こっちゃん用に買って。
厳選された国産大豆、自家製の糀と塩だけを使用し、添加物を一切使わない。手作り味噌「小川屋代官仕込み味噌」では、「極」「特上「青大豆」の三種類を買ってまいりました。ラベルのないのはサービス品です。
糀が多く入っているからか、甘みとこくが感じられてマイルド、自宅で作るお味噌汁も美味しく出来ました。http://www.fukushima-bimi.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E9%A3%9F%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%80%90%E7%99%BD%E6%B2%B3%E3%80%91/%E5%A4%A9%E9%A0%98%E3%81%AE%E9%83%B7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%8F%E3%81%AE%E4%BB%A3%E5%AE%98%E4%BB%95%E8%BE%BC%E3%81%BF%E5%91%B3%E5%99%8C/
安・近・短・・・で終わった、今回の温泉一泊。そこで余った予算からこの翌週もまた、新潟まで遊びに行ってしまったと言う。それについては、次回にでも。
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「湯岐温泉」知っていますか?・・・④「山形屋旅館」食事 [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

あまり旅行をしない方がたまに出かけるなら、ある程度高級な宿に泊まった方が気分は上がるのではないかと思うものの…、気分転換として頻繁に出たい我が家のようなタイプは、タカアシガニ目当てに泊まった下田の民宿=6畳一間でも全く平気。
鄙びた湯治宿好きでも、高級旅館愛好家でもない、拘りなく色々なところに泊まるのが好きなだけ(*^_^*)
…と言う事で、山形屋旅館さんの夕食。
夕食の開始は6時と決められてはいるけど、時間に合わせて個室のお食事処へ。
~~なんて書くとカッコいいものの、すぐ隣の別の部屋へ。朝食も夕食も自室から数歩のところで食べられるような配慮がありました。
事前に部屋のテーブルには追加注文出来るメニュー、豊富な日本酒のメニューはあと1~2枚あったかと。
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館内移動基本は階段ながら、厨房から料理を運ぶ専用のエレベーターはわかりました。
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お品書きと、運ばれてきたお膳は・・・前菜 花島さんの手作り刺身こんにゃく・ラデッシュ&大根なます・ホタルイカの酢味噌合え。
小鉢に、ふろふき大根、菜の花のお浸し・佃煮風おかかのせ。
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夫はいつも通りにまず「生」です。それから瓶ビールへと移行。
せっかく福島まで来たのだから、私は「飛露喜 特別純米」にします。だって「十四代」は、遠刈田温泉で呑みましたものね。
一升瓶をお部屋まで持って来て、グラスに並と注いでくれました(*^^)v
以前初めて、同じ福島の「芦ノ牧温泉」で飛露喜を飲んだ時にはただ、美味しいの一言でしたけれど…。
飲みやすくて、すっきり。そこに深みのある贅沢な味わいです!
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鉄板で焼く茨城県大子町の「厳選常陸牛」は、特製たれの他、岩塩、山葵、コショウと好みで。
焼きたてのお肉を口に入れたら、中でトロ~リ溶けました[グッド(上向き矢印)]
上等なお肉であるのを納得。本当に美味しかった(^◇^)
天然アユの塩焼きは少々小ぶりながら、天然ものですので♪ ふき味噌がそえてあります。

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お造りはヒラメ・鯛・プレミアムヤスオマス・・・と、近海ものの活魚も原発事故以降は「茨城県久慈浜」、「水戸公設市場」まで仕入れにいっていると言います。サーモンもトローリ美味しい。

熱々蒸したて茶わん蒸しは見えている三つ葉、椎茸以外にホタテ・鶏・エビ・銀杏とこれまた具沢山でニコニコしちゃいました[るんるん]
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同じく揚げたての天ぷらはふきのとう・塙町産原木しいたけ・福島ならではのメヒカリがデカッ!
※冬の福島と言えば、メヒカリhttp://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1447150676
〆のご飯は塙町のつやつやコシヒカリ、小川屋さんの田舎みそ汁、自家製漬け物。デザートの果物はオレンジといちごでした。
小さいけど静かなお部屋で、自分たちのペースで食べられ良かったです。

