静岡おでんは牛スジのお出汁に濃口しょうゆだそうで・・・だからお汁は見事に真っ黒。味付けは醤油と伝統だそうです。
それでも味は、見た目ほど濃くはなく思いました。
100円持って子供が買いに行く、駄菓子屋おでんは私も夫も初めてです。


静岡在住のソネブロさんのところでもよく登場する、静岡市の中心部に位置する駿府城公園。

徳川家康は二代将軍の座を息子の秀忠に譲って、江戸から駿府に移り住みます。家康在城時の駿府の町は江戸と共にいわば2元政治が行われていたため、政治、経済の中心地として大いに繁栄していました。
第二次大戦後、本丸、二ノ丸部分は駿府公園として整備されて・・・巽櫓、東御門の復元もされ一般に公開されているとの事。
今回は時間がなくて入場していません。次回のお楽しみですね。
 
その駿府城公園から歩いてすぐのところに、目的のお店「大やきいも」がありました。

一目見てわかりました。
何とも風情のある建物です。
           
              
暖簾をくぐると、目の前にあるのがおでん鍋でした。
      
でも初めてだからどうしてよいのかわからず、店先でウロウロ~~
慣れて余裕が出れば、緊張する必要なんかまったくないものを。
ここでは冬は焼き芋、夏はかき氷、そして一年を通して駄菓子屋おでんが食べられる。地元では知らない人はいないほど有名なお店とか。


昭和の面影を残す、レトロな店内には広い土間。
黒く色の変わった柱や梁。土壁も心なしか焼け焦げている感じがして・・・そこに昔懐かしい食堂のテーブルあり、畳の小上がりスペースもありました。奥に見えている大きな釜に注目です。

店名が「大やきいも」ですから焼きいもは当然、その焼いもを焼く大きな釜が並ぶ様は必見の存在感が感じられました。
その日の仕入れ状況によっては、「安納芋」の焼きいもも食べられるそう・・・

看板商品の焼きいもも気になるところながら、もうひとつの名物・大学芋を頂いてみました。
ホクホクのお芋、サラリとした蜜がからんだ部分はパリッ!。自然な甘みが美味しいから、いくらでも食べられそうです。

おにぎりに入っているオカカが美味しいのは、静岡ですものね!

創業およそ100年、歴史ある木のぬくもりが広がる店内で食べるおでんは・・・お鍋から自分で好きなものを取ってくるスタイル。


1皿目は、玉子・じゃがいも・糸こんにゃく・牛スジ、・さつまあげ・黒はんぺん等・・・・
おかわりをして・・・またも、じゃがいも・こんにゃく・黒はんぺん・牛すじ・なると・白やき等・・・。
静岡おでん必須の黒はんぺんは勿論、続けて食べました。何本食べても飽きない美味しさなのです。
ほとんどが一串60円で、牛スジのみ100円。串の本数を数えて精算をします。

大やきいも

夜総合点★★★☆☆ 3.5



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焼津と言えば、焼津港。
漁港を中心に発展し、遠洋漁業・水産加工業は全国的に有名な街である焼津。

三度目の焼津であった私達、この日の宿「ホテルセレクトイン焼津駅前」、ここを選んだ決め手は格安、激安だという事のみ。
                
だって寝られたら良いのですもの。
それにしても焼津駅から徒歩1分と言うのに、なんと静かな。地方都市の夜は本当に早いです。
私達も9時前だったかしら、早々に寝てしまいました。

翌朝一番に行ったのが、もうスッカリお馴染みである「焼津さかなセンター」。

漁港で上がったばかりの魚介は勿論の事、焼津銘品佃煮・かつお節・黒はんべん・水産加工品・お土産・・・と、ここは何でも揃っているのです。


宿のパンフレットを見ていたら・・・意外な事に、焼津も、小泉八雲縁の地であったのでした。
「八雲」と名乗った事、また松江の士族の娘・小泉セツと結婚した事より、小泉八雲と言えば島根県の松江のイメージながら…
八雲とその家族が、ここ焼津を最初に訪れたのは1897(明治30)。
焼津の深くて荒い海が気に入った八雲は、海岸通りの魚商人・山口乙吉の家の2階を借り、以後1899(明治32)年、1900(明治33)年、1901(明治34)年、1902(明治35)年、1904(明治37)年と、亡くなるまでほとんどの夏を焼津で過ごしました。
八雲の描いた焼津海岸の絵もあるそうです。
私はジョージ・チャキリスが八雲を演じた、1984年放送されたドラマ「日本の面影」での印象が強くて、ドラマのシーンを思い出してしまいました。
作中で登場する「怪談」もずっと心に残っていた。中でも「幽霊滝の伝説」はラストシーンを諳んじるくらいに恐ろしいものでした。・・と思ったら今は、You Tubeで見られるのね。

その家屋があった地には「小泉八雲滞在の家跡」という碑が立っています。
家屋が面する道は「八雲通り」と名付けられ、そこから北へ進むと新川橋の近くに「小泉八雲先生風詠の地」と刻まれた記念碑がありました。
                       
八雲通り沿いに立つ風詠の碑。
このあと私達も、八雲がよく泳ぎに出かけたと言う和田浜を訪れました。

続く・・・