空一面、雲に覆われてしまっていた日。先々週の週末は、山梨県の南部町にある「船山温泉」へ遊びに行ってきました。
GW中に遠出をしなかったので、ホンの少しだけでも旅行気分を味わおうと(…と言いつつ一泊ですが)
リラックスが欲しい、それでなくても新緑の季節は好き#59125;目にも、心にも優しい景色が楽しめますものね。

船山温泉といっても、どこそれ?ってわからない方がほとんどかと思われまするが。。
山の中にある一軒宿、その上全くメジャーな温泉地とかじゃないから・・・名前も知られていないのでしょう。
そんな宿のイメージといえば、歴史だけあるものの・・・昔ながらの温泉旅館#59142;
しかし結果から言えば、思っていた通りにそこは良い宿でした#59125;

全12室の小さな宿は、温泉マニアの間では知る人ぞ知る人気宿。それだけに、簡単に予約など取れないと諦めていましたら・・・GW後の中途半端な時期も関係してか、週末でも空室あり。それではと速攻で予約を!


当日は、あいにくの雨#59143;
北関東自動車道から、東北道へ。そして再びの北関東道から下りた後・・・麦畑の続く群馬県内を通り、埼玉県の秩父へ。
          
山間へ向けて走ってゆく。
前方はどこも、もや~~って感じに霞んでいます。

ボンヤリとした風景ながら、山の空気からは湿気を帯びた深緑の清々しさが感じられるのです。

秩父の街中を過ぎ、県境の「雁坂トンネル」を目指してひたすら走る。
秩父から奥へ、奥へと向かっていく道中は・・・木々が繁る緑のトンネルをいくつも過ぎるのでした。

ずぅーと以前だけど・・・、真冬の雪の中を早朝に走った時の、雪景色の美しさは今でも忘れられません。
なにもかもが純白に縁どられた世界#59130;そこへ朝日が煌めいた瞬間は…まさに夢の世界。


この場所は高低差がある為に、道路がループ橋となっているのです。そう、伊豆河津のループ橋と同じように。


肉眼だと、もう少しハッキリ見えたのですが・・・。
       
どんより曇った空の下なので、写真もこんな感じにしか撮れませんでした#59142;実際は、絶景でしたよ。

トンネル内の県境を越えて、山梨県内へ入ると、最初にあるのが道の駅「みとみ」。
ここまで来たら、山梨側からの富士山の姿が望めるはずながら。。この状況ですもの、最初から無理とわかっていた#59136;
まだ元気でいた頃には夫婦して温泉巡りにハマり、ここ山梨へも何度か足を運んだものでした。

時間的には、この辺りでお昼を食べておきたい。そう、宿の夕食を美味しく頂くためにも、お昼は早め、軽めが正解だと思います。
雨で寒かったせいもあり、「山梨だけに、今日はほうとうを食べよう!」との事に。
しかし私達、甲府への途中であるここ石和ではついウッカリ・・・全く同じ店で続けてほうとうを食べてしまった…そんなバナナ!な経験があるのでした#59142;
ほうとうが食べたい、でも三度目は避けたいと思いつつ走っていったら、それらしきムードのお店がありました。
「三心亭 おいがた」さん。甲州の郷土料理をはじめとした料理のほか、釜飯や定食がメニューとして並ぶ。また本格的な鰻も食べられるお店。

山梨でほうとうといえば、「ほうとうの小作」を思い浮かべてしまうものの、小作まで足を延ばす程でもなかったから。。
しかし食べた感想としては・・・。
麺の太さ&コシ、ベースとなる汁の感じも、小作の方が美味しい、私の好みだって感じてしまいました。
清里で食べた、小作のほうとうは美味しかったな。・・・と思ったら、石和駅の近くにあったのね。
平たい麺がスープを吸ってしまいそうだったので、半分は夫に食べてもらいました。
石和温泉が近いだけに、駐車場に並ぶ車は他県ナンバーが多かったです。



甲府盆地を過ぎてからは、国道52号「身延線」を、富士川を真横に南下するのみ。冷泉で知られる下部温泉、信仰の地・身延を過ぎた頃・・・また居眠りしてしまった私#59137;お腹が満たされたら、眠くなるのは当然の流れなのですから。。

「着いたよ」の声に起こされて、ハッと気づいた時は南部町から船山川に沿って走っている最中。
船山温泉の看板を見ながら、狭く細い道を進む。

周囲には、ホントにホントなにもない。
奥まった沢の手前、川にかかった船山橋を越えると宿が見えてきました。
        
続きます。