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朝食もまた、夕食と同じ部屋で、これは行ってすぐに撮ったものだから・・・この後すぐ窓のカーテンを開けました。朝ご飯は、明るいところで食べたいものでしょう。

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白河は表郷にある、伊藤食品の「金山納豆」、切り昆布とレンコンの煮もの、焼き鮭におかかの佃煮。
焼き海苔、鴨肉ハムのサラダには「じゅうねんドレッシング」。温泉卵に、漬物類。
シジミのお味噌汁に、自家製ヨーグルト・トマトジャム添えのデザート。
食材も出来る限り、新鮮な地のものを。また安心、安全な食材の提供を心がけている様子がうかがえる内容です。http://yujimata-yamagataya.jp/menu

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サービスのコーヒーを頂いて、そろそろ帰り支度をしないと。。

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標高の高い場所ではないけど、周りになにもない為、清々しい空。周囲は晴れやかな光と、爽やかな空気で満たされていた。
長年働いたためか脚の弱った女将さんに代わって、大旦那さんがあれこれ気を使ってくれます。
県内の日本酒を研究、仕入れを趣味と実用にしている若旦那さん、ニコニコ笑顔の可愛い若女将と・・・皆さん感じの良い温泉宿でした。
「常陸牛付きワンフロアプラン」で休前日@12420円、そこからとあるクーポン8000円を差し引いて、16840円なり。そこに入湯税@150円。アルコール代を入れても20000円少々と低料金で申し訳ない。
我が採点は・・・。
     部屋 ☆☆☆
     設備 ☆☆  
     風呂 ☆☆☆☆☆
     料理 ☆☆☆☆☆ 
     接客 ☆☆☆☆☆
     全体としては 当然☆☆☆☆☆
旅館の経営はただでさえ厳しいと思われるのに、盛況なのは泉質と関係ない立派で綺麗な施設ばかり。
この場所には身体が喜ぶ温泉と、食事。あるのはそれだけだけど、心がほっこりとなる、何もしない贅沢がありました[グッド(上向き矢印)]
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「湯岐温泉」知っていますか?・・・③「山形屋旅館」温泉 [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

山形屋旅館の庭先には共同湯「岩の湯」があり、朝7時からは日帰り入浴の利用もOK!
宿の主人から盛んに入るように勧められましたけど、その時他に入浴客がいると知り、後に。
福島県内の足元湧出の温泉、混浴風呂に限っても・・・木賊温泉共同浴場、二岐温泉大丸あすなろ荘「自噴泉岩風呂」、玉梨温泉「旅館玉梨」の混浴露天風呂へは、バスタオル巻きで経験済みながら…。

この日は先に、新館一階にある家族風呂から入りましょう。
浴室入り口脇の札を、「入浴中」にして貸切で入ります。
脱衣所は広くなく、脱衣籠と洗面台のみのシンプルな造り、しかし籐の椅子がありこれは助かりました。

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タイル製の浴室内も広くはありません。
カランはいっこ、シャンプー&リンス、ボディシャンプーとシンプル。全体としても飾りっけのない。一見これのどこが魅力なの?と思える浴室ながら。
しかし開け閉めの出来ない蛇口からつながるホースから…常に源泉が出っぱなし。勿体ないほどの温泉がドバァ~~ですから!!
カランからも直接源泉が出てくる、これもお約束[グッド(上向き矢印)]
その横のスィッチは源泉温度が40度前後と温めだから、好みの温度に加温できると言うもの。このタイマーシステムも面白い[るんるん]
全体的には2~3人でちょうど…とは、まさに家族風呂です。窓の外に見えたのは桜でしょうか。もう少し先となる開花の時期に来てみたいな(*´∀`*)

