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そうだ、川治へ行こう・・・③川治温泉「元湯白井屋」食事 [2023・9月県内・川治温泉]

18時なると「夕食の準備が整いました」の館内放送があり降りていく、一階フロント横の食事処へ向かうと、このボロ宿(←褒めているつもり[あせあせ(飛び散る汗)])からは想像もつかない、素敵な夕食が待っているのでありました。
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お待ちかねの夕食です!このひと時を楽しみにしていた!
宿の外観&設備とは一致しない、料理がずらっ~、ハイセンスな盛り付けで並んでいます[グッド(上向き矢印)]
隣りさんも喜ばれているご様子♪
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手前は枝豆豆腐・鹿肉のロースト・隣には鯛の焼き物、鱧の湯引き&梅肉・冬瓜・下にはプルプルのジュンサイが隠れています。どれも家では食べられないものばかり!
この辺りに鹿はいくらでもいるけど、車の事故にあたった個体は全体に血が回ってしまって、その肉は食用にはとてもならないとか。ジビエ料理の難しさをうかがい納得です。
その奥の高めのガラス器の中身は、エビの何かだったと、食べる事に集中してしまい…失念[あせあせ(飛び散る汗)]
やはりお品書きが欲しかった[exclamation] その日の仕入れによりメニューは変わるのでしょうけど、手書き&コピーでいいからお願いしたかった(^_^)
ピンと立った串刺しは鰻のくりから焼き、国産である愛知産鰻使用だそうで、細かな作業による香ばしさと、味わいの良さと[exclamation] 
どれもご馳走で、ここが栃木の山奥・川治温泉であるのを忘れさせてくれました。小さなグラスには、バターナッツかぼちゃの冷製スープ。
コハダの後ろにあったのが何であったかも思い出せません、カボスの裏側になる透明のゼリー状はトマトのジュレ出汁と、絶妙な季節感が目を惹きます。
ひとつ、ひとつに手の込んだオシャレな器に盛られた料理に、目でも楽しませて頂きました。食材、味付け、盛り付けと、どれも完璧です。
後で伺いましたら、ご夫婦ともにここ川治の生まれ、ご主人が作るお料理は、どこかで修業したとかでなく、本を読んでの独学との事。
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お造りは鮪・鯛・光ものはブリヒラ?もう一品と、陰に肉厚の大きな帆立。冷え冷えてのガラスの器に、どの魚も新鮮ぷりぷりで鮮度の良さが伝わります。当然美味[exclamation] アナゴ、夏野菜色々と刻みモロヘイヤの冷やし鉢。
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この夏お初であった、アユの塩焼き。地元産和牛の紙鍋は野菜も下にタップリ入って、甘辛い味付けはご飯に合うと感じました。
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お次は揚げたて熱々のエビ、後ろに舞茸にナス・しし唐・サツマイモなどの天ぷらは抹茶塩で。
茨城県産の拘りの蕎麦粉でもって打ちたての手打ち蕎麦。他のを食べていて口にするまでに少し時間がたってしまっていたが、キンキンに冷えて美味しい♪ 汁は少々しょっぱめかも?
女将さんは宿の娘さんで、そのお父さんが粉から挽いて打つ自慢のお蕎麦だそうです。チェックアウトの後に、別棟にある蕎麦工房も覗いて見てきました。
酒の肴がいっぱい!しかも時間をかけて食べたせいか、これ以上呑めない、食べられないから。デザートは無理やりって感じでしたね^^
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酒粕のムースにブルーベリーコンポート(蜂蜜入り)。
蜂蜜はお爺さんの実家、鹿沼市の養蜂所(そこは知ってますし、パンケーキを食べにも行きました)で採れたものだそう。
ひとつひとつが素材にこだわった、そして手間のかけられた素晴らしい夕食。
夕食中に翌朝が楽しみになるほど、美味しく丁寧に作られた食事でした。ビールの大瓶が700円なりも良心的!
食事している間も二組だけなので、適度な会話を交わしあって・・・、聞けば7月から運航開始となった東武の新型特急「スペーシアX」乗車目的での宿泊とか。都内S区のE在住だそう。後で息子に尋ねたら「Eに住んでいるだけでお金持ちだよ」だって!?

