そうする内にようやく時間となり、この日の宿「元湯 白井屋」へさんへ。
しばらく前から気になって、旅館前の国道121号線を通る度「古い建物だなぁ#59136;」・・・と感じつつ、料理の美味しさに定評があり、湯量豊富な温泉と合わせて古い施設ながらも、人気の宿なので一度お試ししたかったのだ。
      
見ての通りの小さな旅館、建物脇を入った奥が駐車場になっていたから車を置いて館内へ。
その前に周辺を歩いてきていた夫、「白井屋さんの玄関にはスリッパが4足しか置いてないんだ」と。
日曜宿泊と言え泊まり客二組は予想されていた、貸切程寂しくないけど、少し緊張する状況かな。
シブーイ外観同様に内部も古さは感じますが、張り替えてある床はピカピカ。他もそれなりで、おトイレは微妙な感じ(^o^;)
案内されたのは二階の「松」の部屋でした。
「松」の間と言ったら聞こえは良いが、「あら、素敵~~!」などと言ったことはあえりえませんよね#59136; 窓からの眺めは廃屋となった燐家の屋根#59136; これは白井屋さんの責任でもないし、古い旅館が立ち並ぶ立地だけに仕方ないのかも??
清潔第一と言う程ではなく潔癖症でない私だが、全体的な古さは否めません。八畳の部屋にはすでにお布団も敷かれていて、狭いと言えば狭い。お布団敷きは自分たちでするからしなくてもいいのに。

二日ほど前に電話で「もし可能でしたら、椅子の用意をお願いできますでしょうか」と女将さんに連絡を入れておいたことから、座椅子の用意が#59125; これは大いに助かりました。


湯沸かしポット、お茶にインスタントコーヒーはあったものの、お付き菓子がありません、宿斜め向かいの「元祖 大黒屋」さんへ夫が急遽、温泉まんじゅうを買いに走り#59144; お茶には温泉まんじゅうが食べたいもの。

浴衣、タオル、バスタオルはクローゼットに。テレビ、エアコンがあって良かった。
ただしWi-Fi設備はないから、スマホは使えません。
それから廊下からすりガラスの引き戸一枚で部屋なので、夜間明かりを全て消しても真っ暗にはなりません。

そこで思い出したのが、息子が30年以上経つ今も口にする、かつて千葉・大原で泊まった、映画会社「日活」所有であった「日活荘」。障子一枚隔てて廊下、そこがいきなり開けられ顔を出したおばちゃん「もっとご飯を食べろ」って。私達は保養所だからと気にも留めずにいたが、相当なトラウマとなっている模様 (@_@;)
白壁の煉瓦塀に囲まれた広大な庭園及び邸宅、日活荘は外房線をつくった有力者・大野丈助が別荘として建てたものだという。鉄道施設を国鉄に売却した収益で、三門駅近くに2000坪の大邸宅を建てたのだそう。
それは宿泊時にもうかがったと、記憶しています。

館内にある二か所の浴室は家族ごとの貸し切り利用ながら、当日ふた組だけとあって、小浴槽には湯が張られていません。
小さくても入りやすさで言えば、私はこちらの浴槽が良かったな(^-^;


実際に浸かった大きい方の浴室、どのように撮ってもこうなってしまうから#59143;

        
旅行サイトからお借りしてきました。ブルーの爽やかタイルが敷き詰め垂れた、源泉かけ流しの温泉#59127;
広めの洗い場にカラン&シャワーは二か所。シャンプー・コンデショナー・ボディソープに固形石鹸とあります。脱衣所は洗面台一か所、脱衣籠を置く棚のみ。掲げてある温泉表示を見ると、すぐ近くの「薬師の湯」から引湯している模様。
さらさらした湯は適温で気持ち良いには良いが、掴まるところもなく、段差もないこの浴槽へはどうやって入ったら良いのか(ノ´Д`) 夫の手助けでどうにか出入りできたものの、お年寄りとかは大丈夫なのかしら?
湯温が特に高い訳ではないが温まりの良い湯。出てからもしばらくの間は、汗が引きませんでした。
滞在中の入浴は24時間可能です。

館内で他に撮ったのは、この一枚だけ^^
奥ゆきのある館内の一角、他には撮るものもなくて、地下水で育てているとの自家製山葵を#59009;

以前は飲み水であったものが、近くに作られたゴルフ場とかにより、飲用に向かなくなったと話されてました。
宿の一番の売りである、食事処で頂いた夕食については、次回に。 
      
どう見てもこの宿には似つかわしくないリッチなムードを漂わせた、都心からのご夫婦と一緒に。