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※昔から中風の湯として知られる湯岐(ゆじまた)温泉は、標高500mの山中の花崗岩の割れ目から湧き出している、足元湧出の温泉です。
泉質は「美肌の湯」とも言われるアルカリ単純温泉で、pH9.8と強力。様々な成分が混ざり合った、温泉の刺激が少なくやさしい泉質の単純泉には名湯が多いそう。…湯岐の源泉温度39.3度は東日本大震災後、湯温が1~2度上がってしまったとの事ながら、泉質・温度ともにじっくり・ゆっくり浸かるには最適でした。
高アルカリ温泉は湯上がり直後はツルツルながら、後でガサガサになってしまうところもあると言われますけれど、ここのお湯は時間が経ってもツルツル。
道理で宿の主人八代目のお爺ちゃん、九代目となる若主人、色白美人の若女将と・・・皆さんツルツル、美肌の持ち主であった訳です。

天然岩風呂も、宿泊客は24時間利用出来ました。
その間に女性専用時間が3回あり、午前9時〜10時 午後2時〜3時 午後9時〜10時はノビノビと浸かれると言う訳。それ以外の時間帯は混浴となります。
滞在中は深夜でも入れる家族風呂へ、食後にもう一度浸かりたかった私ですが、夕ご飯で呑み過ぎた夫は部屋に戻るなりバタンキューとなって起きてくれない。その為、諦めてそのまま寝てしまったという[あせあせ(飛び散る汗)]
それでなのか、真夜中の3時過ぎに目覚めてしまい・・・この時間なら他に誰もいないはずと、夫を起こして「岩風呂」へ。

湯小屋入口の引き戸を開けると、靴脱ぎ場と靴入れ。そこにはタイル張りの洗面台、ドライヤー、そして小型の脱水機。
ガラス戸越しに浴室がいきなり目に飛び込んでくる、これも秘湯ならではの光景でしょう。
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下駄箱から奥に進むと、細長い脱衣所が続きます。手前は男性用、アコーディオンカーテンの奥が女性用と一応分かれていて、女性用の脱衣所前のガラス戸は浴室側からは見えない配慮もありました。
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そして、これ!被って着用する「湯浴み着」が用意してあります。フェルト製なのか、浴槽に入っても、バスタオルのようにフワッと持ち上がらないから良い感じ。

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湯船は2つ、メインとなるのは6~7人用サイズの長方形の湯船。源泉温度はかなりぬる温め、お湯はきれいな無色透明です[ぴかぴか(新しい)] 青く見えるのはブルーに塗られているから。
浴槽に浸かってすぐに、ツルツルの質感。ぬるぬる感がたまらない美肌の湯であるのを実感しました[グッド(上向き矢印)]
一段あがったところにある、1人サイズの浴槽。こちらのお湯は加温されているので、上がり湯として利用します。
その隣りには、源泉を使ったシャワーが一か所。こちらも温泉そのものだけに、湯温調整は出来ないけど適温でした。
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私のでは、あまりにボケボケケなので・・・(上ので精いっぱいだったのですけれど)。別のサイトからお借りしてきました。
むき出しの大きな岩、よく見ると…浴槽の一部=花崗岩の裂け目からプクプクと源泉が湧き出る足元湧出なのがわかる。
源泉を囲いそのまま湯船として入れるようにしたから、お殿様が入っていた頃の木枠の跡も見られました。
内風呂だけでは物足りない、露天風呂がないと駄目とか、部屋風呂に浸かってこそ贅沢・・・といった風潮が強くあるものの、私たち日本人はこうして古の時代から、自然が与えてくれた財産を大切に守り通してきた。そうした温泉の歴史が伝わってきます[グッド(上向き矢印)]

お風呂からあがっても、まだ早朝4時。今度は猛烈に眠くなってお布団に潜り込む。こんな非日常な時間が最高に幸せ。
昔ながらの湯治場の雰囲気が楽しめる、温かいもてなしの宿でした。
これだけ良質なお風呂をもつ旅館を知る人が少ないなんて勿体ないわぁ~~♪ でも良いの。ここへは初夏の山菜、秋のキノコと…食事も含めて、違う季節も訪ねてみたいから。
素朴な中に美味しいと感じた食事の紹介は次になります。
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「湯岐温泉」知っていますか?・・・②「山形屋旅館」館内 [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