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翌朝は8時開始となります。食事処に先に着いてパチリ[カメラ]
お茶は部屋の隅にセットされていて、夕食同様にセルフです。
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朝のおかずでも一杯出来そうに、多彩なおかずが並びました[るんるん]
個別に撮るほどではありませんけど、ハムサラダ、山かけに納豆。鶏肉と根菜の治部煮風、タップリのもずく酢、笹かま&ワサビ漬け、上手に焼けた鮭、切り干し大根、カボチャのいとこ煮、美味しく漬かったぬか漬け、具沢山のお味噌汁。
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お櫃に目いっぱいのご飯で、私は一膳。夫はご飯をどのくらいお替りしたでしょうか。
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な、なんと!お替りを三杯も食べたのでした! おかずには困らないとはいえ、食べ過ぎよ[あせあせ(飛び散る汗)]

食事に関しては口コミ通りの素晴らしさで、その他のマイナス点をカバーしている感じです。お蕎麦も美味しかった。その他鹿肉、鱧、穴子と盛りだくさんでした。
宿のご夫婦はそろって感じ良く、一生懸命さが伝わってくれる様子も見受けました。ただ家族だけで営む宿だけに、行き届いてないか所もいくつかは目立ちましたが、施設に拘りなく、美味しい食事目的の方にはお勧めの宿です。
周囲には閉館をしてしまった旅館、また大手のグループ宿へと変わってしまった一〇閣、☆野グループの傘下に入った宿屋・伝〇と言った施設たちと比較しても、頑張っているなぁと関心しました。
温泉は掛け流しで湯量も多く、満足度が高いです。家庭的なもてなし、料理が美味しい小さな温泉宿「白井屋」さん[るんるん]
9月3日(日)より一泊、@13200円、プラス入湯税にアルコール代とお手軽に済んだ一泊旅でした。

10時前にチェックアウトして、このまま帰ったら昼前に自宅に着いてしまいますが、外は久しぶりの雨降りで困ったちゃんですね~~。
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雨が上がった後も、山際からは霧が立上って、久々の涼しさ!
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英ちゃん

料理も美味しそうだけど器もお洒落だね(^_^;)
お替りを三杯も~若いね(;^ω^)
by 英ちゃん (2023-09-18 23:43) 

Boss365

こんにちは。
館内放送の「夕食の準備が整いました」は、合宿していた宿を思い出します(爆)。
また「想像もつかない、素敵な夕食」の文字あり、期待を裏切る?サプライズです!!
「隣りさんも喜ばれているご様子」のお文字あり、関係ないですが、一安心です。
豪華な料理ですが・・・
後で写真見ながら確認する事も出来る「お品書き」はあった方がベターですね。
「鰻のくりから焼き」確実にお酒や食が進む一品です。
「バターナッツかぼちゃの冷製スープ」は、ほっとする旨味・美味しさありです。
ところで、ご主人が本を読んで独学の料理、ビジュアルも含め素晴らしいですね。
「アユの塩焼き」最近食べていませんが、いい焼き色です!!
揚げたての天ぷらに手打ち蕎麦、手打ち蕎麦は少し時間が経ってから食べたみたいですが・・・
「美味しい」の文字あり、工夫して出されてますね。
また「酒の肴がいっぱい」(爆)頷くばかりです!!
都内S区のE在住、S区沢山あり?分かりませんが・・・
「スペーシアX」乗車目的での宿泊なので、お金・時間に余裕ある方ですね。
ところで「朝のおかずでも一杯出来そうに・・・」(爆)同感です!!
また、夫さん「お替りを三杯」の文字あり、元気な証拠かな?
「白井屋」さん、大変美味しい食事あり、宿泊料金もお手頃で好感触です!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-09-19 00:46) 

hana2023

英ちゃん さんへ
おはようございます。
和食器の高価さ、オシャレ感は伝わりましたか?

Boss365さんへ
おはようございます。
何分にも大きな宿でしたので(笑)
先付けもこれだけ凝って、種類豊富にありましたから、忘れてしまった品が多くありました。
鰻のくりから焼きは、あの柔らかでぬたぬたした身をどうやってこれほどきっちり綺麗に巻いたのか不思議なくらい、でもそれが旨味を閉じ込めたコツなのでしょう。
あのひょうたん型のバターナッツカボチャは、私など見るだけで敬遠してしまうものですのに、美味しいスープでした。
朝食も手抜きなしの、おかずが沢山です。
Eはクリスマス時期にバカラのシャンデリアでブログに登場するところ、ただ他所の方を特定されるのはまずいのではとイニシャル表示としました。「スペーシアX」乗車も個室だったとか。
家の夫、他所ではたくさん食べる人です(爆)
前記事では面倒で記事の中身を読まない方ばかり、隅をつつくようなi指摘が多くありましたけれど、施設面の古さを美味しい食事がカバーする、良い宿のひとつと感じられた滞在となりました♪

by hana2023 (2023-09-19 09:11) 

