ホテルを後にして・・・向かった先は、青森、秋田の県境に位置する十和田湖でした。
          

橅林に囲まれた秘湯・蔦温泉、谷内温泉、猿倉温泉、城ヶ倉温泉、千人風呂の酸ヶ湯・・・と、元気でいた頃には夫と、レンタカーを使って八甲田山麓に点在する秘湯巡りはしていたものの。時間切れの為、十和田湖まではたどり着けず。。

また、今思えば…せっかくの三沢の街。スーパーへ行っておけば良かったなぁ#59142;遠方であればある程、地元のスーパーマーケットを覗いて見るのは楽しい#59126;
だから旅先で、その土地に根差した商品やお惣菜が並んだ光景を眺めるのは大好きなのです。
アメリカ軍の基地の街であり、青森でも地方である町のスーパーは興味深いものがあった筈なのに・・・


十和田湖畔子ノ口(ねのくち)から焼山まで約14km続く、日本を代表する景勝・・・・「奥入瀬渓流」の流れです。私の場合、焼山から子ノ口まで向かって行った訳ながら。。
途中から降りだした雨は、山中では本降りの雨となってきて・・・

太古の時代から四季を重ね続け、命を育んできた、奥入瀬の橅原生林。そこから生まれたのが、大自然の息づかいを含んだ奥入瀬源流水。

          
岩や樹林をかき分け、奔流となった流れは・・・苔むした岩を洗い、または瀬を速み・・・あるいは淵に淀んで・・・流れてゆく。
前二枚は、いかにもな奥入瀬渓流のイメージ通りの写真ながら・・・
雨による、増水の影響なんでしょうか。
 
雨に濡れた周囲の木々と。。雄々しく、力強く流れる渓流・・・
人の手では造り出せない造形美は、眺めているだけで、心洗われるような気持ちになるもの。ここ数日の猛暑続きで…このひと時が懐かしいものに思えました。

          


          
自然の力だけで、長い年月をかけて形成された・・・滝の流れ。それも奥深い山中なればこそ。
こうしたところで写真が撮りたくなるのは、考えは皆同じって事ですね。


十和田八幡平国立公園内にある十和田湖は、青森県十和田市、秋田県鹿角郡小坂町にまたがる湖。。
国内の湖沼では12番目の面積規模を誇る・・・約2,000年前の火山活動で出来た、カルデラ湖だそうです。

          
海抜400m、周囲は約46km、湖は最深326.8mと大きさは12位、深さは国内3位の神秘の湖。

日本で最も水深が深い田沢湖は、湖全体のムードは良いものの、金色に光る(これは腐食を避ける目的だと言う)
辰子像のある場所は、土産物店が連なる一角・・・湖一の賑やかな場所にたっている為、情緒が著しくそがれるのだった#59136;
その点、ここ十和田湖は・・・駐車場や軒を連ねる土産物店からは、離れた・・・歩いて行ったところ。


美しい藍をたたえた湖上にスワンボートの群れ。観光用の湖上遊覧船も運航していました。

色づきはじめているナナカマドの葉の色が・・・短い夏を感じさせます。

          
静かな佇まいで、ヒッソリと建っている。
・・・と言っても、周囲は観光客だらけだけど。。
十和田湖の、文字どおりシンボルともなっている・・・ブロンズ像である「乙女の像」です。
詩人にして彫刻家であった高村光太郎の傑作として知られ・・・光太郎はこ後も制作は続けたものの病に倒れて完成せず、「乙女像」が最後の作品となりました。
像は向かい合う二人の裸形の乙女。象のモデルになったのは、亡くなった智恵子夫人とも言われていますが・・・?
          

十和田湖と奥入瀬渓流は、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地のひとつ。
新緑や紅葉の名所としても知られ、この日も湖周辺の風景を満喫する為に訪れる人で賑わっていました。
新緑や紅葉の季節は勿論、冬の十和田湖もきっと幻想的で美しい事でしょう。
湖の「蒼」、降る雪の「白」。モノトーンの風景って、オシャレで素敵#59130;
しかし半端ではない寒さが伴うのは確か、やっぱりやめておきましょう。