まさかり半島の根元、大湊からまず向かったのはむつ市脇野沢地区。

左手に広がる陸奥湾。右手に続くのは原野。
最果ての青い海、梅雨の合間の透き通った空と・・・何気ない光景なのに、素敵に見えてしまう#59126;
未だ見知らぬ青森を探しに行くだけでドキドキします。


沖合1キロに浮かぶ「鯛島」、島とその周辺は海中公園に指定されているとの事。


・・・とその海岸に下りて童心にかえり・・・貝採り、カニと戯れる爺の姿が。。誰も採る人がいないのか、この海には食べられそうな貝が沢山、いくらでも採れると言っています。

脇野沢は、世界最北限に棲むニホンザルの生育地として知られているところです。

脇野沢のサルは世界のサル類分布でも最北限。北限のニホンザルは国の天然記念物にも指定されているのです。

サルの住む海辺公園、山間にあるのはこの野猿公苑なのですが・・・訪れた時間が早過ぎて開園時刻前。

しかし立ち寄った野猿公苑のすぐ脇、国道338号の「道の駅わきのさわ」のお姉さんによると、「運が良ければこの先の山道で見られるかもしれません」と。「餌を求めてニホンザルが出没するので、バッタリ出くわすことも多いのです」って。
更には山中に棲んでいる特別天然記念物のニホンカモシカの姿が見られて・・・のんびり草を食んでいるなど、普段の生活ではなかなか見られない光景にもし遭遇できたらラッキーそのもの!


山間を奥に進むにつれ、霧が出てきました。


ドンドン深くなってくる山霧。しかし居ましたよ、おサルさんが。





それはもう、目を凝らさないと前方が見えないくらい#59142;

「やませ」と言う言葉は聞いたことがあります。
かつて農業を営む人々が、夏に吹く冷たい風を「やませ」と呼んで恐れた現象をイメージしてしまいました。それは何の根拠もないのだけれど・・・

ホテルでもらった地図に「道が悪いのでお勧めできません』と書かれていた訳を、ようやく理解出来たのでした。
これでは下北を巡る観光バス「ぐるりんしもきた」のルートにも入っていないはずです。


ボコボコに凹んだガードレールの様子も、なかなかスリリングな光景ではありませんか?な~んて言っている場合じゃない。
相当な山奥、その上知らない場所の運転は慎重に。。
地すべりが度々発生し、危険なため片側通行となっていた区間もあり・・・


サルにはアップした写真以外にも多く遭遇したものの、何せ相手は野生のサルです。
動きの素早い事!あ、あ、なんて言っている間に、山の中へ入って行ってしまうのです。
でも国の天然記念物と言うだけで、何かありがたい様な・・・
場所が日光のいろは坂であればそこにサルがいても「嫌だわ。こっちに来ないで」くらいで、何とも思いませんものね#59136;


海峡ラインから、「かわうち湖」へ。

                             
白樺林に囲まれた「道の駅かわうち湖」レイクサイドパーク。


川内地区は、海に川、森、湖…と揃う大自然の宝庫。
夏空を湖面に映す渓谷の眺めは迫力があり、これ程山奥まで開発された様子は感心してしまうものです。
その上観光客も少なく、静かでした。

更にはかもしかラインを通って、海沿いの佐井村へと。

このルートいささかマニアックすぎた気もしますが、今回も素晴らしい新たな風景に出会えました。
・・・が、しかしここまでやって来て、ようやくルートの間違いに気づいた私達。
行先を大間にしてしまった事から、名勝地・仏ヶ浦(ほとけがうら)へは海沿いの道を相当戻らなければならない事に#59143;
行く前から青森をよく知る方に、仏ヶ浦はお勧めと聞いていたのだから、出来たら遠くからでもその絶景を眺めたいものと思っていたものを。
え~い、こうなったら次回なのだ#59138;もっと時間がとれる時に来て、その時は遊覧船に乗り、海上からジックリ楽しんでやるわ#59133;

その遊覧船が出る佐井、この場所から観光船で仏ヶ浦まで往復して帰ってくるには2時間あまり。
これから先目指すは、高級マグロの町としてあまりにも有名な大間なのであ~る。


個人的な趣味であり、記録として残しておきたいものですから…このシリーズも、あと3回ほど続くのであります。