まつき

なんと、お料理はご主人の独学ですか!
修行などしなくても、やる気?とセンスさえあれば、
美味しく美しく完成するもんなんですねぇ(@_@)
にしても夕食も朝食も品数が多くて楽しめちゃいますね。
これだけの種類を用意するのは宿泊数に関係なく大変ですものねぇ。
by まつき (2023-09-19 10:06) 

hana2023

まつきさんへ
朝食の家庭的な煮物はどうかわからないけど、家では食べられない料亭の食のような先付の数々、これまでに泊まった方のブログ記事ではガラリと変わるけど、どれもご主人が作られている模様。
ハード面の不備を、提供する食事でカバーしている。それが例えふた組であっても、泊まってみて納得のお宿でした。
by hana2023 (2023-09-19 10:20) 

溺愛猫的女人

アユの塩焼きがとても美味しそう~3本くらい食べたいです!!!
by 溺愛猫的女人 (2023-09-19 13:32) 

末尾ルコ(アルベール)

いずれも素晴らしいお料理の数々、目を奪われてしまいます。
鹿肉はいきつけのフランス料理店で何度となく食しておりますが、美味しいですよね。でも事故に遭った鹿は使えないとは知りませんでした。このあたり、「生き物」を料理しているという実感が沸きます。
朝食メニューはオーソドックスなお料理が多いようですが、それらが丁寧に調理され、しかも品目多く並べられると、俄然食欲が湧きますよね。

そういえば、9月17日「ぴあフィルムフェスティバル」のトークイベントでフランスのアルノー・デプレシャン監督が熱愛する日本映画を語り尽すというプログラムがあったようですが、彼が選んだ映画が何と『女囚701号 さそり』。梶芽衣子本人も招かれて二人で素晴らしいトークが展開されたようです。
梶芽衣子『さそり』をご自分の代表作と誇りに感じているようですし。こういう展開、胸が熱くなります。なにせ昨今の日本人、「代表作」とはどのようなものか、理解できてない人が多いですから。俳優の中にもそういう人たちがいるのが悲惨な状況と言えます。
それにしてもデプレシャン監督、『さそり』、そして梶芽衣子について語る、語る。こうした超一流の監督はもちろんですが、フランスはジャーナリズムも日本とはけた違いのレベルです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-09-19 20:44) 

hana2023

溺愛猫的女人さんへ
その年によっては、一年間に鮎の塩焼き、焼き岩魚を、これで何匹目?なんてこともありましたけど、この夏はお初であった鮎でした。昨日の外出先でも焼き鮎が売られていましたけど、見るだけにしておきました^^

末尾ルコ(アルベール)さんへ
鹿肉は北海道のぬかびらで、また草津にあるジビエ&イタリアンで、鹿肉はいただいた経験はあったものの「お肉の血ぬきが余程上手にしてある」程度の説明しかありませんでした。
この宿のお爺さんが狩猟も趣味と仰っていたから、この説明があったものと考えます。
食した経験はどこで口にしても「美味しい」とまでは残念ながら感じられないのでした^^
>俄然食欲が湧きますよね。
nice!フォローをありがとうございます(爆)

アルノー・デプレシャン監督←残念ながら作品、ご本人共に存じえない方ながら、それにしても遥かに遠い遠方の国の方が。熱愛する日本映画を語り尽すというプログラムで来日。
半世紀も前に撮られた日本映画、決して名作と認められる一作でもない、ジャンクな作品が今なお一部のファンの間では愛され続けている。
現在の日本人の間では、梶芽衣子の名前、存在を認識していない人々がほとんどであるでしょう。
梶さん本人は年齢と芸歴の長さに比例するがごとく、丸く穏やかな歳の重ね方をされていらして、時に出演作品を見かけますと私も嬉しくなってしまう女優さんの中のひとりながら、そうしたトークイベントへの参加をされる素晴らしさ。
お教えくださった特別プログラム、上映終了後に主演を務めた梶芽衣子とトークショーについては、ググって短い記事を読んだのみでありながらも、良質な作品、優れた俳優、女優に年月は関係ない。永遠であることの証明には、本当に胸が熱くなる思いがします。
貴重な情報をありがとう存じます。





by hana2023 (2023-09-19 22:25) 

tarou

こんばんは、石見銀山(五百羅漢)にコメントを
有難うございました。
元湯白井屋は器も素敵で、料理も美味しそうです。
機会が有れば泊まって見たいお宿です(^^)v
by tarou (2023-09-20 19:52) 

hana2023

tarouさんへ
こんばんは。
この料理を和食店でいただいたら・・・と思うと、温泉付き、お部屋付きで、お得な宿泊でした♪
鬼怒川温泉のひとつ先、小ぢんまりと静かな川治温泉、お勧めです。
by hana2023 (2023-09-20 22:14) 

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