案内された部屋・禄(さいわい)は、館内唯一のベッドのお部屋です。
まずは黄色の壁が印象的なリビング、こちらは全室にこうしたミニキッチンが設けられているようです。
                   
用意されているのは、お茶が二種類。コーヒーはインスタントorコーヒーメーカーでドリップと、どちらでも。
冷蔵庫内は、全メーカーのビールの用意がしてありました。
用意されていたお着き菓子は、上品な甘さのフンワリとしたものです。
窓際にはダイニングテーブルのセットが置いてあり、ここにもハーブティのティーバッグや可愛いポットの用意があります。
私達は翌朝も食事処へ行きましたけれど、朝食はこちらで食べることも出来るのです。
   
ツインベッドルームから居間を見るとオレンジ色の壁。
ベッドルームのTVの方が大き目の32インチくらい、木製の扉の中に収納されています。
明るく広いトイレルームは、職人さんが編んだヨシズの天井が渋い。ここでは掛かっている手拭用の手ぬぐいまで和柄のニクイ演出なのです#59125;


中庭に面してそこにグルッと囲む形で建てられている館内は、外観よりは広い。
夜のアプローチ付近。
夜は雨になってしまいましたが、それがまた似合う風情を感じました。
廊下を進み客室棟に入ると廊下の引き出しに浴衣入れがあって、自分でサイズを選べ、汗をかいたら何時でも取り替えられるようになっています。
飲み物が常備された下の談話室の他にも、廊下の隅にポケット図書室もあったりと・・・・どこもかも至れり尽くせりなのです。

デザイナーとコーナーのこだわり。お客様をもてなそうという気持ちが随所に感じられました。
期待以上に、ここはかなり素敵な旅館です。

お待ちかねの夕食は食事処で、バーカウンター前の特等席です。外を眺めると、ライトアップされた中庭が日常を忘れさせてくれます#59130;


お料理は旬の食材を利用した会席料理だそうです。

数種類の果実酒から選べる食前酒に、先付は「蓮根と貝柱のサラダ仕立て」。
ホタテとキウィ・・さっぱりとしたジュレがけとなってます、赤い粒コショウがアクセントに。
早速、いつもは飲まないけれど・・・日本酒を注文します。この夜は、そんな気分になったのでした。
前菜は、「冬瓜のワイン煮・射込あけび・いちじくの胡麻ソース」。奥のあけびには、お味噌&とりひき肉と舞茸が詰められているのだそうです。

次は、ワインもいっちゃいましょうか#59028;
この辺りですと上山の蔵王スターワイン。洞爺湖サミットで使われた事から、すっかりメジャーとなっていますね。
タケダワイナリーは翌日に立ち寄りをする予定となっております。
付いてくれたスタッフさんお勧めは、南陽市内・大浦ワイナリーの「南陽ワイン」。せっかくですので・・・地元ワイナリーのワインでカンパ~イ#59126;
                         
お椀の中は、新秋刀魚のつみれ汁。御造りの「三点盛り合わせ」は、ヒラメ、中トロ、海胆でした。
メインである強肴「特選山形牛 フィレステーキ」。こちらはプラス3150円で山形牛から米沢牛へグレードアップも可能。でも山形牛でも、じゅうぶんでした#59125;ジューシィ、柔らか、美味しいです。

もうこの辺りまでくると・・・・お腹の方があやしく、ってお腹いっぱいになってきてしまっただけよ#59144;


「山形名物 芋煮」の登場です。
そして食事の途中に火を入れたお釜で、炊きたての秋鮭の御飯が用意されます。
いくらをのせてはらこ飯で頂きましょう。丸茄子とキュウリの一夜漬けもタップリです。
品数と量が少ないかと心配していたのがウソのよう・・・デザートと、お釜に残ったご飯はお夜食にしてもらいました。
特別な素材を使っているとか、凝った創作料理が並ぶとかではありませんでしたが、地のものや素材の良さを活かしたお料理が並びました。
どれも、美味しくいただきました。
凝った器、盛り付けの綺麗さ、親しみのある接客と、どれも満足です。

到着する時まで知らなかった事でしたが・・・
先週末は、赤湯温泉の年に一度の「ふるさと祭り」の日。
飲みすぎ、食べすぎのお腹で、夜の赤湯へと繰り出す私達。だって外から、賑やかなお祭りのざわめき聞こえてきて・・・「おいで。おいで」って誘ってくるのですもの#59125;