絶景を求めて、またも奥深い山中へと車を走らせます。


山の斜面のところどころから何気なく湧き出している・・・もうもうと上がる真っ白な湯煙は、迫力を感じます。


モクモクした煙の上がったところや、遊歩道のある湿原地帯を過ぎて、先を急ぎますと。。

(名前を聞いたことはおありかと・・)・玉川温泉入口は、人と車で大混雑でした。
特に行く予定はなかったものを駐車場へと誘導されて・・・、駐車場に立ち入るだけでも有料なのです。


秋田県仙北市田沢湖玉川にある、ここが玉川温泉です。

秋田・岩手の県境にまたがる、秋田側に位置しています。
山中の一軒宿にすぎなかった玉川温泉は、多様な泉質と豊富な湯量や効能から湯治場として人気が高くなって、この日も大変な賑わいぶりでした。
昨年の2月この場所の岩盤浴場で雪崩が発生、宿泊客3人が巻き込まれた事故はまだ記憶に新しいところ。

国民保養温泉地として指定され。。「悪性腫瘍に効く温泉」として紹介された後は全国的にも有名となりました。
ところが山の天候は変わりやすいもの。車内から出る事さえできない程、周囲は土砂降りの雨。


そこでこれでは・・・と、鹿角花輪駅(かづのはなわえき)まで戻ってみました。
駅は「花輪線の線名の由来となった駅」として、東北の駅百選に選定されたと言うのに・・・広い駅前広場には何もなくて、私が子供の頃見に行ったような古い映画館が目立っていたくらい。

仕方なく近くの道の駅で、お味噌をぬった「きりたんぽ」を買って食べました。随分黒っぽく写ってしまっていますけれど、材料となるのは「あきたこまち」ですね。
モッチリとした食感のきりたんぽ、香ばしく焼けたお味噌が美味しい#59126;


後生掛温泉等もある火山帯だけに、この付近はまさに温泉のデパート。
八幡平アスピーテラインは、4月下旬の冬期間の通行禁止が解除となる頃はまだ道路の両側に数メートルの雪が残っている事から八幡平名物の「雪の回廊」となると言う。
だから冬季は勿論マイカーでは見られないながら、樹氷モンスターとも呼ばれている「樹氷」がここにもあるのです。
そう言えば11月に北海道まで遊びに行った時上空から眺めたら、この付近&十和田湖周辺はすでに真っ白な雪で覆われていたのでしたっけ。


名山八幡平を横断する、山岳ワインディングロード。


雄大な景色を眺めながら、原生林の中を走るのは爽快そのものです。

そして標高が上がるにつれて、見事に折れ曲がった木々が目に入るようになります。積雪の多さなのでしょう。
コーナーごとに変化するパノラマを眺望しつつ、ダイナミックで開放的な景色の中を快走する車。


全線30キロを越える道路は走り応えがあるものの、山に付きもののヘアピンカーブが少ない為走りやすいようです。

雪の回廊、新緑の頃も良いのでしょうけれど、見上げれば青空の広がる夏の八幡平も最高に気持ちの良いドライブとなりました#59130;この分でいったら、秋の紅葉も素晴らしいでしょう#59125;


山々の連なる様子からは、自然のもつ大きさが感じられました。
私の撮った写真では、それが伝わりきれないのが残念です。


アスピーテとは、楯状火山(たてじょうかざん)だと言う。
流動性の高い溶岩によって作られたため、なだらかな台形状になっているもの。
長野県の霧ヶ峰も同じとか。ネーミングの「アスピーテ・ライン」の響きもオシャレなものに感じられます。


途中のいくつかのビューポイントからの眺めは、申し分ない美しさでした。
この道を走るのは、私達二人とも初めて。しかしその雄大かつ絶景の連続には、「ここまで来て良かった」と心から思ったものです。

さぁ、そして今夜の宿は3泊中で最も楽しみにしていたところ。開湯260年の歴史ある松川温泉の、エメラルドを溶かし込んだ乳白色のお湯を待つところであったのだ#59144;