山形屋旅館さんは家からも近く。旅行サイトでの口コミ点数も高めで、山奥だけど食事も美味しいみたい←私の場合、ここ大事[グッド(上向き矢印)]
とにかく混浴となる岩風呂から沸く温泉が素晴らしいと知り、お邪魔することにしました。
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敷地に入る手前から、手前が新館、その奥に別館。右端に少しだけ写っているのが本館の建物。渡り廊下でつながっています。
旅館と言うより、田舎にある親戚のお家みたいな。立派な瓦屋根の大きなお家ですから~~。
…と言っても全体としては広くて、2階建ての建物がコの字型に3棟建つ、泊り客も週末だけに多かった模様。
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玄関から中へ、一応お土産ものが置いてあったり、福島と言えばの「酪王コーヒー」の自販機。朝チェックをしたら、皆さん結構飲んだようで空瓶が沢山♪ 
町全体でダリア栽培に取組み、夏場はダリアの花でいっぱいになる塙町のキャラ「ダリちゃん」もいました。

予約したのは「ゆったり和室16畳フロア貸切!キッズルーム付あり☆」…と言うプラン。それは母屋の二階の部屋らしい、玄関からすぐの階段を上がって二階へ。
こちらの宿は午後1時からチェックイン可能ながら、到着したのは3時と普通の時間になってしまいました。
ずらり並ぶ廊下の奥、「竹」の間の襖ドアを開けたら・・・そう、襖で仕切られているだけでも、一応鍵はあります。ほとんど使わず済ませていましたけど。
エアコンで温められたお部屋が嬉しい。お布団は左の部屋奥へ、何時でも広げたら寝られる状態で置いてあります。
こんなスタイルながら、お布団はふかふか、シーツ・布団カバーも真っ白で清潔でした。
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床の間の前におこたが出来ていて、入ると温か~い[グッド(上向き矢印)]木のボックス内に歯磨き用のコップが入ったボックス、ドライヤー、テッシュ、ミラーと必要なものは揃っています。

この日の朝は雪が降ったそう、やはり東北の福島。ファンヒーターも使い続けたものの、こたつの温かさが気持ち良くて、滞在中は専用の椅子を使ってずっと入りっきり[るんるん]
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これがキッズルームでしたか、我々には必要のないスペースながら、この右奥に専用のおトイレがあります。
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バスケットの中に浴衣、バスタオル、タオル&歯ブラシのセット。電気ポットにお着き菓子はあっさりとした「そばの実せんべい」、茶筒の奥久慈茶も美味しかった。
それから、この袋[目] 何だかわかりますか?昔の宿で使用されていた…金庫の代わりに貴重品を預ける紙袋。映画とかで見た記憶はないでしょうか。

雰囲気としては、いかにも山奥の一軒宿と言った感じ、それと床の間にあったガムテープは、秘湯に付きものであるカメムシ対策の為。カメムシって冬場もいるのですね。滞在中に5匹やっつけました[あせあせ(飛び散る汗)]
ご覧のように防音設備なんてない、全体的に古いお部屋ながら静かに過ごせました。
その上館内は無線LAN、無料Wi-Fiも可能だったのです。

湯治目的の客が、常連客も多いと言います。・・・と言う事で、私達もまずはお風呂[いい気分(温泉)]
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温泉編は次回になりますね。
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「湯岐温泉」知っていますか?・・・①栃木~茨城~福島へ [2019・3月福島県湯岐温泉へ]

いよいよ桜の季節。開花情報も飛びかい、桜の便りが続々・・・日本列島がお花見の季節に突入しつつあります。
そうしたこの時期。私達は先週末、まだ寒さの残る福島へ出かけておりました。
幾つかブックマークしているブログで紹介をされて、ずっと気になっていた宿。メディアには登場しない・・・知る人ぞ知る秘湯の湯治場。
茨城県との県境にほど近い、福島県塙町。山々に抱かれた町のさらにその奥、福島県内でも山奥にひっそりと佇む、300年もの歴史を持つ共同浴場「岩風呂」の存在を知り、その湯に浸かってこの冬の寒さに負けず頑張った身体を温めたいなと思った次第。

