少しピンボケですが・・・・・・何のお花か、わかりますか。


これは珍しい、綿の花。
このように真ん中がえんじ色、全体が少し濃いクリーム色をしたのはアジア綿・和綿と言うのだそうです。この花は下を向いて咲いています。アップで写っていますけど、2~3センチくらいの小さな可愛らしい花です。
花が咲いた後にできる実=コットンボールが成熟するとはじけて、中から白い繊維が顔を出します。綿の繊維は綿の種にはえた繊維です。そして綿製品の原料となるものです。
家用に頂いた二株は、この猛暑で水枯れをして枯れてなくなってしまいました。
綿にはトゲがあるので、うっかり触ると指が切れて血だらけになってしまいます。

綿花畑で必死の収穫をする場面が印象に残る映画に、1984年の映画「プレイス・イン・ザ・ハート」があります。
綿つながりで、かなり強引ですけど今日はその映画の話を。
この年の作品賞こそは「アマデウス」(・・・この映画も面白かったですね)に持っていかれてしまいましたが・・・
主演のサリー・フィールドは、本作品でオスカーを受賞しました。
好きな俳優の一人であるジョン・マルコヴィッチも、助演賞でノミネートをされた映画でした。

ジョン・マルコヴィッチが好きと言うとそれだけで変わってる~~、ほとんどの人にドン引きされてしまうものですけど。
同じくこちらも好き好き・ゲイリー・シニーズが監督をし二人が競演をした、スタインベックの名作を映画化をした「二十日鼠と人間」。
作中と同じで、二人は私生活でも友達だと言います。
スピルバーグ監督による日本のゼロ戦にあこがれる少年=子供の頃のクリスチャン・ベール、の成長を描いた「太陽の帝国 」。ここでもマルコビッチはインパクトのある役柄ながら、そっと少年を見守る役。
それぞれの映画の前に出演した映画がプレイス・イン・ザ・ハートでした。
その容姿と共に、個性的な演技派であるマルコビッチ。
新作映画のプロモーションの為に初来日して話題となっているジュリア・ロバーツ、彼女と競演した映画が「ジキル&ハイド」。
マルコビッチとグレン・クローズの芸達者な二人の余裕の演技の前で、主演であったジュリア・ロバーツはノーメークで役に挑むほどの熱演でした。
しかし見ていて、その余裕のなさが少しいたく思えてしまったのだった。

「プレイス・イン・ザ・ハート」は保安官である夫を殺されたエドナ=サリー・フィールドが、家族を守るためにひたむきに生きる姿が描かれた映画。
肝心のラストは覚えてはいないのだけれど・・・この辺り、無責任であるなぁ。
何よりも脇役の顔ぶれが豪華そのもので、素晴らしかったのである。
眼の不自由な下宿人=ジョン・マルコヴィッチ、流れ者の黒人役にダニー・グローヴァー。
姉の夫=エド・ハリスと、親友の妻役のエイミー・マディガンは、この映画での共演がきっかけとなって結婚をしました。
エイミー・マディガンは、ケヴィン・コスナーの「フィールド・オブ・ドリームス」での奥さん役だったっと言うと解る方も多い事でしょう。
エド・ハリスとゲイリー・シニーズ、そしてケヴィン・ベーコンは「アポロ13」に出演し、この映画も大ヒットを記録。出演した以上の3人も含めて、こちらも大好きな映画なのです。

「プレイス・イン・ザ・ハート」・・・映画のクライマックスは、この未亡人が中心となって借金返済のためにモーゼスをはじめ家族総出で必死になって綿作りに励み、摘み取りをするシーン。
そこに黒人であるモーゼスが「KKK(白人至上主義団体、秘密結社)」の一団に襲われて町を出ていくよう脅迫されるシーンもあり。。。
今から70年前のアメリカ南部社会では人種差別、男女差別も大きくあった。
この時代背景が、映画の中でも重要なテーマとなっていたように思う。
こんな古い映画、見た方、覚えている方いるのかしら?

淡いクリーム一色の花を咲かせるのはアメリカ綿で、横や上を向いて花が咲くと言います。

【映画パンフ】プレイス・イン・ザ・ハート サリー・フィールド

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