清涼な高原の風を受けながら・・・八幡平の別荘やホテル、ペンションが立ち並ぶ白樺林を後にします。
すると目の前に現れるのは、盛岡のシンボルである美しい岩手山の姿なのでした。
また機会があるなら、もう一度ゆっくりと尋ねたい岩手県の八幡平です。
        
走行中の車内から撮っているので、何時もながらピンボケで・・・シツレイ。

そして岩手県の県庁所在地である、盛岡へ。

盛岡駅は以前訪れた時と比べたら、駅の周辺も合わせて一段と立派に整備されていました。
夫の関係から盛岡を訪れた、それは今からウン十年前。その後夫婦で温泉巡りにはまっていた頃に、近くを歩いた事はあったものの…


しかしここでは駅に立ち寄っただけ。
盛岡冷麺も、じゃじゃ麺も、わんこそばも残念ながら・・・お腹がいっぱいで食べられず。。二人とも欲張って朝から食べ過ぎたのね#59142;
ではなぜ駅へ?と疑問を持たれた事でしょう#59139;この疑問が解決するのは数か月後。
とあるビッグプロジェクトの為に(・・ってオーバーな表現だけど)私達の旅は、何時の間にか駅巡りの旅へと変わってしまったのであった#59139;#59139;
ふふ、ある事をたくらんでます!
それについては、良い結果が出たら後日報告させて頂きますね。

ここは花巻駅だったでしょうか。
童話作家・宮沢賢治生誕の地だけに、岩手が生んだ偉大な作家のポスターが貼られていました。
そしてこの場所は岩手県の遠野地方に古くから伝わる、天狗や河童の怪をまとめて柳田國男が綴った「遠野物語」の里でもあるのです。


その様な高尚なものとは関係なく、ここ花巻で(ミーハーな私が)どうしても行ってみたいところがあったのであ~~る!
それは「マルカン」という名前のデパート。http://www.marukan-group.jp/live/department/
マルカンを探して市内を走る私達。
本当にこんなところにデパートなどあるのか?と疑問を感じる頃、珍しく渋滞をしている所が一か所だけ。
そう、こここそが花巻市民だけでなく温泉マニア、またはB級グルメ好きなら知らぬものはないと言われるマルカンデパートなのです。
どうにか満車の駐車場に車を置いて、デパート内へ。レトロ感いっぱいの外観に店内、これはどう見ても昭和の百貨店。
エレベーターに乗り、6階の食堂を目指します。しかしそれは私達だけでなくて、乗っていた方全員がなのでした。
昔ながらのショーウィンドーから食べたいものを選んで、食券で購入するシステム。そしてその食券を近くのウェイトレスさんに渡して、半券を受け取る形式となっていました。

懐かしいなぁ~~!
これって私が子供の頃の、昭和三十年代。母の実家へ行く度に松坂屋や三越の大食堂でお子様ランチやクリームソーダが楽しみであったのを思い出します。

しかしエレベーターを降りた時から・・・・
「わ!スゴイ!」と思わず声が出てしまったくらい、目の前は黒山の人だかり。午後1時を過ぎていると言うのに、サスガデス#59125;
赤ちゃん連れからお年寄りまで、6階のフロアー全てが食堂になっていると言うのに、そこには物凄い数の人、人。
花巻の人口が、ここに集まってしまっているのではと思ってしまいました。
とにかく広い食堂内は、メニューも豊富。その上どれも安くて量も多いのです。
デザートのパフェが運ばれてくるのを見ても、半端じゃない数#59122;
昭和のレトロな雰囲気を残した大食堂は花巻市の名物となっていて、どこも人通りが少なくなっている中、この大食堂は常時多くの人を集めているのだとか。。

特にお盆期間中とあって・・・ここへは皆でやってきてそれぞれが好きなメニューを頼み、〆にジャンボなソフトクリームを食べる。それがひとつのレジャーとなっている模様。

地元の方を見ていると、皆さん楽しそうに召し上がっていました。
その食べ方はと言えば、プラスチックのお箸入れから割り箸をサッと抜き出して、ソフトクリームをその割り箸でもってパクパクと食べるのです。



これを見よ!
これがかの有名な、マルカンのソフトクリーム!

注文の時、「ソフトは、約50分待ちです」と言われたけど、本当にその通りでした。
「うめぇじゃ」と書かれた、花巻グルメマップの表紙を飾っている・・・花巻名物は、ひとつ150円なり!!
高さがおよそ25cmにも及ぶ特大ソフトクリームは、手で持って食べるなんて当然無理。

では実食します!
味はまぁ、普通。昔ながらのバニラの香りがします。クリームは結構シッカリとしていて、でもなめらかな舌触りでした。
それにしてもこんな大きなの、一人では食べられませんもの。
そこで周囲の皆さんを真似て、届いたソフトは割り箸でサッと半分グラスにうつして夫の元へ。

懐かしい雰囲気と昔ながらの味わい、花巻市民のパワーを感じた良い経験となりました。
わざわざ行っただけの価値はあるものと思います。
このレストランは、良い意味で「昭和にタイムスリップ」したかのような佇まいが感じられます。
全体の雰囲気も、メニューも、ウエートレスさんの制服も・・・こういうの好きだなぁ#59125;
花巻方面に出かけたら、もう一度寄りたいスポットです。


昨年の震災前に撮影したもの。少し前は140円だったのね。

            
これだけでは失礼なので・・・マルカンデパートから、花巻市内を写してきました。



花巻から、次は北上駅まで。駅のロータリーに立つ鬼剣舞。
そして一ノ関駅。一関と言えば、平泉への玄関口として有名です。
平泉はすでに足を運んでいるのでパス。ここでは息子夫婦へのお土産として地ビールを買い、適当なお蕎麦屋さんに立ち寄りし遅くなってしまったお昼を食べてお終い。

4日間で福島・宮城・山形・秋田・岩手と廻った、私達の旅もようやく終わりです。
今回の走行距離は1700キロ超、青森をのぞいた東北5県で遊んだわけですが、今回もよく遊び、よく食べた(大したものは食べませんでしたが・・・)数日間であったと思います。ドライバーである夫もお疲れ様でした。

・・・で、終わりだと普通は思うもの。
しか~~し今回には、もしかしたら続きがあるのかもしれません。
もしそれがあるようでしたら、またどうか嫌がらずにお付き合いくださいませ。広く大きな心でね#59120;