自宅から塙町までの距離&移動は、寄り道をしなければ90キロ、3時間20分あまり。
そこで得意の、県内東に位置する那珂川町経由で向かう事にしました。
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自宅を出たのはゆっくり9時半頃。県道から国道、そしてまた県道と走って・・・おトイレ休憩は、「那珂川町馬頭広重美術館」です。
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「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」がコンセプト、自然豊かな町の景観に溶け込む…平屋建て切妻の大屋根を採用http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/about/architecture
私の写真はあまりにもひど過ぎますので、HPの方をご覧ください。
建物を造ったのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の設計でも知られる隈研吾氏、JR東日本の新駅「高輪ゲートウェイ駅」駅舎のデザインも同氏によるものと言います。

※平成7年1月の「阪神淡路大震災」に被災された青木藤作氏の遺族から、町へ平成8年4月、歌川広重の肉筆画を中心とするコレクション寄贈の申し出あり。
栃木県塩谷郡熟田村狭間田(現さくら市)に生まれ、肥料店を佐久山、氏家、西那須野で営み、実業家として成功するかたわら、広重の肉筆画や版画をはじめとする美術品の収集を趣味とした青木氏でした。
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広重美術館敷地内、駐車場を囲む形で植栽されているミツマタの木。枝が3本ずつ分岐する。・・・これが名称の由来♪
一見地味ながら樹皮に強い繊維があり、1万円札などの紙幣や証紙など重要書類に使われる…和紙の原料となる事でよく知られています。

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お昼を、健武地区にある「そば処 ゆりがねのやな」ですませる事にしました。
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夏場に鮎を焼いて食す「簗」が本業だけに、奥のお座敷席は…良く言えば「レトロ」、素朴な上に素朴過ぎる店内。ストーブの脇のテーブルに着席して、オーダーをしました。
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寒かったせいもあり、この日は温かな「かけ」に。漬け物と煮物がそれぞれ付いて700円、夫オーダーの「天ぷらそば」にしても800円とは、なんとリーズナブル!
田舎風そばは、地粉を使った八溝そばと呼ばれるもの。濃いお汁は田舎そばそのものながら、太い麺はのどごしよく、量もたっぷり。
本当は天ぷらのない私にも、サービスで天ぷらがあります。
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ふきのとう・パセリ・かき揚げ・カボチャ・(白いのは)ハヤトウリだそう。通常の夫の野菜天盛り合わせと比べて、1~2個少ないくらいなので嬉しい(^o^)
揚げたて熱々な天ぷらは勿論、濃い目に煮着けたキノコと根菜が特に美味しかった。
またその後も酢味噌で食べる、刺身こんにゃくがサービスで運ばれてきました[グッド(上向き矢印)]
親しくお付き合い頂いているイチゴ農家の〇〇さんから「一度、食べに行ってください」と言われていたのが関係して、この日の訪問となりました。
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しかしここって随分前なのだけれど、鮎を食べに来店したのを覚えています。

国道461号線を走り、県境を越えたら茨城県の大子町へと入ってゆく。
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道路の両側に続いているのは茶畑です。
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奥久慈は新潟県の村上市同様、お茶生産地域としては、国内最北限の茶産地となっているのです。低温多雨の気候と冬の寒さの中で育った奥久慈茶は、色が濃く、香りも高いお茶です。
泊まった宿の部屋に置かれていたのも、「日本最北限のお茶産地」で採れる「奥久慈茶」であったかと。味わい深くて美味しいお茶は、湯上りに、食後にと沢山飲んでしまいました(*´∀`*)

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大子町の久慈川に沿って北上、国道118号線から矢祭町へ。国道349号線はセンターラインもない一車線。「これが、国道なの?」と思いつつの走行。

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阿武隈山中の上流に湧く細い山道の先の温泉地「湯岐温泉」、湯岐は「ゆじまた」と読みます。
安土桃山時代まで遡る長い歴史を有するに関わらず、知名度が低く、現在でも窪地のような土地に少数の旅館と民家が集落を形成するのみ。そして現在営業をしているのは私達の泊まる「山形屋旅館」、隣り合う「和泉屋旅館」さんの二軒だけでした。
細い山道を上がって、宿へ入ります。
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