18時なると「夕食の準備が整いました」の館内放送があり降りていく、一階フロント横の食事処へ向かうと、このボロ宿(←褒めているつもり#59142;)からは想像もつかない、素敵な夕食が待っているのでありました。
      
お待ちかねの夕食です!このひと時を楽しみにしていた!
宿の外観&設備とは一致しない、料理がずらっ~、ハイセンスな盛り付けで並んでいます#59125;
隣りさんも喜ばれているご様子♪

手前は枝豆豆腐・鹿肉のロースト・隣には鯛の焼き物、鱧の湯引き&梅肉・冬瓜・下にはプルプルのジュンサイが隠れています。どれも家では食べられないものばかり!
この辺りに鹿はいくらでもいるけど、車の事故にあたった個体は全体に血が回ってしまって、その肉は食用にはとてもならないとか。ジビエ料理の難しさをうかがい納得です。
その奥の高めのガラス器の中身は、エビの何かだったと、食べる事に集中してしまい…失念#59142;
やはりお品書きが欲しかった#59138; その日の仕入れによりメニューは変わるのでしょうけど、手書き&コピーでいいからお願いしたかった(^_^)
ピンと立った串刺しは鰻のくりから焼き、国産である愛知産鰻使用だそうで、細かな作業による香ばしさと、味わいの良さと#59138; 
どれもご馳走で、ここが栃木の山奥・川治温泉であるのを忘れさせてくれました。小さなグラスには、バターナッツかぼちゃの冷製スープ。
コハダの後ろにあったのが何であったかも思い出せません、カボスの裏側になる透明のゼリー状はトマトのジュレ出汁と、絶妙な季節感が目を惹きます。
ひとつ、ひとつに手の込んだオシャレな器に盛られた料理に、目でも楽しませて頂きました。食材、味付け、盛り付けと、どれも完璧です。
後で伺いましたら、ご夫婦ともにここ川治の生まれ、ご主人が作るお料理は、どこかで修業したとかでなく、本を読んでの独学との事。

お造りは鮪・鯛・光ものはブリヒラ?もう一品と、陰に肉厚の大きな帆立。冷え冷えてのガラスの器に、どの魚も新鮮ぷりぷりで鮮度の良さが伝わります。当然美味#59138; アナゴ、夏野菜色々と刻みモロヘイヤの冷やし鉢。

この夏お初であった、アユの塩焼き。地元産和牛の紙鍋は野菜も下にタップリ入って、甘辛い味付けはご飯に合うと感じました。

お次は揚げたて熱々のエビ、後ろに舞茸にナス・しし唐・サツマイモなどの天ぷらは抹茶塩で。
茨城県産の拘りの蕎麦粉でもって打ちたての手打ち蕎麦。他のを食べていて口にするまでに少し時間がたってしまっていたが、キンキンに冷えて美味しい♪ 汁は少々しょっぱめかも?
女将さんは宿の娘さんで、そのお父さんが粉から挽いて打つ自慢のお蕎麦だそうです。チェックアウトの後に、別棟にある蕎麦工房も覗いて見てきました。
酒の肴がいっぱい!しかも時間をかけて食べたせいか、これ以上呑めない、食べられないから。デザートは無理やりって感じでしたね^^
         
酒粕のムースにブルーベリーコンポート(蜂蜜入り)。
蜂蜜はお爺さんの実家、鹿沼市の養蜂所(そこは知ってますし、パンケーキを食べにも行きました)で採れたものだそう。
ひとつひとつが素材にこだわった、そして手間のかけられた素晴らしい夕食。
夕食中に翌朝が楽しみになるほど、美味しく丁寧に作られた食事でした。ビールの大瓶が700円なりも良心的!
食事している間も二組だけなので、適度な会話を交わしあって・・・、聞けば7月から運航開始となった東武の新型特急「スペーシアX」乗車目的での宿泊とか。都内S区のE在住だそう。後で息子に尋ねたら「Eに住んでいるだけでお金持ちだよ」だって!?


翌朝は8時開始となります。食事処に先に着いてパチリ#59009;
お茶は部屋の隅にセットされていて、夕食同様にセルフです。

朝のおかずでも一杯出来そうに、多彩なおかずが並びました#59126;
個別に撮るほどではありませんけど、ハムサラダ、山かけに納豆。鶏肉と根菜の治部煮風、タップリのもずく酢、笹かま&ワサビ漬け、上手に焼けた鮭、切り干し大根、カボチャのいとこ煮、美味しく漬かったぬか漬け、具沢山のお味噌汁。
 
お櫃に目いっぱいのご飯で、私は一膳。夫はご飯をどのくらいお替りしたでしょうか。
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な、なんと!お替りを三杯も食べたのでした! おかずには困らないとはいえ、食べ過ぎよ#59142;

食事に関しては口コミ通りの素晴らしさで、その他のマイナス点をカバーしている感じです。お蕎麦も美味しかった。その他鹿肉、鱧、穴子と盛りだくさんでした。
宿のご夫婦はそろって感じ良く、一生懸命さが伝わってくれる様子も見受けました。ただ家族だけで営む宿だけに、行き届いてないか所もいくつかは目立ちましたが、施設に拘りなく、美味しい食事目的の方にはお勧めの宿です。
周囲には閉館をしてしまった旅館、また大手のグループ宿へと変わってしまった一〇閣、☆野グループの傘下に入った宿屋・伝〇と言った施設たちと比較しても、頑張っているなぁと関心しました。
温泉は掛け流しで湯量も多く、満足度が高いです。家庭的なもてなし、料理が美味しい小さな温泉宿「白井屋」さん#59126;
9月3日(日)より一泊、@13200円、プラス入湯税にアルコール代とお手軽に済んだ一泊旅でした。

10時前にチェックアウトして、このまま帰ったら昼前に自宅に着いてしまいますが、外は久しぶりの雨降りで困ったちゃんですね~~。

雨が上がった後も、山際からは霧が立上って、久々の涼しさ!