夜のダイニングで頂いたのは、地元産のフレッシュな食材から作られる創作フレンチです。
            
夕食は19時から・・・時間になって下りて行くと、テーブルごとにセンスの感じられるセッティングがしてありました。
私達を含めて皆さんご夫婦なのか、二人組のカップルのみ。
そうこの宿は残念ながら・・・小さな子供は泊まれないの、だからこそ私達のような熟年夫婦は落ち着いてお食事が頂けるのですけれど。

席に着くと、前菜が運ばれてきます。

前菜1
・八幡平杜仲茶豚のパテ・とうもろこし(八幡平ゴールドラッシュ)のプリュレ
・フレッシュサーモンとイワシのマリネ サラダ仕立て

目で楽しめる綺麗な盛り付けには、ワインが進んでしまいます。夫は超熟プレミアムの生を。
プリュレはクレーム・ブリュレとか、デザートで使われる料理方法です。しかし地場産の質の良さを引き出してそれがデザートではなく前菜のひとつとなっているところが珍しいです。
そして味は勿論美味しい#59125;
彩りの綺麗なサーモンとイワシのマリネも、ワインに合います。


前菜2
・トマトとブッシュバジルのパン
・ゆり根の冷製スープ

冷たいスープは勿論、焼きたてが提供される自家製パンはとにかく美味しくて、ホントはもっと食べたかったです。
地ビール「モリオカ・ベアレン・クラッシック」を追加し、グラスで。

お魚&リゾット
・八幡平はなびら茸のリゾット 真鯖のカダイフ包みを添えて

これまで食べた、・・ってそれ程数多くは食べていないですけど、今回のものは本場イタリアで食べたリゾットより美味しく感じました。
カダイフとはトルコを起源とする極細の麺で、最近はフランス料理でもよく使われているのだとか。。
春巻きの皮を相当細く切ったようなサクサクとした歯ざわりが新鮮で、中が鯖と言うのを忘れてしまいそう・・・



お肉
・いわて八幡平牛もも肉・芯玉の低温ロースト
スィーツ3種
・チーズケーキ 白桃の赤ワイン煮&高原バニラアイス添え
お肉は私は美味しかったのですけど、夫は少し硬かったですって。
デザートのスィーツは特に?と言った感じで普通かな。食後のドリンクはミントハーブティをチョイスして〆。

全体的にボリュームがないように見えますが、ジャズのBGMを楽しみながら2時間ほどかけてユックリと優雅な一時を満喫しました。もうお腹がいっぱいです。
若奥さんがタイミングよく温かいものは温かくサーヴしてくれますので、どのメニューも出来立てをいただくことが出来ました。


翌朝は入浴を楽しんだ後、8時から同じダイニングでいただきます。
着席をしたら、アイルランドの歌姫エンヤの曲が流れていたかと思います。清々しい高原の朝に、選曲もピッタリ合っていました。


・見事な半熟フワフワのオムレツにソーセージ ふたつのココットにはポテトとブロッコリーのグラタン。ラタトウユ。
シャキシャキのフレッシュサラダには、グラス・ドレッシング。右は、地元・岩手産のたのはた牛乳

・パンは自家製の焼きたてロールパンが二個と、クロワッサン。
ヨーグルトはシッカリとこしのあるもの、よくあるトロトロタイプと違ってなんか身体に良さそうな感じです。
・べ-コンと根菜を煮込んだポトフ風コンソメスープ
朝はセルフでホットコーヒーや紅茶が飲めるように、ダイニングの片隅にドリンクコーナーがありました。

私達二人は、全てどれも美味しく頂きましたが、もう一組の熟年カップルさんは少し残されていたようでした。
オーナーシェフが時間をかけて作る一皿、一皿には拘りが感じられて、オーベルジュと言っていいくらいのレベルに感じます。
夕食も朝食もとにかく美味しかった、提供の仕方もオシャレでスマートです。これには大満足#59130;
ダイニングテーブルにのっていた南部鉄器のベル、壁に飾られていた同じく南部鉄器の額があまりに素敵だったから、思わず同じようなものを求めてきてしまいました。自分用のお土産#59120;

質の良い温泉にに入って部屋で寛いだ後、美味しいお料理を頂く。。
その上、宿泊料金はとてもリーズナブル。コッソリ言ってしまいますと・・私たちのお部屋ですと@10500円なのです。
満足感の高いペンションでした。
一度泊まると、必ずまた訪れたいと思えるところです。
チェックイン時に出迎えてくれた大女将と、可愛らしい二人のお嬢さんたち。
気配りが効いて明るく楽しい若奥さんと、シャイなのか奥で美味しいお料理を提供して下さったシェフ。

あ~~!再訪したい宿がまた増えてしまいました。
これは嬉しい悲鳴と言うものです#59126;
こうして3県、3軒とも全く違ったタイプの宿を選んだ結果、夫曰く「どれも当たり!!」だそうです。どこも食事が美味しい、それぞれが個性豊かでそれぞれの良さがあったものと思えます。
そしてそのどれもがリーズナブル!! お財布にも優しい宿ばかりなのでした。
それにしても、やはり東北は良いです#59125;

・・・という事で、後一回だけお付き合いくださいね。