宿のすぐ近くにある「藤城清治美術館」へ。
        
子供の頃、母が購読していた…「暮しの手帖」紙面にて、藤城清治は長年にわたり影絵を連載。
または様々な影絵劇、「みんなの歌」のバックでも作品は使われていました。

コロナ可渦につき、最初に入館についての細々とした説明あり。
一度に入館できるのは30名まで、それも1時間以内に観て出てくるようにですって#59136; 整理券が配られてはじめても、30枚で終わり。検温・手の消毒は当然、タイムスケジュールにのっとった整理券配布時間も決められているなど色々難しく、これでは客の方が見せて頂く気分になってしまう#59142;
私達は宿が近かった為に早めに来られたけれど、すでに二巡目=10時からの列に並ぶ方の姿も見られました。
私でちょうど30人目とあり、「じゃ、車の方で待っている」と夫。ご一緒した奥さんから「御主人、残念でしたね」とお声をかけていただいたものの、本人全く興味のない様子から「家は大丈夫なのです」と言っておきました(^^ゞ
それにしても外で待っている間の寒かったこと#59136; 冬のダッフルを着てきて正解!でもシンシンとした寒気が足元から上がってくる#59143;

ようやくGOサインが出て、中へ入ります。長屋門 を通り抜けると、そこは美しい那須の森。

これまた、変な写真で失礼します#59142;
林の中、ネコプレートが道案内。途中、チャペルもある。中は藤城氏デザインのステンドグラスで埋めつくされていて華やかです#59130; ここでは結婚式もできるそう。


入館料金は大人@1800円。親子4人で入館したら、一体いくらになるのでしょう?はるばるやって来る遠くからの来館者もいるはず。一時間と時間制限まで設けているのだから、もう少し安くても良いのではないかな。
出口から入って、帰りはまた来た順路で戻る仕組み。通常であれば好きな作品を、自由に何度でも見られる・・・館内の構造からそう感じられます。

ショップに、カフェ(コロナ中はやっていません)の先、美術館入口からは写真撮影禁止。

展示品の最後は、6メートル水面と鏡に映し出された圧巻の影絵 「魔法の森に燃える再生の炎」。
印象的であったのは、八十代半ばとなった藤城清治が、「東日本大震災」後の福島へ入って、白い防護服に身を包み、折り畳み椅子に座りデッサンを続けるその姿。
「原爆ドーム」を描いた「悲しくも美しい平和への遺産」も、画家としての覚悟が見てとれた気がしました。

「月光の響き」

                 
         「大きな祈り」           
         

「生命讃歌」

観覧車や楽器、魚、鳥、自然の背景を、一枚の影絵で緻密に表現した大作「生命讃歌」。

日本における影絵の第一人者、藤城清治氏。
影絵劇に始まった作品は「こびと」、かえるの「ケロヨン」など独特のキャラクターとともに幅広く知られています。
1924年生まれの藤城氏の・・・創造する作品に込められる情熱や祈りは、夢や希望で満ち溢れて生きるよろこびや自然の美しさ、生命に対する讃歌を表現し・・・人々を魅了します。
入館料が高い、何となく嫌な感じ( ̄へ ̄井)としつつ、展示作品は見ごたえがはあった#59125;

家で壁を飾るものは必要としませんし、ポストカードもすでに沢山ある。
                          
・・・で購入したのは、チェロの音色が好きだから・・・小人がチェロを弾くピンバッチ一個だけでした。