栃木県の那須と福島県西郷村を結ぶ観光道路が、那須甲子有料道路。ここは先頃無料となり那須甲子線となりました。

湯本から先、栃木・福島県境近くだったと思います。
予報ではこの日は曇りまたは雨との事。やはり、雲が多めです。
那須湯本から上がって廃墟となってしまったマウントジーンズスキー場を横目で見ながら、その後も森林の中をひたすら走っていくと福島県西郷村に入ります。
     
     甲子高原の展望台から白河市内を望む。

いくら近くと言え、そうする内にそろそろお昼です。
ホテルでの夕食を美味しく食べるには、早めにお昼にしなければ・・・
プラスさらっと軽めも、ポイントのひとつかと思ってます#59125;
ここ西郷村(にしごうむら)でおそばを食べるか、または白河まで下りて白河ラーメンを食べるか。どちらにしましょう。
一軒のおそば屋さんを見っけ#59025;

阿武隈川の源流となる那須甲子高原の麓に西郷村があります。福島県中通りの南部です。
これまで私達は隣接する白河市、天栄村、または羽鳥湖までは足をのばしてはいましたけれど、那須甲子道路も西郷村も今回初めて訪れたのです。
静かな山あいの店「追原庵」は、西郷村追原地区のそば生産者らの組合がやっているお店でした。


こちらの店構えにも感じる田舎らしい純朴な接客、テーブルに置かれたノートからは首都圏からも多くのそば愛好家が訪れている様子が伺えました。
江戸時代の藩主が作付けを奨励したことから始まったそば作りです。
その後は気候や土地が栽培に適していたこともあり、「白河そば」の供給地として盛んにソバが栽培されたという。
それは現在も、西郷村の特産品となっています。

同地区で生産したそば粉は石臼で挽いて、組合員らが毎日早朝手打ちで仕上げるのだそうです。
訪れた時には接客担当のおばちゃん、もうひとりはおそばを茹でる係のおばちゃんと、お二人で仕事をされていました。
私には「靴のままでどうぞ」って、二人ともとても良い感じ#59126;
メニューは、もり、ざる、とろろそばの3種類に、冬だけはかけそばが追加されるのですって。

私は最もシンプルにもりを。夫と母はかけです。
あちらこちらでおそばを食べ歩いている私達。食べたおそばの味は、格別に美味しいという程ではなかったけれど・・・
でもここに付いてきた大根のお漬物が、とっても美味しかったのです。
母が「お漬物が凄く美味しい。ここで作っているのですか」と聞くと、「勿論です。良かったら、今日作ったのがありますから、食べ比べてください」と小鉢に盛られた白い大根のお漬物を。
早速頂いた私達、「どっちも美味しい~~#59028;さすが、年期の入った味ですね!」

チェックインまで時間があるので、「この辺りで、どこかお勧めの場所ってありますか」と聞いてみました。
「もう少し早かったら…紅葉の時期ならもう最高なんですけど、雪割橋と言うところへ行ってみてください」

そこで、雪割橋へ行ってみました。
     
雪割橋は、 阿武隈川に架かるアーチ式の鉄橋です。周りにあるのは山ばかり、案内によると雪割渓谷と呼ばれているそう。
自然の素晴らしさが十二分に認識できるところかと思います。
心霊スポットととしても名高いらしい雪割橋#59122;
谷底まで深いところは数十メートルの高さがあり、他に車が通るたびにユラユラと揺れる#59142;なんかスリリングな橋でした。
紅葉の季節でしたらきっと辺り一面が真っ赤に染まって、見事な景色が楽しめることでしょう#59125;