かねてより温泉通の間ではよく知られた存在だった・・・「牛乳屋食堂」。
今更の思いはあったものの、食べてみないことには語れません。芦ノ牧温泉にで立ち寄りした目的はこちらでした。

もう一軒の人気店「〇えんで食堂」さんとこちら、近づくと車と人の多さで「ここ」ってわかるのです。
想像を超えて立派な三階建ての店舗建物。
親しみやすい雰囲気のオジちゃん=オーナーさんは車の誘導、客の一人一人に挨拶をするなど気さくで愛想が良い。向かいにオープンした売店の方で休んで待つよう・・・接客しています。
今春、牛乳屋食堂の売店オープン!
                    
真新しい店内には、牛乳屋の持ち帰りラーメン、オリジナルグッズが並び、「酪王牛乳」やソフトクリームコーナーあり。

店頭に設置された紙に名前を記入して待つ事しばし。11時オープンで一巡目が入店したばかりであった模様。
その間にオーナーから、情報収集をしておきました。

※創業90年の牛乳屋食堂。店の始まりは大正から昭和へ、馬から鉄道へと交通機関が替わった頃です。
初代キヨノばあちゃんが馬車宿をしていた現在地へ嫁いできました。それが芦ノ牧温泉駅前の「牛乳屋」の始まり。その後近所に住む中国人からラーメンの作り方を教わって、牛乳からラーメン店へと変わり・・・。
二代目トキ子ばあちゃんが、横浜からソースかつ丼のメニューを持ち帰ってきて、ラーメンとソースカツ丼の味を提供しようと立ち上げた本店舗。
初代キヨノばあちゃんの味は、代々のお嫁さんが引き継いできているそう。現在は三代目の節子さん、四代目美紀さんがその味を守りながら進化もさせている・・・元祖会津ラーメン店なのでした。
順番が来て、いざ店内へ。
 
メニューの一部です。そう広くない店内ながら、ラーメンだけに短時間で食べられるから回転は早いのです。

牛乳屋ミニセットは、 半ラーメン+ミニカツ丼+小鉢+牛乳で 1,050円。ハーフサイズのラーメンに、同じくハーフの選べるミニカツ丼、牛乳、サラダ、漬物の付く人気のセット。
          
じゅうぶんなボリュームながら、これだけでは申し訳ないから、ミルクみそラーメンも。
味噌味に牛乳がプラスされることで、会津ラーメンとは全く違った旨みにコクと。飲み干したいくらいスープが味しかった#59125;

柔らかに煮込まれ厚めにスライスされたチャーシュー、海苔、メンマ、ナルト、ネギのトッピング。
一口飲むと、旨味の強い醤油味のスープがこれまた美味しい、期待をせずにオーダーしたものの、レベルの高さが伺えました。どちらかと言えば太麺だから、これくらいインパクトの強いスープが合うのかも。
代々継ぎ足しで作っている牛乳屋秘伝のソースのかかったカツとご飯。・・・そんなソースカツ丼を卵でとじてある煮込カツ丼←珍しいでしょう?ソース味とカツ丼の甘辛さとの両方味わえます。ミニサイズのハーフカツ丼でもボリュームがありました。

選べる牛乳は考えもしないで、白・カフェオレ・フルーツから、「フルーツ牛乳」と言ってしまったのだけど・・・、
                                
フルーツ牛乳は岩手小岩井牧場のながら、白・カフェオレは地元福島の「酪王牛乳」なのです。
酪王牛乳カフェオレは、二回泊まったペンション「プチポワ」さんで何時もお土産で頂いてます#59126; せっかくだもの福島でコラボしなくてはダメね。

会計の時には、カウンターの下に置いてあったキュウリも一緒に。採りたて新鮮であるだけでなく、5本で100円と安かったから。
待ち時間はあったものの、食べて良かった牛乳屋食堂ラーメン、煮込みソースカツ丼。一度に両方味わえる上、満足できる美味しさ#59125;
入店時に私の様子から、女将にそっと「テーブル席の方へ」と指示するなど、さり気なさがニクイです。
人気があるからと驕らない姿勢、店のスタッフの熱心さも、好感のもてるものでした。