移ろいゆく、日本の四季。秋が大急ぎで過ぎ去っていって・・・今日からはもはや師走です。
予報では、明日からはこの天気も崩れるのだとか。
風もない好天に誘われて、昼食後お散歩に出かけてきました。今時分でしたら・・・写真に撮りたいもの、それはお茶です。
真っ白なお茶の花と、コロンと丸い蕾が撮りたくて歩いてきました。
ところが、ガーン!!
見るのを楽しみにしていたお茶の木が一本残らず切られてしまっている。
それは、広い農家の敷地の脇でした。道路沿いに植えられていたものが・・・邪魔になって切ってしまったのかしら。
しかしないものをあれこれ思っても、それは仕方のないことですね。


気を取り直し、引き返す途中。


まず目を引いたのが、真っ赤かな実をビッシリと付けたピラカンサス。
見た目に反して、鳥たちにとってこの赤い実は美味しくないのか色のない真冬まで残っているものが多く思います。


歩いている最中に、どこからか、とても甘い、甘い、よい香りがしてきました。

その正体は、これ。柊です。


あまり知られていないことなのですけれど・・・晩秋から初冬にかけて柊にはお花が咲くのです。この花は小さい、しかし近づけばなんともいえない上品な甘い香りがしてくるのです。
私も匂いまではこれまで気づかずにいました。
ギザギザした柊の葉の印象と、咲く花との間にこれほど大きなギャップがあるのも新しい発見です。
柊は実は、金木犀と同属なのだとか。

匂いの正体は最初、山茶花の花かと思ってしまったわ。
              
一般的に山茶花は、椿よりもワンサイズ小さな樹木に花。でもこちらは木も大きくて、花もこれでもか!ってくらいにたくさん咲いていたのでした。

春先の咲く花ばかり注目を浴びてしまう桜。
その桜が赤く紅葉をして、秋にも私たちを楽しませてくれるのについ最近気づきました。

人って何年生きていようと、幾つになっても常に新しい発見をするものなのですね。

それにしても・・・とても12月とは思えない、澄みわたった青空の午後なのでした。